世の中の役に立つ!いま社会に必要な『福祉』のバイト特集

福祉のアルバイトの魅力は、高齢の方や小さな子ども、障害を持つ方々の手助けをしてあげられることです。将来、介護や児童教育の仕事がしたいと考えている方にとっても、現場を知る良い経験になるでしょう。あなたも福祉のバイトをしてみませんか。

福祉のバイトについて

患者と医療関係者

(出典) photo-ac.com

どんな企業がバイトを募集してるの?

福祉のアルバイトの中でも特に多い求人が、特別養護老人ホームやデイサービスでの介護業務です。施設が募集している求人に直接応募する方法もあれば、派遣会社に登録して各職場に配属される方法もあります。また、訪問介護を専門に行っている企業に応募するのも1つの方法です。

介護のアルバイトをするためにはヘルパー2級以上の取得が条件であるケースが多いです。しかし、無資格でも意欲があれば、働きながら資格試験のサポートをしてくれる企業もあります。

高齢者福祉施設でのアルバイトの他に、児童館で募集される児童指導員や、障害がある方向けのデイサービスを運営する会社でのサポートなどがあります。

福祉の仕事は人の安全を預かる仕事であるため、アルバイトであっても責任感を持って人に接することが大切です。その中でも介護系のアルバイトは資格を求められることが多いぶん、時給が高い傾向があります。初めは先輩に同行して仕事を指導してもらえるため、将来福祉関係で正社員として働きたい、という方の最初のステップとしてもおすすめです。

アルバイトは具体的に何をするの?

介護員とともに高齢者のサポートをする

老人ホームでの勤務や訪問介護を行う介護員は、食事・入浴・排泄のお手伝い、食事の調理、掃除や洗濯など、身の回りのお世話全般を行います。スムーズにお世話するためには、車椅子の操作や身体が不自由な方を補助するためのコツなどを習得することが必要です。また、利用者を不安にさせないコミュニケーションの知識も必要となるでしょう。そのため、未経験のスタッフが1人で仕事をこなすことはなく、先輩介護員の指導のもと作業をサポートすることから初めます。具体的には、食事・排泄の補助、施設内の掃除、ベッドメイキング、レクリェーションのお手伝いなどが主な仕事内容です。

児童館で子どもの遊び方を指導する

子どもと接する福祉系のアルバイトとして児童館や学童保育での教育補助があります。仕事内容は、館内の見回りや清掃、行事の運営や引率、おやつの準備などです。児童館では、かけっこやバトミントンなどの外遊びから、ドッヂボールや卓球などの室内運動、工作、読書、ボードゲームなどの室内遊びまで、子どもたちがさまざまな自由遊びをしています。子どもが危険な行動をしていないか、トラブルが起きていないかに気を配り、遊んでいる子どもたちと良好なコミュニケーションをとることが大切です。資格は不問で10代のスタッフもいますが、教員や保育士の免許もしくは児童指導員任用資格などがあると時給が優遇されやすいです。

障がいがある方のケアをする

障がいがある方が少しでも生活しやすくなるように支援するアルバイトがいくつかあります。ひとつは、身体的・知的に障がいのあるの方を対象とした介護のアルバイトです。おでかけに同行して、歩行や食事、排泄のお手伝いをします。障がい者介護施設での勤務もあれば、訪問介護もあります。

また、障がい者の就労支援や人材紹介をおこなったり、障がい児をもつ親御さん向けの相談会を開いたりする障害者相談支援事業所でのアルバイトもあります。利用者を車で送迎したり、社内で作業や歩行の補助を行なったりするほか、その人にあった働き方を提案する業務もあります。相談員として活躍したい場合は、都道府県が主催する相談支援従事者研修を受けるといいでしょう。

みんな働いてどうだったの?

今回は、福祉のアルバイト経験者である20人の方にアンケートをとりました。

福祉系のアルバイトの中でも、高齢者の介護スタッフを経験した方が多いようです。「最初は慣れなかった仕事も、続けているとやりがいがあり、本当の祖父祖母のように接することができた」、「利用者さんが孫のように可愛がってくれて嬉しかった」「利用者さんやご家族の方が感謝の言葉を伝えてくれた」など、利用者さんとの信頼関係を築けたことに喜びを感じている人が多いようでした。

また、「懐かしい子供の頃の話や、戦争体験、結婚生活のほろ苦い思い出やのろけ話などを聞かせていただいた」、「なるほど!と思うことや、本当にその通りだな、ということを、何気ない会話の中で学ぶことができた」など、貴重なお話を聞いて、知識や気付きを得ることができたことがよい経験となっている人もいるようです。

仕事面では、「ほとんど正社員さんと同じ仕事をしていたので、就職してからも役に立つことばかりだった」という声もありました。福祉系の企業への就職活動に役立つ経験ができる点もポイントといえるでしょう。

20人の体験談アンケート

医療関係で働く男女

(出典) photo-ac.com

アンケート結果の傾向

  • 「時給」平均:924円 最高:1,785円 最低:650円
  • 「日給」平均:7,107円 最高:25,000円 最低:3,900円
  • 「支給日」日払い:1人 週払い:1人 月払い:18人
  • 「支給方法」手渡し:1人 銀行振り込み:19人
  • 「勤務日数」平均:14.6日 最高:22日 最低:4日
  • 「曜日」平日:6人 休日:3人 両方:11人
  • 「シフト」当日でも変更可能:0人 当日は無理だが事前調整可能:12人 決められた出勤日のみ:8人
  • 「身だしなみ」医療現場に携わることもあるため、清潔感のある身だしなみはもちろん、アクセサリー禁止というところもあるようです。

みんなの声

2016年11月~現在 東京都
具体的な作業内容: 

  • 障害者さんのグループホームでの夕食調理、片付け
  • 女性の知的障害者さんの入浴介助です。一軒家の浴室での介助なので基本1名です。
  • 洗濯と片付け。洗濯を仕分けして片付けます。洗濯は皆さんが眠られた後にします。
  • 清掃。浴室、トイレ、キッチン、リビングや利用者さんのお部屋も掃除します。
  • トイレ介助。一部の方のトイレ介助で、痔の薬の注入や夜間のおむつの交換もあります。
  • 食材や日用品の買い出し。前日の献立とかぶらないように注意して購入します。
  • 利用者さんの話し相手。夕食後、一緒にお茶を飲みながらお話するようにしています。
  • 出納簿や支援内容の記録、利用者さんが日中通われている作業所連絡ノートの記入です。

印象に残ったエピソード :

利用者さんの障がい内容は様々で、お話できる方、独り言の多い方、ほとんど会話されずご自分の世界におられる方もいらっしゃいます。お話できる方も会話が成り立っていないこともありますが、一生懸命聞くことで安心していただけるのかなと思います。実際にそんな時間が私にとってもとても癒やしになっています。利用者さんそれぞれが心地よく生活するためのお手伝いができるのは楽しい経験です。あり合わせの材料で色々工夫して調理することも覚えました。大変なことも多いですが、利用者さんの笑顔に救われます。これからも続けていきたいと思い、介護職員初任者研修の勉強をしながら働いています。
 
2016年10月~2017年1月 大阪府
具体的な作業内容 :

  • 決められた時間に行なう排泄介助
  • 決められた時間に行なう食事介助
  • 決められた時間の体位変換の介助
  • 申し送り事項の確認やその日の記録作成
  • 施設内の見回りや随時排泄対応など

印象に残ったエピソード :

有料老人ホームでの深夜勤務でのアルバイトでした。要介護度の低い利用者様の多い施設でしたので身体介護などは少ないように感じました。高齢者施設で働く難しさはあまり感じ無い施設でしたので楽しく働くことができました。労働時間は長いですが介護の学校に通いながらのアルバイトのため、時間の調節と収入のバランスがしっかりと保て不自由なくアルバイトも学校も両立できました。年末年始では時給の割増もありました。有資格者が多い職場でしたので勉強になることも多く有意義なアルバイト時間を過ごせています。
 
2016年7月~8月 千葉県
具体的な作業内容 :

  • 入居者の身の回りのお世話。テレビをつけたりなど。
  • 入浴介助や排泄介助などの身体介護
  • 施設内清掃や、調理補助、行事の準備など

印象に残ったエピソード :

入居者様が比較的お元気な方が多かったので、日中お散歩に出かけたり、談笑したり楽しい時間を過ごさせていただいて楽しかったです。身の回りのお世話をしたときに、ありがとうと声をかけていただけたときには、ものすごく嬉しい気持ちになりやりがいを感じたので、この仕事をしてよかったと思っています。アットホームな施設だったので職員間も仲がよかったので、毎日人間関係にも悩まず過ごせてよかったです。行事で参加した夏祭りはおいしいものをたくさん食べられたし、良い思い出になったのでよかったです。無資格であり、学生なのに雇ってくださった施設には感謝の気持ちでいっぱいです。
 
2016年4月~6月 千葉県
具体的な作業内容 :

  • 出してしまった老人のオムツ替え
  • 毎食ごとの食事の準備と食事介助
  • ご老人の乗った車椅子の移動、移乗

印象に残ったエピソード :

最初は汚物等を処理したり、話が通じないご老人の相手をするなど辛いこともありましたが、ちゃんと業務をこなしているうちにそのような人ばかりではないのだという事に気づき、そこからは自分のことを覚えてもらえるようなアピールをしたり、親身になって話を聞いてあげるなどして、どんどんコミュニケーションをとっていきました。やはり人間と人間ですから、心が通じあってお互いにお話しあえたことはほんとに嬉しいことでした。
 
2015年2月~12月 北海道
具体的な作業内容 :

  • 入浴介助で利用者の頭部、身体のお世話
  • 施設内、トイレ、玄関、寝室の清掃
  • トイレ介助と利用者への体操のレクチャー

印象に残ったエピソード :

大体の施設は経験や資格がないと雇って頂けないのが現状でしたので、そんな時に見つけた無資格でも大丈夫、との記載があった施設の情報は、興味はあるけけれど資格がない私にとっては、とても嬉しい募集内容でした。働いてみて大変だと思う事は一度もありませんでした。しいて言えば、利用者様を第一に考えて入浴介助やそのほか歩行などの手助けを行っていくので、こちら側がなかなか無理のある体制を保たなければならなかったり、かけ回る事が多かったので、体力がものをいうくらいです。それでも利用者様の笑顔やお礼の言葉を頂ける瞬間が、本当に癒されて疲れが飛んでいき、非常にやりがいのあるお仕事でした。
 
2015年1月~8月 岐阜県
具体的な作業内容 :

  • 老健に入所されている高齢者対象に音楽療法
  • 唱歌や昭和の歌謡曲を演奏し歌う
  • 口腔体操や早口言葉など口を動かす
  • 認知症予防のためのクイズを考案
  • 歌詞を模造紙に大きな字で見やすく書く

印象に残ったエピソード :

老健で毎日何人かの高齢者のグループに音楽療法を行なっていました。毎日音楽の時間を楽しみにしている方が多く、歌を歌うと昔のことを思い出し、昔の生活や町の様子、戦争のことなど、たくさんのお話しを聞くことができました。高齢者の方々に(音楽の)先生と呼ばれて、嬉しいのと同時に恐れ多い気持ちにもなりました。知らなかった昔の歌をたくさん知ることができ、カラオケのレパートリーも増えました。音楽の専門的には、さっと移調したり伴奏付けしたりという技術が身につきました。
 
2014年7月~2015年3月 静岡県
具体的な作業内容 :

  • 成人障害者の就労移行支援、援助
  • 障害者の方々とパンやクッキーを焼く、またその指導
  • お客様への接客業務、またそれを障害者の方々に指導する

印象に残ったエピソード :

障害者の方々と一緒に接客をしていると、障害者の方々の一生懸命さや純粋さなどに触れることが出来、自分自身の心も磨かれました。成人している障害者の方々は伸びしろも小さく、時に指導が難しいこともありますが、毎日の繰り返しでそれが伝わり、障害者の方々の成長に繋がったと実感できた時は、とても嬉しく喜びを感じました。就労移行支援事業の喫茶店だったのですが、お客様は福祉施設だと知らずに来店される方も多く、接客は質の高いものを求められましたので、接客技術も磨くことができました。
 
2014年6月~10月 北海道
具体的な作業内容 :

  • 高齢者のおむつ交換、トイレ介助
  • 高齢者の入浴介助、お風呂の掃除
  • 住居スペースの掃除、利用者さんの洗濯

印象に残ったエピソード :

初めての福祉のバイトで、高齢者の方と仲良くなってわたしがくる日を楽しみに待っててくれた時はすごく嬉しかったです。また、入浴介助やおむつ交換、ご飯の支度や車椅子に乗ってもらう移乗の介助などいろいろな経験をすることで、看護師になった時に役に立ちました。あとは、スタッフの人も優しく、やりがい、誇りを持って働いていて仕事に対する姿勢を近くで見ていていつも刺激を受けることができました。福祉の仕事はたいへんな割に給料が安かったりまだまだ改善しなければならないことが多いですが学ぶことがたくさんあるいいお仕事だと思います。
 
2014年1月~2015年12月 東京都
具体的な作業内容 :

  • 障害児の下校後の余暇支援をする(デイサービス内にて)
  • 事業所から学校や自宅へお迎えに行くときに送迎者に乗って付き添い支援をする
  • お昼やおやつの時間の食事介助をする
  • デイサービス内にて排泄介助、トイレトレーニング
  • 天気の良い日は公園に遊びに行き、安全を見守る
  • 保護者の意向に沿い、個別支援(宿題の手伝いなど)
  • 連絡帳にお子さんの1日の様子を記載する(写真を貼るなど、工夫をする)
  • 利用者さんと一緒におやつ作りなど、活動内容を楽しめるよう工夫する
  • 始業前のミーティングでその日の利用者お子さんの確認とミーティングをする
  • 終了時に、事業所内の簡単な清掃をする

印象に残ったエピソード :

主に障害のある学齢期のお子さんを放課後に預かる、児童デイサービスでパートをしていました。そのため実際に預かる時間はだいたい13時~17時くらいになりますが、夏休みなど学校の長期休暇は10時~17時など長めになります。夏休みの間は特に忙しく利用者さんも多いので、学生のバイトを多く採用していました。学生は体力もあり子どもと遊ぶのにも最適で、またバイトの場合は無資格でもOKなので、福祉の仕事に触れられる良いアルバイトだと思いました。私は主婦ですが学生のころにこんなバイトをしたかったなと思うほどでした。主婦なので働ける時間帯も限られていましたが、福祉系の仕事はボランティアさんもいるので、お休みしたり遅刻してしまうことがあっても融通が利きとても助かりました。障害のある子のお世話はパニックを起してしまうお子さんもいて大変なことも多々ありましたが、それでも日々子どもたちの成長を感じ、そして何より無垢な笑顔に励まされて、とても楽しくやりがいのある仕事でした。
 
2013年8月頃 福岡県
具体的な作業内容 :

  • お客様の自宅へ訪問 介護ヘルパー
  • お客様のご飯や、お手洗いの補助
  • 掃除、洗濯、身近な事のお手伝い

印象に残ったエピソード: 

いろんな人に出会えて、人と人のコミュニケーションの大切さを学びました。年配がたのお話も聞いて世間話をしたり、孫のように接してくれたり仕事とは思えないほど楽しく業務をすることができました。退職してからも、たまに気になったりしています。大変な仕事ですがとてもやりがいのあるお仕事で、自分の家族のような温かい環境でお仕事できましたので苦労を忘れるような仕事だと思ってます。またきっかけがありましたら、戻りたいと思ってます。
 
2013年8月~2014年12月 広島県
具体的な作業内容 :

  • 患者様に使用する物品(ガーグルベースンやすいのみ)の洗浄
  • 患者様が使用していたベッドのシーツ交換
  • 病棟内の床や壁の掃除、ゴミの回収
  • 患者様の状態に応じて売店までの付き添い
  • 医療スタッフから物の依頼があれば物の配達

印象に残ったエピソード :

病院でのアルバイトとして入ったばかりの新人のころはわからないことが多い上に、アルバイト仲間がおらず一人だったので、わからないことを気軽に質問しづらかったことは本当につらかったです。しかし、作業を覚えて心の余裕がでてきたら、作業ばかりではなく入院している患者様とのコミュケーションをはかることができるようになりました。患者様の悩みを聞いてあげて、患者様から「話を聞いてくれてありがとうね」と、感謝されたことは嬉しく、アルバイトのやりがいにつながりました。
 
2013年6月頃 愛知県
具体的な作業内容 :

  • 利用者さんを車椅子やベットへの移乗を行なっていました
  • 朝のバイタルを図り、変わったことはないか記録しました
  • 利用者さんの入浴介助を行なっていました
  • 利用者さんへ、食事の提供、食事介助を行なっていました
  • トイレ介助やオムツ効果など、排泄介助を行なっていました

印象に残ったエピソード :

利用者さんの汚れた服や下着、シーツなどを利用者さんに負担なく交換できた時は小さなガッツポーズが出ました。仕事として当たり前のことをしているのに、常にありがとうと言われるとやっててよかったと思います。悲しい話しや楽しい話をいつも聞いてくれて本当の祖父母のようでしたし、年の功でたくさんの事を教えていただきました。常に寄り添い、家族さんの愛情も感じ取れ、素敵な職業だなと常に感じていました。利用者さん同士の恋沙汰もあり、楽しかったです。
 
2012年10月~2013年3月 神奈川県
具体的な作業内容 :

  • フリースペースでの障害者の見守り
  • 館内の清掃、廊下のモップがけなど
  • 給食サービスの補助、配膳、皿洗いなど

印象に残ったエピソード :

もともと福祉職に就職したいと考えていましたが、正社員になるには実務経験がないとダメでした。そこでアルバイトから始めることにしました。最初は週2回半日だったのですが、気に入っていただけて、週3、4、5日と日数が増えていき、そのまま社員にしてもらいました。社員にしてもらうまで半年くらいでした。本当にラッキーだったと思います。アルバイトから始めると気負いもなくて良かったです。ここで実務経験を積んで、ステップアップしていきたいと考えています。
 
2011年9月~2012年9月 大分県
具体的な作業内容 :

  • 自分で食事を摂ることが難しい入居者の食事の介助、見守り
  • 入居者のおむつ交換、トイレ介助
  • 入居者の入浴介助。シャンプー、体の洗浄、お風呂の中で温まってもらう時の見守り
  • 入居者の健康チェック(バイタル・見た目の様子、会話の様子)
  • 入居者の見守り。転倒、徘徊などを防ぐため
  • 入居者の家族とのコミュニケーション

印象に残ったエピソード :

お年寄りは、人生の大先輩です。話がかみ合わない方や、会話ができない方もいらっしゃいますが、なるほど!と思うことや、本当にその通りだな、ということを、何気ない会話の中で学ぶことができます。また、若いころのエピソードや、趣味のお話しを聞くのもとても楽しい時間です。105歳の男性がいました。戦争の体験談、戦時中いたマニラで覚えた英語などを教えてくれました。耳が聞こえない95歳の女性が、いつも無表情なのに、入浴中に笑顔を見せてくれたことは、1番といっていいほど嬉しかったことで、この仕事をしてよかった!と思った瞬間でした。介護をする、ということは、同時に、いつかお別れの時が来る、ということも覚悟しなくてはいけません。しかし、それまでの入居者さんたちの時間を、どれだけ楽しく充実した日々にするお手伝いができるか、という風に捉えることが必要だと思います。入居ささんのご家族に、安心して休んでいただく時間を作る、といことも、介護をする側の重要な役目です。コミュニケーションを大切にして、入居者さんの様子や会話を伝えてあげてください。介護は、人生を毎日必死で生きてきた方の余生をパラダイスにするお手伝いをする仕事です。きっとその中で、自分自身も大きく成長できると思います。
 
2010年 新潟県
具体的な作業内容 :

  • 介護全般でしたが掃除などもしました
  • 食事介助はご自分で食べれないかたにスプーンなどで口まで運びます
  • 入浴介助は寝たきりのかたなどの入浴の手伝いです
  • 排泄介助トイレまでの誘導と衣類の上げさげ
  • シーツ交換やベッド周りの整理整頓
  • ゴミ捨てや床の掃除やお茶の茶碗などのオムツ交換は曜日により交代でした
  • 掃除は全般やりましたがそれも曜日で交代
  • 口腔ケアは朝と昼と夜に歯磨きのできない人に歯磨きタオルなどで口のなかを綺麗にする
  • 歯磨き介助は洗面まで誘導して歯磨きを見守る

印象に残ったエピソード :

初めての介護の仕事で何もわからない日々でしたがいつも自分のおばあちゃんやおじいちゃんだと思うようにして頑張りましたが排泄のお手伝いやオムツ交換はとても大変でしたがやりがいはとてもありました、入居している方のご家族にありがとうと感謝される事も多くなったり、入居されている方が日々元気を取り戻したりする取り戻しとても嬉しい気持ちでいっぱいでした。介護の現場はとても大変ですが人間の本来の姿や気持ちに触れる事が出来るのでとても良い勉強になりました。
 
2009年5月~2015年6月 埼玉県
具体的な作業内容 :

  • 入浴の脱衣、着衣、洗髪、身体を洗う介助。
  • 食事の配膳、見守り、食べられない方への介助。
  • トイレへの誘導、排泄の一部介助及び全介助。
  • レクレーションの企画提案運営。

印象に残ったエピソード :

アルバイトを始めた頃は、自分のひいおばあちゃんと同じくらいの年齢の方とテレビを観てアイドルの話題でワイワイ盛り上がったりできるものなのだとびっくりしていました。入浴介助をさせて頂いている時などに懐かしい子供の頃の話、戦争体験、はたまた結婚生活のほろ苦い思い出やのろけ話などを聞かせて頂いて泣いたり笑ったりと、核家族社会ではなかなか経験することのできない世代を超えたコミュニケーションを体感することができました。
 
2008年7月頃 大阪府
具体的な作業内容 :

  • 身体障害者の排泄介助のお手伝い
  • お年寄りの食事介助のお手伝い、見守り

印象に残ったエピソード :

職場の同僚と結婚しました。3年はお互いに働く仲間のような感じでしたが、仕事上の関係からプライベートでも仲良くなりました。周りの仲間には、伝えていませんでした。でも、働くうちに気付く人もいました。そうした中で、彼と私を温かく見守ってくれました。お客様にもバレることなく働けたことが私にとっては、働きやすい環境でした。寿退社するときは、お客様にも数名に挨拶しました。にこやかにして下さり、周りのスタッフもお祝いしてくれました。
 
2008年6月~8月 神奈川県
具体的な作業内容 :

  • 介護対象者との会話、遊戯の相手
  • 介護対象者との散歩、散策の付き添い
  • 動物園等娯楽施設などへの付き添い

印象に残ったエピソード :

ボランティアの感覚で最初は応募したのを覚えています。仕事内容は障がいを持っていらっしゃる方の付き添いで一緒に遊んだり、散歩したり、話し相手になったり。こんなことでお金をもらっていいのだろうかと最初は思いました。目の離せない要介護者だと緊張することもありますが、相手も感情のある人間であり、尊敬の気持ちが非常に重要だと勉強になった仕事でした。何よりあの人たちは両親も含めて懸命に生きており、同情も憐憫も必要とせず、凛と前を向いて生きていました。ありがとうといつも言ってくれたけど、本当にありがたかったのはこっちでした。
 
2007年8月~2010年9月 奈良県
具体的な作業内容 :

  • 今日のプログラムの計画、準備、実施
  • 食事の準備の段取り、準備、介助、薬の確認、片付け
  • 音楽に乗せて体を動かすので、重度の方の介助
  • 利用者さんと一緒に遊びに行く目的地の事前視察
  • 展覧会を頻繁に行うので事前準備と当日のお手伝い
  • 利用者さんの夜の見回り、排泄の介助
  • 毎月発行の手づくり新聞のお手伝い
  • 機織りで布を織るので、その布をコースターに加工する作業

印象に残ったエピソード :

大人から小学校低学年まで、色々な人が集まるので(知的障がい、身体的障がい、精神障がい)いろんな意味でメンタル鍛えられました。距離感が難しいので(近すぎると大きくなって社会にでた時にその子が困る、遠すぎてもダメです)人との距離が何となく身につきました。最初の頃は全く話してくれなかった利用者さんがめげずに声をかけていると段々お話してくれるようになって最後は悩み相談までしてくださったり、退職した今でも利用者さんとお手紙のやりとりがあったりと今でも繋がってます。
 
2006年7月~8月 熊本県
具体的な作業内容 :

  • 特別養護老人ホーム内の清掃全般
  • 食事の配膳、片付け、食事の介助
  • オムツ交換、トイレの介助など排泄介助

印象に残ったエピソード :

福祉の専門学校に通っており、夏休みの課題として3日間のボランティアが課せられていましたが、翌年の福祉施設就職を控えて、現場に慣れるために夏休みの間ずっとアルバイトを始めました。基本的に入浴介助以外は、正職員さんと同じ仕事をしていたので、就職してからも役に立つことばかりでした。施設内の夏祭りの設営から屋台の売り子を経験できたのも良かったです。「あなたは介護に向いている」と言われて、自信を持って就職活動に臨むことができました。