高校生がコンビニでバイトするなら!仕事内容や面接ポイント

高校生に人気があるだけでなく、募集しているお店も多く気軽に始められるコンビニのアルバイト。仕事内容は多岐にわたりますが、基本的には接客業ですので、ハキハキとした元気で明るい対応が求められるバイトです。

コンビニバイトの仕事内容

コンビニのアルバイト

(出典) photo-ac.com

コンビニバイトの仕事は多岐にわたる

たいていのコンビニでは、高校生のバイトを歓迎しています。また、多くのコンビニは常に人手不足に悩んでいます。バイトに応募した際には採用される確率は高いため、高校生にとってコンビニは人気のバイト先となっています。

ただ、コンビニのバイトは募集も多く気軽に応募できる反面、仕事内容は多岐にわたり、すべてを覚えるまではそれなりの時間が必要です。

例えば、スーパーのバイトもコンビニと同じように、高校生に人気があります。しかし、スーパーのバイトは、基本的に「レジ打ちだったらレジ打ちだけ」「品出しだったら品出しだけ」というように、与えられる役割が決まっていることが普通です。同じような仕事に思えますが、スーパーと比べるとコンビニのバイトは仕事の幅が広いことが特徴といえるでしょう。

なお、スーパーよりもコンビニのバイトのほうが、時給が高くなっている傾向があるようです。

コンビニの仕事で最も重要な「レジ打ち」

コンビニバイトの仕事内容は大きく分けて、「レジ打ち」「接客」「店内清掃」「商品の陳列」「商品の発注」「簡単な調理」となります。

その中でも一番大きな仕事は「レジ打ち」です。かごに入れられた商品のバーコードを「ピッ」と読んで会計するだけなら問題ありませんが、実際に購入されるのは陳列棚にある商品だけではありません。公共料金の支払い代行やチケット販売、宅配便の受け付け、ケース内の肉まんやドーナツやから揚げといったフード販売、タバコの販売、コーヒーなどのドリンク販売まで、レジ打ちが対応する内容は多岐にわたります。もちろん、これらすべてに対応しなければなりません。

また、意外とたいへんなのが、タバコの銘柄を覚えることです。たいていのコンビニはタバコの銘柄に番号を割り振って販売していますが、その番号ではなく銘柄を指定してくる人もいます。初めのうちはタバコの銘柄を覚えるのに苦労するでしょう。

このようにコンビニのバイトには、レジカウンターの中だけでもさまざまな仕事があるのです。

意外に多いコンビニのルーティン業務「陳列」「調理」「清掃」

レジカウンター内の仕事をしながら、来客が少ないときには「商品の陳列」「簡単な調理」「店内清掃」といった仕事をこなす必要もあります。

毎日、商品がトラックで運ばれてきますから、おにぎりやサンドイッチ、お弁当といったすぐ売れる商品を優先して陳列していく仕事が「商品の陳列」です。また、ドーナツやから揚げなど、店内で調理するフード類もあります。「簡単な調理」は、これらの商品が品薄になったときや、需要が見込まれるランチタイム前などに行います。

ほかにも、店の床をはじめ、トイレやバックヤードと呼ばれる倉庫、スタッフが集まる事務所などをきれいにする「店内清掃」を、定期的に行うこともバイトの役割です。また、回数は少なめですが、店舗の前や自転車置き場、駐車場、喫煙エリアなどの清掃も行う必要があります。

それ以外に任される仕事としては、「商品の発注」があります。通常は社員かベテランのバイトが行いますが、コンビニの仕事に慣れてきてお店のことを把握できるようになったら、高校生でも商品の発注を任されることがあります。売り上げを左右する責任ある仕事ではありますが、店内の在庫状況を見ながら専用の端末で発注しますので、作業自体は難しくありません。商品を無駄にしないよう、人気商品を切らさないように工夫して発注することは、やりがいを感じられる仕事といえるでしょう。

コンビニで重要な共通業務「接客」

コンビニバイトの最も重要な仕事は「接客」です。「レジ打ち」も接客の仕事のうちに入りますが、お客様が訪れたら「いらっしゃいませ!」、会計が終わったら「ありがとうございました!」、お客様がお帰りになる際は「またどうぞお越しください!」といった挨拶をすることが求められます。

また、店内やレジでお客様に質問されたら、ハキハキと答えることも大切です。相手はお客様ですから、ぼそぼそと答えたり、感じの悪い対応になったりしないよう、注意しましょう。

「私に気持ちのいい接客ができるかしら…」「こんなに覚えられないよ…」と思うかもしれませんが、コンビニバイトは、入店後1週間~1ヵ月間ほどを研修期間としている場合がほとんどです。レジの操作や作業の手順などもマニュアル化されていますので、コンビニに限らずバイト未経験の人でも覚えられないという心配はいりません。

すべての仕事を一度に覚えようとせず、確実にひとつずつ覚えていけば、コンビニバイトのベテランへと成長できるでしょう。

高校生がコンビニバイトに採用されるポイントは?

履歴書を書く手元

(出典) photo-ac.com

接客力があればコンビニに採用されやすい

コンビニバイトは採用される確率が高い仕事ではありますが、どんな人でも採用されるというわけではありません。

前述のとおり、基本的には接客業ですから、「ハキハキとした元気で明るい受け答えができるかどうか」「きちんと敬語を話せるかどうか」は重要なポイントです。面接官の質問に、下を向いてボソボソと話したり、いきなり対等に話しかけたりするような人は即不採用となります。

気配りできるバイトは重宝されやすい

コンビニは子供から高齢者まで、あらゆる年齢層のお客様が来訪する場所です。時には体の不自由なお客様も訪れるかもしれません。そういった幅広いお客様に対して気配りができる人は、コンビニバイトの適性があるといえるでしょう。

例えば、高齢のお客様に対してはレジ打ちをゆっくりしたり、いつもより大きな声で話す。体の不自由なお客様が高いところに陳列されている商品を取ろうとしていたら、代わりに取ってあげる。こういった気配りができる人なら、雇う側も「ぜひ採用したい!」と思うでしょう。

また、コンビニでは、ひとつの作業に集中するのではなく、同時に複数の作業をできる人が求められます。いくら美しい商品陳列ができたとしても、お客様がレジ前に並んでいることに気付かない人は失格となります。

高校生がコンビニバイトの面接に臨むなら

面接の様子

(出典) photo-ac.com

面接では身だしなみが大事

働きたいと思うコンビニがあり、そのコンビニがバイトを募集していたら、まずは面接を受ける必要があります。特にバイト未経験の人は緊張するかもしれませんが、面接では「普段の自分」を見せれば大丈夫です。

もちろん、コンビニは接客業ですから、「身だしなみ」にはある程度気を配ってください。金髪やモヒカンといったコンビニ店員はあまり見たことがないと思います。奇抜な服装や髪形の人は、どうしても採用されにくくなります。茶髪やネイルなどはお店により判断が分かれますが、高校生の場合「校則を守った身だしなみ」で面接に挑めば問題ないでしょう。

言葉遣いは無理せず丁寧に

言葉遣いに対しては、高校生ですから完璧な敬語を求められることはありません。ただし、対等な口をきくのはもちろんNGです。逆にへりくだりすぎて、おかしな敬語になってしまっても印象が悪くなります。語尾を「です」「ます」にする程度でかまいませんから、丁寧な言葉遣いを心掛けましょう。

履歴書の志望動機は素直に

コンビニのバイトに応募する際、「店の売り上げを増やす」「他店と差別化を図る」といった深い動機を持って臨む人はほとんどいないでしょう。ですから、履歴書の志望動機欄には「いつもこのコンビニを利用していて親しみがあるから」「学校(家)に近く通いやすいから」など、素直な思いを書けば大丈夫です。面接を担当する人(ほとんどの場合は店長)には、それで十分伝わります。

とはいえ、短すぎる文章ではいけません。例えば「人と話をするのが大好きなので、接客のアルバイトをしてみたいと思っていました。こちらのコンビニは、いつも明るくて気持ちが良くなる接客をしているので、私もここで働いてみたいと思っています」「学校(家)が近いので通勤にも時間がかかりません。そのため、夕方以降や休日などにシフトを多く入れることができます」など、志望動機をしっかり書くようにしましょう。履歴書の段階で好印象を持ってもらうことも、採用決定の大切なポイントになるのです。

高校生がバイトするコンビニを選ぶときに気を付けるポイント

パソコンを操作する制服の女子

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自分の性格に合っているコンビニを選ぶ

コンビニは、学校の近くにも自宅の近くにもあるでしょうから、どこでバイトをするか悩むこともあります。そんなときは自分の性格に合わせて、働くコンビニの場所を選んでみるのもひとつの手です。

「時が経つのも忘れることができるし、あっという間に終業時間になるから、バイトをするなら忙しいほうが良い」という人であれば、人通りが多い場所や駅前、駅構内にあって、いつも混んでいるコンビニを選びましょう。

逆に、のんびりと「マイペースでバイトをしたい」という場合は、住宅街の中に位置して駐車場がないコンビニや、車の出入りがしにくい場所にあるコンビニを選ぶと良いでしょう。そういうコンビニであれば、レジに人が並ぶことも、ほかの作業の時間が圧迫されることも少ない傾向があるからです。ただし、普段は暇そうに見えても時間帯によっては混むコンビニもあります。気になる人は、応募前に何度か訪れておくといいでしょう。

周囲の治安もバイト先を選ぶ重要なポイント

コンビニで頻発する強盗や窃盗などの事件には、誰もが遭いたくないものです。駅前などの人通りや来客数が多いお店、交番や警察署の近くに立地するお店は、比較的安全といわれています。また、強盗犯や窃盗犯に狙われにくい、病院内や駅構内のコンビニを探すというのも選択肢のひとつです。

自分も家族も安心して、長く勤められそうなコンビニを探してください。

高校生がコンビニバイトで気を付けたいこと

夜道

(出典) photo-ac.com

18歳未満の深夜バイトは法律違反!

コンビニバイトで気を付けたいことがいくつかあります。

そのひとつは深夜勤務をしないことです。18歳未満の年少者が午後10時から午前5時までのあいだにバイトをすることは、法律で禁じられています。また、仮に18歳に達していたとしても、校則で深夜バイトを禁止していることもあるでしょう。

深夜バイトは、時給が25%以上高くなることが一般的ですから、効率的に稼ぐことができます。働きたい気持ちも理解できますが、そこはぐっと我慢。店側から深夜勤務をお願いされたときも「きっぱり断る」ことが大切です。

職場内恋愛はオトナの対応を

もうひとつは、職場内恋愛をしたときは「周囲に配慮する」ことです。

バイト先は出会いの宝庫です。もし、男子校や女子校であれば、異性に出会う絶好のチャンスともいえます。バイト仲間から恋愛関係に発展、彼女や彼氏ができることもあるでしょう。

もちろん、バイト先での恋愛は自由です。しかしその恋愛関係が、バイト先に迷惑をかけるような事態は避けなければなりません。例えば、彼女や彼氏と同じシフトに入れるよう「無理なシフト調整」をしてもらったり、バイト仲間に「気を使わせたりする」ことは避けるべきです。

こうした小さなことが重なり、人間関係のトラブルに発展する可能性もあります。バイト同士で交際を始めたときは、店長やバイト仲間にも報告をして、理解を得られるようにすると良いでしょう。

まとめ

身近な存在であり、高校生のバイトとしても人気が高いコンビニ。仕事は多岐にわたり、覚えることはたくさんありますが、コンビニでバイトをすることで接客力を身に付けられ、人間関係も広げることができます。消費の最先端の場所ですから、「売れる物」「売れる時間」「強い商品」などを勉強することも可能です。

また、限られた空間で長く働くコンビニだけに、バイト仲間から彼女や彼氏に発展することも…!?

多くの経験が積めるコンビニバイト。一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。