時給の高さから人気が高いコンビニの深夜バイト。深夜は来店客も少ないため楽にできそうなイメージを抱く人もいますが、清掃や品出しなど覚える仕事も多くあります。その中でも、比較的簡単に稼ぐためのポイントをまとめました。
コンビニ深夜バイトのメリット
深夜バイトは時給25%UPのため人気が高い
「楽に稼げる深夜バイトがやりたい!」と考える人も多いと思います。
確かに深夜の時間帯(午後10時~翌5時)は、夜間手当を含んだ昼間の時給の25%以上の割り増し賃金が支払われますので、効率良く稼ぐことができます。
深夜のバイトは、たいてい時給1,000円以上となっており、都心であれば時給1,500円以上になることもあります。
同じような仕事の内容で25%以上も時給がアップするということから、ガッツリと稼ぎたい人にとって深夜バイトの人気が高くなるのもうなずけます。
深夜バイトの中でも常にどこかで募集されており、仕事も楽そうだと考えられているのが、コンビニの深夜バイトです。コンビニの深夜シフトは午後10時から午前6時ぐらいが多いため、1日で8,000円から10,000円程度稼ぐことが可能です。
では、コンビニの深夜バイトは、本当に楽に稼げるバイトなのでしょうか?コンビニの深夜バイトでやらなければいけない仕事内容をチェックしていきましょう。
来客が減る代わりに清掃などの仕事が増加
コンビニの仕事内容は大きく分けて、「レジ打ち」「接客」「店内清掃」「商品の陳列」「商品の発注」「簡単な調理」などがあります。深夜のコンビニバイトは一般的に「商品の発注」がありません。しかし、お客様の数が少ない時間帯なので、「店内清掃」以外にさまざまな清掃の仕事が加わります。具体的には以下のようなものがあります。
- 店内フロア及びトイレ、店外の清掃
- フライヤー(店内調理器具)の清掃
- 軽食展示棚(おでん、肉まん、揚げ物)の清掃と食器洗い
深夜の時間帯は日中と比べてお客様が少ないので、店内フロアの清掃も「ポリッシャー」と呼ばれる大型の床磨き機械を使用して入念に汚れを落とします。
また、深夜時間帯は「廃棄商品のチェック」や深夜~早朝に入荷される「仕入れ商品の検品と品出し」「本や雑誌の検品と返本のチェック」などの作業が加わってきます。
さらに、来店客が少ない時間帯を利用した商品の陳列も行います。このように、体を使う作業が多いことから、コンビニの深夜バイトが楽だというのは必ずしもそのとおりだとは言えないかもしれません。
女性のコンビニ深夜バイトはあり?
「深夜時間帯は時給も高くなるので、コンビニの深夜バイトに入りたい」という女性もいるかと思います。その際、最も気になるのは防犯体制です。コンビニへの強盗事件が発生するのは、ほとんどが深夜時間帯ですから、もしものことを考えると心配になるかと思います。
しかし、最近のコンビニは、セキュリティシステムを導入している所がほとんどです。
研修期間中に防犯マニュアルも教えてくれますし、深夜時間帯のバイトは女性だけにならないよう店長が配慮してくれます。また、コンビニのレジには、強盗に備えて大金を入れないようにしている所も増えています。
それよりも、女性のコンビニ深夜バイトで問題となるのは、体力があるかどうかです。商品の陳列や移動、ポリッシャーを使っての清掃など、日中のコンビニバイトよりも深夜バイトのほうが体力を使います。
自分は体力があるかどうかよく考えてから、コンビニの深夜バイトに応募するようにしましょう。
最も楽なのはオフィス街のコンビニ
「コンビニの深夜バイトはしたいけれども、できるだけ楽なお店で働きたい」というのであれば、自宅の近所にあるコンビニではなく、あえてオフィス街にあるコンビニを選びましょう。
オフィス街にあるコンビニには深夜の来店客も少なく、接客業務はほとんど発生しません。そのため、深夜バイト中は、ほぼ清掃や品出しといった業務に専念できます。
また、コンビニの深夜バイトは通常だと2人以上の勤務が多いのですが、深夜の来店客が少ないオフィス街のコンビニの場合、1人勤務となる場合があります。
そのため、人とあまり関わらずに仕事に専念できるわけです。「一人で黙々と仕事をするほうが楽」と考える人にとっては、最適であるといえます。
オフィス街のコンビニとは逆に、繁華街にあるコンビニは深夜でもお客様はひっきりなしに来店します。また、住宅街のコンビニも基本的に深夜は暇になりますが、地域によっては長時間居座ったり必要のないクレームをつけてくるお客様が来たりすることがあります。
やはり、「深夜バイトが楽」という観点からいえば、オフィス街のコンビニがおすすめでしょう。
コンビニの深夜バイトには弊害も…
深夜バイトは健康や美容に悪影響がある
コンビニの深夜バイトをした場合、昼夜が逆転することによる体への弊害も考えなければいけません。
働いている最中に眠くなるというのは慣れればある程度克服できるものの、「昼間寝て夜間に働く」といったサイクルを続けていると、健康や美容に悪影響が出ます。
具体的には、「疲れやすくなる」「風邪を引きやすくなる」「太りやすくなる」「肌荒れやニキビができやすくなる」「生理不順になる」といったことが挙げられます。また、「精神的に不安定になる」といった状態になることもあります。
健康や美容だけでなく、大学生がコンビニの深夜バイトをした場合、朝起きられないので学校に行けず、単位を落とすといったこともあります。そうなったら本末転倒です。
もし、深夜バイトをすることのデメリットが、時給の高さなどのメリットを上回ったと感じた場合には、別のバイトを探すようにしましょう。
勤務中の睡眠には気を付けて
コンビニの深夜バイトで特に気を付けたいことは、1人で待機しているときに熟睡してしまうことです。2人以上の勤務の場合、休憩時間などに寝てしまっていても、別のバイトスタッフが起こしてくれるでしょうが、1人勤務で待機してるあいだに熟睡してしまった場合は問題となります。
深夜とはいえ、お客様が来店するときは当然ありますし、商品の搬入トラックもやって来ます。そんなときに寝ていることが発覚したら、即クビになりかねませんので気を付けましょう。
短期でコンビニの深夜バイトをするなら…
コンビニの深夜バイトは覚えなければいけないことが多くありますし、店側としては深夜シフトのバイトスタッフが辞めてしまうと、埋め合わせる次の深夜バイトスタッフを探すのに苦労します。そのため、基本的に深夜帯で採用するのは長期バイトだけです。
「まとまったお金が必要だから短期でコンビニの深夜バイトをしたい」と考えても、採用される可能性は低いでしょう。
しかし、あなたがコンビニのアルバイト経験者であれば、「今すぐにでも深夜バイトが必要だ」というお店なら短期バイトでも雇ってくれる可能性はあります。
深夜バイトを募集しているコンビニに連絡して、コンビニ経験者であることや、学校の長期休暇期間だけ働きたい、自動車の免許や部活の合宿費用が必要など、どうして短期バイトをしたいのか理由を話してみてください。
電話や面接でうまく伝えられるよう、事前にポイントをまとめておくと良いでしょう。
まとめ
コンビニの深夜バイトには、時給が高いというメリットと、肉体的な負荷といったデメリットが存在します。それぞれを天秤にかけて、あなたにとってはどちらが大切かをよく考えた上で応募するようにしましょう。