ビール売り子は、球場などでのスポーツ観戦に欠かせない花形の職業です。短時間で稼げる仕事ともされ、学生や若者に人気があります。売り子は、具体的にどのような仕事をしているのでしょうか?仕事内容や魅力とともに、ビールを売るコツも紹介します。
ビール売り子の仕事内容は?
球場などでのスポーツ観戦では、ビールの売り子を見かける場面も多いでしょう。売り子の仕事は、何がメインなのでしょうか?基本的な仕事内容を紹介します。
ビールを売るのがメインの仕事
ビールの売り子は、球場やスポーツバーなどで観戦時にビールを売る仕事です。働く場所によっては、ビール以外のアルコール類やおつまみ、アイスなどを販売する売り子もいます。
ビールが入ったサーバーを担いで客席を回り、ビールが欲しい人にその場で注ぐのが基本的な仕事です。制服が用意され、販売エリアがある程度固定されているケースが多いでしょう。
アルコール類やおつまみの売り上げが、売り子の収入に直結するような給与形態が多く、いかに多く売るかが収入アップのポイントです。
会計業務・ビールの補充も
サーバーに入ったビールを背負って客席を回るため、会計業務やビールの補充は売り子の役目です。ビールを注いだときに、代金の受け取りもその場で済ませます。
現金支払いだけでなく、キャッシュレス決済が導入されているところも多いでしょう。端末にトラブルが起きた際などには、戻って処理をしなければならないケースもあります。
また、サーバーには多くのビールが入っていますが、足りなくなったら補充に向かわなければなりません。ビールが用意されている場所まで戻ると、補充を担当するチェッカーが詰め替え作業を行うというケースも多いようです。
ビール売り子の魅力と大変なところ
メジャーな試合が行われる球場や有名ビールメーカーの売り子は、人気のある職業です。やりがいも大きいですが、大変なところもあります。それぞれ、応募前に確認しておきましょう。
【魅力】ビールが売れたときの達成感
ビールの売り子は、多くの人にビールを売るのが仕事です。担当するエリアがある程度決まっていることから、常連の顧客ができる場合もあります。
ビールがたくさん売れたときには、達成感を感じられるはずです。売れれば売れるほど収入も上がるため、やりがいにもつながるでしょう。
特に、売り子は販売するビールのメーカーが固定されているケースが多いため、自分が所属するメーカーのビールの売り上げに貢献できたときに、達成感を感じられます。
【大変】肉体労働なので体力的にきつい
ビールの売り子が背負うサーバーは、中身を含めて約15kg以上といわれます。席を回っている間にすぐビールがなくならないよう、ある程度の量のビールを担いで客席に向かわなければなりません。
もし、ビールの売れ行きが止まってしまうと、重いサーバーを背負って客席を長時間回り続けることになります。球場には階段もあり、重いサーバーを背負って歩き回るのは体力的に大変でしょう。
慣れるまでは、肉体労働がつらく感じられる可能性があります。応募の前に、サーバーの重さや稼働時間などを確認しておき、問題なく対応できるかどうか確認しておくことをおすすめします。
ビールを売るにはコツがある?
ビールの売り子は、ビールが売れれば売れるほど収入が上がります。そのため、ビールを売るコツは覚えておきたいところです。売り子として活動する上で、押さえておきたいポイントを紹介します。
笑顔&身だしなみは大前提
ビールの売り子は体力勝負の面もあり、たくさん売れなければサーバー内のビールが減らず、余計に体力を消耗します。
しかし、どんなときでも笑顔を忘れず顧客に対応すれば、売り上げアップにつながるはずです。暗い顔で客席を回っていると、顧客は声をかけづらいと感じてしまうかもしれません。
また、身だしなみや振る舞いも重要なポイントです。「この売り子からビールを買いたい」と思わせるような、清潔感と美しい所作が求められるでしょう。
購入したい雰囲気を見逃さない
客席を回っているときに、自分から「購入意欲のある人」を見つけられると、成績も上がっていきます。
売り子が遠くにいると、顧客側から声をかけるのは難しいはずです。売り子から近づいて声をかければ、購買につながりやすいでしょう。
特に複数人で観戦に来ている人なら、一緒に来ている人も購入してくれる可能性が高くなります。不要な人に声をかけてしまうとクレームにつながるため、ビールが欲しいと感じている人を見極められるかがポイントです。
リピーターを大切にする
スポーツ観戦には、主にチームや選手のファンが訪れます。よく観戦に来ている人であればリピーターとなり、毎回ビールを買ってくれるかもしれません。
ビールを買ってくれる人の顔を覚えておき、コミュニケーションを取るよう心掛けましょう。ビールを売るときに楽しく会話ができれば、売り子の顔・名前を覚えてもらえます。
リピーターを増やせるように、顧客から聞いた情報は覚えておき、さりげなく会話に盛り込むのもよいでしょう。親しくなれば、指名してもらえる機会も増えていきます。
担当エリアに応じた柔軟性もポイント
ビールの売り子は、基本的に担当エリアが分かれています。配置されるエリアによって客層が変わるため、自分がいるエリアの客層に応じて振る舞いも変えなければなりません。
一般的に、売り子の配置は上司が決めるため、売り子自身が自由に動けるケースは少ないようです。エリアによって必要な能力が異なるため、面接で希望エリアをアピールしてみるのもよいでしょう。
例えば、「価格が安い席には若者が多くビールが売れにくい」「コアなファンが集まる席ではコミュニケーション能力が問われる」といったポイントが挙げられます。
ビール売り子に関するQ&A
ビールの売り子として働く上で、給与形態や面接対策は気になるポイントです。それぞれどのような仕組みになっているのか、対策できることはあるのか確認しましょう。
ビール売り子の給与体系は?
ビールの売り子は、「1試合当たりの固定給+歩合給」や「時給+歩合給」のような給与形態が多いでしょう。どのような給与形態でも歩合給の割合が大きく、売り上げに応じて収入が変動するパターンが一般的です。
1杯当たりの歩合給は、自分が売った数や、雇用されている会社によって異なります。売り上げの数%が、歩合給として支給されるケースも多いでしょう。
そのほか、交通費や連続出勤手当、皆勤手当などが別途支給される会社もあります。ビールが売れれば収入もアップし、平均的には高時給の仕事といえるでしょう。
ビール売り子の面接への対策は?
ビールの売り子になりたいと考えているなら、面接対策は重要です。人気の求人では競争倍率が高いため、効果的にアピールをして採用を勝ち取らなければなりません。
面接に行くときから、笑顔と身だしなみには注意しましょう。顧客が「ビールを買おう」という気持ちになれるか、面接の段階からチェックされています。
清潔感のある服装・髪型を心掛け、明るくはきはきと受け答えをするのも大切なポイントです。これまでに、接客業などコミュニケーション能力が求められる仕事をした経験があれば、伝えるとアピールになります。
また、肉体労働であるため、運動部で鍛えた経験や、力のいる仕事に従事した経験があるなら伝えるようにしましょう。
ビール売り子の仕事で接客スキルを上げよう
ビールの売り子は、人気を集めると高時給が狙える仕事です。スポーツチームのファンだけでなく、ビールをたくさん売って稼ぎたいと考える人にも向いています。
ビールが売れたときの歩合給がメインとなっているため、ビールを売るための努力は欠かせません。体力が必要な仕事であることも把握した上で、応募を検討しましょう。
「スタンバイ」でも、ビール売り子の求人を探せます。接客スキルやコミュニケーション能力を磨きたいなら、おすすめの仕事です。