「一生懸命頑張る」はビジネスで使える?言い換えや使い方の例も紹介

「一生懸命頑張る」とは、やる気があることを伝える表現の1つです。ビジネスシーンで使うとややカジュアルな印象を与えるため、場面に合わせた表現を覚えておくと役立ちます。さまざまな言い換え表現や使い方を紹介するので、参考にしてみましょう。

日常的に使える「一生懸命頑張る」の言い換え

ガッツポーズをするビジネスパーソン

(出典) pixta.jp

日常的な場面でも使える言い換え表現を、3つ紹介します。頑張る気持ちを伝えるのに、ふさわしいと思う言葉を選んで使ってみましょう。

全力で取り組む

「全力で取り組む」とは、自分が持てる最大限の力を尽くして、物事に取り組む気持ちを表す言葉です。仕事や勉強、スポーツの試合などで良い結果を出すために、それまで積み上げてきた力・技術を出し切るという、強い意思を伝えるときに使われます。

売り上げを達成するために、全力で取り組みます。

新製品の開発に全力で取り組み、市場シェアの拡大を目指します。

今年度の目標達成に向け、チーム一丸となって全力で取り組みましょう。

努力する

「努力する」とは、目的を達成するために粘り強く取り組む姿勢を示すときに使われる言葉です。

「努力」には、一時的に頑張るのではなく、継続的に力を尽くすという意味合いもあります。途中で諦めず、目標に向かって励む気持ちを伝えるときに効果的な表現です。

困難な問題ですが、解決策を見つけるために努力します。

お客さまに満足していただけるよう、これからも努力してまいります。

リーダーとして、チームをまとめられるよう努力します。

尽力する

「尽力する」とは、文字通り力を尽くすという意味です。「全力で取り組む」という意味にも似ていますが、改まった場面などでは「尽力します」と伝えた方がスマートといえるでしょう。

また、自分に対してではなく、他人のために頑張るときに使うのが一般的です。より丁寧に伝えたいときは、「尽力してまいります」「尽力いたします」などの言い方をしてみましょう。

地域の皆さまに貢献できるよう尽力いたします。

新しい企画を成功させるために尽力します。

今後もお客さまに満足していただけるよう、尽力してまいります。

より丁寧な「一生懸命頑張る」の言い換え

階段を上る足元

(出典) pixta.jp

かしこまった場面などで使える言葉も、知っておきましょう。ビジネスシーンでよく使われる言い換えを、3つ紹介します。

精進する

「精進」とはもともと、「雑念を払って修行に励む」「1つのことに精神を集中させる」などの意味を持つ仏教用語です。

そこから転じて、「物事に一生懸命打ち込む」という意味としても使われています。自分の向上心を伝えたり、努力していく気持ちを表したりするときに適した表現です。

今後も、皆さまのお役に立てるよう精進いたします。

チームのリーダーとして、みんなから信頼される存在になれるよう精進していく所存です。

これからも目標を達成して会社に貢献できるよう、より一層精進していきます。

鋭意取り組む

「鋭意」には、「全身全霊」「ひたすら集中して」などの意味があります。

「嫌々ながら」や「仕方なく」というネガティブな気持ちではなく、前向きでポジティブな心情が込められている言葉です。目標などを必ず達成させるという、強い意思を表すときに使われます。

新製品の開発に鋭意取り組んでいるところです。

今後も、セキュリティー強化に鋭意取り組んでまいります。

このたびは、弊社とご契約いただきありがとうございます。ご満足いただけるよう、鋭意取り組んでまいります。

粉骨砕身で取り組む

「粉骨砕身」とは、骨が粉々になるほど努力するという意味を持つ四字熟語です。

「自己犠牲」や「献身」という意味合いもあり、より強い覚悟や決意を持ち、全身全霊で取り組む姿勢を表すときに使われます。強い意思を示す言葉なので、使用する場面に注意しましょう。

会社の存続は、今期の営業成績にかかっている。社員一同、粉骨砕身で取り組んでほしい。

地域活性のために、粉骨砕身の覚悟で取り組んでいきます。

社員が粉骨砕身で取り組んでくれたおかげで、窮地から抜け出せた。

ビジネスで「一生懸命頑張る」を使う際の注意点

セミナーを受けるビジネスパーソン

(出典) pixta.jp

「一生懸命頑張る」という言葉は、ビジネスシーンでも使われる表現です。適切に使うために、注意点を確認しておきましょう。

使用場面に注意する

「一生懸命頑張る」をビジネスシーンで使っても、特に問題はありません。しかし、カジュアルな印象を持つ人もいるため、使用する場面には注意する必要があります。

例えば、メールのように文章でのやりとりでは、軽い印象を与えてしまう可能性もあるため、別の言い方を用いた方が無難でしょう。

また、上司や取引先などとの会話に使うと、語彙力が乏しいと思われる場合もあります。「尽力します」「努力します」などに、言い換えた方がベターです。

乱発しない

「一生懸命頑張る」を、乱発しないことも大切です。何かあるたびに「一生懸命頑張ります」と言っていると、軽んじて受け取られてしまう可能性があるでしょう。

むしろ、毎回頑張ると言っているのに結果が出せない人という、ネガティブな印象を持たれてしまうかもしれません。多用するのは避け、相手や場面に応じて別の言葉に言い換えてみるとよいでしょう。

ただし、どんな表現を使ったとしても、言葉で表すだけでなく実際に行動で示すことが大切です。

「一生懸命頑張る」の言い換えパターンを知っておこう

ビジネスパーソンの後姿

(出典) pixta.jp

「一生懸命頑張る」は、力を尽くして物事に取り組むという気持ちを表すときに使われる言葉です。ビジネスシーンで使っても問題はないものの、ややカジュアルで子どもっぽい印象を与えます。

今回紹介した言葉以外にも、さまざまな言い換え表現や類義語があるので、相手や場面にふさわしいものを選んで使ってみましょう。また、乱発すると言葉の重みが薄れるため、使い過ぎないように注意が必要です。