イベントプランナーとは?仕事内容や年収、役立つ資格も紹介

イベントプランナーとは、何をする職業なのでしょうか?主な仕事内容や、目指す方法を紹介します。一般的な年収や、これから就職・転職を考える上で役立つ資格・スキルも確認しましょう。仕事の魅力、大変なところも解説します。

イベントプランナーの主な仕事内容

打ち合わせ

(出典) pixta.jp

「イベントプランナー」は、イベントの企画に携わる仕事です。具体的にどのようなことをするのか、主な仕事内容を見ていきましょう。

イベントの企画・立案

イベントの企画・立案は、イベントプランナーの主な仕事です。アイデアを出し、どのようなイベントを開催するかを決めます。

自社がイベントを主催する場合には、アイデア出しや当日の進行に関する流れを具体的に決める役割となるでしょう。

スポンサーやクライアントがいる場合は、営業・交渉も行います。予算に応じたイベントを企画し、開催によるメリットを提示することも求められるでしょう。

イベントに向けての準備

イベントを企画し、内容が確定した後は、開催に向けての準備を進めなければなりません。会場の選定や機材・人員の手配など、イベントの開催に向けた準備を行うのもイベントプランナーの仕事です。

有料で収容人数が決まっている場合は、チケットの販売方法や価格なども決める必要があります。

開催に向けての準備以外に、広告・宣伝も行います。自社内に広告宣伝部が設けられていない場合は、イベントプランナーがイベントの宣伝を行うケースも多いでしょう。

イベント当日の運営業務

イベント当日は、イベントプランナーを含めた担当者が運営管理を行います。

全体の指示を出す立場になるか、現場で設営まで担当するかはイベントの規模や内容によっても変わりますが、運営管理者としてイベントが無事に開催されるよう努める点は同じです。

イベント参加者からの問い合わせ対応や、当日の進行などさまざまな役割を担います。

イベントプランナーの一般的な年収や就職先

企画会議の様子

(出典) pixta.jp

イベントプランナーとして働く上で、年収や就職先は気になるポイントです。一般的な年収と、主な活躍場所について解説します。

年収は約645万円

厚生労働省の職業情報紹介サイト「job tag」によると、イベントプランナーを含む「企画・調査事務員」の平均年収は約645万円です。

職業分類である企画・調査事務員には、企画係事務員以外に調査事務員も含まれるため、イベントプランナーのみの収入ではありません。

イベントプランナーの収入は、会社の規模や仕事内容によって幅があり、必ずしも「企画・調査事務員」の平均年収と同等の収入を得られるわけではないようです。

就職・転職を検討している場合は実際の求人情報を確認し、自分の希望と一致しているかチェックしましょう。

出典:企画・調査担当 - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

イベントを企画する会社や部門で働く

イベントプランナーは主に、イベント企画を請け負う会社や、イベント企画を担当する部門を持つ会社で働いています。

どちらであっても仕事内容に大きな違いはありませんが、他社のイベント企画を請け負う場合は、イベントの内容を考えるだけでなく、クライアントとの交渉・営業も重要な仕事となるでしょう。

就職・転職を検討する場合、イベント企画会社や自社イベントを社内の企画部門で主催する会社が候補となってきます。

イベントプランナーに適性がある人の特徴

企画会議

(出典) pixta.jp

イベント企画に携わる仕事には、どのような人が適しているのでしょうか?適性がある人の特徴と、その理由を紹介します。

流行や世間のニーズに敏感な人

人が集まるイベントを企画するには、世間の流行・ニーズを読まなければなりません。ニーズが分かっていれば、多くの人が興味を持つアイデアを生み出せます。

さまざまな分野に対する好奇心を持っている人は、幅広い知識や最新の情報を手に入れる機会が多く、世間の流行にも敏感になるでしょう。

新しいことに興味があり好奇心が強い人は、イベントプランナーに向いているといえます。

進行役としてリーダーシップを発揮できる人

イベントプランナーには、「イベントの内容を決める」「イベントの準備を滞りなく進める」「イベント当日の進行を担う」といった重要な役割があります。

企画担当だけでなく、クライアント・スポンサー・設営担当・パフォーマー・イベント参加者など多くの人が関わるため、全てをまとめるリーダーシップが求められるでしょう。

特に、当日の進行役を務める場合は、その場の状況に合わせた判断力や決断力も大切な要素です。

周囲を納得させるプレゼン能力がある人

イベントの企画者は、資金を出すクライアントやスポンサーに対して、プレゼンを行います。自社イベントであっても、社内の責任者に向けてのプレゼンは必要になるでしょう。

イベントの趣旨や、開催によって期待できる効果など、相手を納得させるプレゼン能力は欠かせません。

資料をまとめ上げるだけでなく、説得力のある話し方ができるか、自信を持って自分の考えを伝えられるかどうかも、イベントプランナーに求められる要素です。

イベントプランナーを目指す方法

パソコンと資料で打ち合わせをする

(出典) pixta.jp

イベントプランナーになるには、何か特別なことをしなければならないのでしょうか?イベントプランナーを目指す、一般的な方法を紹介します。就職・転職を検討している場合は、どうやって仕事に就くかも把握しておきましょう。

企画会社の求人に応募する

イベントプランナーになる近道は、イベントを企画している会社に就職することです。求人情報を見つけて応募し、採用されればイベント企画に携わることができます。

募集の職種が「イベントプランナー」や「イベント企画担当」などになっていれば、イベント企画に携わる仕事であることは間違いないといえるでしょう。

基本的に、イベントプランナーには必須資格やスキルはありません。求人情報で未経験者を歓迎しているようであれば、問題なく応募できます。

「スタンバイ」でもイベントプランナーの求人を探せるため、チェックしてみましょう。

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学校やアルバイトでスキルを身に付ける

経験やスキルがなく、イベントプランナーに必要な資質を身に付けたいと考えている場合は、イベント企画に関わるアルバイトを始めるのもよいでしょう。

必ずしもイベントプランナーとして就職できるとは限りませんが、関連するスキルを身に付けられる専門学校もあります。

イベント企画そのものを学べる学校以外に、特定のジャンルに関する専門学校も候補となるでしょう。例えば、コンサート・ライブといったイベントならエンタメ系の専門学校、スポーツイベントならスポーツ系の学校を選ぶなどです。

そのほか、働きたい企業が決まっているのであれば、募集条件に4年制大学卒業などの項目がないか確認しておきましょう。

イベントプランナーを目指す上で役立つスキル・資格

タイピング

(出典) pixta.jp

イベントプランナーになる上で、必須とされるスキル・資格は基本的にありません。しかし、持っていると役立つスキル・資格は存在します。仕事の内容や企業の方針によっては、取得を検討してもよいでしょう。

イベント企画に関する資格

イベント企画に関する民間資格は、イベントプランナーとしてのスキルを証明する上で役立ちます。基本的には、すでにイベント関連の仕事をしている人や学校で学んだ人が、これまでの経験・スキルを証明するものといえるでしょう。

もちろん、仕事に就く前にイベント企画に関する資格を取得しておけば、学ぶ姿勢や知識のアピールにもなります。必須資格ではありませんが、勉強をしておいてもよいでしょう。

特別な受検資格がなく誰でも受検ができる「イベント検定」は、未経験者に向いています。イベントの実務経験3年以上で受けられる「イベント業務管理士2級」は、経験をアピールしたい人に適した試験です。

出典:イベント検定 | イベント検定ポータルサイト

出典:イベント資格試験|一般社団法人日本イベント産業振興協会(JACE)

語学に関する資格・スキル

イベントの中には、語学スキルを生かせるものもあります。例えば、クライアントや顧客が外国人の場合は、対応する言語を身に付けておくとコミュニケーションがスムーズに進むでしょう。

また、世界的なマーケティング分析が必要なときにも、語学スキルは活用できます。例えば、英語のスキルを証明できる資格・検定としては、「TOEIC」「英検」が挙げられます。

もし、目指している仕事に語学スキルが必要な場合は、受検を検討してもよいかもしれません。

出典:【公式】TOEIC Program|IIBC

出典:英検(実用英語技能検定)|公益財団法人 日本英語検定協会

イベントプランナーの魅力と大変なところ

ブレインストーミング

(出典) pixta.jp

イベントプランナーの仕事には、魅力だけでなく大変なところもあります。仕事に就く前に、それぞれ把握しておきましょう。自分に向いているかを判断するためにも、重要なポイントです。

【魅力】企画を通じて達成感を味わえる

イベント企画の大部分を担うイベントプランナーは、自分のアイデアが採用される喜びや、企画したイベントの成功による達成感を得られます。

苦労して企画したイベントが盛況であれば、仕事に対する自信も生まれるでしょう。魅力的なイベントを企画していくことで、キャリアアップや仕事の依頼にもつながります。

イベントに参加した人から、「楽しめた」「演出が素晴らしかった」などの声を聞く機会も多いでしょう。イベントの成功に向けて頑張りたいという気持ちがあれば、やりがいのある仕事です。

【大変なところ】業務が多忙で不規則になりがち

イベント企画は、当日の開催に向けて進んでいきます。一度日程が決まると、簡単に動かせるものではありません。

スケジュールには締め切りがあることが一般的で、進行に余裕がないときは業務が多忙になります。たとえ十分に余裕を持っていたとしても、突然のトラブルやクライアントの都合で忙しくなることもあるでしょう。

また、イベント開催中も業務が多くなります。終了時刻が読めないときや、トラブルが発生したときには、仕事が不規則になりがちです。企画担当者として、責任も重くなるでしょう。

アイデア力を生かせるイベントプランナーは魅力的な職業

企画会議

(出典) pixta.jp

イベントプランナーは、一般的にイベントの企画から運営まで幅広く携わる仕事です。各種イベントの企画に興味を持っているなら、魅力的な職業といえるでしょう。

通常、必須の資格・スキルはなく、求人に応募し採用されればイベントプランナーとして働けます。「スタンバイ」で、求人をチェックしてみるのもおすすめです。

経験・スキルを求める求人も存在するため、目指す上で関連資格・スキルの取得を検討してみてはいかがでしょうか。

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