優れた資源により一層の付加価値を!「伸びしろ」だらけの青森で活躍できるUIJターン人材とは

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本州最北端に位置する青森県。新鮮な海産や農作物など豊かな資源に恵まれた穏やかな場所である一方、夏には全人口の倍以上の人が集まる「ねぶた祭り」がアツい場所でもあります。東北新幹線の開通により、東京から最短3時間で行けるようになった今、地元企業が抱えている課題と、それを解決するために求めている人材について、青森県商工労働部 部長 葛西崇氏にお話を伺いました。

歴史、自然、伝統、食。語りつくせない青森の魅力

作家・太宰治が生まれ育った街、青森。

弘前城で見事に咲き誇る桜に新しい一年の始まりを感じ、新緑の季節には清々しい空気のなか青く澄んだ奥入瀬渓流から十和田湖へ。そして、秋は青森ならではの寒暖差から、燃えるように赤く染まった紅葉を愛で、雪深い冬を越えると、雪のなかから顔を出した芽に春の喜びを感じる——。

本州最北端にある青森県は、四季の移ろいを五感ではっきりと感じられる、美しい場所です。

県の3方面を日本海と津軽海峡、太平洋で囲まれているため、八戸港では、イカと脂ののったサバが日本でも有数の水揚量を誇り、大間のマグロやヒラメ、ウニ、ホタテ、しじみなどが有名です。また、日本一の生産量を誇るりんごをはじめ、にんにく、長芋やごぼうなどの生産も盛ん。実は、カロリーベースで自給率が100%を超えるほど、食の宝庫と言える場所なのです。

郷土料理には、せんべい汁やじゃっぱ汁、いちご煮などがあり、最近では味噌カレー牛乳ラーメンも密かなブーム。青森で育ち、県外に出た人は、何気なく毎日食べていた青森県の食の美味しさに、離れてから気づいたという人も多いのではないでしょうか。

りんご

 

世界遺産とねぶたと、人の温かさと

観光名所も多く、世界遺産の白神山地や景勝地の十和田湖をはじめ、八甲田山、恐山などの美しい自然は圧巻。世界遺産の登録を目指している、縄文時代の大集落跡である三内丸山(さんないまるやま)遺跡などもあり、悠久の時の流れを感じられます。

また、県内には至る所に温泉が湧き出ていて、古くから県内外の人たちに愛される湯治場として栄えてきました。県民の多くが、自家用車の中にお風呂セットを常備するなど、温泉はとても身近な存在です。

そして、青森と言えば有名なのが「ねぶた祭り(重要無形民俗文化財)」。130万人の人口に対して、毎年300万人の人出で賑わいます。美術館も多く、芸術と文化、伝統、自然、食がとても豊かなのが特長です。

そんな青森県で暮らす人たちは、純朴で人と人とのつながりを大切にする、とても温かい人たちばかり。穏やかな気質で、真面目な人が多いため、県外から進出してきた企業の方から、「粘り強く真面目で、いい仕事をする人が多い」という評価をいただくほどです。

ねぶた

 

課題は、急激な人口減少

私は青森出身で、大学で一度上京した後、就職で青森に戻り、青森県庁に入庁しました。現在手がけているのは、県内の中小企業の振興や雇用対策、経済活性化を図る仕事です。創業や新産業の創出に注力していて、青森県の地域資源や強みを生かした産業振興に奮闘しています。

現在の課題は、経済のグローバル化や消費者ニーズの多様化、人口の急激な減少という社会情勢のなか、多くの中小企業が生き残るために事業革新の必要性に迫られていること。正直、厳しい状況に置かれている企業が多いのが事実です。

というのも、青森県は特に若年層の首都圏への流出が多く、人口減少のスピードが速いのです。これまで0.3倍だった有効求人倍率は1倍を超えるようになり、ますます企業が若い人材を採用できなくなってきました。

そのための対策として我々が注力しているのは、若者たちに今一度、青森県の魅力を理解してもらうことと、魅力的な仕事を創出することです。地元企業が地域資源を生かした新しい産業を創出することと、県外からの誘致企業を増やすことの両軸に取り組んでいます。

青森

プロテオグリカンが青森を救う

青森といえば農林水産業が盛んなイメージがあると思いますが、実は医療や健康、福祉の分野に成長の伸びしろがあります。「青森ライフイノベーション戦略」と銘打って、行政や企業、大学が連携してきた結果、医療機器生産額は512億円(平成26年)で、全国12位にまで成長。これは青森県にとって画期的なことです。

また、弘前大学の長年の研究成果である「プロテオグリカン」は青森の活性化に一役も二役も買ってくれています。これは、高い保水力や抗炎症作用等多様な機能を持つ生体成分で、ヒアルロン酸やコラーゲンをしのぐ素材として注目されてきましたが、商品化しようにも従来の方法では莫大なコストがかかり現実的ではありませんでした。

しかし、弘前大学では全く新しい方法でプロテオグリカンの抽出技術を開発し、世界で初めて高純度での大量抽出に成功したのです。

化粧品はもちろんのこと、サプリメントや健康ドリンク等の健康食品に活用されるようになり、平成28年3月末現在その品目は235品目まで増加。製造出荷額は累計108億円になりました。今後も、さらに地元企業によるプロテオグリカンを使った新商品開発を支援することで、県内経済の活性化を図りたいと考えています。

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素晴らしい資源に、いかに付加価値をつけるか

とはいえ、プロテオグリカンだけに頼るわけにはいきません。農業と工業の連携も大事で、農林水産分野の豊富な資源にどう付加価値をつけて販売するかが大きな課題の一つです。

その成功事例として代表的なのは、りんごを発酵させて作ったりんご酒「シードル」や、生にんにくを熟成させて日常的に食べられるようにした「黒にんにく」。世の中のニーズを捉え、素材そのもので勝負するだけでなく、加工して付加価値をつけてヒットした好例と言えます。

青森には優れた「資源」や粘り強い「人」という潜在能力があり、伸びしろは大いにあると思っています。しかし、こうした出口戦略を考え、新しいアイデアを形にできる人材が圧倒的に足りていません。県では、中小企業のための中核的支援機関である公益財団法人21あおもり産業総合支援センターと連携し、経営に関する相談窓口を設けていて、中小企業の経営者や起業したい人の事業が軌道に乗るまで伴走しながら支援する仕組みを作っていますが、それでも多くの人材が必要です。

この問題を打破すべく、県は平成27年の11月に「青森県プロフェッショナル人材戦略拠点」を開設。企業の経営革新のサポートをするため、Iターンで東京から2名の方が移住し、中小企業の新分野進出や販路開拓に取り組み始めました。

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フロンティア精神で、青森を開拓してほしい

これまで、県内の中小企業の多くが、「攻めた経営」をしなくてもうまくやってこれていました。だから、特定の取引先への依存が強く「守りの経営」スタイルだったと思います。だけど、時代が変わった今、従来のままでは生き残れません。

多くの経営者が現状を理解し、それを変えたいと考えています。新しい市場を開拓し、経営革新を起こしたいと望んでいるのです。

だから今こそ、ビジネス経験を積んだあなたの力が必要です。「変わりたい、成長したい」という思いを持ち、ノウハウを求める経営者たちを救ってほしい。ひいては、青森県全体の経済をリードしてほしいと思っています。ぜひ、フロンティア精神を持って、これまでの経験を生かし、中小企業の経営者と一緒になって、経営課題の解決に取り組んでみませんか?

本州の最北端にある青森県を、ねぶたに負けないくらいアツい場所に、一緒に変えてくれることを、心から願っています。

 

プロフェッショナル人材青森求人企業情報サイト「躍動!青森の求人」

スタンバイでは、青森県の求人特集を公開しています。本記事でご興味をお持ちになった方はコチラから。

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執筆者

みんなのスタンバイ編集部。「はたらきかたをかんがえる」をコンセプトに、はたらく好奇心を刺激する情報をすべてのはたらく世代へお届けします。