豊かな自然に囲まれ、レベルの高い文化・産業が根付く「高質な田舎」秋田県!

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質・量とも日本屈指の米や日本酒、全国的なファンをもつ稲庭うどんや比内地鶏など圧倒的な食文化の豊かさ、東北三大祭りのひとつ「秋田竿燈まつり」を始めとする数々の祭りの熱気、雪国ならではのウインタースポーツの楽しみ、そして日本の原風景たる農村や山々の美しさ。秋田県の魅力は語る人の数だけ挙げられ、枚挙にいとまがありません。

人口減少、少子高齢化という課題に直面しながらも、「秋田よ、風上に向かって走れ!」というかけ声とともに10年にわたってリーダーシップを発揮し続ける秋田県知事・佐竹敬久氏に、最新のイノベーティブな動きや秋田県で働くメリットについて伺いました。

“高質な田舎”を目指す秋田県の魅力とは?

私たちが秋田県の理想像として思い描いているのは“高質な田舎”です。ヨーロッパの落ち着いた農村を思い浮かべてみてください。豊かな緑の中に最先端の研究機関があったり、田舎ながらも世界中からお客が訪れるレストランがあったりするでしょう? そこでは、都会のような賑やかさはなくとも、洗練された教養をもつ人々が、自然と調和しながらゆったりと暮らしています。

豊かな環境、資源があるだけでなく、長い年月にわたってレベルの高い文化が根付いているそのような土地からは、次々とイノベーションが生まれるものです。秋田県もその例に漏れず、革新的な一面をもち続けてきました。小田野直武という秋田藩の画家をご存知でしょうか? 江戸時代に西洋画の手法を取り入れた秋田蘭画という画風をつくりあげた画家で、『解体新書』の挿絵を手がけて歴史に名を残しました。鉱山技術を海外から最初に取り入れたのも秋田県です。

私たちが目指しているのは都会のように人があふれ、ストレスに囲まれた社会ではありません。豊かな自然環境、澄んだ空気と水、人と人の温かなつながり、そしてその土台にしっかりと根付いた文化をもち、イノベーションを生み出せる“高質な田舎”こそ、私たちの目指している世界です。

さまざまな「日本一」のある秋田県の底力

秋田県には、「日本一」の分野がたくさんあります。

まず、食料自給率が192%で全国ナンバーワン(2016年度、カロリーベース)。日本の台所を支える農業においては、2015年に産出額が1,612億円に達し、前年からの伸び率で全国トップを記録しました。2015〜2016年にかけては、枝豆が東京都中央卸売市場への出荷量で日本一になり、シイタケ、ネギなども大きな伸びを見せています。さくらんぼは収穫量では山形に届きませんが、品質なら湯沢市の「三関さくらんぼ」が日本一だと思っています。どの作物でも、品質か、収穫量か、価格か、いずれかで日本一を狙いたいですね。

また、文部科学省が小学6年生と中学3年生を対象にして毎年行っている「全国学力・学習状況調査」では、2007年の調査開始以降連続して全国トップレベルの状況であることも、非常に注目されています。小・中学生の不登校の児童・生徒の割合も全国最少を維持しています。

ほかにも、重要無形民俗文化財が17件あり日本一。風力・地熱など再生可能エネルギーの導入量も全国トップクラス。秋田の底力と、まだまだ伸びる可能性が数字からも見えてきます。

第4次産業革命をビジネスチャンスに

いま、時代はIoTやビッグデータ、AIなどの技術革新に基づく第4次産業革命を迎えています。第4次産業革命といえば、新たな素材が求められる“素材革命”とも言われていますね。秋田にはもともと鉱山、木材、石油、天然ガスといった資源があり、その資源をベースにしてさまざまな産業が発展してきた歴史があります。電子産業についても、蓄積してきた技術力には定評があります。TDK株式会社など、この分野で最前線を走る大企業も秋田が発祥ですから。航空機や自動車の部品、鉱山機械など大型機器を製造する技術をもっているのも秋田の利点です。

つまり、いま時代の先端で求められている素材や電子産業、航空機・自動車・大型機械の製造技術においてアドバンテージをもっている秋田県にとって、第4次産業革命はまさにビジネスチャンスです。

トヨタ自動車など大手メーカーの東北進出も注目すべき点ですね。サプライヤーとしてこれまで秋田で培われた技術が生きてきますから。企業だけでなく、首都園に本拠地をもつ研究機関が秋田に拠点を設ける動きが加速しているのも、秋田には豊富な資源と確かな技術を活かしたイノベーティブな動きがあるからです。秋田におけるイノベーションというのは、自然発生的なものではなく、確かな土台から作り出されたものなんです。

人口減少・少子高齢化問題の打開に向けて

このように大きな可能性を秘めている秋田県ですが、他県と同様、人口減少・少子高齢化という大きな問題に直面しているのも事実です。残念ながら総人口は、2017年に戦後初めて100 万人を割りました。少子化による「自然減」も年々進んでいますが、進学や就職で若年層が県外に流出する「社会減」も大きな問題で、これらの複層的な要因により、本県の人口は減少してきました。

私たちが課題として受け止めているのは、若年層の保護者世代に「秋田には良い就職先がない」という固定観念があることです。確かにそうした時代もありましたが、第4次産業革命の到来とともに状況は刻々と変わっています。大手企業や研究機関が秋田に拠点を置いたり、県内に一次サプライヤーを求めたりする動きについては先ほどお話ししましたが、地元にも力をつけてきている企業がいくつもあります。たとえば、株式会社アスターは、航空機や自動車などの主要な部品で使われる高効率なモーターコイルを開発して、全国的に注目を集めています。経済産業省の「中小企業ものづくり高度化認定」を2度にわたって受け、同省による「はばたく中小企業・小規模事業者300社」にも選定されています。

かつては、研究者レベルの人材を採用できる企業が少なかったために人材が首都圏に流れていましたが、いまはそのような人材が活躍できる場が県内にどんどん増えています。この事実を若年層だけでなく、その保護者世代に向けても発信していく必要がありますね。「戻れるものなら戻りたい」と思っている秋田出身者が首都圏に大勢いることは私たちも把握しています。そうした方々、さらにはIターンを考えている方にも県内の就職情報をいかに効果的に伝えてマッチングするかが現在の課題です。

秋田県への移住にはこんなメリットが!

U・J・Iターンを含めて、秋田への移住者数はいま大幅に増えています。時代の先端に携わる仕事が増えていることは先ほどお話ししましたが、都心で生活するよりもずっと豊かに暮らせる、というメリットに惹かれる方も多いですね。東京と比べたら住宅コストは数分の一ほどに抑えられますし、物価も安いですから。

子育てをする環境の良さも注目されています。本県の公立小・中学校では、全国トップレベルにつながる質の高い教育活動が展開されています。雪深いイメージをもたれがちですが、国道などの幹線道路はきれいに除雪しますし、台風など自然災害の少なさもよく知られています。また、犯罪率が低く、検挙率が高いことからも安全・安心であることが証明されています。

地元のバスケットボールチーム、サッカーチームも人気ですし、2021年12月の完成を目指して新しい文化施設の建設を進めていますので、これから質の高い芸術に触れる機会はますます増えますよ。

ゴルフもスキーも温泉も、すべてが近くて安く、夜は美味しい地酒を絶品の料理とともに堪能できる。余裕をもって生活をエンジョイしながら、やりがいのある仕事に打ち込めるのは、どの世代にとっても幸せなことです。東京から転勤で来た方々が秋田を気に入って本社に戻りたくなくなる、という話を私もよく聞きます。ぜひ、一度“高質な田舎”での暮らしを体験してみてください。もしかしたら都会の生活には戻りたくなくなるかもしれません!

執筆者

地方企業・地方自治体の採用を支援するビズリーチ地域活性推進事業部。魅力的な地方の情報をお届けします。