復興から地方創生へ新たなステージにある東北の水産×観光トップランナー

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東日本大震災被災地は復興から地方創生へ新たなステージを迎えており、震災前の水準以上まで売り上げが回復したと回答した企業は、全産業で45.2%ですが、被害の大きかった水産・食品加工業に絞ると、29.5%と最も低い割合となっています。
そのような中、水産業と観光業に経営資源を有し、海外への販路拡大、インバウンドの観光誘客など複合的な価値を生み出しながら、地域の魅力を発信し続ける三陸のトップランナー企業が阿部長商店です。
今回、阿部長商店 代表取締役 阿部泰浩氏に、採用人材への期待と東北の水産業・観光業の可能性についてお話を伺いました。

 

――いま複数職種で積極的に募集をされていますが、その背景を教えてください。

震災後の1カ月間に当時20~30代半ばの社員150人が会社を辞めることとなり、会社の次の担い手が一気に抜けてしまいました。現在、事業は震災前の規模まで回復しましたが、ほとんどの職種で高齢化が進んでいる状況です。そのため、若手から中堅の即戦力となる社員まで積極的に採用しようとしています。

 

――三陸から全国・世界を相手に仕事をされていますが、どんな人材に来て欲しいですか。

私は学生時代に、上海に4カ月ほど留学しました。行儀良く順番を待っていてもバスにも乗れない、人を押しのけて乗らないとならないような世界を経験し、自分も前に出て行かないと埋没してしまうと感じました。行儀良く振る舞うことと、人をかき分けてもバスに乗らなくてはならないこと、いろんな世界があって自分を如何に変えられるかが大事なのかもしれません。
そういう意味で、世界をフィールドにした仕事は、ローカルだけで育った人には難しく、海外への留学経験や、外国との交流をされてきた方が適任だと思いますが、チャレンジの意欲がある方、異業種などでも様々な経験をされてきた方であれば、活躍できる場があるのではないでしょうか。

――入社して1年後・5年後にどのような役割を期待したいですか。

今回、専門性の高い人材を募集しており、会社を将来引っ張って頂くためにも、まずは現場に近いところで仕事をしてもらいたいと考えています。優秀な方であればあるほど、頭で考えるだけではなく、現場での経験がのちのちの仕事をするうえで大事になると思います。現場を理解し、現場との人間関係を築いておくことで、自社の本当の強みや課題を知ることができるためです。特に水産業の現場は、信頼関係が非常に重要になります。
現場を経験した後は、専門性や能力を活かせるポジションで、事業を飛躍させる原動力になってもらえればと思います。いまの会社は、新卒入社と中途入社の従業員が半々ずつで、この外部からの力が他社ではできないサービスの提供、商品開発に大きく貢献し、会社の変革につながってきました。

 

――水産・観光分野の仕事に携わりたいと考える人へアドバイスを頂けますか。

私は「海とともに生きる」という言葉を胸に、海の恩恵にあずかりながら、これから100年先も続けられる会社経営を目指しています。
三陸は水産資源が豊かであり、この地域の水産業はそれをどれだけ活かせるかにかかっています。いま、阿部長商店では海外に対する販路拡大に注力しており、海外の消費者ニーズを掴む新たな商品開発と、全国・世界の消費の現場にダイレクトで届けられる流通システム構築に取り組んでいます。私は、水産業は斜陽産業ではないと思います。楽ではありませんが、ポテンシャルのある産業です。
観光業も、国内需要が縮小する中で、インバウンドの呼び込みは不可欠です。気仙沼では、観光も水産も力を入れていますが、観光視点から水産業を眺め、水産視点から観光業を考えられる、そんな掛け算でクリエイティブな仕事とすることが大事だと思います。
東北の水産業、観光業を変革する一員として、是非チャレンジしてください!

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https://stanby.jp/feature/suisan-kanko

執筆者

地方企業・地方自治体の採用を支援するビズリーチ地方創生支援室。魅力的な地方の情報をお届けします。