一緒に働いてくれるメンバーの中途採用。履歴書の経歴は抜群、面接の印象も最高なのに、いざ働き出して数ヶ月後には「なんであんな人採用したの?」と声が上がるケースがしばしば見られます。採用のミスマッチと呼ばれるこの状況、避けるためにはどうしたらいいのでしょう。
20年に渡り2万人もの企業の採用担当者に対し採用コンサルティングを行ってきたLou Adler氏によると、その応募者が採用後に成果を出してくれるかどうか見極めるためには、「たったひとつの質問」をぶつけてみるだけでいいそうです。一体どんな質問なんでしょう。
ぶつけるべき、たったひとつの質問
この人は!と思う応募者が現れた時にぶつけるのは、以下の質問です。
あなたがこれまでのキャリアの中で、最も成果を上げたプロジェクトはなにか、教えてください。
えらくシンプルな質問ですね。
なぜこの質問が有効なのか
Adler氏が言うには、この質問が唯一無二の質問というわけではなく、あくまで応募者との会話のスタートとして使ってほしいとのこと。
つまり、この質問を軸に、成果に辿り着くまでどんなことに挑戦し、チームのメンバーにどのような影響を与え、日々何を意識して仕事していたのか。また、なぜその仕事があなたにとって最も成果を上げたと感じているのか、という風にこれまでやってきた仕事の中身を堀り下げていくことが重要なのだそう。
そうやって応募者が語るプロジェクトの内容や、仕事へのアプローチへの仕方を聞き出し、会社が求める人物像とを比較することで、求めているポジションにマッチするかどうかの確度が高まってくるのだそうです。
大前提として
もちろん、採用側の事前準備も重要です。Adler氏によると、以下の項目は応募者との面談に入る前に、しっかりと把握しておかなければならないとのこと。
・いま会社が求めているのは、どんなスキルを持ち、どんな成果を上げてきた人なのか
・入社後、どういったポジションで働いてもらい、どんな成果を期待するのか
「そんなの当たり前だろう」と思うかもしれませんが、採用側が欲しい人材を明確にできていないケースは少なくないそう。
人事と現場で意思の疎通がとれていなかったり、実は事業戦略を見直している最中だったりと、採用側の足並みが揃っていないところへフレッシュな人材を入れたところでうまく機能してくれるわけないですからね。
おわりに
中途採用の面接は、限られた時間で相手の能力を計らなければならない難しい場です。そのためには、採用側の質問力が重要になってきます。上記を参考に、採用面接での質問を見直してみてはいかがでしょうか。
(参照元:Linkedin | The Most Important Interview Question of All Time)