未来の働き方に触れるフェス「Tokyo Work Design Week」が今年もやってくる!

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今週の11月18日(水)から7日間にかけて渋谷ヒカリエを中心に開催される「Tokyo Work Design Week 2015」。今年で3回目を迎える本イベントは「働き方の未来をつくろう。」がテーマ。日本でもベストセラーになった『スタンフォードの自分を変える教室』などの著者でもあるマクゴニガル姉妹を特別基調講演で迎えるほか、地方での働き方や人工知能との働き方など、さまざまな切り口でプログラムを用意しています。

「これまで述べ6000人を集客しているので、今年で1万人を達成できれば」と語るのは、「Tokyo Work Design Week」のオーガナイザーを務める、横石崇さん。横石さんになぜこのようなイベントを開催するようになったのか、「働き方の未来」とはなにか、お話を伺ってきました。

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BENCH inc.取締役:横石崇 氏

NHKなどで「若者がつくる未来」の象徴として取り上げられたTWDW代表。1978年生まれ。多摩美術大学卒業後、デジタル領域中心 のプロデュース業務を経て、2008年より国内初のクリエーティブエージェンシー「TUGBOAT」グループ会社にて取締役を歴任(~2011年)。世界放浪を経て、2012年に日本にクリエイティブ・イノベーションを起こすべく、キャリアコンサルタントのパートナーと男女2名で株式会社ベンチを設立。

働き方を変えようと思ったら、憧れの人たちの中に入っていく

——「Tokyo Work Design Week」を開催しようと思ったきっかけをお伺いしたいです。

横石:私が数年前までは働き方に悩んでいたとしても、会社終わりに同じ会社の人とお酒飲みながら話すぐらいしかありませんでした。でも、全く別業界の友人も、会社での働き方に悩みを抱えていたんですね。それじゃあ、今働いている場所やバックグラウンドに関係なく人を集めて、働き方や仕事上の課題を話したり共有しあう「場」を作れないかと思い、小さなイベントを実験的に開催してみたんですね。個人的に話を聞いてみたかった方や、面白い働き方をしている方を招き、「新しい働き方」をテーマに何回かイベントを重ねていくうちに、100人ぐらいの集客ができるようになりました。

その頃影響を受けた本に「友達10人の平均年収が、自分の年収になる」という言葉がありました。自分が理想とする環境に見を置くことで、考え方や行動は自然と変わっていく。働き方を変えようと思うんだったら、憧れている人たち、理想とする働き方を既にしている人たちの中に入っていくことが大事なんじゃないかと、イベントを通じて感じるようになったんです。

——「Tokyo Work Design Week」として、広めていきたい「新しい働き方」というものがあるのでしょうか?

横石:いえ、「こんな働き方がベストだ!」といった答えを提供しようとは思っていません。現代では働き方が大きく変化し、多様になっていますから。私のイメージとして「Tokyo Work Design Week」は、フジロックのような”働き方のフェスティバル”にしたいと思っています。フジロックに行けば、ジャンルやスタイル問わず、さまざまな音楽に触れながら音楽の今を感じることができる。

「Tokyo Work Design Week」も気軽に参加して多種多様な働き方に触れることができる、エンターテイメント性の高いイベントになればいいなと思っています。1日通し券の価格をディズニーランドを参考に設定したのも、そういった理由からです。

——ターゲットとしてはどの世代に向けて開催しているのでしょう。

横石:「新しい働き方」を知りたい、考えたい人であれば老若男女は問いません。ただ参加者の比率を見ると、20代〜30代の方が参加者の多くを占めています。東京だけでなく全国から参加してもらっていて、昨年はアジア各国から参加してもらった方もいらっしゃいました。学生の参加者も非常に多いです。多感な時期でこれから社会に出ていく年齢だからこそ、多くを吸収したいと考えている人が多いのかもしれません。

「3つのT」が働き方を変えた

——そもそもの話なのですが、なぜ働き方を考えようという風潮が高まってきているのでしょうか。

横石:ここ数年で「働き方のシステム」に変動が起こったんだと感じています。そのギャップに苦しむ人が増えてきているんじゃないかと思います。

なにが働き方のシステム」を大きく変えたのか。さまざな要因があるとは思いますが、私は「3つのT」が働き方のシステムに変化を起こしたと考えています。ひとつ目は、言わずもがなインターネットを中心としたテクノロジー。働く場所に囚われなくなり、活動コストが劇的に下がりました。ふたつ目はチーム。組織に属さなくても各々の得意技を持ち寄ったプロジェクトチームを編成し、課題を解決していくチームが近年注目されています。

最後の3つ目はタイトル、肩書きです。これは新しい産業やビジネスモデルが生まれてきていることに直結しています。例えばロボット産業は今後発展していくと思うのですが、「ロボットプロデューサー」のようなこれまで聞いたこともない肩書きが出てくると思います。これまでにない産業が生まれると新しい肩書きが生まれ、働き方はもちろん変わっていきます。ただ従来の働き方をしている人から見れば「ロボットプロデューサーってなに?」となり、ギャップが生じてしまうわけです。

従来の働き方と「3つのT」の登場によって生まれた新しい働き方のギャップが、いま大きいんだと感じています。

「働き方の辞書」を編纂し続ける

——「Tokyo Work Design Week」が持つ魅力とは何だと考えていらっしゃいますか?

横石:先程も言いましたが「いろんな働き方に出会える場」、それに尽きると思います。私たちは、キャリアデザインという言葉は使わず、ワークデザインという言葉を使っています。働き方が多様になってきたということは、自分で考え、自分で働き方を決める時代になったということです。

でも、自分の働き方を考える時に、どんな働き方があるのかボキャブラリーがないと考えることもできません。そういう点で言うと、「Tokyo Work Design Week」がやっているのは、働き方の辞書を編纂し続けている感覚に近いのかもしれませんね。単語や知識があれば、考えることができるようになるわけですから。辞書が毎年改訂されていくように、働き方も毎年アップデートされていきます。その辞書に触れつつ、自分の働き方はこんな風にデザインしていこうと、自分の頭で考えるきっかけの場になればいいなと思います。

——最後に、「Tokyo Work Design Week 2015」の見どころをお願いします。

横石:年によってテーマは変えています。今年は大企業に所属されている方だけではなく、ユニークな活動や哲学をお持ちの方々に登場していただきます。というのも、大企業に所属しながら新しい働き方に挑戦して実績を上げている方々の意見を聞いても、「それは大企業だから、あの会社だからできるんだろう」と思う人たちがどうも多いのです。私としては、会社の大小なんて関係ないと思うのですが……。ただ、大企業という肩書きがあるだけで思考停止を生んでしまうのはよくないので、今年はそういった趣向にしています。

個人的に、人間が新しい概念に気づいて行動するまでに3年ぐらい要するのではないかと思っています。「Tokyo Work Design Week」も今年で3回目ということで、イベントとしても節目を迎えました。新しい働き方を先んじて実践してきた人たちも、脂がのってきた時期かと感じています。

11月21日、23日は毎年「Tokyo Work Design Week」の中でも人気が高いワークショップを実施して、登壇者と参加者が一緒になって「これからの働き方」を考えるプログラムも実施していきます。時間が許す限りイベントに参加していただき、皆様の未来の仕事を描く場所になれればと感じています。

***

みんなのスタンバイ編集部は引き続き、11月18日(水)から開催される「Tokyo Work Design Week 2015」の各種プログラムを取材し、「働き方の今」を高速レポートしていきます。ぜひともお楽しみに!

「Tokyo Work Design Week 2015」イベント概要
● 公式サイト:http://twdw.jp/index.html
● 開催日時:2015年11月18日(水)〜24日(火)
● 開催会場:渋谷ヒカリエ8階コートほか都内各所
● プログラム:カンファレンスを中心にした多彩な“新しい働き方”にまつわるプログラム
● 主催:TWDW事務局/株式会社ベンチ

執筆者

みんなのスタンバイ編集者。三重県出身、元高校球児。テクノロジー系WEBメディアで編集をやりつつ、顔芸を極める。趣味はトライアスロンなどのメタボ予防と旅行とお酒。嫁は妊娠中。