慶應だけじゃない!早稲田のITベンチャー経営者7選

「早稲田VS慶應」通称、早慶戦。

大学関係者はもちろん、そうじゃなくても気になってしまう永遠のテーマ。六大学野球でもラグビーでも早慶戦はなにかと話題に上りますよね。
では「起業家」で早慶戦をするとどうなるのでしょうか?慶應に比べると、どうしてもビジネス領域では存在感がうすくなりがちなイメージのある早稲田。
でも実はソニー、サムスン、ユニクロの創業者も早大卒なんです。そこで今回は今話題のIT系ベンチャーを経ちあげた早大卒のOB7人をピックアップしました。

早大卒の有名ITベンチャー経営者

PC作業をする男性

(出典) photo-ac.com

Yahoo!JAPAN 執行役員 小澤隆生氏

【年齢】
2015年現在、43歳
【略歴】
1995年 法学部卒業、CSKに入社
2001年 自身が立ち上げたビズシークを楽天に売却、楽天グループ入り
2005年 楽天イーグルス立ち上げ担当になる
2012年 自身の立ち上げたクロコスをYahoo!JAPANに売却、Yahoo!JAPANグループ入り
【概略】
自ら創業したビズシークを楽天に売却後、楽天でオークション事業や楽天イーグルス立ち上げ時に陣頭を指揮した。2007年退社後は個人投資家として活動をはじめる。12年にヤフージャパンにクロコスを売却したタイミングでヤフーグループ入りし、創業に携わったYJキャピタルCOOに就任。現在は、ショッピングカンパニー担当執行役員、CFO室を兼務。nanapi、Appgrooves、クラウドワークスなどの投資、創業にもメンターとして携わる。

YJキャピタルはYahoo!JAPANの培ってきたノウハウ、資金を使って資金援助や創業支援を行うベンチャーキャピタル。事業領域はITメディアやグローバル事業を中心としている。

nanapi 古川健介氏

【年齢】
2015年現在、33歳
【略歴】
2000年 学生コミュニティ「ミルクカフェ」を立ち上げ
2004年 メディアクリップの代表取締役社長に就任
2006年 政治経済学部卒業、リクルート入社
2009年 株式会社nanapiの代表取締役に就任
【概略】
学生時代に立ち上げた「ミルクカフェ」を月間1000万pvの大手サイトへ成長させ、メディアクリップではレンタル掲示板を運営。翌年、株式会社ライブドアにてCGM事業の立ち上げを担当。リクルートに入社後は、事業開発室にて新規事業立ち上げを担当。同社退職後、Howtoサイト「nanapi」を運営する株式会社ロケットスタート(現・nanapi株式会社)代表取締役に就任、現在に至る。

2007年にロケットスタートを前身とするnanapiの事業内容は各種webコンテンツの運営。how toサイトnanapiは「wikipedediaのhow toサイト」をコンセプトに作られた。現在主要事業となる同サイトでは10万件以上の記事は寄稿され、2012年9月にユーザー数が1000万を突破した。

EAST Ventures 松山太河氏

【年齢】
2015年現在、41歳
【略歴】
1997年 商学部卒。アクセンチュア入社。
2005年 クロノスファンドとして投資開始
2010年 East Venturesの共同パートナーを務める。
【概略】
在学時代は創業期のメンバーズやYahoo! JAPANなどでアルバイトを行う。自動車ECサイトをソフトバンク(現Yahoo!自動車、carview)へ売却。また、グループ共有サービスやコンテンツマッチ広告配信システムなども運営後Yahoo!へと売却。日本を代表するエンジェル投資家。

East Venturesは松山太河氏と元mixi衛藤バタラ氏が共同パートナーとして名を連ね、国内外で100社以上のベンチャー企業に投資するベンチャーキャピタル。国内ではメルカリ、ツイキャス、gumi、Coiney、Gunosy、など話題となっているサービスに多数出資している。また、アジアや米国のネットサービスへも積極的に投資を行う。

メルカリ 山田進太郎氏

【年齢】
2015年現在、37歳
【略歴】
2000年 教育学部卒業
2005年 株式会社ウノウを設立
2013年 株式会社メルカリを創業
【概略】
在学中に楽天オークションの立ち上げに参加、2004年に渡米。帰国後に設立したウノウをZyngaに売却し、世界一周の旅に出る。帰国後にメルカリを設立。ウノウでは新作映画情報サイト、写真共有サービス「フォト蔵」、街育成ゲーム「まちつく!」などを作る。

現在ではスマートフォン向けのフリマアプリ「メルカリ」の企画・開発・運営を行う。同アプリはApp Store BEST of 2013「今年のアプリ/ショッピングの新しいかたち」やGoogle Play Best of 2013「ベストショッピングアプリ」に選ばれた。

VOYAGE GROUP 宇佐美進典氏

【年齢】
2015年現在、42歳
【略歴】
1996年 商学部卒業。トーマツコンサルティングに入社
1999年 アクシブドットコム(現VOYAGE GROUP)を設立
2002年 同社代表取締役に就任
【概略】
在学中に学生結婚をし、第一子誕生。アクシブドットコム設立後は懸賞サイト「MyID」や価格比較サイトの「ECナビ」をオープン。2005年にサイバーエージェントの取締役を兼務した後、2010年に日本インターネットポイント協議会会長としても活躍。

VOYAGE GROUPは事業開発会社としてメディア事業とアドテクノロジー事業を展開している。2001年にサイバーエージェントの連結対象子会社化するが、12年に同社より独立。14年に7月東証マザーズ上場を果たす。

リブセンス 村上太一氏

【年齢】
2015年現在、28歳
【略歴】
2006年 株式会社リブセンス設立
2009年 政治経済学部卒業
2011年 同社が東証マザーズに上場
【概略】
大学一年時に「ベンチャー起業家養成基礎講座」を受講し、ビジネスプランコンテストで優勝。入学の翌年にインキュベーションセンターを利用し、リブセンスを設立。成功報酬型という独自の求人サービスを開発。25歳という史上最年少で東証一部上場を果たす。

リブセンスは求人情報サイト「ジョブセンス」から始まり、DOOR、転職会議などHR、不動産、口コミ情報のメディアを運営する。「あたりまえを、発明しよう。」をビジョンとして掲げ、他分野にサービスを広げている。

ユーザーローカル 伊藤将雄氏

http://oxweb.jp

【年齢】
2015年現在、42歳
【略歴】
1997年 政治経済学部卒業
2002年 楽天「みんなの就職活動日記」事業化
2007年 株式会社ユーザーローカル設立
【概略】
学生時代にクチコミ就職サイト「みんなの就職活動日記」を立ち上げ、楽天のエンジニアとして入社後に同サービスを会社化。2006年から早稲田大学大学院にて、Web上のユーザー行動解析を研究後、翌年に学内のインキュベーションセンターでユーザーインサイトを製品化し、発売。当時「ビッグデータ」という言葉はまだなかったが、起業当時から大量のデータ解析のプロセスをビジネスの方針にした。

ユーザーローカルはデジタルマーケティングのデータ解析ツールを開発、販売しているビッグデータを扱うベンチャー企業。「自分の欲しい物」を基点に見える化ツールを作ってきた。同社のサービスはパナソニックやANA、リクルートなど多業種の企業で導入している。

おわりに

オークションサイトやハウツーのまとめサイト、フリマアプリ、成功報酬型の求人情報サイト、そしてビッグデータ解析…。今となっては当たり前のように利用しているサービスには早大生の活躍がありました。
早稲田の校風である「在野精神」や「反骨の精神」が時代を切り開いていく学生を育む秘訣なのかもしれません。