バイト面接で失敗しないためには?答え方とよくある質問を例文で解説

バイトの面接に苦手意識を持っている人は少なくありません。どんな質問をされるのか、どう答えるのが正解なのか分からず、不安なまま面接に臨んでしまうこともあるでしょう。特に初めてのバイトや、久しぶりの応募となると、緊張してうまく話せないのではと心配になるものです。バイト面接でよく聞かれる質問には、一定の傾向があります。面接時に好印象を与えるために、あらかじめ内容を把握し、自分の言葉で落ち着いて答えられるよう準備しておくことが大切です。バイト面接でよくある質問や答え方のポイントを、学生・フリーターそれぞれのケース別に紹介します。

この記事のポイント

バイト面接の答え方のポイントは主に3つ
焦らずゆっくり話す・結論から始める・回答例を暗記するのではなく自分の言葉で伝えることが大切です。
バイト面接では学生・フリーター問わず聞かれる質問がある
志望動機や自己PR、シフトの希望などをはっきり答えられるように準備しておきましょう。
面接のマナーも知っておくことが大切
清潔感のある服装を心がけ、面接の10~15分前に到着します。直前に辞退する場合は必ず電話で連絡しましょう。

バイト面接での答え方のポイント

面接を受けるスーツ姿の女性

(出典) pixta.jp

バイトの面接では、どのように話すかによって印象が大きく変わります。まず、面接時に意識したい答え方の基本を3つ挙げて見ていきましょう。

焦らずゆっくり話す

バイトの面接で緊張してしまうのは仕方ないことですが、焦って早口になると、落ち着きのない印象を与えかねません。面接官の目を見ながら、ゆっくりと話すことを心がけましょう。

ただし、ずっと目を見続けていると、かえって威圧感を与えてしまう可能性もあります。適度に視線を外しながら話すことがポイントです。また、表情や声量にも気を配りましょう。

口角を軽く上げるだけでも、相手に与える印象は大きく変わります。笑顔を意識し、聞こえやすい声量で話すことも大切です。

長々と話さず結論から伝える

質問には結論から伝えましょう。理由から話し始めると、かえって要点が伝わりにくくなるため、結論を話してからその根拠を示す方が効果的です。

例えば「なぜこのバイトを希望したのか」と聞かれた場合には、「接客の経験を生かしたいからです」と結論を述べ、その背景を説明すると分かりやすくなります。理由に説得力を持たせたいときは、具体的なエピソードも付け加えるとよいでしょう。

自分の言葉で正直に答える

自分らしい言葉で答えることも大切です。面接官は、応募者の答えから、その人の人間性も見ようとします。面接の回答例を暗記してそのまま話すのではなく、自分の言葉に置き換えて伝えましょう。

また、面接に受かりたいからといって、うそをつくのはNGです。例えば、実際には週2日しか働けないのに「週5日勤務できます」などと言ってしまうと、バイト先に迷惑をかけるだけでなく信用できない人物だと思われてしまいます。完璧な答えを目指すよりも、素直に伝えることを心がけましょう。

バイト面接でよくある質問【学生編】

面接を受ける女子学生

(出典) pixta.jp

学生がバイトの面接を受ける際によく聞かれる質問を、把握しておきましょう。代表的な質問の例を3つ挙げ、答え方のポイントや回答例を紹介します。

保護者はバイトに賛成か

未成年の場合、民法第五条で、法律行為(契約など)を結ぶには原則として法定代理人の同意が必要とされています。ただし、日本の成人年齢が18歳に引き下げられたことで、18歳を超えている人に対しては保護者の同意を必要としないケースもあります。

バイト先によって基準は異なるので、面接の場で戸惑わないよう、事前にきちんと保護者の了承を得ておきましょう。

【OKな回答例】

  • 「両親に相談したところ、学業に支障がなければ問題ないと言われました。」

【NGな回答例】

  • 「まだ話していませんが、多分反対はされないと思います。」

出典:民法第五条 e-Gov 法令検索

校則でバイトは禁止されていないか

高校生の場合、学校によってはバイトが禁止されていることがあります。許可されている場合も、事前申請が必要なケースや、職種を制限するケースがあります。

禁止されていることを黙って採用された場合、バイト先に迷惑がかかるだけでなく、学校からも校則違反による何らかの罰則を受ける可能性があるので注意しましょう。

【OKな回答例】

  • 「はい、校則ではバイトが認められています。」
  • 「学校に届け出をすればバイトが可能なので、すでに提出しています。」

【NGな回答例】

  • 「友だちもやっているので大丈夫だと思います。」

学業と両立できるか

学業との両立が難しく、採用されても早々に辞めてしまう学生もいます。そのため、面接の時点で学業との両立が可能か確認されることもあるでしょう。

学業と両立しながらバイトを続けるためには、勤務可能な曜日や日数、テスト期間中の休みなどについて具体的に伝えておくことが大切です。

【OKな回答例】

  • 「平日は17時以降、土日はフルタイムで働けます。テスト期間中のシフトは早めに相談させていただければと思います。」

【NGな回答例】

  • 「テスト期間中はどうするか、そのときにならないと分かりません。」

バイト面接でよくある質問【フリーター編】

面接を受ける女性

(出典) pixta.jp

フリーターは、学生とは違った角度からの質問をされることがあります。よくある質問と回答例を3つ紹介します。

前のバイトを辞めた理由

バイト歴があるフリーターに対しては、仕事を辞めた理由を尋ねられることがよくあります。答え方次第で印象が変わるので、人間関係のトラブルなどネガティブな理由はポジティブな表現に言い換えるか、やむを得ないと思える内容を伝えましょう。

【OKな回答例】

  • 「仕事内容にはやりがいを感じていましたが、勤務先の閉店に伴い、やむを得ず退職することになりました。」

【NGな回答例】

  • 「店長が厳しかったので辞めました。」

これまで経験した仕事や身に付いたスキル

過去の仕事内容や、そこで身に付いたスキルを質問されることもあります。大切なのは、具体的に何をして、どのようなスキルが身に付いたのかを伝えることです。バイト歴がない人は、仕事への意欲を見せるとよいでしょう。

【OKな回答例】

  • 「カフェでホールを担当していました。今回も接客を中心とした仕事なので、その経験を生かしたいと考えています。」
  • 「バイト経験はありませんが、1日も早く仕事を覚えられるように頑張ります。」

【NGな回答例】

  • 「どの仕事も長続きしなかったので、あまり話せることはありません。」

バイトの掛け持ちの状況

現在のバイト掛け持ちの状況や、今後の予定を質問されることがあります。シフトに支障がないかを確認する目的もありますが、掛け持ちを禁止している企業もあるためです。

掛け持ちをしている場合は仕事の内容も含め、今回応募したバイトとの両立について具体的に答えましょう。

【OKな回答例】

  • 「現在、平日昼間に別のバイトをしていますが、こちらのシフトには支障が出ないように調整できます。」

【NGな回答例】

  • 「掛け持ちしているバイトが忙しくなると、シフトに入れないかもしれません。」

バイト面接でよくある質問【共通】

履歴書を見る面接官の手元

(出典) pixta.jp

学生・フリーターを問わず聞かれる質問もあります。よく聞かれる代表的な質問を3つ挙げ、答え方のポイントと回答例を紹介します。

志望動機

志望動機は、どの面接でも聞かれると思ってよいでしょう。応募者の熱意や、長期的に働いてくれそうかといったことを確認するためです。

なぜそのバイト先を選んだのかを具体的に伝えましょう。未経験の仕事でも、「ここで働きたい」という思いがきちんと伝われば好印象につながります。

【学生の回答例】

  • 「家から通いやすく、学校帰りに働ける時間帯だったので応募しました。」

【フリーターの回答例】

  • 「人と関わる仕事が好きで、これまで接客業の経験も多くあります。こちらのお店でも、これまでの経験を生かしたいと思い志望しました。」

長所や短所

長所や短所など、自己PRに関する質問もよく出されます。長所は、自分の強みを具体的に説明し、バイト先でどのように生かせるかまで伝えましょう。短所について答える際は、マイナス面を伝えつつ、改善のために努力していることなどを付け加えるのがおすすめです。

【学生の回答例】

  • 長所:「慎重に行動する性格で、確認を怠らないところが強みです。学校の実行委員では、ミスなく準備を進められました。」
  • 短所:「慎重すぎると友達に言われることがあります。優先順位を考えながら、スピードも意識するようにしています。」

【フリーターの回答例】

  • 長所:「人とコミュニケーションを取ることが得意です。前職でもチームで動く仕事を円滑に進められました。」
  • 短所:「急な予定変更に慌ててしまうことがありますが、最近は事前にスケジュールを見直す習慣をつけています。」

勤務開始日やシフトの希望

勤務開始日やシフトの希望を聞かれたときは、なるべく具体的に答えることが大切です。自分の生活スタイルや学業との両立を考え、きちんと伝えられるように準備しておきましょう。

勤務開始後のトラブルを防ぐためにも、土日や長期休暇中のシフトの希望も伝えておくことが大切です。

【学生の回答例】

  • 「テスト期間が終わる来週から勤務可能です。平日は17時以降、土日は昼から夕方まで勤務できます。」

【フリーターの回答例】

  • 「現在ほかのバイトはしていないので、いつからでも勤務可能です。土日も含め、シフトも柔軟に調整できます。」

バイト面接のQ&A

Q&Aのブロック

(出典) pixta.jp

バイトの面接でのマナーについても確認しておきましょう。よくある質問を3つ紹介します。

髪型や服装のマナーは?

どのような職種でも、清潔感のある身だしなみを心がけましょう。基本的に私服でOKですが、高校生の場合、制服を選んでおくと失敗がありません。無地のシャツやブラウスにパンツ、スカートなど、シンプルできちんと感のある装いが無難です。

長い髪はまとめる、顔が隠れないように前髪を整えるなど、髪型にも配慮することが大切です。髪色については、応募先の雰囲気やルールに合わせて調整しましょう。また、ネイルは落とすかナチュラルな色にとどめ、アクセサリーも控えめにします。

何分前に到着すればいい?

面接当日は、時間に余裕を持って行動しましょう。遅刻はもちろん厳禁ですが、早過ぎる到着もかえって迷惑になる場合があります。

面接予定時刻の10~15分前までに到着しているのが理想です。万が一遅れそうな場合には、必ず事前に電話で連絡を入れましょう。

あまりにも早く到着してしまった場合は、近くで時間を調整し、遅くても5~10分前に受付を済ませます。面接の場所が店舗だった場合、利用者が使う入り口から入り、近くのスタッフに面接を受けに来た旨を伝えましょう。

面接を辞退したいときはどうする?

面接を受けられなくなった場合や、他のバイト先に決めたなどの理由で辞退したいときは、できるだけ早めに連絡することが大切です。無断で欠席したり、連絡なしに予定を変更したりするのはNGです。

特に、当日のキャンセルや急な変更の場合は、必ず電話で連絡しましょう。基本的に、辞退する理由を詳しく伝える必要はありません。しかし、応募先によっては理由を聞かれることがあるので、その場合は伝えられる範囲で正直に答えればよいでしょう。

準備を整えてバイト面接にチャレンジしよう

面接を受ける女性

(出典) pixta.jp

バイトの面接では、学生やフリーターを問わず、よく聞かれる質問は決まっています。あらかじめ聞かれやすい内容を把握し、自分の言葉で答えられるように準備しておくことが大切です。

また、質問への回答内容だけでなく、話し方や表情などもポイントになります。今回紹介した内容を参考にしながら、自信を持って面接にチャレンジしましょう。

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