高卒初任給を企業規模・地域・業種別に解説!他の学歴との違いも紹介

高卒で就職や転職を考えている人にとって、初任給の額は気になるポイントではないでしょうか。大卒に比べて低いといわれがちな高卒初任給ですが、実際には業種や企業の方針、地域によって大きく異なります。

また、高卒でも努力次第で高収入を得られる職種や、安定した働き方ができる職業もあります。高卒初任給の平均額を男女別・地域別・業種別で紹介します。

高卒で高収入をめざすための方法や、おすすめの職種についても解説するので、参考にしてみましょう。

この記事のポイント

・高卒初任給は、地域・業種などによって異なる。
高卒の初任給の平均は19万7,500円です。男女別に見ると、男性は20万500円、女性は19万1,700円となっています。
・学歴によって初任給に差がある。
学歴そのものを判断基準にしたり、大学での学びを評価したりする企業があります。
・高卒でも高収入を得ることは可能。
国家資格を取得したり、インセンティブ制度のある仕事を選んだりすると、高卒でも高収入を得られる可能性があります。

高卒初任給の平均はいくら?

給料と電卓

(出典) pixta.jp

まず、高卒初任給の平均額から見ていきましょう。給与と手取りの違いについても解説します。

平均額は19万7,500円

厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、2024年に高卒で正社員として就職した場合の初任給の平均は、19万7,500円でした。男女別に見ると、男性が20万500円、女性が19万1,700円です。過去3年間では、以下のような推移が見られます。

  • 2022年:18万1,200円(男女計)18万3,400円(男)17万7,600円(女)
  • 2023年:18万6,800円(男女計)18万9,000円(男)18万3,200円(女)
  • 2024年:19万7,500円(男女計)20万500円(男)19万1,700円(女)

仕事の内容や職場によって異なりますが、平均額で見る限り、初任給の金額は毎年上昇傾向にあることが分かります。

出典
賃金構造基本統計調査 令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 新規学卒者 1 新規学卒者の学歴別所定内給与額 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
賃金構造基本統計調査 令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 新規学卒者 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
賃金構造基本統計調査 令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 新規学卒者 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口

給与と手取りの違い

求人情報などでよく見かける「給与」は、税金や社会保険料が引かれる前の、いわゆる額面給与のことを指します。給与には、基本給のほかに資格手当や住宅手当、残業手当などが含まれる場合もあります。

実際に受け取るのは、そこから所得税や雇用保険料などが差し引かれた金額で、こちらは手取りと呼ばれるものです。

初任給の手取りは、額面の75〜85%が目安とされています。例えば、月給20万円と書かれていた場合、手取りは15〜17万円前後になることが一般的です。

学歴による初任給の違い

学歴と書かれたブロック

(出典) pixta.jp

高卒と他の学歴では初任給にどのような違いがあるのでしょうか。厚生労働省のデータをもとに、大卒・専門学校卒・高専および短大卒・大学院卒の初任給を紹介します。

出典
賃金構造基本統計調査 令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 新規学卒者 1 新規学卒者の学歴別所定内給与額 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
賃金構造基本統計調査 令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 新規学卒者 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
賃金構造基本統計調査 令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 新規学卒者 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口

大卒の初任給

2024年の大卒の平均額は、24万8,300円でした。男性が25万1,300円、女性が24万4,900円となっており、額面上は若干の男女差があります。

過去3年間の推移は以下の通りです。

  • 2022年:22万8,500円(男女計)22万9,700円(男)22万7,200円(女)
  • 2023年:23万7,300円(男女計)24万300円(男)23万4,300円(女)
  • 2024年:24万8,300円(男女計)25万1,300円(男)24万4,900円(女)

専門学校卒の初任給

2024年に専門学校を卒業した新卒者の平均額は、22万2,800円でした。男女別で見ると、男性が21万9,300円、女性は22万4,800円という結果です。

全体として、専門学校卒の給与は高卒より高いことが分かります。この背景には、専門性や職業技能が評価される社会のニーズも影響していると考えられます。 

過去3年間の推移は以下の通りです。

  • 2022年:21万2,600円(男女計)20万700円(男)21万6,600円(女)
  • 2023年:21万4,500円(男女計)21万800円(男)21万7,000円(女)
  • 2024年:22万2,800円(男女計)21万9,300円(男)22万4,800円(女)

高専・短大卒の初任給

高専とは、中学卒業者が入学できる5年一貫の高等教育機関です。一般科目のほかに、機械・電気・電子制御工学・情報工学などの専門科目を学びます。

高専・短大を卒業した新卒者の2024年の初任給は、平均で22万3,900円でした。男女別では、男性が23万1,000円、女性が22万1,100円という結果です。過去3年間の推移は以下の通りです。

  • 2022年:20万2,300円(男女計)20万4,100円(男)20万1,800円(女)
  • 2023年:21万4,600円(男女計)22万2,800円(男)21万1,700円(女)
  • 2024年:22万3,900円(男女計)23万1,000円(男)22万1,100円(女)

大学院卒の初任給

2024年の大学院卒の平均額は28万7,400円でした。男女別では、男性が29万200円、女性が27万8,100円です。過去3年間の推移をまとめると以下の通りとなります。

  • 2022年:26万7,900円(男女計)27万1,900円(男)25万6,900円(女)
  • 2023年:27万6,000円(男女計)28万3,200円(男)26万800円(女)
  • 2024年:28万7,400円(男女計)29万200円(男)27万8,100円(女)

大学院卒者の初任給は大卒と比べても高い傾向にあることが分かります。

企業規模・地域別の高卒初任給

給料袋に入った一万円札

(出典) pixta.jp

初任給の額は、企業の規模や地域によってどのような違いがあるのでしょうか。企業規模・地域別に紹介します。

企業規模別の高卒初任給

企業規模別に見た高卒初任給の平均額(2024年)は、以下の通りです。

  • 10~99人:19万5,000円(男女計)20万1,400円(男)18万4,700円(女)
  • 100~999人:19万4,100円(男女計)19万6,100円(男)19万1,200円(女)
  • 1,000人以上:20万2,200円(男女計)20万3,700円(男)19万8,000円(女)

10〜99人規模の初任給は、100〜999人規模よりも平均額が高くなっています。このことから、企業規模と初任給の額は、必ずしも比例するとは限らないことが分かります。

出典:賃金構造基本統計調査 令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 新規学卒者 1 新規学卒者の学歴別所定内給与額 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口

都道府県別の高卒初任給

都道府県別に見ると、都市部の方が給与水準は高く設定される傾向にあります。特に東京都や大阪府、神奈川県などでは、初任給が地方と比べて2万〜3万円ほど高いケースも見られます。

ただし、初任給が高いからといって、その地域での暮らしが必ずしも楽になるとは限りません。都心部では地方に比べて賃貸住宅の家賃や物価が高く、生活費がかさみやすいためです。都道府県別の初任給の違いを、厚生労働省のデータをもとに紹介します。

出典:賃金構造基本統計調査 令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 都道府県別 4 都道府県、新規学卒者の学歴別所定内給与額 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口

北海道・東北地方

北海道・東北地方の平均額は以下の通りです。

  • 北海道:19万900円(男女計)19万4,400円(男)18万6,200円(女)
  • 青森:17万6,600円(男女計)18万1,600円(男)17万3,200円(女)
  • 岩手:18万3,100円(男女計)19万1,700円(男)17万4,400円(女)
  • 宮城:18万5,600円(男女計)19万4,900円(男)17万3,700円(女)
  • 秋田:18万3,900円(男女計)18万7,400円(男)17万4,100円(女)
  • 山形:17万9,800円(男女計)18万4,300円(男)17万3,300円(女)
  • 福島:18万1,200円(男女計)18万4,500円(男)17万7,000円(女)
関東地方

関東地方の平均額は以下の通りです。

  • 茨城:19万8,800円(男女計)20万1,300円(男)19万2,800円(女)
  • 栃木:19万6,200円(男女計)19万9,600円(男)19万2,900円(女)
  • 群馬:20万2,900円(男女計)20万9,200円(男)19万4,300円(女)
  • 埼玉:20万5,200円(男女計)20万4,300円(男)20万6,600円(女)
  • 千葉:19万2,400円(男女計)20万300円(男)18万5,900円(女)
  • 東京:20万8,800円(男女計)20万9,500円(男)20万6,600円(女)
  • 神奈川:20万6,500円(男女計)20万8,400円(男)20万2,200円(女)
中部地方

中部地方の平均額は以下の通りです。

  • 新潟:19万300円(男女計)19万1,400円(男)18万7,400円(女)
  • 富山:18万8,900円(男女計)19万1,700円(男)18万4,300円(女)
  • 石川:18万6,700円(男女計)19万6,300円(男)17万9,800円(女)
  • 福井:18万7,800円(男女計)18万9,600円(男)18万1,300円(女)
  • 山梨:19万8,800円(男女計)19万7,800円(男)19万9,700円(女)
  • 長野:19万600円(男女計)19万2,200円(男)18万1,800円(女)
  • 岐阜:19万3,700円(男女計)19万4,900円(男)19万1,600円(女)
  • 静岡:20万1,600円(男女計)20万4,800円(男)19万8,500円(女)
  • 愛知:20万7,900円(男女計)21万1,400円(男)20万1,300円(女)
近畿地方

近畿地方の平均額は以下の通りです。

  • 三重:19万4,200円(男女計)19万4,200円(男)19万4,100円(女)
  • 滋賀:20万2,000円(男女計)20万2,900円(男)19万9,800円(女)
  • 京都:19万6,100円(男女計)19万8,900円(男)19万2,700円(女)
  • 大阪:21万2,800円(男女計)21万3,900円(男)20万9,100円(女)
  • 兵庫:19万8,400円(男女計)20万3,600円(男)19万100円(女)
  • 奈良:18万5,400円(男女計)18万8,000円(男)17万7,100円(女)
  • 和歌山:20万3,400円(男女計)20万7,400円(男)19万3,600円(女)
中国・四国地方

中国・四国地方の平均額は以下の通りです。

  • 鳥取:17万3,400円(男女計)17万6,200円(男)17万1,300円(女)
  • 島根:18万7,500円(男女計)18万7,700円(男)18万7,100円(女)
  • 岡山:19万3,800円(男女計)19万5,200円(男)19万1,600円(女)
  • 広島:20万300円(男女計)19万4,200円(男)21万4,400円(女)
  • 山口:19万6,900円(男女計)20万600円(男)18万700円(女)
  • 徳島:19万3,600円(男女計)19万5,800円(男)17万6,000円(女)
  • 香川:19万8,400円(男女計)21万2,100円(男)17万8,100円(女)
  • 愛媛:18万5,400円(男女計)18万6,800円(男)18万2,000円(女)
  • 高知:18万7,100円(男女計)18万9,300円(男)18万1,600円(女)
九州地方・沖縄

九州地方・沖縄の平均額は以下の通りです。

  • 福岡:19万2,100円(男女計)19万2,300円(男)19万1,600円(女)
  • 佐賀:19万600円(男女計)19万2,500円(男)18万2,300円(女)
  • 長崎:18万5,600円(男女計)18万5,600円(男)18万5,500円(女)
  • 熊本:18万5,400円(男女計)19万800円(男)17万9,200円(女)
  • 大分:19万4,600円(男女計)20万900円(男)17万7,100円(女)
  • 宮崎:17万9,500円(男女計)18万7,500円(男)17万1,800円(女)
  • 鹿児島:19万600円(男女計)19万3,100円(男)18万6,700円(女)
  • 沖縄:17万3,600円(男女計)17万円(男)18万3,400円(女)

業種別の高卒初任給

建設業のオフィス

(出典) pixta.jp

初任給の額は、業種によっても異なります。業種別の高卒初任給を見ていきましょう。

出典:賃金構造基本統計調査 令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 新規学卒者 1 新規学卒者の学歴別所定内給与額 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口

鉱業・採石業・砂利採取業

天然に存在する鉱物を掘り出したり、石を採取したりする業種です。具体的には、鉱物資源の探査を行う地質調査や試錐(しすい・ボーリングのこと)などの作業のほか、開坑・掘削・排土といった鉱山開発作業が含まれます。

鉱山内での鉱物運搬を請け負う事業所や、ろう石クレー・陶石クレーを製造する事業所も該当します。2024年の高卒初任給の平均額は、以下の通りです。

  • 男女計:20万3,300円
  • 男性:20万3,300円
  • 女性:該当データ無し

建設業

建設業は、建設工事を請け負う事業全般を指します。元請や下請といった立場を問わず、発注者から依頼を受け、契約に基づいて工事を行う業種です。

工事の内容は多岐にわたり、ダムや道路などの公共の施設から、住宅やビルといった民間の建築物まで幅広く含まれます。工事の進行にあたっては、設計や積算のほか、とび職・大工・左官・重機オペレーターなど、さまざまな専門職が連携します。

2024年の高卒初任給の平均額は、以下の通りです。

  • 男女計:20万4,600円
  • 男性:20万7,100円
  • 女性:17万7,800円

製造業

素材を加工・組み立てして製品を作り、販売する業種が製造業です。扱う製品は幅広く、自動車・金属・鉄鋼・化学製品・医薬品・住宅関連・精密機器など、多岐にわたります。

メーカーと混同されがちですが、製造業は業種全体を指す言葉なのに対し、メーカーは製品を製造する企業を意味します。2024年の高卒初任給の平均額は、以下の通りです。

  • 男女計:19万6,400円
  • 男性:19万9,800円
  • 女性:18万8,000円

電気・ガス・熱供給・水道業

電気・ガス・熱エネルギー・水の供給や、汚水・雨水の処理などを行う事業所が該当します。

  • 電気業:一般家庭や企業に電力を供給する事業。発電から送電までを担う。自家用発電所も含まれる
  • ガス業:製造ガスや天然ガスなどを導管で供給する事業。都市ガス会社や地域のガス供給会社が該当
  • 熱供給業:蒸気・温水・冷水などを導管で供給し、地域冷暖房などに利用されるエネルギーサービス業
  • 水道業:生活用水の供給や、下水道による汚水・雨水の処理などを行う事業所

2024年の高卒初任給の平均額は以下の通りです。

  • 男女計:18万9,400円
  • 男性:18万9,800円
  • 女性:18万7,200円

情報通信業

情報通信業とは、情報の伝達や処理、提供などを行う業種を指します。具体的には以下のような事業所が含まれます。

  • 情報の伝達:映像、音声、文字などの情報を電磁的・非電磁的に送信する事業。通信インフラの設置・運用も含む
  • 情報の処理・提供:プログラム開発・データ処理・情報提供サービスなど、IT系の業務を行う事業所
  • インターネット関連サービス:インターネットを通じた通信や情報サービス、Webサービスなどを行う事業所
  • 情報の加工:映像・音声・文字を加工・編集し、さまざまなメディアで配信する事業所

2024年の高卒初任給の平均額は以下の通りです。

  • 男女計:19万6,700円
  • 男性:18万7,600円
  • 女性:21万2,400円

運輸業・郵便業

運輸業は、鉄道・自動車・船舶・航空機などさまざまな運送手段を用いて、旅客や貨物を運ぶ事業です。倉庫業など運輸に附帯するサービスも含まれ、企業によって利用する運送手段や、取り扱う内容は異なります。

鉄道業は、運輸業の中でも特に規模が大きい業種です。日本全国に複数の鉄道会社が存在し、地域ごとに異なる事業所に所属します。

郵便業は、郵便物や信書便物の引受・収集・区分・配達などを行う事業を指します。2024年の高卒初任給の平均額は以下の通りです。

  • 男女計:20万4,800円
  • 男性:20万9,100円
  • 女性:19万8,700円

卸売業・小売業

卸売業とは、メーカーなどの生産者から商品を仕入れ、小売業者や他の卸売業者に販売する業種です。商品自体に大きな加工を施すことはありませんが、流通の中継点として取引をスムーズにする役割を担っています。

小売業は、商品を消費者に販売する業種です。スーパーやコンビニなどの店舗販売だけでなく、ECサイトのようなネットショップも含まれます。

2024年の高卒初任給の平均額は以下の通りです。

  • 男女計:19万3,400円
  • 男性:19万2,000円
  • 女性:19万5,100円

金融業・保険業

金融業には、預金と貸付を行う銀行業や協同組織金融業・クレジットカード会社や貸金業者・金融商品取引業や商品先物取引業などが含まれます。

保険業は、万が一の事故や病気・災害などに備える人から保険料を受け取り、該当する事案が生じた際に保険金を支払うことを事業とする業種です。

生命保険や損害保険を提供する会社をはじめ、共済事業や少額短期保険業、保険代理店などが含まれます。

2024年の高卒初任給の平均額は以下の通りです。

  • 男女計:18万4,000円
  • 男性:18万4,900円
  • 女性:18万3,900円

不動産業・物品賃貸業

不動産業には、土地や建物などの売買・交換・賃貸・管理のほか、これらの代理や仲介をする事業所が含まれます。

物品賃貸業は、自動車・産業用機械・娯楽用品など、さまざまな物品を一定期間貸し出す業種です。レンタカー業や貸衣装業、事務用機器のリース業などが該当します。

2024年の高卒初任給の平均額は以下の通りです。

  • 男女計:19万7,900円
  • 男性:19万9,700円
  • 女性:19万5,900円

学術研究・専門・技術サービス業

学術的な研究をしたり、個人・企業に対して専門的な知識や技術を提供したりする業種です。

主に、以下のようなサービスを提供する事業所が含まれます。

  • 学術的な研究・試験・開発などを行う事業所
  • 法律や会計・デザイン・文芸や芸術作品の創作・経営戦略などの専門的知識を提供する事業所
  • 広告に関するサービスを提供する事業所
  • 獣医学的サービス・建築設計・商品検査・計量証明・写真制作などのサービスを提供する事業所

2024年の高卒初任給の平均額は以下の通りです。

  • 男女計:19万3,600円
  • 男性:19万3,400円
  • 女性:19万5,500円

宿泊業・飲食サービス業

宿泊業とは、一般の利用者や特定の会員に宿泊を提供する事業所のことです。

飲食サービス業は、主に顧客の注文に応じて調理された飲食物や飲料を提供する事業所をいいます。店内での飲食提供に加え、持ち帰りやデリバリーサービスを行う事業所も含まれます。

2024年の高卒初任給の平均額は以下の通りです。

  • 男女計:19万7,800円
  • 男性:20万1,000円
  • 女性:19万4,200円

生活関連サービス業・娯楽業

主に個人を対象として日常生活や、余暇・娯楽に関するサービスを提供する事業所のことです。以下のような業種が含まれます。

  • 洗濯業(クリーニング・ランドリー・工場・取次所など)
  • 理容業(理髪店、床屋など)
  • 美容業(美容院、ビューティーサロンなど)
  • 浴場業(銭湯・サウナ・温泉施設・スパ・健康ランドなど)

2024年の高卒初任給の平均額は以下の通りです。

  • 男女計:19万6,900円
  • 男性:18万9,600円
  • 女性:19万9,800円

教育・学習支援業

学校教育やその支援活動、また学校教育以外の組織的な教育・補習・技能教授などを行う事業所です。主に、以下のような施設が含まれます。

  • 幼稚園・小中高校・大学・特別支援学校などの学校教育機関
  • 図書館・博物館・植物園
  • 職業訓練施設や教育支援施設
  • 学習塾や予備校
  • 書道・ピアノなどの教養・技能教室

2024年の高卒初任給の平均額は以下の通りです。

  • 男女計:19万1,100円
  • 男性:19万4,300円
  • 女性:18万5,700円

医療・福祉

医療・保健衛生・社会保険・社会福祉・介護などに関するサービスを提供する業種です。主に次のような分野が含まれます。

  • 医療業:医師や歯科医師などが診療や治療といった医療行為を提供する施設
  • 保健衛生:保健所・健康相談施設・検疫所などの公的衛生機関
  • 社会保険・福祉・介護:公的な年金・医療保険・介護保険や、労災補償などの制度運営に関わる事業所。児童・高齢者・障害者への福祉・介護サービスを行う施設

2024年の高卒初任給の平均額は以下の通りです。

  • 男女計:19万6,900円
  • 男性:20万2,200円
  • 女性:19万4,800円

複合サービス事業

複合サービス事業は、複数の異なるサービスを一体的に提供する業種で、法的に事業範囲が定められている事業所が分類されます。主な例として、以下のようなものがあります。

  • 郵便局:郵便業務・銀行や保険の窓口業務・市町村からの業務委託など、さまざまなサービスを提供する事業所
  • 協同組合:信用事業や共済事業を中心に、経営指導・購買・厚生などの複数の事業を行う。農業協同組合や事業協同組合など

2024年の高卒初任給の平均額は以下の通りです。

  • 男女計:19万3,200円
  • 男性:20万8,000円
  • 女性:18万4,400円

サービス業(他に分類されないもの)

主に個人や事業所に対してサービスを提供する業種のうち、他の大分類に含まれないものを指します。

具体的には、以下のようなサービスを提供する事業所が該当します。

  • 廃棄物処理業など
  • 自動車整備業や機械の修理業など
  • 職業紹介業・労働者派遣業など
  • その他の分類に属さない企業向けサービスを提供する事業所
  • 政治・経済・文化団体・宗教団体など
  • 外国公務やその他のサービス業

2024年の高卒初任給の平均額は以下の通りです。

  • 男女計:19万9,800円
  • 男性:20万4,100円
  • 女性:19万3,900円

学歴によって初任給に差があるのはなぜ?

?マークが書かれた木のブロック

(出典) pixta.jp

学歴によって初任給に違いが生まれるのはなぜでしょうか。一般的に考えられる理由を3つ挙げて解説します。

学歴そのものを判断基準にする企業もある

中途採用の場合は、職務経験やスキルが評価されますが、新卒採用では過去の実績がないため、応募者の能力を客観的に判断するのは難しいのが実情です。

そのため、学歴そのものを判断材料とする企業は少なくありません。特に、大手企業や老舗企業を中心に、学歴を重視する傾向はいまだ根強く残っています。

こうした企業の中には、社内の同じ大学出身者が出世しやすいといった文化があり、高学歴以外の人が活躍しにくい環境にある可能性も考えられます。

また、高卒者の場合、大卒者に比べて社会経験が少なく、入社時の育成に時間がかかると考えられるため、企業によっては初任給を低めに設定するケースもあるでしょう。

大学での学びを評価する企業もある

大卒の初任給が高卒よりも高くなる背景には、大学での学びに対する企業側の期待もあります。大学では、高校にはない専門的な科目を履修します。

その過程で得られるのは、知識だけでなく、課題解決力やコミュニケーション能力です。企業は、そうした力を実務に生かして活躍してくれることを期待し、大卒に対して高めの初任給を設定する傾向があります。

新卒採用では過去の実績よりも「これまで何を学んできたか」が重視されるため、大学での4年間の学びを評価の指標とする企業もあります。

分野によっては高卒以上の専門知識が必要

職種や業界によっては、一定以上の専門知識や技術が求められることもあります。

例えば、機械工学・電気電子・バイオ・農学などの理系分野では、大学や高専、専門学校などで学んだ内容が直接業務に生かされるケースも少なくありません。

そのため、電子機器メーカー・自動車メーカー・食品会社などの研究・開発に携わる人材には、より高い専門性が求められる傾向にあります。

特定の分野に関する専門知識を持ち、即戦力として活躍できるという期待感が、初任給にも反映されます。

高卒で高収入を得るための方法

勉強をする男性

(出典) pixta.jp

高卒でも、工夫次第で高収入を目指すことは可能です。高卒で高収入を得るための主な方法を紹介します。

国家資格取得を目指す

国家資格を取得して高収入を目指すのもおすすめです。国家資格の中には、学歴に関係なく受験できるものも多く、実力次第で高収入やキャリアアップが期待できます。

特定の国家資格を取得することで、資格手当を支給される場合もあります。専門職への転職にも有利になる可能性もあるでしょう。

高卒でも受験できる主な国家資格には以下のようなものがあります。

  • 宅地建物取引士
  • 行政書士
  • 司法書士
  • 通関士
  • 中小企業診断士
  • ファイナンシャル・プランニング技能士
  • 社会保険労務士
  • 基本情報技術者
  • ITパスポート

インセンティブのある仕事を選ぶ

インセンティブ制度を導入している企業を選ぶことも、高収入を得る方法の1つです。インセンティブとは、一定の成果を上げた際に支給される報奨金のことを指します。

努力や実績がそのまま給与に反映されるため、学歴に関係なく収入アップを目指せるでしょう。インセンティブ制度には主に2つのパターンがあります。

  • 固定給+インセンティブ:基本給に加えて成果に応じた報酬が加算される
  • インセンティブのみ(完全歩合制):案件ごとに成果報酬が支払われる

キャリアアップしやすい企業に就職する

高収入を目指すには、評価制度が整った企業を選ぶことも大切です。実務経験や成果をしっかり評価してくれる企業であれば、地道にスキルを磨いて実績を重ねることで、昇給や昇進につながります。

また、研修やスキルアップ支援の制度が整っている企業なら、働きながら知識や技術を身に付けることも可能です。

得意分野を伸ばしたり、新しい分野にチャレンジしたりすることでキャリアの選択肢が広がり、結果的に高収入につながるでしょう。

キャリアアップの機会が豊富な企業の求人探しには、国内最大級の仕事・求人情報一括検索サイト「スタンバイ」の活用がおすすめです。スマホからでも検索できるので、スキマ時間を使った求人探しも可能です。

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高卒でも高収入を得やすい職種4選

営業職の男性

(出典) pixta.jp

高卒でも高収入を得やすい代表的な職種を4つ紹介します。それぞれに求められるスキルや働き方が異なるため、自分の興味や適性に合った職種を見つけることが大切です。

営業職

営業職は、自社の商品やサービスを顧客に提案し、購入してもらう仕事です。学歴や経験を問わない求人も多く、高卒でもチャレンジしやすい特徴があります。

また、営業職が活躍できる業界や業種は、IT・不動産・メーカー・金融など多岐にわたります。インセンティブ制度を導入している企業もあるため、成果次第では高収入を目指せるでしょう。

営業職には、傾聴力や提案力、論理的思考力などが必要です。人と話すことが得意な人や、販売・接客の経験がある人に向いています。

ITエンジニア

ITエンジニアは、顧客からの依頼に応じてシステムを設計・開発する仕事です。IT化の進展により人材ニーズが高まっており、高卒や未経験からスタートできる企業もあります。

ITエンジニアは、学習意欲のある人や忍耐力のある人、コミュニケーション力が高い人に向いています。

未経験者のための研修制度が整っている企業もありますが、プログラミングスクールや書籍・Webサイトなどを活用して事前に知識を身に付けておくのもおすすめです。

建設現場作業員

オフィスワークより現場で汗をかく仕事がしたいという人は、建設現場作業員がおすすめです。学歴を問わないことが多いため、高卒でも高収入を得られる可能性があるでしょう。

仕事内容は道路や建物の基礎工事・建材の運搬・重機の補助作業など多岐にわたります。日給月給制の場合が多く、天候によって収入が左右されがちですが、経験を積んで資格を取得すればキャリアアップも可能です。

自分の仕事を形に残したい人や、体力に自信がある人に向いています。

公務員

公務員は、安定した収入と雇用が期待できる職業です。公務員には国家公務員と地方公務員の2種類があります。

どちらにも高卒者を対象とした枠があり、公務員試験に合格すると採用されます。高卒からでも目指せる国家公務員は、「国家公務員一般職」「税務職員」「裁判所職員一般職」「刑務官」などです。

地方公務員には、「市区町村職員」「警察官」「消防士」などがあります。それぞれの受験要件は職種や自治体によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

高卒初任給は業種や地域によって異なる

一万円札と給料袋

(出典) pixta.jp

高卒の初任給は、業種や企業、地域によって金額に差があります。その他の学歴の初任給と比較して低くなる傾向とはいえ、高卒でも高収入を目指すことは可能です。

業種や勤務する地域を選ぶのも1つの手段ですが、スキルアップしやすい環境が整っている企業や、インセンティブ制度が導入されている職種を選択するという方法もあります。

高卒でも受験できる国家資格に挑戦してみるのもおすすめです。自分に合った職種や働き方を見つけ、収入アップを目指してみましょう。