Web面接はスマホでも受けられる!スマホならではの準備が成功のカギ

転職活動のWeb面接でスマホを利用したい人もいるでしょう。パソコンがなければ面接に臨めないのか、企業にマイナスの印象を与えてしまうのかなど不安を抱えているのではないでしょうか。どのような準備が必要なのかを詳しく解説します。

この記事のポイント

スマホでも面接は受けられる
指定がない限り、スマホやタブレットでも面接に参加できます。
事前の入念な準備が成功のカギを握る
話す内容の準備だけでは不十分です。デバイス特有の注意点を把握し、入念に準備を行います。
面接に集中するために不安要素は事前に排除する
カメラの設定を入念にしても、トラブルが起こることもあります。企業に不安や誤解を与えないよう、スマホで参加することを事前に伝えておきましょう。

Web面接はスマホで受けられる!

スマホでWeb面接を受ける男性

(出典) pixta.jp

企業側が面接に利用するデバイスを指定していない限り、応募はパソコン・スマホどちらも利用可能です。ネットワークに接続でき、カメラやマイクを使って会話ができれば問題ありません。

スマホで面接を受けても、不利になることはありません。面接は応募者の人柄や考え方、能力などを確認するためのものであり、自分らしさが伝わることを企業は求めています。

パソコンの方がWeb面接に向いているのは事実です。画面が大きく文字や画像を判別しやすい、ミュートなど操作が容易、カメラを固定しなくてよいなどの利点があります。

【Web面接】スマホとパソコンで違いがある?

自撮り棒とスマホ

(出典) pixta.jp

応募者がどのようなデバイスを使っているか、企業側にはあまり分かりません。スマホのカメラやマイクも性能が高く、問題なく面接に臨めます。

一方、パソコンとスマホには異なる特徴もあります。違いを理解して、本番での混乱を防ぎましょう。

スマホで受けるにはいくつかの準備が必要

面接中は、自分の姿を常に映しておかなければなりません。手に持つだけでは顔しか映らない、長時間同じ画角を維持できない、手振れが生じるなど自分にも企業側にもよくありません。

会話に集中するために、スマホを固定できるスタンドを用意しましょう。高価な物である必要はありませんが、安心して面接を受けるには安定感のある物の方がよいでしょう。

スタンドが用意できない場合は、本など厚みのある物で代用可能です。スマホの後ろに支えを置く、滑りにくい素材の上に置くなどすると、スマホの転倒を防げます。

しかし、倒れる心配は残るため、面接はスタンドを使って受ける方が安心です。代用する場合は、本番前に安定性に問題がないか確認しておきましょう。

スマホの液晶画面が小さく操作しにくい点に注意

パソコンと比べてスマホの画面は小さいため、操作がしにくいというデメリットがあります。パソコンでは画面に多くのアイコンが並び、ワンクリックでさまざまな操作が可能です。

スマホは表示できるアイコン数が少ないため、必要な機能がどこにあるか探す、複数回クリックするなどの操作が増えます。また、同時に表示できる参加者もパソコンより少なくなります。

コミュニケーションを円滑にするために、相手の表情を確認するのも大切なポイントです。画面の小さいスマホは、パソコンほど面接官の表情を細かく捉えられません。

また、共有された文字や画像の大きさによっては拡大操作が必要なケースもあります。操作中にスマホを倒してしまう可能性があることも、懸念点の1つです。

スマホとパソコン以外にタブレットでも受けられる

ミーティングツールの多くは、パソコン・スマホ・タブレットに対応しています。スマホでの面接に不安がある人は、タブレットを使うとよいでしょう。

タブレットは画面が大きいため、面接官の表情や画面の文字もスマホよりしっかり見えます。複数の参加者がいる場合でも、スマホより多くの人の顔を一度に表示できます。

企業は、応募者がスマホを利用して参加することを想定済みです。スマホの高性能化やミーティングツールの普及など、対面と同等の面接を可能にする環境が整っています。

【Web面接】スマホやパソコンで受ける際の準備

スマホを持つスーツの男性

(出典) pixta.jp

どのデバイスを使う場合でも、問題なく接続できるよう事前に確認しておきましょう。ここでは、最低限必要な確認事項を6つ紹介します。

音声が途切れる、届かないなどがあると慌ててしまいます。トラブルを防ぐためにも、しっかり準備しましょう。

通信環境・電波状況を確認する

Web面接に向けて、安定した通信環境を準備しましょう。映像と音声をデータ変換して送受信するため、ある程度高速な通信環境が求められます。

画質や音質を落とす、ビデオをOFFにするなどで通信を安定させられますが、Web面接ではこの対応ができません。ビデオや音声をONにした状態で会議に参加できるよう、環境を整えましょう。

スマホの場合、利用できるインターネット回線は光回線のWi-Fi、もしくはキャリア回線です。光回線・キャリア回線ともに、混雑時には速度が低下します。

また、キャリア回線は契約容量を超えることでも低速化します。キャリア回線を使う場合は、事前に利用可能な通信容量を見ておくと安心です。

必要なツールをインストールする

Web面接で使われるツールは、企業によってさまざまです。主なツールには「Zoom」「Skype」「Google Meet」などがあります。

多くのツールは、利用前に専用アプリケーションをスマホにインストールしなくてはなりません。利用するツールが分かった時点で、対象のアプリケーションを使えるようにしておきましょう。

参加している人が誰なのか、企業は画面上で確認します。そのため、氏名やプロフィール画像などは事前に入力しておくことが大切です。直前だと開始時間に間に合わない可能性もあります。

アカウントの登録により、次回からログインするだけで設定した情報が反映されます。登録後、何度かログインして問題なく使えることを確認しましょう。

しっかり充電しておく

スマホのバッテリーが尽きて電源が切れると、ミーティングから離脱してしまいます。慌てて充電を始めてもすぐには使えるようにならず、復帰するまでにかなりの時間を要します。

開始時間までに、バッテリーが100.0%の状態になるよう充電しておきましょう。長期間同じスマホを使っている場合は、バッテリーの性能が落ちている可能性もあります。

無線イヤホンを使う場合は、スマホだけでなくイヤホンの充電も必要です。有線イヤホンと充電ケーブルの差し込み口が同じスマホは、充電しながらイヤホンを使用できません。

充電しながらイヤホンを使えないと、周囲のノイズで聞こえないなど新たな問題も起きます。面接官の質問を何度も聞き直すと、悪い印象を与えてしまうでしょう。

緊急時の連絡先を確認する

いくら準備をしても、トラブル発生のリスクをゼロにはできません。デバイスの故障や通信トラブルが生じた場合に備えて、あらかじめ緊急連絡先の番号・面接官の氏名などを確認します。

トラブルは、応募者側だけで生じるわけではありません。企業側の原因でミーティングが中断してしまうケースもあるため、何があっても迅速に対応できる準備を整えておくことが理想です。

自分では回避できない事態が起きた場合、落ち着いた行動を取れるかどうかも企業側には重要な評価ポイントです。たとえ中断しても、再開後にしっかりと受け答えができれば問題ないでしょう。

入室方法を確認する

ミーティングツールによって入室方法が異なります。送られてきたリンクをクリックするだけで入室できる場合もあれば、パスコードの入力が必要なものもあります。

入室までに必要な操作は、本番前に検索するなどして把握しておきましょう。IDやパスコードが求められた場合にすぐ入力できるよう、メモを取っておくと安心です。

ビデオの背景を変える方法やマイクの切り替え方法、音量調整方法なども把握しておきます。ビデオへの移り方・カメラの位置・目線なども事前に確認し、良い印象を残せるように準備します。

面接官を待たせないように、開始時間より前にアクセスするのがマナーです。遅くても5分前には入室しておくと、余裕を持って臨めます。

スーツを着用する

Web面接も対面での面接と同じように、指示がなければ私服ではなくスーツを着るのが一般的です。しかし、画面に映らないからといって、上半身のみスーツを着るのは好ましくありません。

立ち姿勢になったり物を取ったりするなど、下半身が映るケースも考えられます。怠惰な姿勢が垣間見えると、面接官に不快感を与えます。どのような指示をされるかは、その時にならなければ分かりません。全身が映っても問題がないよう上下ともにスーツを着用し、靴下もビジネス用を履いておきましょう。

メイクやヘアセットも同様です。細かい部分は見えないだろうと手を抜くと、気分的にも緊張感がなくなります。志望する企業に自分をアピールし、好印象を与えられるよう準備しましょう。

【Web面接】スマホの向きは?

スマホと自撮り棒

(出典) pixta.jp

スマホでのビデオ通話は縦長が一般的です。しかし、面接では自分の動きをしっかり見せられるように本体を横に倒しましょう。

縦長の画面では左右の映る範囲が狭く、両手の動きが画面から切れてしまいます。また、面接官はパソコンで面接を行うため、縦長に映ると違和感を与えてしまいます。

カメラの高さを自分の目線と同じにするのも効果的です。高さが目線と合っていないと面接官を見上げた視線、または見下ろす視線になり、印象を悪くします。

【Web面接】スマホ特有の準備や注意点

スマホを見ている女性

(出典) pixta.jp

準備を怠ると心配事が増え、自分の考えを伝えられないなど後悔する結果になりかねません。デバイス特有の注意点をあらかじめ把握しておきましょう。

特に初めて面接に臨む場合は、入念な事前準備が欠かせません。ここでは、5つのポイントを紹介します。

Web面接を受ける場所の決め方

面談日時が決まったら、面接に臨む場所を決めます。企業から場所を指定されることは、通常ありません。自宅や貸会議室など、雑音の少ない静かな場所を選びます。

背景は、白い壁など落ち着いたデザインの部屋がおすすめです。ミーティングツールによっては、背景をぼかす機能や背景を変える機能もあります。シンプルなデザインのものを利用しましょう。

音には特に気を付けなければなりません。個室に全員が集まる対面面接とは違い、Web面接は雑音が入ると相手の声が聞きづらくなります。

家族と同居している場合、面接中に家族がドアを開けて生活音や声が入ってしまうなどの失敗例もあります。鍵のかかる静かな会議室を使う、家族にあらかじめ伝えておくなども準備の1つです。

スマホはしっかり固定する

スマホは専用スタンドに固定し、ぶれないように安定させます。端末が安定せず震えると、面接官の画面に映る姿も震えてしまいます。目線が合わないだけでなく、どちらも集中できません。

スタンドがあれば高さや角度も細かく調整できるため、自分が良いと思う姿を映し出せます。日程は余裕を持って設定されることが一般的で、スタンドを購入する時間も準備する時間もあります。

スタンドを当日までに用意できていないと、準備不足の印象を与えてしまうでしょう。急に日時が決まるなどスタンドが用意できない場合は、端末が倒れないよう入念にセットしましょう。

マイク付きイヤホンを使用する

Web面接では、面接官の発言を正確に聞き取らなくてはなりません。大事な発言を聞き逃さないように、イヤホンを使いましょう。

スマホとの距離にもよりますが、スピーカーを使うと外部の雑音が混ざり聞き取りにくくなります。イヤホンを使えば外部の雑音をシャットアウトできるため、面接官の発言に集中できます。

イヤホンの中でも、マイクを内蔵している物がおすすめです。口から離れていると音声が伝わりにくく、雑音も入りやすくなります。マイクが近くにあると面接官にも声が伝わりやすいでしょう。

高音質な音楽を聴くような大きなヘッドホンは、顔が見えにくくなるため好ましくありません。派手なデザインも避けましょう。

スマホの通知・着信音を切る

対面での面接では、スマホなど音の出るデバイスの電源は切っておくのがマナーです。面接中に着信音がなってしまうと気が散って話に集中できなくなり、面接官に悪い印象を与えます。

バイブレーションの振動も相手に不快感を与え、立て掛けている場合は倒れる危険もあります。もし倒れてしまったら、準備不足のイメージは拭い切れません。

たとえマナーモードにしていても、画面に通知が表示されると気が散ります。着信があるとカメラが止まり、面接官の顔も見えなくなるなど、会話の継続が困難になるでしょう。

面接に使わないアプリケーションは、通知設定をOFFにします。iPhoneは「おやすみモード」、Androidは「通知の鳴動制限」で設定可能です。

スマホで面接を受けることを事前に伝える

面接にスマホを用いて参加すると決めたら、事前に利用するデバイスを企業側に伝えておくと余計な心配がなくなります。突然トラブルが起きると焦ってしまい、迅速に対処できません。

通信が不安定になったり、負荷が大きい場合にアプリケーションが落ちたりする可能性もあります。あらかじめ伝えておくことで、焦らず落ち着いた対処ができます。

事前に伝える機会がなかった場合は、面接開始後すぐに伝えると心配も緩和され、冷静に面接に臨めるでしょう。最適なのは、スマホの利用可否を含め、事前に企業に確認しておくことです。

Web面接を受けるなら準備は入念に

笑顔の女性

(出典) pixta.jp

Web面接は、対面よりも気軽に参加できると考えがちですが、準備を入念にしなければ思うように自分をアピールできません。予想もしていない事象が発生すると、焦って集中力が落ちます。

スマホで面接を受ける際は、特性を考慮した対策が必要です。面接が始まる前に通信環境とアプリケーションの設定を見直し、スマホの通知設定も変更しておきましょう。

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