モデルは、ファッション業界を中心に活躍している職種の1つです。華やかなイメージもあり、これから目指そうと考える人もいるでしょう。モデルには複数の種類があり、求められる要素も異なります。モデルを目指すルートや求められる条件を確認しましょう。
モデルといってもその種類は複数ある
多種多様な領域で活躍するモデルには、いくつかの種類があります。代表的な職種として、ファッションモデルとコマーシャルモデルの2つをチェックしましょう。活躍する場面がそれぞれ異なります。
ショーや雑誌で活躍するファッションモデル
モデルと聞いてイメージしやすいのが、ファッションショーや雑誌などのメディアで活躍するファッションモデルです。ファッションモデルは最新のアイテムの紹介に携わり、流行を発信する役割を果たします。
場合によってはショーや雑誌だけでなく、各ブランドが公式に制作している商品紹介用の映像作品やWebメディアに出演するケースもあるでしょう。
ショーに出演するモデルをショーモデル、雑誌やメディアに出演するモデルをスチールモデルと呼んで区別する場合もあります。
広告媒体で活躍するコマーシャルモデル
CMや店頭などに掲示するポスター、カタログなどの広告媒体を中心に活躍するのが、コマーシャルモデルです。流行の発信が目的のショーモデルとは異なり、多くの人に商品を買いたいと思ってもらえるように宣伝することが仕事の目的といえます。
さまざまな広告媒体に掲載されるため、多くの人から注目されやすい分野です。多くの人の購入意欲を高めるという目的を果たすため、親近感や親しみやすさといった、ショーモデルとは異なる特徴が求められます。
モデルの主な仕事内容
モデルの代表的な仕事内容として、撮影とショーへの出演について確認します。モデルとして働く場合、撮影とショーのいずれかまたは両方を担当するケースが多いでしょう。
撮影
雑誌やWebメディアなどに掲載する写真や動画を撮影するのは、モデルにとって重要な仕事です。一般的に以下のような流れで進みます。
- スタジオ入り
- 撮影前の準備(ヘアメイク・衣装合わせ)
- 撮影・確認
モデルがスタジオ入りする段階で、スタイリストやヘアメイクを担当するスタッフの準備が完了しています。その後、モデル側の準備を整えて撮影のスタートです。
撮影は画像・動画データを都度確認しながら進める必要があり、途中で照明を調整したり衣装の崩れを直したりする必要があるため、ある程度の時間がかかるでしょう。
ここで撮影したデータが、雑誌やメディアなどに掲載されます。
ショーへの出演
ショーモデルとして活躍する場合は、ファッションショーに出演して自分が担当するブランドの最新アイテムを紹介するのが仕事です。新しい商品の魅力を世の中にアピールするのが主な目的といえます。
ブランドごとにコンセプトが異なるため、ショーモデルとして活躍するにはブランドのコンセプトに沿った人材でなければなりません。
この分野を目指すのであれば、各ブランドのコンセプトをチェックして、自分に合っているブランドがどれなのか探す必要があるでしょう。
モデルになるためのルート
これからモデルを目指す場合のルートは、1つだけではありません。代表的なルートを3つ紹介します。ルートによりメリット・デメリットがあり難易度も異なるため、自分にとってどの方法が適しているか考えましょう。
モデルエージェンシーのオーディション
世の中には数多くのモデルエージェンシーが存在しており、新しいモデルを募集するためのオーディションを実施しています。居住地に近いエリアに存在するモデルエージェンシーを探して、オーディションの実施予定を確認しましょう。
近々オーディションが予定されている場合、エントリーして受けるのがおすすめです。モデルエージェンシーのオーディションに合格する難易度は高いものの、合格すれば専属モデルとして活躍できる環境が整います。
SNS経由でスカウト
SNSの普及に伴い、新人モデルを発掘するための手段としても用いられています。普段からSNSや動画投稿サイトなどで自分のファッションセンスを発信していれば、モデルエージェンシーの目に留まってスカウトされる場合もあるでしょう。
SNSは今後も多くのユーザーが使い続ける可能性が高く、SNS経由のスカウトが主流になっていく可能性は高いと考えられます。
ただし、詐欺被害に遭うリスクが高いのがデメリットです。SNS上でスカウトや相談を受けた場合は、発信元企業の情報を細かくチェックし、信頼できるか判断することが欠かせません。
公募案件に応募する
求人情報を掲載しているサイトやファッション関連企業のサイトで、モデルを募集している場合もあります。求人サイトなどをこまめにチェックして、自分が応募できそうな案件がないか確認してみるとよいでしょう。
ただし、公募案件には継続的な案件だけでなく、単発案件も数多く存在します。単発案件を選んだ場合、長期的に活躍するにはその都度案件を探す必要がある点に注意しましょう。
公募案件への応募も併用しつつ、オーディションを受けるなどして、モデルエージェンシーへの所属も目指すのがおすすめです。
モデルとして活躍する上で求められる条件
実際にモデルとしてメディアやショーで活躍する上で、いくつかの条件が求められます。具体的な条件は担当する案件や所属するモデルエージェンシーによって異なるものの、以下の条件が設定されているケースが多いため、チェックしておきましょう。
案件ごとに定められた年齢・体形など
掲載するメディアやブランドコンセプト、ファッション雑誌の方向性などによって、求められるモデルの特徴も異なります。例えば若年層を対象にしたメディアであれば、若年層のモデルが欠かせません。
そのため、案件ごとに年齢条件や体形などが細かく定められているケースもあります。オーディションや公募案件に応募する際には、募集要項をきちんと確認して条件を満たしているかチェックすることが大切です。
多種多様な案件が存在するため、根気強く探せば自分に合ったものが見つかるでしょう。
それぞれの個性
ファッション業界にはさまざまなニーズがあるため、各人の個性を生かせるのがメリットです。プラスサイズモデルなど、一般的なモデルとは異なる特徴が求められるケースもあります。
中には独創的なブランドもあり、そのようなブランドを担当する場合には独自性が欠かせません。
自分の特徴に合ったブランドを選んだり、コンセプトに魅力を感じた案件を選ぶと活躍しやすいでしょう。ファッション業界では適材適所のモデルが必要とされており、自分の特徴を生かせる分野を選ぶことで活躍の幅を広げられます。
豊かな表現力
各ファッションブランドは、掲げているコンセプトに基づいてショーやメディアにおける表現の方向性を決めています。モデルはブランドコンセプトを表現するためのオブジェクトであることを考えると、活躍するには豊かな表現力が大切です。
モデルを目指す段階でもある程度の表現力が求められるものの、モデルになってからも継続的にトレーニングしなければなりません。
時代とともに求められる表現も変化するため、そのときのトレンドを押さえた表現方法を考えることも大切です。
自分に合う方法でモデルデビューを目指そう
モデルを目指す方法は、オーディションを受けたりSNS上でスカウトされたりなど、いくつか存在します。公募案件に応募する方法もあるため、メリット・デメリットを理解した上で、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
モデルエージェンシーのオーディションに合格する難易度は比較的高いため、公募案件で経験を積みながら目指すのも1つの方法といえるでしょう。このルートを検討している人は、スタンバイで自分に合った公募案件がないか探してみるのがおすすめです。