キャリアアップを目指す女性に人気の資格11選!難易度レベルも紹介

この記事では、これからの人生でキャリアアップや転職を検討している女性に役立つ資格を紹介しています。人気資格11選を難易度・特徴とともに解説し、多様な分野での活躍の可能性を解説します。

資格取得がキャリア形成やライフスタイルの選択肢を広げる点にも注目し、ぜひ自分に合った資格選びの参考にしてみてください。

この記事のポイント

キャリアアップを目指す女性におすすめの資格を紹介
医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)・登録販売者など、就職・転職に役立つ資格を11種類紹介しています。
資格の難易度も解説
社会保険労務士・行政書士など、難易度の高い資格から、簿記3級やFP3級など、比較的取得しやすい資格まで解説しています。
資格取得のメリットや注意点
各資格の取得方法・試験の合格率・資格取得後のキャリアパスなど、役立つ情報をまとめています。

女性に人気の資格|おすすめ11選

勉強をする女性

(出典) pixta.jp

女性に人気の資格には、特定の業務に特化した資格とビジネス全般で役立つ資格があります。ここでは、女性におすすめの資格の中から、比較的人気の高い資格を紹介しますので、自分のキャリアアップに有利な資格を探してみましょう。

1.医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)

医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)は、医療機関での診療報酬請求事務・患者対応のスキルを証明する資格試験です。試験は実技I・学科・実技IIの3科目で構成され、全ての得点率が70.0%に達すると合格となります。

歯科・医科共に毎月インターネット試験が開催されるため、自分のペースで受験しやすいのも特徴です。合格者には「メディカルクラーク」の称号が付与され、全国の医療機関で即戦力として活躍できる資格として高く評価されています。

2.登録販売者

登録販売者は、ドラッグストア・薬局・薬店で一般用医薬品を販売できる資格です。薬剤師が不在でも販売が可能なため、医薬品業界での需要が高まっています。試験は各都道府県で年1回実施されています。受験資格に年齢制限や実務経験は不要で、誰でも挑戦することが可能です。

取得後は薬局・ドラッグストアのほか、コンビニ・ホームセンターでも働けます。社会的信用も高く、就職や転職時に有利な資格といえるでしょう。

3.保育士

保育士は、保育所・児童福祉施設で主に0歳から6歳までの子どもを預かり、保育をする仕事です。子どもの心身を守るだけでなく、遊びや会話を通じて成長をサポートする役割も求められます。国家資格であり、共働き世帯の増加に伴い需要が高まっています。有資格者は就職や転職に有利で、キャリアアップの道も広がるでしょう。

さらに、保育の知識は自身の子育てにも生かせるため、仕事と家庭の両方で役立つ資格として注目されています。

4.介護福祉士

介護福祉士は、高齢者・体が不自由な方に対して生活のサポートをする国家資格です。資格がなくても介護の仕事はできますが、取得することで業務の幅が広がり、給与や待遇の面でもメリットがあります。受験資格には養成施設の卒業や3年以上の実務経験が必要なため、計画的な準備が求められます。

高齢化が進む中、この先も高い需要が見込まれ、安定した職業として注目されています。就職や転職を考える女性にとって魅力的な資格です。

5.ファイナンシャルプランナー3級(FP)

ファイナンシャルプランナー(FP)は、税金・保険・年金など「お金」についてのエキスパートです。ライフイベントに合わせて必要な資金を計算し、マネー計画のアドバイスを行う役割を担います。資格には「FP技能士」「AFP」「CFP」の3種類があり、まずは国家資格であるFP技能士3級からの取得がおすすめです。

また、金融・保険・不動産業界での需要が高く、転職やキャリアアップにも有利です。日常生活にも役立つ知識が学べる点も魅力といえます。

6.簿記3級

簿記3級は、企業の収入や支出といったお金の出入りや営業活動を帳簿に記録するスキルが身に付く資格です。お金の流れを正しく把握する力が求められるため、経理や財務の基礎知識として幅広い業界で生かせます。

受験資格に制限がなく、一度取得すれば生涯有効なのも魅力です。就職・転職の際に有利になるだけでなく、家計管理・資産運用にも役立ちます。経理職を目指す人はもちろん、キャリアアップを目指す女性にもおすすめの資格です。

7.基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、ITを活用したサービスやシステム、ソフトウェアの開発に必要な基本的な知識・技能を認定する国家試験で、ITエンジニアの登竜門ともいわれています。ITエンジニアを目指す人はもちろん、デジタル技術の基本を身に付けたい人におすすめの資格です。

特別な資格がなくてもエンジニアとして働けますが、多くの人は知識の証明やキャリアアップのために取得します。上位資格の応用情報技術者試験へ進むことで、さらにスキルを高められます。

8.キャリアコンサルタント

キャリアコンサルタントは、労働者の職業選択・キャリア設計・能力開発に関する相談に応じ、サポートする国家資格です。個別の面談を通じて、従業員が主体的にキャリア形成できるよう支援が主な役割になります。

企業の人材育成や教育研修の分野でも活躍できるため、幅広いキャリアの選択肢がある資格です。リモートワークが可能な働き方も魅力で、ライフスタイルに合わせて柔軟に働きたい女性に向いています。

9.宅地建物取引士

宅地建物取引士は、不動産のエキスパートとして、不動産の売買や賃貸の仲介に欠かせない役割を担っています。常に安定したニーズがあり、不動産業界の中でも群を抜いた人気と知名度を誇る国家資格です。

宅地建物取引士の資格を持っていると、転職やキャリアアップのチャンスが広がり、全国どこでも活躍できる可能性があります。学歴に関係なく、幅広い人材が求められているため、多くの女性にもおすすめの資格です。

10.行政書士

行政書士は「身近な法律の専門家」として、個人や企業と官公庁との間をつなぐ役割を果たします。法知識を持つ人材として企業からの評価も高く、就職や転職にも大いに役立ちます。

さらに、自宅を事務所として、比較的少ない投資で独立開業が可能です。幅広い年代の女性に人気があり、フレキシブルな働き方を望む方にも最適な資格です。自分のペースで仕事を進めながら、安定した収入を得られる点も魅力です。

11.社会保険労務士(社労士)

社会保険労務士(社労士)は、社会保険・年金・労働管理を扱う人事労務のエキスパートとして、組織と人の間に立ち、社会保障制度を円滑に活用できるよう手助けを行います。

企業や個人の相談に乗り、重要な役割を担うこの資格は、需要が高いため、出産や育児で職を離れた後も再就職しやすいというメリットがあります。特に20代以上の女性に人気があり、安定した収入を得ながら、柔軟な働き方が可能です。

女性に人気の資格|取得難易度ランキング

女性医療事務

(出典) pixta.jp

上記で紹介した資格について、どれくらいの難易度なのかを以下で紹介します。

社会保険労務士

2024年の試験合格率は6.9%と非常に狭き門ですが、安定した需要がある資格です。合格後は、労働社会保険の事務に2年以上従事するか、厚生労働大臣指定の講習を修了することで、社会保険労務士として正式に登録されます。

出典:第56回社会保険労務士試験の合格者発表|厚生労働省

2.行政書士

行政書士は、法律に基づく書類作成や手続きを専門とする国家資格です。受験資格の制限がなく、誰でも挑戦できる点が特徴です。

2024年度の試験合格率は12.9%と決して高くはありませんが、資格を取得すれば、法務関連の幅広い業務に携われるため、安定した職業選択が可能です。

出典:令和6年度行政書士試験実施結果の概要|一般財団法人行政書士試験研究センター

3.宅地建物取引士

不動産取引における重要な役割を担う国家資格で、2024年度の試験合格率は18.6%でした。なお女性の合格率は20.1%と、全体平均を上回っています。

学歴や年齢の制限はなく、試験合格後に2年以上の実務経験が求められますが、指定の講習を受講すれば実務経験なしでも資格登録が可能です。

出典:令和 6 年度宅地建物取引士資格試験結果の概要|一般財団法人不動産適正取引推進機構

4.保育士

保育士資格は、指定の養成施設を卒業するか、保育士試験に合格することで取得できます。試験を受験するには、大学や短大での学習または児童福祉施設での実務経験が必要です。

2023年度の試験合格率は、約25%~30%くらいと予想されます。比較的取得しやすい資格ですが、受験資格が限られているため、誰でも挑戦できるわけではありません。

出典:保育士試験の実施状況(令和5年度|こども家庭庁

5.簿記3級

簿記3級の試験では、各地商工会議所で受付を行うものと、インターネットを利用したネット試験があり、申し込みから合否発表までの流れが異なります。

2024年度の統一試験で合格率10%〜41%、ネット試験で37%〜39%と幅広い合格率を示しています。受験の方法は自分に合ったものを選びましょう。

出典:簿記 受験者データ|日本商工会議所

6.基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、コンピュータを使用するCBT方式で全国の試験会場で随時受験できます。試験は「科目A」と「科目B」の2つに分かれ、どちらも多肢選択式です。

受験資格に制限はなく、誰でも受験可能です。合格基準は各科目600点以上で、2024年度の合格率は40.8%でした。比較的高い合格率とはいえ、十分な対策が求められます。

出典:情報処理技術者試験(基本情報技術者試験) 推移表|IPA独立行政法人情報処理推進機構

7.登録販売者

登録販売者試験は、各都道府県で年1回実施されます。2023年度の全国合格率は43.7%です。実務経験・年齢制限などの受験資格はなく、誰でも挑戦できる資格です。

比較的高い合格率ですが、法律・医療にまつわる難しいトピックを扱うため、入念に対策しましょう。

出典:令和5年度登録販売者試験実施状況|厚生労働省医薬局

8.キャリアコンサルタント

キャリアコンサルタント試験は、厚生労働大臣が認可する「キャリアコンサルティング協議会」と「日本キャリア開発協会」の2つの団体が実施します。

試験は年3回行われ、学科試験と実技試験(論述・面談)に分かれます。2023年11月実施の試験の合格率は学科試験が52.6%、実技試験が65.4%です。学科と実技の試験を同時受験した人では、45.4%が合格しています。

出典:第24回キャリアコンサルタント試験結果の概要「1.試験種別結果」|厚生労働省

9.医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)

この試験は毎月複数回実施され、インターネット申し込み後、IBT方式で受験できます。試験は学科と実技の2つに分かれ、それぞれ70.0%以上の得点で合格となります。

不合格の場合でも、得点率が70.0%を超えた科目は半年以内であれば再受験時に免除される仕組みです。公式に合格率は開示されてはいないものの、おおよそ60%~80%といわれています。

出典:技能審査認定 医療事務技能審査試験(メディカル クラーク®)|一般財団法人 日本医療教育財団

10.介護福祉士

介護福祉士の受験資格は、試験実施年度の3月31日までに、以下の2つを満たしている必要があります。

  • 3年以上(1,095日)の従業期間
  • 540日以上の実務経験

上記に加え、実務者研修を修了する必要があります。

ただし、養成施設ルートを利用すれば、実務経験がなくても受験可能です。この場合、福祉系大学や保育士養成施設を卒業後、介護福祉士養成施設に入学をし、1年以上学ぶ必要があります。2024年の合格率は82.8%と高いため、適切な準備をすれば取得しやすい資格といえます。

出典:第36回介護福祉士国家試験合格発表|厚生労働省

11.ファイナンシャルプランナー3級(FP)

受検資格は「FP業務に従事している人」または「これから従事しようとする人」に与えられます。試験は、厚生労働大臣指定の試験機関である日本FP協会が実施し、学科試験と実技試験の2つに分かれます。

FP3級の2024年の合格率は約85%で、比較的取得しやすい国家資格といえるでしょう。

出典:FP技能士の取得者数 及び 試験結果データ|日本FP協会
出典:3 級ファイナンシャル・プランニング技能検定(資産設計提案業務)|日本FP協会

取ってよかったと思える資格を取得しよう!

女性保育士と女の子

(出典) pixta.jp

今回は、キャリアアップを目指す女性におすすめの資格を11種紹介しました。資格を取得することで働き方の選択肢が広がります。今回紹介した難易度なども考慮しつつ、自分のキャリアプランに合う資格を選んでみてください。

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