ヘアスタイリストになる方法とは?仕事内容や主なキャリアパスも解説

ヘアスタイリストは、トレンドを押さえつつ1人1人の個性を引き出す存在です。ヘアスタイリストになって、活躍するにはどうすればいいのでしょうか?目指す方法や、適性がある人の特徴を詳しく紹介していきます。主な仕事内容も確認しましょう。

ヘアスタイリストとは

美容師

(出典) pixta.jp

ヘアスタイリストとは、どのような職業なのでしょうか?基本的な定義と、美容師との違いについて解説します。

ヘアスタイリストの定義と役割

ヘアスタイリストとは、顧客の髪を美しく整える専門家です。仕事をするためには、美容師免許を取得しなければなりません。

単にカットやカラーリングを行うだけでなく、個性や希望に合わせて最適なヘアスタイルを提案し、つくり上げる役割を担います。

また、ヘアケア製品の使用方法やスタイリングのアドバイスも行い、日々のヘアケアを楽しめるようサポートします。

ヘアスタイリストは、技術と創造性を駆使して、外見だけでなく、内面の魅力も引き出す重要な役割を果たしているのです。

美容師とヘアスタイリストの違い

ヘアスタイリストと美容師は、美容師免許を持つ専門家です。業務内容や必要な資格に、大きな違いはありません。

ではなぜ、2種類の名称があるのでしょうか?主な理由として、美容師の経験・技術に応じて「トップスタイリスト」「スタイリスト」「アシスタント」のように呼び方を変えている店舗があることが挙げられます。

また、美容師のランク付けとは無関係に、美容師のことをヘアスタイリストと呼ぶ店舗もあります。呼び方が変わるとイメージは異なりますが、基本的には同じ職業を指すと考えておきましょう。

ヘアスタイリストの仕事内容と年収

ヘアメイク

(出典) pixta.jp

ヘアスタイリストは、美容室やヘアサロンで働きます。一体、どのような仕事をしているのでしょうか?具体的な仕事内容や、一般的な年収について解説します。

ヘアスタイリストの主な仕事内容

ヘアスタイリストの主な仕事内容は、顧客のニーズに合わせた最適なヘアスタイルを提供することです。

まず、丁寧なカウンセリングを行い、希望や髪質、顔立ちを把握します。その後、シャンプー・ブロー・カット・カラーリングなどの施術を行います。

また、成人式や結婚式などの特別な日のヘアメイクや着付けを担当するサロンもあり、仕事内容は幅広くなるかもしれません。

経験・能力に応じて、仕事内容が変わるケースもあります。例えば、アシスタントは先輩の指導を受けながら技術を磨き、スタイリストは一人で施術を担当するようになります。店長になれば、サロン全体の管理も仕事に含まれるでしょう。

ヘアスタイリストの一般的な年収傾向

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、ヘアスタイリスト(美容師)の年収は約379万7,000円です。

国税庁による「令和5年分 民間給与実態統計調査」では、給与所得者の平均年収は約460万円となっており、ヘアスタイリストの年収は平均より下回っていることが分かります。

しかし、ヘアスタイリストは指名客や独立の有無など、状況によって年収が変動しやすい職業です。個人の技術や顧客の獲得状況、勤務先の規模などによって、差が出てくる可能性があります。

特に、多くの指名客を獲得できるトップスタイリストになると、年収が大幅に上がる傾向です。

出典:美容師 - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

出典: 令和5年分 民間給与実態統計調査|国税庁

ヘアスタイリストになるための道のり

美容師の勉強

(出典) pixta.jp

ヘアスタイリストになるには、どのような手順を踏む必要があるのでしょうか?免許の取得方法や、ポイントを解説します。目指す方法を把握し、ヘアスタイリストへの道を着実に進んでいきましょう。

出典:理容師・美容師免許の取得まで|厚生労働省

美容専門学校の選び方とポイント

美容師免許を取得するには、美容師養成施設に入所し、国家資格の受験資格を得る必要があります。

美容師養成施設とは、都道府県知事が指定する美容専門学校のことです。昼間・夜間過程の場合2年以上、通信課程の場合は3年以上の修業の後、卒業すると受験資格を得られます。

美容専門学校選びは、将来のキャリアを左右する重要な決断です。まず、自分の目標や希望する就職先を明確にしましょう。 学費や生活費を想定し、無理のない資金計画を立てることも大切です。

自分に最適な美容専門学校を見つけることで、ヘアスタイリストへの道を確実に歩んでいけるでしょう。

美容師免許取得の流れ

美容師免許を取得するには、国家試験に合格する必要があります。専門学校を卒業する年に受験し、合格すれば免許の取得が可能です。

もし合格できなかった場合は、次に開催される試験での合格を目指すことになります。 国家試験は春と秋の年2回実施され、多くの学生は卒業する年の2月に実技試験、3月に筆記試験を受験します。

合格すると免許の申請ができるようになるため、必要書類を準備して申請を済ませましょう。 試験に合格した段階ではまだ免許が発行されていないため、早めに手続きを済ませることが重要です。免許証交付までは、約2~4週間かかります。

美容師国家試験の概要と対策

美容師国家試験は、ヘアスタイリストになるための最終関門です。試験は実技と筆記の2部構成で、養成施設で学んだ内容が出題されます。

合格率は年によって変動しますが、平均すると60〜70%程度です。おおむね、春に行われる試験の方が合格率が高く、70〜80%台が多くなっています。

実技試験では、カットやセッティングの技術を示すため、モデルウィッグを使って施術を行います。

筆記試験は、衛生管理や関連法規、美容技術理論などが出題されます。対策としては、過去問題の徹底的な分析と反復練習が重要です。

また、実技試験対策として、モデルウィッグを使った練習を重ねることで、本番での緊張にも対応できるようになります。

さらに、グループ学習への参加や模擬試験を受けるのも有効です。試験直前は睡眠と食事に気を付け、心身ともに万全の状態になるよう心掛けることが大切です。

出典:過去の試験実施状況 – 公益財団法人 理容師美容師試験研修センター

ヘアスタイリストに向いている人の特徴

ヘアセット

(出典) pixta.jp

ヘアスタイリストという職業には、特定の適性や能力が求められます。技術力だけでなく、個人の資質も重要な要素です。仕事をしていく上で、どのような能力・資質が求められるのか、確認しましょう。

学習意欲が高い

ヘアスタイリストには、高い学習意欲が求められます。 美容業界はトレンドに敏感で、基本的な技術も常に進化しているため、新しい知識や技術を学び続ける姿勢が重要です。

アシスタント時代から、先輩スタイリストの技術を積極的に学ぶ姿勢が評価につながります。

また、ヘアケアマイスターやヘアカラリスト検定などの資格取得も、技術力の証明になるでしょう。

日々の練習や講習会への参加など、スキルアップへの意欲も欠かせません。常に向上心を持ち、最新のトレンドや技術を吸収し続ける姿勢が、ヘアスタイリストとしての成功の鍵となるでしょう。

出典:【JHCA】NPO法人 日本ヘアカラー協会

日本ヘアケアマイスター協会

コミュニケーション能力がある

ヘアスタイリストにとって、コミュニケーション能力は技術力と同じくらいに重要です。 顧客との信頼関係を築き、また指名してもらうためには、さまざまな場面で円滑なコミュニケーションを心掛ける必要があります。

例えば、来店時の笑顔と丁寧なあいさつも、コミュニケーションの一環です。カウンセリングではしっかり希望を聞き出し、施術中には顧客がリラックスできるような会話力も求められます。

円滑に業務を進めるには、スタッフ間のコミュニケーションも大切です。チームワークを高めることで、サロン全体の雰囲気向上につながります。

コミュニケーション力を磨くことで指名客が増え、昇進や独立も可能になるでしょう。

創造性とトレンド感覚を持っている

ヘアスタイリストには、創造性とトレンド感覚が不可欠です。

流行のヘアスタイルは、常に変化しています。サロンに訪れる顧客がどのような髪形を求めているのか、理解するためにはトレンド感覚が求められます。

流行を取り入れ、自ら時代に合ったヘアスタイルをつくり上げるスキルも必要です。また、同じ髪形であっても、施術を行う相手の骨格や髪質によってスタイルのつくり方は変わります。

優れた創造性とトレンド感覚を持っていれば、コンテストで入賞し、高い評価を得ることもできるでしょう。 単に技術だけでなく、時代の空気を読み取り、独自の感性でトレンドを創造する力が必要です。

常に新しい情報をキャッチし、自分なりの解釈を加えて、魅力的なヘアスタイルを提案できる人が向いているといえるでしょう。

ヘアスタイリストのキャリアパスと将来性

ヘアメイク

(出典) pixta.jp

美容師免許を取得した後は、ヘアスタイリストとしてキャリアを積むことになります。経験を重ねていくと、どのような変化があるのでしょうか?ヘアスタイリストの主なキャリアについて解説します。

一般的なキャリアアップの方向性

ヘアスタイリストのキャリアアップは、段階的に進んでいきます。 まずはアシスタントとして基本的な技術や接客を学び、スタイリスト試験に合格すると一人前のスタイリストとしてデビューする流れです。

その後、技術と人気を磨いてトップスタイリストを目指します。経験を積み、能力が評価されれば、チーフやディレクターとして店舗運営に携わる可能性も高いでしょう。

キャリアアップには高い技術力はもちろん、顧客からの指名獲得が重要です。顧客の好みや希望を取り入れつつ、コミュニケーションを取る能力がキャリアにつながるでしょう。

訪問美容師やフリーランスとして活躍する

サロンで勤務する以外にも、ヘアスタイリストとして活躍する道はあります。 例えば、訪問美容師やフリーランスのヘアスタイリストとして働くことも可能です。

訪問美容師は、顧客の自宅や医療施設など、相手が希望する場所でカットやヘアスタイリングを行います。

フリーランスのヘアスタイリストは、場所を問わず活躍できる点が魅力です。サロンの一部を間借りして施術を行うケースや、シェアサロンで働くこともできます。

独立して店舗を構えるケースも

経験を積み、資金があれば独立して自分で店を開くこともできます。 雇用されて働くのとは違い、顧客が支払った料金がそのまま収入になるところがメリットです。

多くの指名客がいて、安定した収入を得られている場合は、独立も視野に入るでしょう。 ただし、自分の店舗を構えるには、土地・店舗の購入・建設費用や、経費がかかります。

今後、安定して顧客が獲得できるかも大切な要素です。 独立する前に、じっくり考えた上でシミュレーションをしてみましょう。

ヘアスタイリストになるために免許を取得しよう

ヘアケア

(出典) pixta.jp

ヘアスタイリストは、美容師免許を持ち、ヘアデザインや施術を行う専門家です。なるためには美容師免許の取得が必須となり、美容師養成施設で学んだ後に国家資格に合格しなければなりません。

これから学校に通い、ヘアスタイリストを目指そうと考えている場合は、卒業後の希望を明確にしておくと、学校選びのヒントになります。今後の目標を明確にしたいときは、国内最大級の求人情報一括検索サイト「スタンバイ」を活用して求人情報をチェックしてみるのもよいでしょう。

スタンバイ|国内最大級の仕事・求人情報一括検索サイトなら