年間1000人の転職者に相談される僕が見た成功と失敗のケース〜転職BARマスター、ホンネの就職相談

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転職相談のできるBAR「とこなつ家」マスターのやっさんこと、鈴木康弘です。

毎年1000名近くの方がBARの扉を叩き、転職の相談をしにいらっしゃいます。僕は学者ではありませんが経験上、転職したい人は大きく3つに分類されます。

1. 転職しないほうがいい人(80%)
2. スキルアップすればもっと良い転職ができる人(13%)
3. 今がベストのタイミングで最高の転職が出来る人(7%)

「80%の人が転職しないほうがいい」とはいっても人生で一度も転職をせずに幸せに働ける人はほとんどいません。転職を怖がりすぎるのは、転職をしすぎるのと同じくらい良くないです。

転職したいのであれば、自分がなにに不満を感じているのか分析してみましょう。僕が見たところ、不満は大きく4つの要素に分けることができます。

仕事に不満を感じる4つの要素

1. お金に不満がある
2. 労働時間に不満がある
3. やりがいに不満がある
4. 職場の人間関係に不満がある

1つくらいであれば我慢できるのですが、2つになるとかなりしんどいです。4つとも最悪な状態のむっちゃ可哀想な人もたまにいます。このバランスを崩すとストレスを感じるようになり、我慢の限界を超えたときに転職活動にうつります。

では4つの要素をどのように分析するべきなのか。転職に失敗する80%のケースと、成功する20%のケースをそれぞれ詳しく見ていきましょう。

1. お金に不満がある

失敗する80%のケース

所得に見あった暮らしをしていない
給与の不満は自分の業績や職級を上げて解決できるケースが多いです。また自分の所得に見あった暮らしをせず、お金の無駄遣いをしすぎている人も少なくはありません。この場合は収入を増やすための転職を考えるまえに、支出を減らすための生活見直しをオススメします。

成功する20%のケース

個人の業績評価が難しい業種にいる
業績や利益構造が悪くて給与の支給すら苦しい会社があります。メーカー、インフラ、物流など個人単位での業績評価が難しい業種では、昇給が年功序列のケースも少なくありません。こういった会社ではTOPプレイヤーの優秀な社員が相対的に「報われない」構造に陥ってしまうことがあります。この場合は仕事をいくら頑張ったとしても給与は上がらないのでとっとと転職するのが正解です。

2. 労働時間に不満がある

失敗する80%のケース

時間管理や調整スキルが不足している
「残業が多くて不満だ!」と転職を言い出す人は、やはり若手の社会人に多いのですが文句を言う人ほど時間管理のスキルに問題を抱えていたりします。残業過多に陥っている人には、成果に結びつかない無駄な仕事をしていたり、上司や取引先からのムチャぶりな仕事をかわして調整するスキルが不足しています。一番の解決策は、短時間で仕事の成果を出すスキルの習得。それが難しければ職責を落として(管理職ならプレイヤーへ、総合職ならアシスタント職へ)業務負荷の軽い職種やポジション異動でも解決することができます。

成功する20%のケース

会社の求めるレベルに追いつく見込みがない
努力を続ける目安は2年です。2年間全力疾走しても良い成果が出せないのであれば、その仕事は向いていない可能性が高いのでスッパリ諦めて新天地に活路を見出しましょう無理に自分を合わせようとするくらいならやめちゃえばいーじゃん!と気持ちを切り替えること。

職責を落とす異動ができない
女性であれば時短勤務の制度がなかったり、制度はあっても時短での帰宅を歓迎する風土がないケース。
また男性であれば、管理職からの降格を周りから歓迎されなかったり、出世コースを外れた自分に対して周囲から向けられる目に自尊心が耐えられないケース。これでは、現職の会社に残りながら仕事の負荷を軽くすることはできないし、移動できたとしても快適な環境ではありませんから転職が正解です。

全員が慢性的に残業する激務会社である
会社のどこを見渡しても残業が当たり前な会社はたくさん存在します!これは異動しようが、仕事ができるようになろうが、根本的な問題は一切解決しませんから、プライベートとのメリハリを重んじるような文化のある企業に転職するのが正解です。

Lonely man in shirt sitting at bar desk

3. やりがいに不満がある

失敗する80%のケース

勝つまでやりきっていない
全力で仕事に取り組んだのに成果を出せず周囲から良い評価をされていないときは、なにをやろうがやりがいを感じることはなかなか難しいです。スポーツでも勝利したときや好プレーを褒められたときに満足感が得られますよね?
会社から与えられた仕事で成果を出していない人は、まず「勝つまでやる」のが大切だと思います。勝った人には、よりやりがいのある次の仕事(昇進や異動)が与えられるように会社は作られています。一度勝ちグセがついてしまえば、その会社で幸せに残っているケースが非常に多いです。

成功する20%のケース

会社の事業に興味が無くなった
成果を十分に出して評価されても満足感を得られない人がいます。より難易度の高い部門や希望の仕事に異動させることで解決しますが、優秀な人ほど仕事ができるようになると「飽きる」のも早い傾向にあります。
面白そうな仕事のポジションが存在しないとなると、会社の事業自体に興味がもてなくなるので転職するのが正解です。すでに高い実績を出している勝者の転職希望者は転職市場では引っ張りダコ。少し転職活動をするだけで今より良いポジションでのオファーが来るはずです。

4. 職場の人間関係に不満がある

失敗する80%のケース

上司か自分に異動の可能性がある
人間関係を理由にした転職は、一時的な解決にしかならないリスクが最も高いです。転職先でも上司との関係をこじらせて同じ状況になる人はたくさんいます。これは上司との関係構築能力の向上で解決できることがありますし、それなりに大きな規模の企業であれば上司か自分の異動で解決できますから1〜2年我慢すればいいでしょう。

成功する20%のケース

組織変更の見込みがない
我慢すればいいとはいっても、どうしてもソリが合わない人はいるものです。小さな会社であればなおさら異動での解決は見込めません。どうしても相性が悪くて、その環境が数年経っても変わらないと判断するのであれば転職はアリでしょう。

不満の分析で最高の転職先は見つけられる

転職BARに訪れる1000人に共通する想いは「今よりもBetterな条件でHappyに仕事をしたい」です。

人生いろいろ、転職も百人百色。さまざまなケースがありますが、僕が11年間で向きあった方の成功・失敗パターンをまとめるとこんな感じです。どれかを取るからにはどれを失っても我慢ができるのか?仕事を満足させる価値の優先順位づけが必要ですね。

さあ、ドコに割りふれば自分は一番Happyになれるのか? 一度考えてみましょう。それを考えるのが、働く場所を考えるということです。

執筆者

34歳 O型 東京都生まれ 下町育ち(池袋)
<趣味>バイク、麻雀、バックパッカー
※お酒は好きですが仕事にしちゃいました
<好きな言葉>知・好・楽 BY孔子
とこなつ屋店主