頑張っているのに評価されない「アカン部下」4つのタイプ 〜転職BARマスター、ホンネの就職相談

転職相談のできるBAR「とこなつ家」マスターのやっさんこと、鈴木康弘です。

誠実に一生懸命仕事に取り組み、業績目標もしっかり達成して、お客様からの評価も高い!にも関わらず、上司からの評価がイマイチ……。納得がいかない!!(怒)というご相談をよく頂きます。年齢は25歳~28歳、年収400万円~600万円あたりの若手社会人です。

同じ年代や、同じ職級同士でこういったトピックに関して話すと、「上司は私のことが嫌いなんだ」とか「パワハラだ!」という他責的な結論に陥りがちです。私もそうでした。でも、私も部下を持つ立場になってみると、部下を評価する難しさや評価したくなるポイントがだんだんわかってきました。

というわけで今回は、私が見てきた上司からイマイチ評価されない「アカン部下」、4つのタイプをあげてみます。

アカン部下その1「周りに迷惑をかける俺様野郎」

ビジネスマンの後姿

(出典) photo-ac.com

たとえ自分の業績が目標を大幅に超えていたとしても素行や言動が悪い結果、周囲のメンバーのモチベーションを下げたり、迷惑な仕事を撒き散らかす部下に良い評価は付けられません。

例えば、営業職の方で個人の業績が目標に対して130%達成で素晴らしい結果だったとしても、同僚のメンバー10人のやる気や仕事効率を10%下げたとしたら、10%減×10人分でマイナス100%の影響が組織全体に及びます。

上司の立場からすると、結局のところその人は達成率30%分しか部門の業績に貢献していないということになってしまいます。上司は部下全員の業績の合計で評価されますから、こういった部下は持ちたくないというのが本音なのです。

逆に言えば、良きムードメーカーは重宝されます。職場に良いムードを作ることを心がけ、仲間を助けてあげましょう

アカン部下その2「すぐ落ち込んじゃうネガティブ男」

頭を抱える男性

(出典) photo-ac.com

泣き出したり、怒り出したりする人。または、モチベーションのアップダウンが仕事のパフォーマンスに影響しすぎてしまう人は、戦力として計算するには危なっかしすぎます。こういった部下を持つ上司は、その部下が心配で心配で非常にストレスがかかりますから、どうしても良い評価を付けにくいです。

業務スキル上の指導に関しては、生産的な仕事として上司も頑張ることができます。しかし、部下のネガティブな感情をフォローする仕事は、生産性の極めて低い仕事と感じる上司も少なくありません。「泣かれても何も解決しないのに、またかよ」となってしまうのです。

会社で仕事をするからには立派な大人なのですから、自分のネガティブな感情は自分自身でコントロールできるようになりましょう。もちろん、喜び、感謝などのポジティヴな感情はどんどん表現してOKです!

アカン部下その3「反応がやたら遅いマイペース君」

スマホを見るビジネスマン

(出典) photo-ac.com

仕事を振ったのに納期までにやらない、あるいはホウ・レン・ソウが遅い部下は上司にとって非常にストレスになります。上司は部下以上に大量のタスクを抱えて毎日仕事をしています。部下に振った分のタスクまで管理している場合ではないのです。そのため振った仕事をやったか、やっていないのかが分からない部下を抱えると、人数分の余計なストレスがかかります。

あの資料のデータ探しといて!とか、あのお客さんのリアクションどうだった?とか、一見しょーもないパシリっぽい仕事を振られても、チャンス!と認識して即レスで対応してみてください。上司が「見ている」部分の対応をスピーディーで質の高い対応をしていると、「アイツはきちんと対応してくれるヤツだ」と確実に上司の信頼残高が上がるはずです。

信頼残高が上がってくると、重要度の高い仕事やクリエイティビティの高い仕事を振ってもらえるようになる、というわけです。

アカン部下その4「上司の評価につながらない仕事をする暴走機関車」

PCを使うビジネスマン

(出典) photo-ac.com

あなたは上司が負わされている職責を把握していますか? あなたが日々追いかけている指標は、上司の評価を上げるものでしょうか? その点に無頓着な若手社員が数多くいます

上司は、部下以上に大きな職責を持ち、より大きなプレッシャーを受けながら毎日仕事をしています。上司が課長であれば、上長である部長、取締役、取引先の重役から大きなプレッシャーをかけられ、時には板挟みになり、時には「納期を急げ!なおかつ品質はカンペキにしろ!」など、矛盾すら起こしている業績目標を押し付けられているわけです。

仮に、上司が「利益を上げろ!」と会社からプレッシャーをかけられているとします。にも関わらず、あなたがトップセールスマンになりたいがあまり、安売りを連発して「売上爆上がりです!」と報告しても評価されるわけがありません。

上司が評価される指標もスピーディーに変化していきます。偉い人たち同士の会議で何が話され、何が決まったのかキャッチアップするよう心がけましょう。そうして「上司が評価されるポイント」をリアルタイムで把握し、あなたの日々の業務を見直しましょう。

ピュアな頑張り屋さんほど「上司の都合」に興味がない

仕事中にメモを取る男女

(出典) photo-ac.com

頑張っているのにイマイチ上司から評価されない人は、あなたが今頑張っていることが上司を助け、上司自身の評価向上に役立っていることなのか、今一度見直してみるのはいかがでしょうか?

もちろん「上司に媚びへつらえ!」と言ってるのではありません。お客様のほうを向いて仕事をするのが大前提です。しかしながら、顧客志向の高いピュアな頑張り屋さんほど、「上司の都合」に興味がなさすぎて見ていない場合が多いのです。

もし、あなたがあなた自身だけではなく、同僚や後輩社員も一緒に巻き込んで上司を助けてあげれば、上司から見ればあなたは救世主であり、一番信頼できる部下になれます

会社では上司を自分の味方につけると、お得なことがたくさんあります。何よりも、重要な仕事を上司から預かって、任せてもらえるのが一番の利点です。そうすることで、回りまわってあなたの評価、給与、地位もスムーズに向上していくことでしょう。

■ 転職BARマスター、ホンネの就職相談 バックナンバー
元リクルートの僕がバーテンになった理由 〜転職BARマスター、ホンネの就職相談
年間1000人の転職者に相談される僕が見た成功と失敗のケース〜転職BARマスター、ホンネの就職相談