web履歴書のおすすめや選び方。作成前に確認するポイントも紹介

web履歴書は、テンプレートの豊富さや修正作業の容易さが大きな魅力です。カスタマイズできるオンラインサービスも登場し、履歴書で自分らしさを表現することも可能になっています。web履歴書のおすすめサービスや作成時の注意点について解説します。

web履歴書のおすすめテンプレート

パソコンで検索する

(出典) photo-ac.com

web履歴書とは、インターネット上で作成・保存ができる履歴書です。ダウンロードした履歴書を印刷することもできれば、オンラインでの共有も可能なので、紙の履歴書よりも応募がスピーディーです。

web履歴書の代表的な様式は「厚生労働省履歴書様式例」と「JIS規格」です。それぞれの特徴や違いを比較しましょう。

厚生労働省履歴書様式例

厚生労働省履歴書様式例は、厚生労働省が推奨している履歴書の様式です。差別のない合理的な採用選考を目的に作成されたもので、厚生労働省のホームページやハローワークインターネットサービスなどで自由にダウンロードができます。

厚生労働省履歴書様式例には以下のような特徴があります。

  • 性別欄は男・女の選択ではなく任意記載で、未記載も可能
  • 通勤時間・扶養家族数(配偶者を除く)・配偶者・配偶者の扶養義務の4項目はなし

履歴書の様式は日本規格協会のJIS規格が主流でしたが、2020年7月に日本規格協会の様式例からJIS規格が削除されました。今後は厚生労働省履歴書様式例に準拠した履歴書が一般的になるでしょう。

参考:
新たな履歴書の様式例の作成について|厚生労働省
厚生労働省履歴書様式例

JIS規格の履歴書

厚生労働省は事業者に対して厚生労働省履歴書様式例の活用を推奨していますが、現時点ではJIS規格(日本工業規格)の履歴書がメジャーです。

JIS規格の履歴書の特徴は、「志望の動機・自己PR・趣味・特技」の欄に比べて、「学歴・職歴」「免許・資格」の欄が大きく確保されている点です。新卒者やパート・アルバイトよりも、転職歴のある中途採用向けの様式といえるでしょう。

厚生労働省履歴書様式例と異なり、通勤時間・扶養家族数(配偶者を除く)・配偶者・配偶者の扶養義務の項目が設けられています。

JIS規格の履歴書は、Microsoft Officeのテンプレート集などからダウンロードできます。

web履歴書のおすすめサービス

パソコンを操作する手元

(出典) photo-ac.com

企業から指定がない限り、web履歴書のテンプレートは何を使っても問題がありません。厚生労働省履歴書様式例またはJIS規格の履歴書を使うのが一般的ですが、近年は自分に合った履歴書を簡単に作れるweb履歴書サービスが増えています。

フォーマットが複数ある履歴書

パソコン・スマートフォン・タブレットで履歴書を作成できるサービスならJIS規格の履歴書はもちろん、転職用・新卒用・パートタイム用・インターンシップ用などの様式があり、目的に合わせて使い分けられます。

デザイナーなどのクリエイティブ職に適したテンプレートも豊富なものなら、自分の作品や実績を存分にアピールできるでしょう。

フォントや行間を調整できる履歴書

フォントの大きさや字間、行間などを自在に調節できる履歴書なら、細部にまでこだわった見栄えのよい履歴書が作成できます。

全てをパソコンで打ち込むのは味気ないという人は、志望動機のみを手書きにできるものにするのも1つです。細部にこだわりつつも、無料で使えるサービスもあります。

職種ごとにサンプルのある履歴書

書き方に迷っている人は、職種ごとのサンプル例文を参考にできるサービスもおすすめです。総合商社・広告代理店・バックオフィス(事務・経理)・エンジニアなど幅広い職種のサンプルが揃っているものもあります。

キャリアアドバイザーからのコメント付きのものなら、主観に偏らない理想的な履歴書に仕上がるでしょう。

web履歴書の選び方

タイピングする女性

(出典) pixta.jp

市販の履歴書に比べて、web履歴書はテンプレートが豊富です。企業から様式を指定されていない場合、どれを選べばよいか迷ってしまうのではないでしょうか?

汎用性の高い一般用を選んで構いませんが、自分の魅力を最大限に引き出すためには、目的や雇用形態、アピール内容などに合わせて選ぶのが賢明です。

雇用形態別で選ぶ

web履歴書のテンプレートは、雇用形態別や目的別で細分化されています。

  • 一般用
  • 転職用
  • 新卒用
  • パート・アルバイト用

パート・アルバイトの雇用形態であれば、「パート・アルバイト用」の履歴書を選択しましょう。希望するシフトの曜日・時間を記入する欄が設けられているため、面接での話し合いがスムーズに進みます。

正社員の採用では、目的ごと(転職・新卒)にテンプレートを選択するのが基本です。「転職用」は、学歴・職歴の欄が多いのに対し、「新卒用」は志望動機や自己PRの欄スペースが広めに確保されています。

アピールしたい内容で選ぶ

雇用形態や用途にかかわらず、アピールしたい内容をしっかり盛り込めるかどうかで選ぶ方法もあります。

  • 学歴・職歴
  • 志望動機
  • 自己PR
  • 免許・資格
  • 趣味・特技
  • 本人希望記入欄

転職歴が少ない人や新卒は、職歴がほとんど空白になってしまいます。志望動機や保有資格、自己PR欄が広いものを選び、仕事への意欲を伝えましょう。

保有資格が多彩な人は、免許・資格欄が広いものがおすすめです。欄の数や枠の広さを調整できるタイプもあります。

web履歴書の作成時のポイント

パソコンと手帳

(出典) photo-ac.com

採用担当者は履歴書の内容だけでなく、書き方や提出方法もしっかりとチェックしています。マイナス評価につながらないために、作成時はどのような点に注意すればよいのでしょうか?

企業から指定がないか確認

web履歴書を作成する前に、履歴書の指定がないかを確認しましょう。企業によっては、自社ホームページからテンプレートをダウンロードするように指示するところもあります。

手書きの履歴書を求められた場合は、web履歴書のテンプレートを印刷して手書きをするか、市販の履歴書を使用しましょう。手書きの履歴書からは、応募者の文字の丁寧さや几帳面さなどが見て取れます。

指定以外の履歴書を使用した場合、ルールを守れない人・募集要項をしっかり読んでいない人というマイナスのイメージを与える可能性があるでしょう。

誤字脱字に注意する

紙の履歴書は、誤字脱字が1カ所でもあると書き直しが必要なため、細心の注意を払って作成する人が大半です。一方で、web履歴書は修正が簡単な分作成時に気が緩みやすく、誤字脱字が増える懸念があります。

  • 変換ミス
  • 文字化け
  • 文字サイズ・フォントの不一致
  • 無駄な余白や改行

作成後は誤字脱字チェッカーを使用したり、プレビュー画面でチェックしたりして、念には念を入れましょう。

証明写真の貼り付け方法

web履歴書に証明写真を貼り付ける際は、写真データが必要です。写真館で就職活動用の証明写真を撮ると、写真と写真データの両方が提供されるのが一般的です。

パソコンに写真データを保存した上で、WEB履歴書の該当部分に挿入しましょう。web履歴書サービスの場合は、画面の案内に従って写真データをアップロードするだけでOKです。

データが手元にない場合は、スキャナーやスキャンアプリ、コンビニのマルチコピー機などを使って写真をデータ化します。

手書きより作成がスムーズなweb履歴書で、転職をより効率的に

パソコンとスマホを操作しながら記入する

(出典) photo-ac.com

web履歴書の魅力は、豊富なテンプレートから自分に合ったものが選べる点です。間違えてもゼロから書き直す必要がなく、時間や手間がかかりません。

転職活動における成功の秘訣は、ピンときた求人があればできるだけスピーディーに応募することです。応募の準備に時間がかかればかかるほど、機会損失につながります。web履歴書のメリットを最大限に活用し、ライバルに差をつけましょう。

求人情報の検索には、国内最大級の仕事・求人探しサイト「スタンバイ」をぜひご活用ください。

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