主婦がパートに応募する際の志望動機の例文は?状況別・業種別に紹介

主婦が久しぶりに外で働く場合、志望動機に苦戦する可能性があります。志望動機は、仕事への意欲をアピールする絶好のチャンスです。採用者に好印象を与えられるよう、経験ややる気を丁寧につづりましょう。志望動機の例文を状況別・業種別に紹介します。

主婦パート向け自分起点の志望動機の例文

履歴書を見せる女性

(出典) pixta.jp

主婦の志望動機として多いのが、「家計のため」「時間を有効に使うため」「経験を生かすため」などです。自分起点の志望動機を上手にアピールできる、おすすめの例文を紹介します。

家計の足しにしたい

主婦が「家計のためにパートで働きたい」というのは、採用側から見ると納得できる理由です。働く目的が明確で、「きちんと働いてくれるだろう」と好印象を持たれやすいでしょう。

ただし、あまりに金銭面を強調しすぎると「お金に困っている」という印象を与えかねません。「お金を稼がないといけない」などの強いアピールは控えましょう。

【例文1】
教育費や生活費に回す資金を増やせたらと思い、求人に応募いたしました。自宅は自転車で○分の距離にあるため、通いやすいのも魅力です。家庭と仕事を両立しやすく、長く働けるのではと思いました。

【例文2】
子どもの教育費を増やしたく、求人に応募いたしました。下の子どもも小学校に上がったため、平日の日中なら長くシフトに入れます。家から徒歩で通えるため通勤のストレスがなく、無理なく長く続けられると思いました。

時間の余裕が生まれた

子育てが一段落したのをきっかけに、パートを始める主婦は多いでしょう。この場合は「時間に余裕ができたから」と志望動機欄に書いても構いません。

注意点は、志望動機をそれだけで終わらせないことです。採用者に「時間の余裕ができたのは分かるが、なぜうちで働きたいのか?」と思われてしまいます。

時間の余裕が生まれたことに加え、「なぜその企業を選んだのか」「どのような魅力を感じたのか」も伝えるようにしましょう。

【例文1】
自由にできる時間が増えたため、有効に使いたいと考えていました。貴社のパート求人は勤務条件や勤務場所がマッチしていて、働きやすいと感じています。

家庭に入る前は販売の仕事をしていましたので、少しは前職の経験を生かせるのではと思い応募いたしました。

【例文2】
子どもも手が離れたので、パートに出て社会との関わりを持ちたいと考えていました。貴社の勤務条件や勤務場所も希望に合っていましたので、ぜひ働かせていただけたらと思い応募いたしました。時間に余裕がありますので、土日祝日も入れます。

経験を生かしたい

応募する職種についての経験は、大きな強みです。志望動機に盛り込むと採用者の目に留まりやすくなります。

志望動機に経験を書くポイントは、具体性を持たせることです。例えば事務職なら、パソコンスキルはどのくらいか・どのようなソフトを使えるのか・経理も担当できるのかなどを細かく記載しましょう。求人とのマッチング度が高いほど、採用の確率が上がります。

ただし前職からのブランクが長い場合、評価されにくいかもしれません。「経験はあるが、一から覚えるつもりで頑張る」など、謙虚な姿勢を見せることが大切です。

【例文1】
結婚前まで、貿易関連企業で事務員として働いていました。Word・Excelは一通り扱えるほか、PowerPointも使用した経験があります。在職中は上司から、作業が丁寧で入力ミスなどが少ないとの評価をいただきました。

教えていただければ、どんな仕事でも丁寧に進めますので、何卒よろしくお願いいたします。

【例文2】
出産前までアパレル販売員として働いていました。人とコミュニケーションを取るのが得意なので、経験を生かしながら貴社の販売員として働けると考えています。

もし採用いただけたら、まずはブランクを埋められるよう、ゼロからしっかり学ぶつもりです。

主婦パート向け会社起点の志望動機の例文

ノートに記入する手元

(出典) pixta.jp

パートの求人に応募するにあたり、「条件がいいから」というケースは多々あります。求人条件で応募を決意した人におすすめの、志望動機の書き方を確認しましょう。

シフト条件が合っている

シフト条件がマッチしている人は、企業にとって魅力的です。「この人なら長く勤めてくれそうだ」と思われやすく、採用審査で有利に働くことがあります。

シフトのマッチ度に加えて、シフトの移動が可能なこと・日によっては長時間勤務も可能なことなどをアピールすると、より好印象です。

【例文1】
求人の平日9時から15時までのシフトが、希望条件と合致していたため応募いたしました。このシフトなら家庭と仕事を両立しやすく、長く勤められると考えます。勤務の希望は週3日ですが、平日であればもっと多く入ることも可能です。

【例文2】
子どもが夕方に帰ってくるため、平日朝から夕方まで働ける会社を探していました。貴社のシフト条件は理想に近く、働きやすいと感じています。勤務日の希望は平日ですが、状況によっては土日祝日も入れます。

通勤しやすい

勤務地と自宅が近いことも、有力な志望動機となります。「家が近いからと書くのは失礼だろうか」と不安に思う必要はありません。

通勤しやすい人は、「欠勤しにくい」「長く続けやすい」というイメージを持たれます。自動車や公共交通機関を使わずに通勤できれば、企業は通勤手当を出す必要もありません。

悪天候でも来てもらいやすい・シフトに穴を空けにくそうなど、勤務地からの距離が近い人は、企業にとっても魅力的です。

【例文1】
パート先を選ぶ上で、通勤のしやすさを重視していました。貴社は自宅から徒歩圏内にあり、理想的な立地です。悪天候でも通いやすく、長く続けやすいと思っています。

販売業の経験はありませんが、人とコミュニケーションを取るのは得意です。最初は教えていただくことも多いと思いますが、精いっぱい頑張りますので、よろしくお願いいたします。

【例文2】
通勤時間は、自転車で○分です。子どもの学校から近く、通勤しやすいと感じました。長く続けられる仕事を探しているため、貴社の立地は非常に魅力的です。

前職も同じ接客業だったので、仕事も早く覚えられると思います。何卒よろしくお願いいたします。

給料が好条件

パートする人がお金を稼ぎたいのは当然です。志望動機が「時給の高さ」であった場合も、率直に伝えて構いません。

ただし単に時給がよかったからとだけ伝えると、マイナスの印象を与える恐れがあります。志望動機に時給の高さを挙げる場合は、理由にまで触れると採用側も納得しやすくなるはずです。

【例文1】
求人条件の時給に魅力を感じました。パートに出るのは、子どもの教育資金を確保したいためです。貴社であればしっかりと目標額を貯められるため、ぜひ働かせていただきたいと思いました。

【例文2】
子どもの教育資金を貯めるために、貯金の目標額を設定しています。貴社の時給なら、設定した目標をクリアすることが可能です。モチベーションを保って働きやすいと感じ、求人に応募いたしました。

研修や福利厚生が充実している

研修制度や福利厚生の充実を志望動機とする場合は、「働きやすい環境を求めている」とアピールすると説得力が増します。

専業主婦の期間が長い人は、ブランクに不安を感じやすいものです。その不安を素直に伝え、研修制度に魅力を感じたと伝えましょう。

また長期間勤められる企業を探している人は、福利厚生が気になるのも当然です。「福利厚生が充実しているので、長く働けそうだと感じた」と伝えれば、採用者に悪い印象を与えません。

【例文1】
研修制度が充実している企業は、社員への配慮が行き届いている印象です。貴社でなら、ブランクのある私でも安心して働けると思いました。長く勤められる企業を探しているので、しっかりスキルアップして貴社の利益に貢献したいと考えています。

【例文2】
貴社の福利厚生が充実している点に、大きな魅力を感じました。パート社員でも働きやすい環境が整っており、不安なく働けます。できるだけ長く働きたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

事務職の志望動機の例文

事務仕事をする女性

(出典) pixta.jp

事務職は短時間パートの募集も多く、仕事を探す主婦に人気があります。事務職の志望動機の書き方や例文を、経験者・未経験者に分けて確認しましょう。

事務職経験者の場合

事務職経験者は、前職での職務内容や身に付けたスキルなどをアピールするのがおすすめです。中途採用の場合、パートでも実務経験が重視されるケースが少なくありません。経理事務・営業事務などの経験は、なるべく詳細に記載しましょう。

【例文】
前職では営業事務を担当していました。営業に回す見積書や契約書・顧客資料・顧客データなどはすべてWordやExcel・PowerPoint・Accessで作成していましたので、Office系ソフトは不自由なく使えます。

会計システムによる売上入力なども担当しましたので、営業事務は一通り経験しています。経験やスキルで貴社に貢献できるのではと思い、応募しました。

事務職未経験の場合

事務職の経験がない場合は、前職やこれまでの経験の中から、求人との接点を探しましょう。

特に事務職未経験者の採用では、「パソコンが使えるかどうか」に注目するケースが少なくありません。パソコン関連の資格があれば、重点的にアピールするのがおすすめです。

【例文】
職としての事務経験はありませんが、町内会役員として資料作りや経理を担当しました。デスクワークに必須のOffice系ソフトは、問題なく使えます。

また○年にはMOS資格も取得しており、PCスキルは一定レベル以上だと自負しています。貴社の求める社員像にマッチすると考えて、応募いたしました。

コールセンターの志望動機の例文

コールセンターで対応する女性

(出典) pixta.jp

コールセンターは女性が多く、パート求人も多く見つかります。コールセンターに応募する際の、志望動機の例文を見ていきましょう。

コールセンター経験者の場合

コールセンター経験者の場合は、インバウンド・アウトバウンドのどちらを担当していたのか明確にしましょう。求人と似た業務なら、大きなアピールポイントとなるはずです。

加えて、コールセンター業務の魅力や自分との相性のよさなどをアピールすると、採用者の目に留まりやすくなります。

【例文】
○○会社のお客様センターで働いていた経験があります。業務は貴社の求人と同じく、商品の問い合わせ対応でした。基本的な対応方法は身に付いておりますので、貴社の現場でも生かせるのではと思っています。

コールセンター業務は大変なことも多いですが、さまざまなお客様とお話しできるのが魅力だと感じています。製品の魅力をしっかりとお客様にお伝えすることで、貴社の利益向上に貢献できれば幸いです。

コールセンター未経験の場合

コールセンター未経験の場合は、接客マナーや電話応対のスキルをアピールしましょう。またコミュニケーションスキルが高いことを伝えるのも好印象です。

【例文】
前職は販売員でしたので、接客マナーの基本は身に付いています。電話でのお客様応対も数多く経験していますので、電話での応対にも不安はありません。未経験者可とのことでしたので、自分にもチャンスがあると思い応募いたしました。

私は非常に外向的な性格で、知らない人とも壁を作らずに話せます。コールセンター業務は未経験ですが、研修によって必要なスキルを身につければ、貴社の戦力になれると考えています。

販売店・飲食店の志望動機の例文

カフェで働く女性

(出典) pixta.jp

販売店や飲食店は人手不足が慢性化しているケースが多く、主婦のパート求人も豊富です。求人にマッチした志望動機を記載し、採用確率を高めましょう。販売店・飲食店の志望動機の例文を紹介します。

スーパーや販売店の志望動機

スーパーや販売店で求められるのは、顧客に不快感を与えない接客ができる人です。コミュニケーションスキルが高い人は、大きなアピールポイントとなります。また基本的に立ち仕事のため、体力があることも必須です。

【例文】
貴社の店舗を利用するたび、店員さんが明るく働きやすそうだと思っていました。お客さんとの触れ合いも楽しそうで、自分も店舗の一員として働きたく応募しました。

私はじっとしているよりも動いている方が好きなので、立ち仕事も苦になりません。接客業の経験はありませんが、お客様は主婦が多く、緊張せずに接することができそうです。シフトの希望は平日日中ですが、状況によっては土日も入れます。

カフェやレストランの志望動機

カフェやレストランで働きたい場合、求人がホールかキッチンかでアピール内容が異なります。ホールは顧客対応が必要となるため、コミュニケーションスキルが必要です。基本的には立ち仕事のため、体力があるというアピールも有効といえます。

一方キッチンの場合は、シェフのヘルプやちょっとした盛り付けなどを担当することになるでしょう。料理好きだったり料理についての経験・知識が豊富だったりすると、好印象を与えやすくなります。

【例文1】
カフェの方を何度か利用させていただき、落ち着ける雰囲気が大好きになりました。お客様に心地よいひとときを提供するお手伝いができればと思い、応募しました。

前職は事務員でしたが、学生時代にレストランでアルバイトをした経験があります。オーダーを受けたり料理を出したりした経験は、こちらでも生かせるのではないかと考えています。

また日常的にウォーキングを行っているので、体力には自信があります。手際がよく明るい接客で、お客様を笑顔にできたらうれしいです。

主婦が軽作業パートの志望動機を伝える例文

軽作業をする女性

(出典) pixta.jp

接客が苦手な人・コツコツと作業するのが得意な人は、軽作業のパート求人がおすすめです。仕分けやピッキングに応募する際の志望動機を確認しましょう。

仕分け・ピッキング作業などの志望動機

仕分け・ピッキング作業は、特別に求められるスキル・経験などはありません。ただし単調な作業の繰り返しとなるため、集中力や正確性などが求められます。適性をアピールする場合は、仕事の丁寧さ・慎重さ・真面目さをメインとするのがおすすめです。

【例文】
これまでにピッキングの経験はありませんが、ラベル貼りの内職をしていたことはあります。昔からコツコツと作業するのが得意で、集中力には自信があります。

ピッキングの仕事なら自分の強みを生かして働けると思い、応募いたしました。シフトは平日日中を希望しますが、土日祝日前なら夜間勤務も可能です。

志望動機を伝える際のNGポイント

面接官の女性

(出典) pixta.jp

志望動機を考える際は、読み手の立場になってみましょう。自分ではよいと思っても、採用する側からすると好ましくない志望動機もあります。志望動機を書く際、避けるべき内容を紹介します。

内容が漠然としている

「なぜこの会社で働きたいのか」が伝わらない志望動機には、アピール力がありません。条件だけを書き連ねず、プラスアルファを記載しましょう。

例えば「家から近いから」という志望動機の場合、ただ「家から近いと楽なので、応募しました」とすると印象がよくありません。

「次に働く職場では長くお世話になりたいと思っています。自宅から近い貴社の立地は私にとっては非常に魅力的で、応募しました」などとした方が、相手に与える印象が改善します。

志望動機が単純な場合でも、働きたいという気持ちや意欲を込めると、ぐっと説得力が増すでしょう。

経験を積みたい

志望動機で「貴社で経験を積みたい」「貴社で学んでスキルアップしたい」などと書くのは控えましょう。「経験を積んだら辞めるのかも」「スキルアップしたらほかの会社に行くのかも」などと思われやすく、よい印象を与えません。

求人を出す企業は、自社の利益に貢献してくれる人を求めています。自分本位な志望動機は敬遠されやすく、書類選考の段階ではじかれる可能性が高まります。

経験やスキルアップについて触れるなら、「貴社の戦力となれるよう、現場で経験を積んでいきたい」「貴社の戦力となるため、日々スキルアップに努めたい」などとするのがおすすめです。

主婦パートの志望動機は具体的に伝えよう

面接を受ける女性

(出典) pixta.jp

主婦がパート求人に応募する際は、「なぜこの会社で働きたいのか」「応募した仕事に対しどのような経験やアピールポイントがあるのか」を明確にすることが大切です。まずは、なぜその会社なのか自分自身に問いかけ、志望動機の出発点としましょう。

これまでの職務経験と応募する仕事に共通するところがあれば、積極的にアピールします。未経験の場合は、自分の特徴・経験からアピールできそうなポイントを探すことが必要です。

どうしても志望動機が思いつかない場合は、応募する仕事との相性が悪いのかもしれません。いま一度、求人探しに立ち返ってみてもいいでしょう。

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