レジュメを英語で作成する際のポイントは?書き方・注意点も解説

英語のレジュメは、日本語の履歴書とは書き方が異なるため、戸惑う人が少なくありません。作成する際には、まずルールなどの必要な知識を得ることが大切です。フォーマットや書き方・注意点を紹介するので、実際に作成する際の参考にしましょう。

英語のレジュメにフォーマットはある?

英語で資料を作る

(出典) pixta.jp

英語のレジュメを作成するときは、日本のように履歴書と職務経歴書に分けず、1つにまとめて作成します。フォーマットの種類や選び方について見ていきましょう。

3つからアピール内容に応じて選ぶ

英語のレジュメは日本の履歴書とは異なり、書き方ははっきりと定められていません。ただし、よく使われるフォーマットが3種類あるので、自分がアピールしたいポイントに合わせて選ぶのがおすすめです。

Chronological Resume(クロノロジカル・レジュメ):

職歴を新しい順に記載するもので、これまでの職歴や最新の職歴をアピールしたいときに適しています。経歴の一貫性や、同職への転職などで即戦力になると主張したい場合にも向いています。

Functional Resume(ファンクショナル ・レジュメ):

は、実績やスキルなどをメインにまとめる方式です。募集要項に合った実績・スキルがある場合、アピールできるのがメリットです。

Combination Resume(コンビネーション・レジュメ):

は、前述の両方を合わせたフォーマットで、最初に実績やスキルをまとめ、その後に職歴を記載します。異業種への応募で、実績やスキルをアピールしやすいのが強みです。

英語のレジュメの作成ルール

パソコンを操作する手元

(出典) pixta.jp

英語のレジュメは、日本の履歴書の作成ルールと異なる点が多くあります。事前にしっかり必要なルールを確認しましょう。

読みやすく簡潔なものをPCで作成する

日本では手書きの履歴書が好まれる傾向にありますが、英文のレジュメはPCで作成します。簡潔に読みやすく仕上げることが大切なポイントです。そのため、箇条書きを用いるなど見やすさに注意し、長文は避けましょう。

白のA4用紙を使い、フォントは「Arial」や「Times New Roman」など、ビジネス向けのものを選びます。フォントサイズは11~12ポイントで、色は黒で統一しましょう。

読みやすくするために、見出しのフォントを2ポイントほど大きくしたり、強調したい部分を太字にしたりするのもよいでしょう。

日本の履歴書とは異なる!不要な項目がある

日本の履歴書に必須の項目であっても、仕事に直接関係すること以外は基本的に、英語のレジュメには載せません。

例えば、年齢・性別・生年月日・家族構成(配偶者や子どもの有無など)・健康状態・通勤時間・趣味・特技・過去の年収・希望年収・退職理由などは不要です。希望年収や退職理由などは、面接で聞かれた場合に口頭で答えます。

顔写真やレジュメの作成日時・署名も必要ありません。また、志望動機や自己PRなどは、レジュメと一緒に送る「カバーレター」に記載します。

英語のレジュメの書き方と例

資料を作成する手元

(出典) pixta.jp

基本的なルールを踏まえて、英語のレジュメの書き方を紹介します。分かりやすい例も併せて確認し、自分の状況に合わせてアレンジして使ってみましょう。

「PERSONAL DATA」氏名・連絡先

最初に氏名・住所・電話番号・メールアドレスを順に記載します。レジュメの本文は、読みやすいように左揃えにしますが、見出しや「PERSONAL DATA」の内容は中央揃えにしても構いません。

<例>
Ichiro Tanaka
○○ Daikanyama-cho, Shibuya-ku, Tokyo, Japan 150-00○○
Mobile: (+81) 90-○○○○-○○○○  E-mail: ichiro.tanaka@○○○○.com

住所には、番地・市区町村・都道府県・国名・郵便番号というように日本と逆の順番に書きます。

「Tokyo-to」とする必要はなく、「Tokyo」や「Osaka」のように記載し、市区町村は「Shibuya-ku」「Kyoto-shi」のようにハイフンを用います。電話番号は国番号から記載しましょう。

「QUALIFICATIONS」業績・スキル

業績やスキルを記載する際の大切なポイントは、「このポジションに就く能力がある」ということをしっかりアピールすることです。募集要項に合う業績・スキルをメインに記載しましょう。

また、業績やスキルの裏付けとなるような、目に見える具体的な数字を含めると、信ぴょう性が増し、より強くアピールできます。

<例>

  • More than years of experience in the IT industry.
  • Reduced operational costs by 15% over 3 years.
  • Exceeded sales targets by 25% last year.

このように箇条書きにし、簡潔にまとめましょう。

「WORK EXPERIENCE」職歴

職歴は、最新のものから記載します。職歴が多い場合は全て載せる必要はなく、応募企業に関連するものをピックアップするのが一般的です。

記載する内容は、会社名・所在地(都道府県)・ポジション・在籍期間・仕事内容です。仕事内容を書く際は、具体的にどのような実績を上げたのか簡潔に記載するようにしましょう。

ポジションを複数経験した場合は箇条書きにし、それぞれ勤務期間・仕事内容を併記します。

<例>
○○ Co., Ltd. Tokyo April 2018 - March 2023
Sales Manager, Sales Division

  • Analyzed sales data and increased sales by 20% from 2019 to 2022.
  • Provided support to the sales team to achieve business goals.

「EDUCATION」学歴

学歴は、最終学歴の学位名・大学名・所在地(都道府県)・卒業年度を記載します。学士号であれば「Bachelor」、修士号は「Master」、博士号は「Doctor」です。博士号は「PhD」と記載する場合もあります。

「Bachelor of Laws」のように、それぞれの学位の後に学部名を記載しましょう。

<例>
Master of Business Administration, Kyoto University, Kyoto (2008)

「OTHERS」追記事項

受賞歴やボランティア歴・語学力など、アピールできる経験やスキルがある場合は、見出しを付けて追記事項としてまとめます。

複数ある場合などは、カテゴリーを分けると見やすくなります。受賞歴は「Awards」、ボランティア歴は「Volunteer」、語学力は「Language」のように記載しましょう。

なお、語学力は基本的に、英語以外の多言語を習得している場合が該当します。

<例>

  • Volunteer: Helped international students to learn Japanese at ○○ language school. (2005 - 2007)
  • Language: Proficient in Mandarin Chinese.

レジュメを英語で作成する際の注意点

資料を確認する

(出典) pixta.jp

英語でレジュメを作成する際には、どのようなことに注意したらよいのでしょうか?気を付けたいポイントを確認し、自身の経歴やスキルをアピールできるレジュメを用意しましょう。

動詞の使い回しや時制ミスに注意

まず、同じ動詞や表現・文章を繰り返していないか、確認することが大切です。似た語彙・フレーズなどを使い回してばかりいると、語学力不足と捉えられマイナスになる恐れがあります。仕事内容が似ている場合でも、言い回しを変えるようにしましょう。

また、時制も注意したいポイントです。現職について記載するときは現在形を用い、過去の仕事については過去形を用います。

例えば、現在の仕事の職務について箇条書きにするときは「Provide~」で、過去の職務については「Provided~」とします。

主語は省き動詞から書き始める

例外もありますが、レジュメでは自分のことを説明するため、主語を省略するのが基本です。「Action Verbs(動作動詞)」から書き始め、文頭は大文字にしましょう。

例えば、「I supervised the sales team~」と書くのではなく「Supervised the sales team~」と書きます。

レジュメでよく使われるAction Verbsには、Coordinate・Develop・Manage・Organize・Achieve・Improve・Expandなどがあります。

また、アラビア数字を使うことも忘れないようにしましょう。「Over five years of experience in ~」ではなく、「Over 5 years of experience in ~」とします。「5+ years of experience in ~」とすることも可能です。

スペル・文法ミスがないよう確認する

日本の履歴書を作成するときと同様に、誤字脱字がないようにすることが大切です。作成後はスペルチェッカーを利用し、スペルや文法のミスがないか確認しましょう。

パソコン画面よりも、紙の方がミスに気付きやすいともいわれているので、印刷して単語を1つずつ確認するのもおすすめです。声に出して読むことも、文法や言い回しのミスに気付きやすくなります。

見慣れたフォントではなく、違うフォントに変えて印刷したものをチェックすると、見落としていたミスが見つかるケースもあります。友人や添削サービスにダブルチェックを頼むのもよいでしょう。

英語のレジュメで外資系企業に挑戦しよう

英語でのプレゼン

(出典) pixta.jp

英語のレジュメは、フォーマットや記載内容・書き方など、多くの点が日本の履歴書と異なります。作成する際の大切なポイントを守り、しっかりアピールできるレジュメを用意して、外資系企業に応募してみましょう。

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