コツコツ作業が好きな人の長所と短所。志望動機の書き方と例文を紹介

コツコツと作業できるのが自分の強みだと感じているなら、長所を生かせる仕事に転職するのがおすすめです。コツコツ作業が得意なことをうまく表現できれば、効果的な志望動機を書けるでしょう。コツコツ作業が好きな人の志望動機の書き方を紹介します。

コツコツ作業が得意な人の長所

デスクワーク

(出典) pixta.jp

コツコツ作業が得意な人が志望動機を書く場合は、別な表現で長所に言い換えることで、より書きやすくなります。コツコツ作業が得意な人の長所には、どのようなものがあるのか見ていきましょう。

真面目

コツコツと作業できる人には、真面目な人が多い傾向があります。何事にも手を抜かずにコツコツと取り組める真面目さをアピールするとよいでしょう。

真面目な人には責任感が強い人も多いため、責任感の強さをアピールするのもおすすめです。信頼して仕事を任せられる人だと評価され、採用される可能性も高まります。

真面目で責任感の強い人は、多くの企業で求められる理想的な人材です。真面目さや責任感の強さを示せる、具体的なエピソードも用意しておきましょう。

集中力がある

コツコツ作業が苦手な人は、単調な仕事に対して集中力を欠きやすい点が弱みといえます。ルーチンワークが多い事務作業には不向きです。

一方、コツコツと作業ができるという特性は、集中力があることのアピールにつながります。一般事務や工場作業員など、集中力を求められる仕事を希望する場合に、高い評価を得られるでしょう。

集中力があるというのは、1つの物事に専念できる力や、周りに惑わされない性格にもつながります。別の言い換え表現を用いて、集中力の高さをアピールするのもおすすめです。

粘り強い

コツコツ作業が得意な人には粘り強さがあります。粘り強い人は簡単にあきらめないため、業務上のさまざまな困難にも、めげずに立ち向かうことが可能です。

小さなことからコツコツと焦らず取り組むため、大きな成果につながりやすい点も、コツコツ作業が好きな人の特徴といえます。

粘り強い人には、問題を発見して対処法を考慮し、解決する能力もあります。目標達成に向けて努力を続けられる力もあるため、管理職候補として評価されるケースもあるでしょう。

向上心がある

コツコツ作業が得意な人の長所としては、向上心がある点も挙げられます。コツコツと作業する人は目標を明確に定め、目標に向かって地道に努力できるのです。

本人には自分を向上させる意識がなくても、コツコツと頑張っているうちに、知識やスキルが自然に身に付いている場合もあります。スキルアップすれば目標も高くなるため、成果も大きくなっていくでしょう。

コツコツ作業が苦手な人は、高すぎる目標を設定する傾向があります。いきなり成果を上げようとして失敗することを繰り返すため、コツコツ作業が好きな人に比べ、知識やスキルも身に付きにくいのです。

コツコツ作業が得意な人の短所

デスクワークをする女性

(出典) pixta.jp

志望動機で長所をアピールする際は、短所についても述べるのが基本です。コツコツ作業が得意な人の主な短所を紹介します。

完璧主義

コツコツ作業が得意な人は責任感が強いため、一切の妥協を許さない傾向があります。完璧主義は、本人だけでなく周囲にもストレスを与えやすい性格です。

人間は誰しもミスを犯すものですが、完璧主義者は周囲のミスを許しません。自分が徹底して物事をやり遂げる性格であるため、周囲への要求も高くなります。

責任感の強さや引き受けたことを最後までこなす力は、長所にもなり得る要素です。しかし、完璧主義者は常に強烈な存在感を放っているため、周囲からは敬遠されがちになります。

人に頼れない

コツコツと作業するのが好きな人は、自分1人で仕事を抱え込もうとするため、人を頼れません。責任感が強いことの裏返しにもなっています。

1人で全ての仕事を抱え込むと、状況によってはチームや部署全体の進捗が遅れてしまい、結果的に周囲に迷惑をかけてしまいます。人を頼れる力も、場合によっては役に立つスキルなのです。

人に頼れない人は孤立しがちになり、協調性がない人ともみなされかねません。周囲から頼られるケースも少ないため、誰かを頼りたくても自分でコツコツと作業を進めるしかない状況に陥ってしまいます。

断るのが苦手

真面目で責任感が強い人は断るのが苦手です。誰かに仕事を頼まれたときに断れないため、抱える業務が多くなり、残業したりストレスをためたりしてしまいます。

できないことはできないとはっきり伝えることが、結果的にチームや部署の業務スピードを上げることにもつながるのです。責任感が強い人は、一度引き受けた仕事を最後までやろうとするため、必然的にチームや部署の業務スピードも遅くなります。

仕事をする際は自分ができる仕事量を常に把握し、ときには依頼を断ることも重要です。断れない人には自然と仕事が多く回ってくるため、結果的に自分の首を絞める事態になってしまいます。

融通が利かない

真面目な人や完璧主義の人には、融通が利かない面があります。既存のルールを最重要に考え、状況に応じて臨機応変に行動できないのです。

ルーチンワークが多い一般事務や工場作業員なら、融通を利かせる場面は少ないでしょう。一方、接客業など常に状況が変化する環境で働く人には、融通を利かせられる能力が必須です。

融通が利かないことを自分の弱点だと感じている場合は、融通を利かせるシーンが少ない仕事に転職しましょう。決められた項目だけをメインに取り組んでいれば、仕事で悩む可能性もほとんどありません。

コツコツ作業をアピールするコツ

面談の様子

(出典) pixta.jp

コツコツと作業ができる点を、志望動機で効果的にアピールするコツを解説します。長所・短所・エピソードをうまく使うのがポイントです。

応募企業のメリットにつながる長所にする

コツコツ作業できる特徴からアピールする自分の長所を決める際は、応募する企業や仕事のメリットになるようなものを選ぶことが重要です。仕事と関係ない長所を選ぶと、効果が半減してしまいます。

例えば、集中力がある点を長所としてアピールするなら、集中力があることが生きる仕事に応募している必要があるでしょう。集中力がそれほど必要ない仕事で集中力をアピールしても、評価を高められません。

応募する企業や仕事のメリットにつながる長所が思いつかない場合は、汎用性の高い長所を選ぶのがおすすめです。粘り強い点や向上心がある点を長所にすれば、どのようなケースでもそれなりにアピールできます。

具体的なエピソードを盛り込む

コツコツ作業が得意な点をアピールする際には、具体的なエピソードを添えることが大切です。実際に経験した内容を伝えれば、コツコツ作業が得意なことに対する説得力が増します。

コツコツ作業ができることを自分の強みだと感じているなら、コツコツと作業した経験が豊富にあるはずです。コツコツ作業によりどのような効果を生み出せたのかまで説明できれば、エピソードの魅力も上がります。

具体的なエピソードを志望動機に盛り込む際は、過去の仕事で経験したエピソードを選びましょう。転職者は既に仕事の経験があるため、学生時代の経験をエピソードにするのは、基本的にはNGです。

短所についても述べる

コツコツ作業が得意なことに対しては「断るのが苦手なのではないか」「融通が利かない人なのではないか」など、採用担当者に不安を抱かれる可能性もあります。

志望動機でコツコツ作業をアピールするなら、先手を打って短所まで書いておくのがおすすめです。できるだけ長所と関連性が高い短所を選びましょう。

短所を書く際には、克服・改善に向けて努力している内容も伝える必要があります。単に短所があることだけを伝えてしまうと、採用担当者の不安を払拭できないまま、マイナスイメージだけを与える結果になります。

コツコツと作業できる仕事と志望動機の例文

手帳に記入する

(出典) pixta.jp

コツコツ作業が得意な人におすすめの転職先として、一般事務・営業・工場作業員などの仕事が挙げられます。これらの仕事に応募する際の志望動機の例文も紹介します。

一般事務

一般事務の仕事はルーチンワークが多いため、コツコツと作業できる人に向いています。

【例文】

私の長所は集中力があることです。前職では接客の仕事をしていたのですが、お客様のデータをコツコツと入力する作業が得意だったため、いつのまにか他部署のデータ入力も任されるようになっていました。

融通が利かないところを短所と感じており、接客中に臨機応変に対応できず失敗したことがあります。接客の仕事で得た経験を生かし、短所の克服にも日々努めているところです。

前職でデータ入力の仕事に魅力を感じていたため、今回は事務職の仕事を希望させていただきました。コツコツと頑張れる長所を生かして仕事ができればと考えています

営業

営業職の場合は、やみくもにアプローチするのではなく、事前に潜在顧客のニーズを分析し、計画性を持って働ける人が重宝されます。

【例文】

私の長所はコツコツと粘り強く頑張れることです。今までの会社でも単調な作業を苦に感じたことがないため、営業職として採用していただいた際は、営業をかける前の事前準備に時間をかけたいと考えています。お客様に粘り強くアプローチできる点も強みです。

一方で、人を頼れないことに悩んでいた時期があり、前職でも仕事を抱えすぎていた時期がありました。営業の仕事では周囲の人を臨機応変に頼り、チームとしても成果を上げられるようにしたいと考えています。

工場作業員

工場作業員に応募する際の志望動機では、1つの作業に集中できることや手先が器用なことなどをアピールできます。

【例文】

1つの作業にコツコツと集中できることが私の長所です。前職では接客をしていたのですが、販促物を作る際に手先の器用さをほめられたことがあり、自分でも手先が器用な点は強みに感じています。

貴社の仕事では手先の器用さを存分に生かせると思い、今回の応募に至った次第です。完璧主義な性格が自分の短所だと感じているため、実際に働く際は周囲の意見にも耳を傾けながら、柔軟な思考で業務に臨みたいと思っています。

コツコツと作業できる強みを上手にアピール

デスクワークをする女性

(出典) pixta.jp

コツコツ作業が得意な人には、特有の長所があります。応募する企業や仕事のメリットにつながるような長所を選ぶことが重要です。

志望動機を作成する際は、具体的なエピソードや短所を盛り込む必要があります。自分の長所に合った職種を探し、コツコツと作業できる強みを効果的にアピールしましょう。