バイトの履歴書で学歴はどう書く?基本ルールや学歴不問の意味も解説

バイトの応募で提出する履歴書には、自分の学歴を記載する必要があります。しかし初めてのバイトでは、書き方が分からない人も少なくありません。履歴書における学歴の書き方に関するルールを理解しましょう。学歴不問の意味も解説します。

バイトの履歴書に関する基本ルール

履歴書とペン

(出典) pixta.jp

バイトの履歴書には、学歴をはじめ、一般的に広く認識されている記載方法があります。まずは共通して知っておかなければならないルールを理解しておきましょう。

1行目に「学歴」と記入

履歴書に学歴や職歴を記載する欄には、まず1行目の中央に「学歴」と記載します。その次の行から、入学・卒業の順に学歴を記載していきましょう。

一般的に高校(高等学校)の入学から書いていきます。高校生のバイトの場合は、学校名と入学年に加えて、何年に卒業見込みかを記すだけで問題ありません。

大学生の場合は、高校の入学と卒業年に加えて、大学の入学年と卒業見込みの年を記載します。それぞれで1行ずつ使いましょう。まとめて書かないように注意が必要です。学歴の後は「職歴」を同じように記載します。

年号の表記は西暦・和暦を統一する

学歴・職歴ともに、年号を表記する際は西暦・和暦を統一しなければいけません。西暦と和暦のいずれかに統一して記載します。

和暦で「S(昭和)」や「H(平成)」のように省略して書く場合がありますが、西暦や和暦は略さずに記載しましょう。学歴欄はもちろん、職歴や資格の取得年などを含めて、履歴書全体で表記方法を統一する点にも注意が必要です。

学科名まで略さず正式名称を書く

どういった立場であっても、基本的に学校名や学部・学科名は一切省略せず、正式名称を書く必要があります。「○○大学入学」といったように、大学名しか記載しない人も少なくありませんが、学部・学科名までしっかり明記しましょう。

「○○高」ではなく「○○県立○○高等学校 卒業」といったように、正式名称を記載し、地元での通称や通っていた際の仲間内での呼び方などを書かないように、注意が必要です。「入学」「卒業」も、それぞれ略さずに記載しましょう。

学歴はどこからどこまで書く?

履歴書に書き込む手元

(出典) pixta.jp

初めてバイトの履歴書を作成する際、学歴の欄で多くの人が悩むのが「学歴はどこから記載すればよいか」という点です。小学校入学から書いてしまう人もいますが、一般的には最終学歴の1つ前、あるいは義務教育終了後から記載します。

最終学歴の1つ前からか、義務教育終了後が一般的

履歴書における学歴について、どこから記載すべきかに関して厳密なルールは存在しません。小学校から順に記載しなければならない、中学校から記載するなど、さまざまな説があります。

しかし現在は、最終学歴の1つ前から書くという意見と、義務教育の終了からといった意見が多くなっています。

したがって、現状が大学生や社会人の場合は高校の入学から、高校生の場合は中学校の入学から記載しておけば問題はないでしょう。

ただし、職歴に記載することがほとんどない場合は、少しでも学歴・職歴の欄を埋めるために、学歴部分を多く記入する方法もあります。

バイト応募時に在学中の場合

高校生や大学生のように、バイトの応募時に在学中の人も多いでしょう。

学生の立場でバイトの履歴書を作成する場合、学歴の最後には、現在所属している高校・大学などに「在学中」と記載します。例えば「2023年現在 ○○大学××学部□□学科 在学中」といったように記載すればOKです。

ただしバイトではなく、就職・転職活動の履歴書を作成する場合は「卒業見込み」を使用します。「2024年3月 ○○大学××学部□□学科 卒業見込み」のように、卒業する時期を書き入れましょう。

イレギュラーな学歴の書き方

履歴書関係の書類とペン

(出典) pixta.jp

在学中に転校したり、留学・休学したりする人も少なくありません。あるいは途中で退学する人もいるでしょう。こういったイレギュラーな学歴の場合、どう記載すればよいのでしょうか?

途中で転校・転入している場合

途中で別の学校に転校した場合や、学部・学科が変わった場合などは、「編入学」や「転入学」と記載します。例えば、高校で転校した人は「○○高等学校 入学」の次の行に、「××高等学校 編入学」と記入しておけば問題ありません。

大学生の立場で学部・学科を変更した場合は、例えば「○○大学文学部史学科 入学」の次に「○○大学経済学部経済学科 編入学」といった形で記載しましょう。

留学経験がある場合

留学経験がある場合、期間が1年以上であれば履歴書の学歴欄に記載するのが一般的です。1年以上にわたり、現地の学生と同じように卒業を目指す正規留学や、提携している海外の学校との交換留学などのケースが該当します。

交換留学の場合、例えば「2018年 ○○大学××学部□□学科 入学」の後に、「2020年3月までアメリカ合衆国○○大学××学部□□学科に交換留学」といったように記載します。

また、留学の経験が評価される仕事もあるので、学歴と合わせて自己PR欄にも記載しておくとよいでしょう。留学期間が1年未満の短期留学の場合は、学歴欄には記載せず、自己PR欄のみでアピールするのが一般的です。

休学期間がある場合

休学期間がある場合は、休学せざるを得なかった理由とともに、復学した時期も記載しましょう。

入学から卒業までの期間が通常よりも長い場合、応募先の採用担当者はその理由を知りたがるケースもあります。

何も書かれていなければ、病気や特別な事情による休学であっても、留年や浪人などと勘違いされる可能性があるので、休学した理由を明記しておくのがおすすめです。

例えば、「2020年4月 ○○大学××学部□□学科 休学[理由:○○(病名)の治療のため、1年間休学。現在は完治]」といったように、分かりやすく記載するとよいでしょう。

中途退学をしている場合

高校や大学を中途退学している場合は、学歴欄に明記しましょう。

中退の事実を隠したいと考える人もいますが、就職までに長い期間が空いている場合、採用担当者は「なぜブランクがあるのか?」と疑問に感じる可能性があります。「2020年3月 ○○大学××学部□□学科 中途退学」のように、はっきり書きましょう。

「中退」ではなく「中途退学」ときちんと書く方が、好印象を与えられます。やむを得ない理由で中途退学した場合や、自分なりの目標を達成するために辞めた場合などは、簡潔な文章で理由を説明してもよいでしょう。

バイト求人で見る「学歴不問」とは

求人票と履歴書

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バイトの求人によっては、「学歴不問」と記載されている場合があります。応募する際の重要な基準となるので、ここで「学歴不問」の正確な意味についても理解しておきましょう。

学歴が問われない求人を指す

求人票における「学歴不問」とは、応募や選考にあたって、学歴が問われない求人を指します。

学歴よりも人柄が重視される場合や、人材のポテンシャル採用を行っている企業・店舗の場合、学歴を選考基準としていないケースは珍しくありません。あるいは、早急かつ大量に人材を欲している応募先の場合も、学歴を問われない可能性があります。

例えば倉庫内作業や飲食店、イベントスタッフなどのバイトでは、学歴が不問とされる場合が多いでしょう。

ただし、応募の段階で学歴が問われなくても、多くの人材がその求人に応募した場合、学歴が合否に影響する可能性はあります。たとえ学歴不問の求人案件でも、必ず合格できるとは限らないので注意しましょう。

まとめ:状況に合わせた正しい履歴書を作ろう

履歴書と封筒

(出典) pixta.jp

バイトの履歴書には学歴・職歴を記載する欄があるので、まずは最初の行の中央に「学歴」と記載してから書き始めます。最終学歴の1つ前、あるいは義務教育の終了後(高校入学から)記載を始めましょう。

学歴を書く際には、年号表記の西暦・和暦の統一や、学科名まで略さず正式名称で記載するなど、基本的なルールを守る必要があります。転校や転入、留学経験がある場合などの記載方法も覚えておきましょう。

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