塾講師のバイトの面接を受けることになったら、よく聞かれる項目を確認しておくのがおすすめです。身だしなみや採用テストについても知っておけば、安心して面接に臨めるでしょう。塾講師のバイト面接のポイントを解説します。
塾講師のバイト面接でよく聞かれること
面接対策では、よく聞かれる項目と回答例を押さえておくことが重要です。塾講師のバイト面接でよく聞かれる内容や、適切な答え方を紹介します。
自己紹介
塾講師バイトの面接では、最初に自己紹介をするのが一般的です。履歴書に記載した自分の基本情報を、簡潔にまとめて伝えましょう。
自己紹介では、得意科目と受験経験の有無も盛り込むのがおすすめです。これらの情報を最初に伝えておけば、面接がスムーズに進みます。
<回答例>
○○と申します。現在は飲食店のアルバイトをしており、夕方以降の時間帯に塾講師のアルバイトを希望します。
中学・高校時代の得意科目は数学と英語です。中学生の内容までなら教えられると考えています。私立高校と公立短大の受験経験があります。
自己PRや長所・短所
塾講師バイトの面接で面接官が特に注目しているのは、応募者のコミュニケーション能力です。自己PRや長所・短所を聞かれた場合は、コミュニケーション能力が高い点をアピールするとよいでしょう。
コミュニケーション能力は、面接中の接し方からも判断されています。顔を上げてはっきりと話すことや相づちを打つこと、相手の目を見て話すことを意識しましょう。
<回答例>
私の長所はコミュニケーション能力が高いことです。現在のアルバイトで幅広い年齢層のお客さまと会話をするうちに、誰とでも気兼ねなく会話ができるようになりました。
短所は、なかなか人に注意できないことです。塾講師は生徒に注意すべきタイミングも多々あると思うので、仕事中は改善できるように意識します。
志望動機
なぜ塾講師になろうと思ったのかという志望動機は、多くの塾で聞かれる質問です。「人に教えることが好きだから」「過去に素晴らしい先生から教えられたことがあり、刺激を受けたから」といったことを理由にできます。
<回答例>
私が塾講師になりたいと思った理由は、人に勉強を教えるのが好きだからです。短大生の頃は家庭教師をしていた経験があり、分からないことが分かるようになった生徒の様子を見て、自分もうれしい気持ちになっていました。
家庭教師と塾講師ではいろいろと違う部分もあるとは思いますが、勉強への苦手意識がなくなる生徒が1人でも増えるように頑張りたいと思っています。
その塾を選んだ理由
数多くの塾の中からなぜその塾を選んだのかを質問されたら、その塾ならではの特徴や魅力を答える必要があります。その塾の特徴や魅力を事前に調べ、共感できるポイントを理由にしましょう。
「ほかの塾より時給が高かったから」「残業が少ないと聞いたから」「自宅から近いから」といった理由はNGです。
<回答例>
御社の「生徒のレベルに合わせて、分かるまで教える」という方針に共感しました。私自身も、中学時代の塾ではクラスのレベルについていけないこともあったので、同じような思いをする生徒がいなくなるよう、御社の方針に沿った指導を心掛けたいと思います。
生徒との接し方
塾講師のバイト面接では、生徒とどのように接していきたいかについて質問される場合があります。塾講師になることへの信念や熱意を問われる質問です。
正解がない質問ですが、聞かれたときのために自分なりの考えをまとめておきましょう。どうしても分からない場合は、塾の方針に合わせて答えるのもおすすめです。
<回答例>
生徒の悩みを何でも聞いてあげられる塾講師になりたいと思っています。まずは会話から信頼関係を構築して壁をなくし、勉強で分からないことがある場合も、個別に丁寧な対応ができる塾講師を目指したいです。
塾講師バイトの面接にふさわしい身だしなみ
先生として働く塾講師は、身だしなみにも気を配る必要があります。塾講師バイトの面接にふさわしい、服装と髪型をチェックしましょう。
服装はスーツが無難
塾講師は生徒や保護者と接する機会が多いため、塾講師としてふさわしいと思える服装を選ぶのがポイントです。
就業時にスーツ着用がルールとなっている塾なら、面接もスーツで臨みましょう。スーツは黒や紺など落ち着いた色を選び、中に着るシャツは白を合わせるのが無難です。
就業時や面接での服装の指定がない場合は、私服ではなくスーツまたはオフィスカジュアルが無難です。久しぶりにスーツを着る場合は、クリーニングに出しておくとよいでしょう。
清潔感のある髪型
髪についてのルールは、塾により異なります。黒にしないといけないわけではありませんが、派手すぎる髪型や明るすぎる髪色はNGとしているのが一般的です。
「ダークブラウンまでOK」「過度な染髪は不可」「清潔感があれば茶髪OK」など、塾によりさまざまなルールがあります。
なお、ひげは清潔感を損なうため、NGとしている塾がほとんどです。ひげを伸ばしている人は、きれいにそってから面接に臨みましょう。
塾講師バイトには採用テストも
塾講師バイトの面接時には、学力を測定するための採用テストが行われるのが一般的です。採用テストの難易度や、採用結果に与える影響について解説します。
難易度は塾のレベルによる
塾講師バイトの面接時に実施されるテストの難易度は、塾のレベルにより異なります。主に進学校や難関校を目指す生徒を教える場合は、テストの難易度も高めです。
一般的な塾の場合は、中学レベルの学力があれば合格ラインをクリアできるでしょう。いくつか難しい問題が出題されたとしても、基礎レベルの問題が解けていればテストを突破することが可能です。
テストの難易度を事前に把握しておきたい場合は、塾のレベルをチェックしておきましょう。塾のWebサイトを調べれば、どのような層をターゲットにしているのかが分かります。
テストの点数が最重要視されるわけではない
塾講師は生徒に勉強を教えなければならないため、一定レベル以上の学力は必須です。ただし、テストで高得点を取れなかったからといって、それだけで不採用になる可能性はほとんどありません。
塾講師に求められるスキルは、コミュニケーション能力やプレゼン能力です。一定レベルの学力とこれらのスキルが備わっていれば、塾講師として活躍できる人材だと判断されやすくなります。
テストで高得点を取っても、コミュニケーション能力やプレゼン能力が評価されない場合には、不採用になるケースもあるのです。テストは最低限の点数を取れればOKだと覚えておきましょう。
塾講師バイトの面接に関するよくある疑問
面接時に持参すべき持ち物や、効果的な逆質問について解説します。塾講師のバイト面接を成功させるためのポイントとして押さえておきましょう。
面接時に持参すべき持ち物は?
塾講師バイトの面接には、メモ帳・筆記用具・スケジュール帳などを持参しましょう。事前に応募書類を提出していない場合は、面接時に提出しなければなりません。
採用テストがある場合は、筆記用具の種類を指定されるケースもあります。種類を間違ったり筆記用具を忘れたりすると印象が悪くなるため、事前に確認が重要です。
また、テスト中はスマホを見ることが禁止されるため、スマホでは時間を確認できません。時間確認用に腕時計を着けておくと便利です。
逆質問では何を聞けばいい?
塾講師バイトの面接では、「何か聞いておきたいことはありますか?」と逆質問を促されるケースがあります。逆質問では、以下のような項目を聞くのがおすすめです。
- 職場・教室の雰囲気
- スタッフに関すること
- 面接官自身のやりがい
- 準備しておくべきこと
- 求人内容の確認
特に質問がない場合でも「質問はありません」で終わるのではなく、意気込みを述べておくと印象がアップするでしょう。
まとめ:入念に準備して塾講師バイト面接を受けよう
塾講師のバイト面接では、自己紹介や志望動機に加え、その塾を選んだ理由や生徒との接し方について聞かれる場合もあります。スラスラと言葉が出てくるように、発言内容を前もって考えておくのがおすすめです。
採用テストが実施されるケースもありますが、テストの結果が最重要視されるわけではありません。塾講師に求められるコミュニケーション能力やプレゼン能力もアピールするとよいでしょう。