貿易事務を目指す人向けの志望動機。採用が近づくポイントを解説

志望動機を書いた経験がないと、どのようなことを書けばいいのか分からず頭を抱えてしまうはずです。貿易事務を志す人は、志望動機の書き方についてしておきましょう。ポイントを押さえた志望動機が書ければ、履歴書の魅力がアップするはずです。

貿易事務向けの志望動機のポイント

事務作業をする女性

(出典) pixta.jp

志望動機を書く際には、応募する職種や業界を意識して文章を構成する必要があります。貿易事務を志す人向けに、志望動機を書くポイントを紹介します。

なぜ貿易事務を志望するのか記載する

貿易事務にチャレンジする志望動機では、数ある事務系の仕事の中から、なぜ貿易事務を選んだのかが分かる内容にするのが重要です。

「事務スキルを生かしたいから」や「人をサポートするのが好きだから」など、他の事務系職業にも当てはまる志望動機を書くのは好ましくありません。志望動機の訴求力が下がってしまいます。

「輸出業務に携わり、貴社の製品を世界に広めたい」というように、貿易事務だからこそ成立する志望動機が書ければ、ほかの仕事ではなく貿易事務がやりたい熱意が伝わります。

担当する業務を理解した上で構成する

貿易事務の仕事内容は多岐にわたるため、応募先の企業がどのような貿易事務を求めているのか、はっきりさせた上で志望動機を作りましょう。求められる貿易事務のイメージが明確になれば、どのような方向性で志望動機を語ればいいか見えてきます。

志望動機を書く上で理解しておくべき項目は、以下の通りです。

  • どのような業務を担当するのか
  • どのような商品を扱うのか
  • 商品をどこからどこへ運ぶのか

上記の事柄を理解した上で志望動機を構成しないと、輸出業務中心の企業に対して「海外製品を日本の人々に届ける仕事がしたい」というように、的外れな志望動機になってしまう可能性があるため、注意が必要です。

スキルや経験をどのように生かすか示す

これまでの職業経験で培ったスキルや経験を、貿易事務の仕事にどのように生かすのかにも触れましょう。貿易事務に求められるスキルや経験を理解した上で自分をアピールできれば、貿易事務を担うのに適した人材であると強調できます。

語学以外で貿易事務に求められるスキルの筆頭が、コミュニケーションスキルです。貿易事務は、社内外を問わずさまざまな人とやりとりをする仕事です。高度なコミュニケーションスキルがあれば、業務をスムーズに進められます。

磨いてきたスキルとともに、そのスキルをどのように生かすのかしっかり説明しましょう。強力なアピールポイントになります。

採用担当者は志望動機のどこを見るのか

女性の面接官

(出典) pixta.jp

採用担当者が志望動機のどこを見て、応募者を評価しているのか解説します。採用担当者の視点を知れば、心に刺さる志望動機を作るヒントが得られるはずです。

企業と相性の良い人材か

採用担当者は志望動機から、自社が求める人材像に応募者が当てはまっているかをチェックしています。

志望動機には、応募者の「こうなりたい」「こんな仕事がしたい」というビジョンが色濃く反映されます。

応募者の思い描くビジョンが、応募先企業の求める人材像や企業理念と不一致であれば、入社後にミスマッチが起こり、早期退職の事態に陥ってしまうかもしれません。

採用担当者は長く活躍してくれる人材を求めています。そのため、志望動機から自社との相性の悪さを察知した場合、その応募者を採用することはありません。

採用を引き寄せる志望動機を書きたいなら、応募先企業との相性のよさをイメージできる文章を作ることが大切です。

活躍するに足る熱意を持っているか

志望動機から伝わってくる熱意も、重要なチェックポイントです。「なんとしてでもこの会社に入って貿易事務をやりたい」という熱意が込められているかが見られています。

志望動機から熱意が感じられない応募者を採用すると、内定辞退や早期退職につながる可能性が高くなります。このような事態を避けるために、採用担当者は熱意を持っている人材を採用したいと考えるのです。

入社したらどのように活躍したいのか、どういったアプローチで応募先企業に貢献していきたいのか、具体的にイメージできる言葉を使って熱意を伝えましょう。

志望動機の書き方の基本

履歴書とペン

(出典) pixta.jp

志望動機の基本的な書き方を解説します。紹介する手順通りに進めていけば、魅力的な志望動機を作成できるはずです。

仕事を選ぶ基準を明確にする

志望動機を書く上で、まず志望動機の軸となる仕事選びの基準を明らかにしましょう。軸がはっきりしていないと、説得力のある志望動機は書けません。

仕事選びの裏には、何かしらの基準が隠れているはずです。自己分析をして基準をはっきりさせておけば、たとえ応募先が変わっても、印象に残る志望動機が書けるでしょう。

基準を見つけるには、以下のような方法がおすすめです。

  • 自分の価値観を明らかにする
  • 自分の性格を振り返る
  • これまでに選んできた仕事から見つける

自分自身と徹底的に向き合って、うそやごまかしのない軸を見つけましょう。

応募先企業への理解を深める

応募先企業のことを熟知していないと魅力的な志望動機は作れないため、志望動機を書くには、応募先企業に対する深い理解も必要です。

志望動機は、「この会社に入りたい」という熱意を明確な理由とともに伝える文章です。そのため、応募先企業の魅力を理解していなければ、情熱が伝わる志望動機は作れません。

企業について深く知るには、以下のような方法を試してみましょう。

  • 求人票にしっかり目を通す
  • 企業のWebサイトを熟読する
  • 所属している業界を分析する
  • 同業他社と比べる

企業について分析した内容を志望動機に盛り込み、しっかり下調べしてきたことが伝わる文章を作るのが大切です。

結論・エピソード・意気込みの順に構成する

志望動機は、結論・エピソード・意気込みの3ステップで構成するのがおすすめです。やる気や熱意が伝わりやすくなります。

結論とは、応募先企業のどのようなところに魅力を感じたのかを、1文で簡潔に表現する部分です。最初に結論を書くことで、言いたいことが分かりやすく伝わります。

エピソードとは、結論を裏付ける実体験を盛り込む部分です。結論の次にエピソードを続けることで、話に説得力が生まれます。どのような経験をしたからこそ応募先企業を志望するに至ったのか、簡潔に説明しましょう。

意気込みとは、応募先の企業でどのように活躍したいのかについて説明する部分です。意気込みで締めくくることで、入社後に活躍する姿をイメージしてもらえます。

貿易事務向けの志望動機の例文

ノートに記入する女性

(出典) pixta.jp

貿易事務を目指す人に参考にしてほしい、志望動機の例文を紹介します。例文からエッセンスを抽出して、オリジナルな志望動機を作りましょう。

英語力を生かしたいとアピールする例文

英語力をアピールポイントにした志望動機の例文を紹介します。貿易事務で生かせるスキルを具体的に述べるのがポイントです。語学力をスキルとしてアピールする場合には、TOEICの点数や英検の級数を明示するようにしましょう。

英語を生かして社会貢献がしたいと考え、貴社を志望しました。

私の趣味は料理です。食材を買いそろえる中で、国内にいながら世界各国の食品が手に入る環境に驚きを覚えました。この経験から、世界各国の商品が手軽に入手できる環境を支える、貿易事務の仕事に興味を持ちました。

学生時代から英語が趣味で、就職してからも英会話スクールに通い、英語力を磨いてきました。TOEICでは750点をマークしています。鍛えた英語力を生かし、貴社への貢献を通じて社会を豊かにするために尽力したいと考えています。

世界の人とつながりたいとアピールする例文

世界を相手に仕事がしたいという思いを志望動機とする例文を紹介します。なぜ貿易事務に興味を持ったのか、エピソードを交えて説明しているのがポイントです。志望動機に納得感が生まれ、訴求力がアップします。

世界中の人々とつながりが持てる仕事内容に強く惹かれ、貴社を志望しました。私は現在、○○株式会社で一般事務の仕事に従事しています。機会は少ないものの、海外の人と取引をする業務も担当しています。

業務を遂行する中で、世界市場を相手に仕事をする充実感に魅了されました。商品の海外展開に力を入れている貴社なら、グローバルに仕事ができるのではないかと考えています。

現職で鍛えたコミュニケーションスキルを生かし、商品の海外展開をバックアップする業務を通して、貴社の製品の魅力を世界の人に伝えたいです。

まとめ:魅力的な志望動機で採用を勝ち取ろう

面接の様子

(出典) pixta.jp

志望動機がうまく書ければ、その仕事を志す熱意や情熱を効率的にアピールできます。志望する職種ごとに求められるポイントや基本的な書き方を参考に、採用担当者の心を打つ志望動機を作りましょう。

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