『スーパーマーケット』バイト・パート「7つの部署」特集!

生鮮から日用品にいたるまでさまざまな商品を扱うスーパーマーケットでは求人募集の貼り紙をよく見かけます。生活に身近なスーパーマーケットならアルバイト・パートも気軽に挑戦できそうですね。実際に応募する前に知っておきたいスーパーのアルバイトについて、まとめて見ていきましょう。

スーパーのパートやアルバイトの基礎知識

スーパーマーケットの様子

(出典) photo-ac.com

スーパーマーケットでアルバイトをしたい人は、まず基本的な知識を押さえておきましょう。応募のポイントとシフトの特徴を紹介します。

応募について

サービス業であるスーパーの仕事は、信頼性が第一です。履歴書には所定の情報を、虚偽なく記載しましょう。これまでのアルバイト経験や性格的な面で、スーパーの仕事にマッチしそうな点も伝えると、採用に向けてのアピールポイントになります。

スーパーマーケットでは食品を多く扱う関係上、衛生については徹底した管理が求められます。また、来店客と接する機会も多いため、清潔感も重要です。パートやアルバイトの面接でスーツを着る必要はありませんが、節度のある服装で臨みましょう。高校生であれば制服でも問題ありません。ヘアスタイル、爪、手指の汚れなど、細部にも注意しましょう。

シフト体制について

スーパーマーケットのシフトは店によって多少異なりますが、3〜4時間で区切られているのが普通です。平日と土日、時間帯などによって、配置人数が変わります。

面接の際には、「平日午前○時間」「平日4時以降」「土日出勤可能」など、働ける時間を具体的に申告できるよう、予め考えておきましょう。営業時間の長い店では、早朝や深夜といった変則的なシフトもあります。生活に無理のない範囲に納めるのが、継続するポイントです。

具体的な仕事内容は?部署ごとに紹介

スーパーのレジの女性

(出典) photo-ac.com

一口にスーパーマーケットで働くといっても、部門ごとに担当する仕事は違ってきます。それぞれの部門で、パートやアルバイトはどのような仕事をするのでしょうか。各部門で担う業務を見てみましょう。

レジ

レジ打ちは、スーパーで最も多く来店客と接する仕事です。レジの操作自体はバーコードを導入しているため、昔ほど覚えるのに苦労はしないようです。自動支払機を取り入れている店舗ならば、さらに負担が少ないでしょう。接客マナー、迅速な対応、厳重な金銭管理が求められます。

青果

青果担当者の主な仕事は、野菜や果物の品出し、陳列、パック詰めなどです。傷みやすい食材が多いため、丁寧に扱う意識が大切です。重量のある箱を持ち上げることもあり、レジに比べると体力的にややきつい仕事かもしれません。

鮮魚

鮮魚をさばくのは専門的な仕事のため、パートやアルバイトはパック詰めや陳列など、補助的な仕事を担当します。

精肉

鮮魚と同じく、直接の処理は専門職が行います。パートやアルバイトの仕事はパック詰め、陳列や鮮度の落ちた商品の回収などです。

グロッサリー

青果、鮮魚、精肉、惣菜以外の、食料品・生活雑貨・日用品などの商品を総称して「グロッサリー」と呼びます。商品数が多く、職域も広い部門です。商品管理や陳列以外に、ポップの設置などの仕事があります。

惣菜

調理、パック詰め、陳列を行います。マニュアルがあるため初心者でも可能ですが、主婦などの調理経験者が優遇されるでしょう。また他の部署と比較すると、年齢制限があまりないといわれています。

サービスカウンター

総合案内や電話対応、商品券の取り扱い、ギフト管理と包装を行います。コミュニケーション能力、接客マナー、事務能力が必要になる部門です。

スーパーマーケットで働くメリット

青果売り場

(出典) photo-ac.com

スーパーマーケットで働くにあたって、具体的なメリットも応募を決める重要な要素です。代表的な魅力ややりがいを見ていきましょう。

初心者でも仕事を覚えやすい

スーパーではコンビニと比較すると仕事が区分されているため、初心者でも覚えやすいという点がメリットです。部署別で募集する場合が多いので、対人に自信がない人でも裏方の仕事を希望できます。

近年は手打ちのレジが減ったので、誰でも簡単にこなせるでしょう。スーパーは一般的に営業時間が長く、シフトに柔軟性があるのも魅力です。

お客様のリアクションが見られる

スーパーマーケットには、たくさんのお客様が訪れます。「お客様と直に接して、リアクションをもらえること」をやりがいだと感じる人は多いでしょう。

生活圏にある店を利用する人が一般的なので同じお客様と接することが多く、顔見知りになる機会が少なくありません。

レジ打ちや品出しをしていると、顔見知りのお客様から「この間、買って行ったお惣菜おいしかったよ」「ここの果物はいつも新鮮ね」など、さまざまな感想を直接聞ける機会があります。

人々の暮らしを支えていると実感できる

スーパーマーケットは市民が食品や日用品を手に入れるため、なくてはならない場所です。店員になると「市民の暮らしに大きく貢献できるところ」も、やりがいの一つだといえます。

地域の人にとっては、スーパーマーケットがあるからこそ、簡単に新鮮でおいしい食品を手に入れられるのです。その店でしか手に入らない、おいしい惣菜を楽しみにしている人もいるでしょう。

スーパーマーケットは老若男女を問わず、多くのお客様が訪れることが一般的です。そのエリアに住んでいる住民がお客様になるので、愛着がある地域で働くと特にやりがいを感じられます。

働いていると楽しいことばかりでなく苦労もありますが、自分が地域を支えているという意識を持てば、やりがいを感じられるはずです。

レジ打ちや陳列のスキルが身につく

最初は不慣れだったレジ打ちや陳列などのスキルアップができるところも、やりがいを感じられる要素の一つです。レジ打ちが上達して「長蛇の列を素早くさばけたとき」は、大きなやりがいを感じられます。

大量に商品を陳列する際は大変ですが、見栄えよく並べられたときの達成感は大きいはずです。しかし、レジ打ちや陳列などの仕事はパターン化されているので、慣れるとマンネリを感じてしまうこともあります。

「レジに並ぶお客様を待たせる時間を1秒でも少なくする」「お客様が驚くほど、見栄えよく並べる」など、自分なりに目標を立てて取り組むとモチベーションがアップするでしょう。前向きに取り組むことで、スキルアップの速度も上がるはずです。

デメリットや注意点も知っておこう

スーパーで作業する男性

(出典) photo-ac.com

仕事の種類に限らず、メリットだけを見て安易に応募するのはおすすめできません。デメリットも知った上で、自分に合っているのかを検討しましょう。主なデメリットを

独特の用語やきつい仕事がある

スーパーには独特の業界用語があり、必ず覚えなければなりません。例としては、陳列の際に使う「エンド」があります。レジまわりでは、「サッカー」「チェッカー」といった言葉が使われています。特売品のみを目指して来店する客を指す「チェリーピッカー」も、他ではあまり聞かれません。

また担当する部署によっては、重い物を持ち上げて運んだり、長時間しゃがみ込んだりなど、肉体労働が要求される場合もあります。

多くの客が出入りするスーパーの仕事ではどの部署でもあいさつを忘れず、清潔感のある服装と、好感度を意識した接客を心がけなければなりません。

部門によっては寒さが厳しい

鮮魚部門や精肉部門は、食品の新鮮さを保つために寒い場所で作業を続けなければならず、厳しい寒さとの戦いになります。真夏でも「底冷え」を感じる点に、苦労する人は多いでしょう。

魚や肉をひたすらカットし続けたりパックに詰めて機械で包装したりと、こなさなければならない仕事量は多く、長時間の勤務になるほど体力は奪われやすいといえます。冷え性の人の場合、特につらさを感じるはずです。

陳列する際に店内に出る以外は、基本的にバックヤードでの作業になるので、寒さ対策をしなければなりません。冷えに伴う体調不良などが起きやすい人は注意が必要です。

グロッサリーやレジ打ちなどに応募した方が寒さに苦労せずに済みますが、冬場は入り口に近い場所の担当になると寒くてつらい場合があります。

厄介なお客様の対応もある

お客様のリアクションは大きなやりがいを感じる要素ですが、店員にやりがいを感じさせるだけでなく厄介な行動をしてしまう人もいます。

長蛇の列ができているのにレジ係に延々と話しかけたり、ほかのお客様のことを考えず大声で文句を言い続けたりと、困った態度をとる人もいるのです。混雑しているときなどは、厄介なお客様にどう対応するかで、苦労することは多いでしょう。

店員が何でもやってくれると思っている人もいるので、できないことはきっぱりと断らなければならないシーンもあります。

未経験でもOK?求められる人物像とは

商品棚を整える女性

(出典) photo-ac.com

スーパーマーケットのアルバイトやパートは、未経験者でも積極的に採用することが多い傾向です。もちろん、経験があれば即戦力として採用される確率がアップします。どんなスキルが求められるのか、見ていきましょう。

明るく印象がよい接客ができる人

レジ打ちやサービスカウンターの担当者は、明るく印象がいい接客ができる人が求められます。ほかの部門であっても品出し中にお客様から声をかけられることは多いので、接客マナーがよくなければなりません。

研修で、ある程度の接客マナーを学べるように指導している店もあります。「親身になって接すること」や「丁寧な言葉遣い」が求められます。販売やサービス業などの経験があり、接客スキルが高い人は有利でしょう。

自分が消費者となったときに、店員にどのような態度でいてほしいかを考えれば、接客の仕方を工夫するのは難しくありません。接客経験がなくても、やる気さえあればカバーできるでしょう。

惣菜部門では調理経験が求められることも

惣菜部門は「ある程度の調理スキル」が求められるケースが大半です。調理師免許や栄養士の資格などがあれば、採用される確率がぐっとアップします。

ただ、未経験者は簡単な作業から取り組めるようにしている店がほとんどなので、調理経験がなかったとしても、やる気をアピールすれば採用されるケースが多いでしょう。

キッチンでの勤務経験がなくても、普段から調理をしている主婦や料理が趣味の人であれば上達も早く、経験がそれほど重視されないこともあります。

鮮魚部門でも包丁を使って魚をさばくので、調理に慣れていた方がよいですが、最初は切身をパックに詰めるといった簡単な加工を任せられるので、だんだんとレベルアップしていければ問題ありません。

スーパーマーケットのアルバイトは仕事が多彩

スーパーで働く男性

(出典) photo-ac.com

利用者側から見ればレジ打ちが主な仕事のように思えるスーパーマーケットにも、実はたくさんの仕事があります。接客に自信がない人でも、部署によっては十分こなせるでしょう。

多くの人が働くスーパーマーケットでは、シフトの中から自分に都合のよい勤務時間が選択できます。営業時間も長いので、授業や家事との両立がしやすい職場です。仕事内容が限られており、初心者でもそれほど不安にならずに勤められるでしょう。自分も利用している身近なスーパーならば、より便利に・親近感を持って働き続けられそうです。