ファイナンシャルプランナーになるには?必要な資格と経験者の口コミ

ファイナンシャルプランナーになるには

説明するスーツの男性

(出典) photo-ac.com

ファイナンシャルプランナーは、現在から未来にかけての家計の収支を客観的な視点で評価し、適切なアドバイスをする職業です。ファイナンシャルプランナーを名乗るには、国家検定であるFP技能士(1〜3級)資格、または、NPO法人「日本FP協会」が認定する民間資格である「CFP(サーティファイド ファイナンシャル プランナー)資格」と「AFP(アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー)資格」を取得する必要があります。 

ファイナンシャルプランナー資格としてもっとも権威があるのが「CFP資格」で、世界25カ国(2022年3月時点)で認められている世界水準の資格です。国際CFP組織である「FPSB」とのライセンス契約を結んだ日本FP協会が認定しており、2年ごとの資格更新が必要で所定の継続教育が義務付けられています。

 「CFP資格」を得るためには「AFP資格」認定者であること、CFP資格審査試験に合格していること、CFPエントリー研修を終了していること、一定の実務経験があることが要件です。 

また、「AFP資格」を取得するためには、AFP認定研修の受講を修了していること、2級FP技能検定に合格していることが認定のための要件となります。受検資格としては、ADP認定研修の受講修了者、2級FP技能検定の合格者、もしくはファイナンシャルプランナーの実務経験が2年以上あることが必須です。

難関である「CFP資格」を取得するためには、国家資格である「2級FP技能士」に合格し、「AFP資格」を取得する必要があります。 ファイナンシャルプランナーには、顧客の人生設計、いわゆる「ライフプランニング」を行う人生の随伴者という役割が求められます。そのため高度な専門知識と一定以上の業務従事経験が必要な資格です。取得後はキャリア上、大いにプラスになる資格といえるでしょう。

ファイナンシャルプランナーの仕事内容

電卓でデータを検索する男性

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ファイナンシャルプランナーには、「企業に勤めながらファイナンシャルプランナーの資格を生かすタイプ」と、「独立して個人で顧客を獲得するタイプ」の2種類があります。それぞれの主な仕事内容を見ていきましょう。

企業に勤める場合

ファイナンシャルプランナーは、金融機関や保険代理店、不動産業界などお金の知識が必要となる一般企業で重宝される資格です。「ファイナンシャルプランナー」という固有の仕事ではなく、社員として資格を生かす働き方もできます。

一般企業で働くファイナンシャルプランナーは、知識を生かして顧客をサポートするという立場です。仕事内容は企業の事業内容によって変わります。保険代理店なら保険の営業、金融機関なら窓口業務が該当するでしょう。

個別の生活設計相談や、セミナーの開催などファイナンシャルプランナーならではの仕事もあります。自社や取引先商品の営業を兼ねて、顧客のライフプランニングを請け負うことも多いでしょう。企業に勤めるファイナンシャルプランナーは、企業の利益のために付加価値として相談やアドバイスを提供します。

独立する場合

ファイナンシャルプランナーとして独立する場合、主な仕事内容は顧客の相談に乗ることです。金融面での知識を生かし、生活設計や家計の見直しのアドバイスを行います。

独立系のファイナンシャルプランナーは、顧客の「相談料」または「商品の紹介料」が主な収入源です。

相談料を受け取る場合、顧客の求めているアドバイスが必要です。必要であれば商品を提案し、見直しができるところを提案するなど、主な仕事内容は「相談者の生活設計をサポートすること」です。

適切な回答で生活設計の改善や良化を促し、満足してもらうことで今後の取引につなげていきます。

無料で相談を受け付け、紹介料を収入源とするケースもあります。商品を紹介し、販売することで利益を得る、営業型の仕事です。どちらのパターンでも、ライフプランニングを通して知識を生かします。

ファイナンシャルプランナーの将来性

パソコンと電卓を操作する男性の手元

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ファイナンシャルプランナーの仕事は、今後どうなっていくのでしょうか?資格を取ることで仕事につながるのか、気になる点も多いはずです。将来性を上げるためにしておきたい行動や、今後の展望を見ていきましょう。

上位資格の取得で将来性は上がる

資格の種類によって、ファイナンシャルプランナーの将来性は変化します。上位資格を保有することで、多くの人に認められるようになるでしょう。

FP技能検定の2級合格後は、「AFP(アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー)」や、「CFP(サーティファイド ファイナンシャル プランナー)」の受験も可能です。AFPとCFPは民間資格ですが、資格を維持するために定期的な継続教育を受講します。常に新しい知識を吸収しているというアピールにもつながるでしょう。

資格の難易度が上がるに従い、保有者も少なくなります。ほかのファイナンシャルプランナーと差をつけたいなら、上位資格の取得を検討しましょう。

転職で有利になる可能性が高い

ファイナンシャルプランナーの資格保有者を求める業界は、多数あります。転職を希望する業界によっては、資格を取得することが有利に働くでしょう。

転職以外には現在の会社で評価を上げるために、資格取得を目指すという考え方もあります。ファイナンシャルプランナーの資格は独立だけを目指すのではなく、人材育成や自らの付加価値を高める目的で取得を検討する人も多い資格です。

実務面で役立つFP技能検定2級以上の資格は、履歴書に記載することで強みにもなるでしょう。

高齢化により需要が高まっている

日本では高齢化が進み、老後の生活資金に不安を感じる人も増えています。お金の専門家であるファイナンシャルプランナーは、老後資金の不安に対する相談や、今後の人生設計をサポートできる仕事です。

家計の見直しや投資について専門家に相談したいと考える人が増えれば、ファイナンシャルプランナーの仕事も増えていきます。今後、健康寿命が延びていくことを考えると、ファイナンシャルプランナーの仕事には将来性があるといえるでしょう。

ファイナンシャルプランナーは人気の資格でもあり、上位資格を持ち知識を更新し続けることが顧客獲得につながっていくはずです。

出典:
日本FP協会「FPの資格と検定の種類」
日本FP協会「FP技能検定とは」

求人の給与情報から集計したファイナンシャルプランナーの年収帯

ファイナンシャルプランナー経験者の口コミ

電卓を見せる女性

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現役ファイナンシャルプランナー、ファイナンシャルプランナー経験者にアンケートを実施。ファイナンシャルプランナーの仕事の口コミ・評判を集めました。

ファイナンシャルプランナーになるために必要な学歴(学科)は?

E.M.さん (女性 / アメリカ合衆国 ハワイ州)
ファイナンシャルプランナー 勤続年数5年以上 (職業 : 専業主婦)

私が勤めていた会社に関しては、4年制大学以上の学歴が必要となり、専攻する学部や学科に関しては理系文系を問われる事なくファイナンシャルプランナーになることが出来ます。中には福祉関係の大学や家政科などの出身の方もいました。大学在学中からファイナンシャルプランナーになりたいという方には、経済科目の履修を勧めたいです。

私自身、政治経済学部の経済学科ではありましたが、ファイナンシャルプランナーになってみるともっと大学時代に経済について真面目に勉強していたら仕事がより楽しかった気がします。勤務先が銀行ということもあり、周りは経済学部や商学部、経営学部出身が多かったですが、理系出身の同僚はやはり数字に強くファイナンシャルプランナーに向いている人も多かったと思います。学歴は必要最低限であり、その後の自身の努力の方が大事な世界です。

G.Y.さん (女性 / 北海道)
ファイナンシャルプランナー 勤続年数3年 (職業 : 会社員)

学歴は特に必要ありません。専業主婦で勤務経験がない人でも、本人さえやる気があれば会社は入れてくれます。ただ筆記試験・簡単な漢字や数式に答えるような試験と、採用担当部長と支社長の面接はあります。
以前、私の同期で中学卒業後から社会人経験のない人がいました。ある意味、学歴や職歴に関係なく門戸を開いてくれるという点では生命保険会社って寛大だなぁって思いました。
ただ入社後3週間目くらいにある「生命保険募集人資格」を取るための「一般課程試験」というものにパスしないと仕事は続けていけません。当社は90点以上が合格ラインなのですが、自動車の学科試験みたいなものなので、しっかり勉強していれば100点満点を取る人もたくさんいます。

K.M.さん (男性 / 愛知県)
ファイナンシャルプランナー 勤続年数5年以上 (職業 : 会社員)

ファイナンシャルプランナーになるために必要な学歴は特にありません。本人の努力次第かと思います。ただ、資格試験の問題が証券や、不動産、保険等の金融の全般的な事が中心に構成されているので、商学部等の経営系の学部の方は問題自体に聞き覚えがある事が多いので、比較的スムーズに取り組むことができ有利ではあると思います。
逆に全く畑違いの学部の学生や、主婦の方が取り組む際は、問題の単語の意味から調べなければならないので慣れるまでは苦戦する事があるかと思います。ですが、引っ掛け問題はあまり多くないので、慣れてしまえば解く事は容易かと思います。学歴等が無くても国家資格として取得しやすく、間口の広いのがファイナンシャルプランナーの良いところだと思います。

T.Y.さん (男性 / 大阪府)
ファイナンシャルプランナー 勤続年数5年以上 (職業 : 個人事業主)

ファイナンシャルプランナーになるには資格試験に合格すればいいわけで、特に学歴が問われるわけではありません。しかしファイナンシャルプランナー仲間を見渡してみますと有名大学出身者がたくさんいます。ファイナンシャルプランナーを目指す場合、学歴よりもファイナンシャルプランナーの仕事に関心が強いことが第一の条件だと思います。それに顧客と話をする場合広い知識が求められます。幅広い知識を習得するという意味では大学へ行ったほうが有利かもしれません。

経済、法律、経営、商学部などで学ぶことは将来ファイナンシャルプランナーになったときの基礎知識になると思います。経済一般、民法、商法、財務、経営、簿記、会計原則などは、ファイナンシャルプランナー活動の基礎力として役に立つはずです。しかし理系出身者だからファイナンシャルプランナーになれないことはありません。理系の方もたくさん活躍しています。

K.M.さん (男性 / 大阪府)
ファイナンシャルプランナー 勤続年数4年 (職業 : 会社員)

ファイナンシャルプランナーになるために必要な資格は、国家資格のものと民間の資格のものとがあり、どちらでもファイナンシャルプランナーを名乗ることはできます。国家資格はファイナンシャルプランニング技能士と言われるもので、一般的に「FP2級、3級」と呼ばれるものです。

民間の資格は、一般的に「AFP、CFP」などと呼ばれています。基本的に学歴に関しては問われません。ファイナンシャルプランナー業務に従事しようとしている者、とされています。国家資格は、2級を受けるためにまず3級の資格を取るか、あらかじめ定められた研修や課題をクリアする必要があります。AFP、CFPに関してもテストの他、研修や課題などが必要となります。

ファイナンシャルプランナーになるために努力したことは?

E.M.さん (女性 / アメリカ合衆国 ハワイ州)
ファイナンシャルプランナー 勤続年数5年以上 (職業 : 専業主婦)

ファイナンシャルプランナーと名乗れるための資格取得に向けた勉強です。私の勤務先では研修プログラムの中に資格取得の為の課題が盛り込まれていたので、入社から1年半ほどで資格を取得できました。

簡単な試験ではないので、ある程度の勉強期間と勉強量が必要です。暗記する項目も多いですが、実務の中で必然的に覚える事柄や単語などが出てくるので、勉強しながら実務に生かせることも多々ありました。

試験の出題数が多いので、ある程度勉強した後は、苦手分野の克服に力を入れ、計算問題や応用問題が苦手だった私は、過去問を何度も解いていく方法を取っていました。テキストだけでは理解できない点は、同じファイナンシャルプランナーを目指す同僚や同期に教えてもらうことで克服しました。

G.Y.さん (女性 / 北海道)
ファイナンシャルプランナー 勤続年数3年 (職業 : 会社員)

「忍耐」と「時間を重ねる」ことだと思います。「努力は裏切らない」といいますが、初めの1〜2年は「これだけ頑張っていても、まだ足りないのか」、「自分はこの程度のこともできないのか」と、落ち込んだこともよくあります。

保険の知識は、詳しい方はお客様の方がよく知っています。入ったばかりの自分がプランニングなんてしていいのか?と戸惑ったこともよくあります。お手当も正直、勤続3〜4年くらいではそれほど多くはないです。ガンガン成績をあげていれば別かもしれませんが、そうすると、プライベートにかけられる時間は少ないです。

私の職場でも離婚する人が何人かいたのは、そうした面もあるのかもしれません。他の仕事よりも「辛抱」が求められます。でも以前より今の方が、お客様の反応も好意的になっているので、これからかもしれません。

K.M.さん (男性 / 愛知県)
ファイナンシャルプランナー 勤続年数5年以上 (職業 : 会社員)

資格の獲得のためには、当然の事ですが、試験に合格しなければなりません。そのためには試験対策を行わなければなりませんが、試験には学科と実技の2つがあります。

正直なところ、学科の試験対策を中心に行う事がとても重要かと思います。そのためには、教科書を読む事よりも、過去問題と市販されている予想問題を中心に、ひたすら繰り返す事が重要です。3級ではあまり引っ掛け問題等はないですが、問題数が多いので一個一個に時間をかける事が出来ません。多くの問題を解くためには要領よく進める必要があり、そのためには問題の意図を素早く理解し解答をしていく必要があります。逆に実技に関しては、問題自体に答えが隠れている事もあり、学科がある程度こなせれば実技自体は大して難しくはありません。とにかく過去問題を繰り返す事、これが重要です。

T.Y.さん (男性 / 大阪府)
ファイナンシャルプランナー 勤続年数5年以上 (職業 : 個人事業主)

ファイナンシャルプランナーになるには、いろいろな道があります。銀行、生損保、証券会社などの社員として経験を積み、ファイナンシャルプランナーになる人はたくさんいます。経験を積み、自分自身でやっていけるなと判断した人は独立してファイナンシャルプランナーになるという人も少なくありません。

私もその一人です。私は証券会社のファイナンシャルプランナーでしたので、独立する直前から生損保の勉強をしっかりして、業界の資格試験を受けました。勉強は難しいので独立する心づもりのある人は早目に勉強を始めると良いと思います。

さらに大事なことは企業に勤務している間に見込み客をたくさん作ることです。本当は独立してからするべきことでしょうが、在職中から内緒で活動して顧客数を増やす活動をしておくことが大切だと思います。

K.M.さん (男性 / 大阪府)
ファイナンシャルプランナー 勤続年数4年 (職業 : 会社員)

私は資格を取るために、通信教育を利用しました。一般的に就職に有利とされているFP2級を取得するためには、まず3級の資格を得る必要があるのですが、通信教育の場合、ライフプラン表という課題を作成して提出することで2級の受験資格が得られるので、まずそれをテキストを見ながら受験勉強も兼ねて作成をしました。

その後は2級の試験で合格するために、テキストを使って毎日30分勉強し、受験1ヶ月前からは過去問5年分を毎日繰り返しながら解きました。通信教育を始めてから資格取得までは5ヶ月ほどでした。仕事をしながらだと、この30分の勉強時間を確保するだけでも大変なので、得意先への移動時間や昼休憩の時間などの、いわゆる「すきま時間」を利用して勉強しました。

ファイナンシャルプランナーのやりがいと将来性についてどう思いますか?

E.M.さん (女性 / アメリカ合衆国 ハワイ州)
ファイナンシャルプランナー 勤続年数5年以上 (職業 : 専業主婦)

ファイナンシャルプランナーという専門的な知識を活かし、お客さまの顕在化した要望・潜在的な要望に対して応えることは素晴らしい仕事だと思いますし、お客さまとの信頼関係の上で成り立つ責任のある仕事だと思います。その上で喜びや感謝の言葉を直接頂ける点はやりがいにもつながり良い点だと思います。専門職であるファイナンシャルプランナーはAIなどが発達していっても、仕事の内容は多少変わるかもしれませんが将来性は期待できる仕事です。

ただ、銀行の中でファイナンシャルプランナーという仕事をやっていた身からすると、目標(ノルマ)によって自身が思う最高のプランをお客さまに常には提示できていなかったし、そのような同僚を沢山見てきました。銀行という大きな組織の中で各部門の専門知識を持った人にすぐに聞けるという点は大変良かったのですが、その大きな組織の縛りによって自分の思うファイナンシャルプランナー像から遠のくというジレンマもありました。

G.Y.さん (女性 / 北海道)
ファイナンシャルプランナー 勤続年数3年 (職業 : 会社員)

正規雇用で働けること、保険や年金の事情に詳しくなれることは良いことです。この仕事を始めてみようと思ったのは、声をかけてくれた(採用してくれた)人の印象がよかったから、ということもあります。普通に求人誌で見かけただけだったら、トライできなかったかもしれません。マイナスイメージが先行しがちかもしれませんが、長くできる仕事だと思います。

ただ、個人情報の厳しさや通販型の保険商品、窓口ショップなどの多様化で、国内生保の職員が活動する状況は今まで以上に厳しくなってはいます。それに加え「職員の高齢化」です。70歳を過ぎても働いている人も多いですが、査定は他の年代の人と変わらないこともあり、フルタイムで夜遅くまで成績の為に走り回らなくてはいけない時もあります。いい面も悪い面も含めて、長い目で頑張っていく覚悟は必要かもしれません。

K.M.さん (男性 / 愛知県)
ファイナンシャルプランナー 勤続年数5年以上 (職業 : 会社員)

ファイナンシャルプランナーのやりがいは得た知識をもとにお客様に提案した際に、「今まで知らなかった」等の喜びの声を頂く事です。将来性についてはこれからますます高くなっていくと思います。理由としては少子高齢化です。人口減少による景気循環の悪化は、これからは逃れられない状況です。

今までのように会社勤めで真面目にコツコツ働いていても、給与は上がらないなんて事は容易に想像出来ます。給与所得が上がらないのであれば、自己の資産を適正に運用し、その部分を補填する事がとても重要になってきて、そこに適切なアドバイスができるファイナンシャルプランナーの需要はますます高まっていく事になるかと思います。

前述については良い点ですが、悪い点については需要が高まるにつれてファイナンシャルプランナー自体の数も増えてくるという事です。当然競争は激化するので、他のファイナンシャルプランナーに負けないようにしなければならないという点があります。

T.Y.さん (男性 / 大阪府)
ファイナンシャルプランナー 勤続年数5年以上 (職業 : 個人事業主)

ファイナンシャルプランナーの醍醐味は、独立することでしょう。独立系のファイナンシャルプランナーになり、顧客に最も有利に働く金融商品や保険などを勧めることではないでしょうか。企業内ファイナンシャルプランナーでは、例えば証券会社なら証券会社の金融商品の販売に終わってしまいます。顧客本位の活動ができないと本物のファイナンシャルプランナーにはなれないと思います。

日本のファイナンシャルプランナーがネックになっていることは、顧客が手数料を払ってアドバイスを受けるという考えが行き渡っていないことです。それで金融商品を売って何%の手数料をもらうという収入構造になっています。本来のファイナンシャルプランナーは商品を売るべきではありません。アドバイスをしてアドバイス料を顧客から頂くのが本当の姿だと考えています。日本のファイナンシャルプランナーが本物のファイナンシャルプランナーになるには今しばらく時間がかかるように思っています。

K.M.さん (男性 / 大阪府)
ファイナンシャルプランナー 勤続年数4年 (職業 : 会社員)

これまでの日本は、とにかく仕事さえ頑張っていれば、年功序列で給与も上がっていくし、老後の社会保障も最低限のものは確保されていた時代でした。しかし時代は変わっています。一般的な日本人はまだまだお金に関する知識が少ないように思います。今後、老後のことも含めて全て自己管理で暮らしていく時代が当たり前になっていくと思います。

将来的には「年金」という言葉が死後になっているかもしれません。そんな時代にお金に関する知識やテクニックをリードしてサポートしていくファイナンシャルプランナーという資格はとても可能性があると思いますが、平均的な日本人のお金に関する知識はどんどん上がっていくと思うので、中途半端な知識しかない人は淘汰され、専門性の高い人が残っていくようになり、競争率は上がっていくと思います。