予備校講師になるには・仕事内容と年収・全国の求人

予備校講師とは

予備校講師のイメージ

「予備校」の定義はあいまいですが、大きくは「入学試験や資格試験の合格をめざす人に知識を提供し、指導を行う教育機関」といえます。予備校講師は、生徒たちが試験に合格できるよう、指導を行います。

予備校にはいくつかの種類がありますが、一般的なのは大学等の受験のための「進学予備校」でしょう。進学予備校のなかには医学、美術、音楽、体育など、専門性の高い大学・学部の受験に特化しているところもあります。

ほかにも、高卒者と同等の学力の認定を受けるための「高卒認定(旧大検)予備校」、資格や各種試験合格のための「資格・試験予備校」などがあります。資格・試験予備校には、司法試験合格をめざす講座や、警察官・消防官になるための講座などがあり、内容は多様です。

予備校講師の仕事は、かつては大きな教室でたくさんの生徒を前にマイクを使用して行う「一斉授業」が一般的でした。近年は、少子化による生徒数の減少や、競合校との差別化のために、「個別・少人数指導」や「オンライン講義」なども増えており、指導スタイルは多様化しています。

認可と無認可

予備校には、学校教育法で定められた基準を満たし、都道府県の認可を受けた認可校と、認可を受けていない無認可校があります。どちらが良い、悪いということはありません。認可を受けていなくても、指導に定評のある予備校はあります。認可基準にとらわれない指導を提供するためにあえて認可を受けない予備校もあります。

予備校講師の職を探す場合は、だれを対象にどんな規模・方針で指導を行っているか、運営母体はどこか、経営状態は問題ないかなどの情報を総合的に見る必要があるでしょう。

認可を受けていない予備校では、生徒は、通学定期券の対象にならないなど「学生としての扱い」を受けられない場合があります。

予備校と学習塾・進学塾との違い

「入学試験や資格試験の合格をめざす人に知識を提供し、指導を行う教育機関」には学習塾・進学塾もあてはまります。予備校と塾の違いは何でしょうか。明確な差異は「認可の仕組みの有無」といえるでしょう。予備校には認可校がありますが、塾には認可の仕組み自体がありません。

一般的に、

  • 予備校は高校生・高卒生、塾は小学生・中学生が対象
  • 予備校は試験合格が目的、塾は学力アップ
  • 予備校は大規模で都市型、塾は小規模で地域型

など、認識はさまざまのようです。しかしこれらはあくまでイメージで、明確な基準はありません。実際には、小学生コースを設ける予備校も、入試合格を目的としている塾もあります。「講師」としての採用情報を探す場合、塾か予備校かというよりは、対象となる生徒はどの年代で、どんな指導方針で何を教えるのかをよく確認することが重要といえます。

予備校講師の年収

予備校講師は、年単位での契約や、授業1コマ単位での業務委託契約、アルバイト契約が多く、大手予備校でも講師としての正社員の求人はあまりありません。平均年収は380万円程度と、それほど多くはありませんが、一部の人気講師の年収は、1,000万円から実力に応じてその2倍、3倍以上という例もあるようです。

業務委託契約やアルバイト契約で80〜90分程度の授業1コマに対し数千円という講師も多くいます。任されるコマが少ないと、収入を確保するために複数の予備校を掛け持ちしなければならない場合もあります。

一般的な講師はもちろん、人気講師であっても契約更新の保証はなく、安定した職業とはいえません。少子化の影響で生徒数が減少しているため、予備校間の競争激化は必至です。講師の質がより問われて、指導力のない講師は淘汰されていく可能性が高いでしょう。

予備校講師になるには

教員免許などの特別な資格は不要です。ただし、一定の指導経験は必須となるでしょう。十分な指導経験がない場合は、比較的経験が少なくても指導のしやすい家庭教師などで経験を積むことが必要です。4年制大学卒業は必須の条件になることが多いです。採用試験は、予備校によってさまざまですが、履歴書・職務経歴書の書類審査、筆記試験、模擬授業、面接といった流れが多いでしょう。

私立難関大学専門コースや、国公立大学専門コースなど、生徒がめざすレベルや大学の種類に応じた特別なコースを設置している予備校もあります。このような難易度の高いコースを担当する講師には、同等の一流大学を卒業していることや、レベルの高い学生を指導できる知識、難関試験に精通していることなど、求められるレベルが段違いに高くなります。

近年は、少子化の影響や、個々の生徒に合わせたきめ細かな指導へのニーズなどから、小中学生対象のコースを設けたり、少人数のクラスや個別指導を行ったりする予備校も増加しています。そのため、十分な知識は大前提で、どのような指導スタイル(集団、少人数、個別など)経験があるかも問われるでしょう。いろいろな指導スタイルに対応できることが評価されるとは限らず、ある指導スタイル限定で豊富な経験を積んでいることが高く評価される場合もあるでしょう。

予備校講師は「試験に合格するための勉強法や問題を解くコツの専門家」という側面も期待されています。この期待に応えるには、勉強法、問題の解き方、試験時間の配分、最新の試験傾向といった「合格するための戦略」の研究は欠かせません。

一方で、「理解できた」という感動や、その科目のおもしろさを予備校講師から教わったという人もいます。分からなかったことが分かるようになる喜びを知っていること、その喜びを伝えたいと思えることも、予備校講師に必要な資質かもしれません。

予備校講師経験者の口コミ

現役予備校講師、予備校講師経験者にアンケートを実施。予備校講師の仕事の口コミ・評判を集めました。

予備校講師のやりがいを教えてください

Y.U.さん (男性 / 愛知県)
予備校講師 勤続年数5年以上 (職業 : 会社員)

たくさんの生徒がやってきて無事に合格をして進学をしていったときの笑顔を見ることがやりがいです。合格をしていくと子供だけでなく保護者の方も本当にほっとしたという表情をします。この表情を見ていると、この表 …

予備校講師になるために努力したこと資格が必要な場合、合格するために努力したこと

Y.U.さん (男性 / 愛知県)
予備校講師 勤続年数5年以上 (職業 : 会社員)

この仕事に就くまでにまず受験に関する知識を入れました。元々学習塾でアルバイトをしていた経験がありますが、本格的に指導をするとなると受験のプロとしての知識が必要になります。この知識を得るために勉強をしま …

予備校講師の将来性についてどう思いますか?

Y.U.さん (男性 / 愛知県)
予備校講師 勤続年数5年以上 (職業 : 会社員)

予備校の将来性で見込まれているのは、利用をする人が増加傾向にあるということです。少子化といわれていますが、大学受験をする人は増えているので、これからも比較的安定して稼ぐことができます。

一方で悪い点 …

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