資格なしで働ける子どもに関わる仕事とは?向いている人の特徴も紹介

資格なしで子どもに関わる仕事をするにはどうすればよいのでしょうか。保育士や幼稚園教諭などの資格がなくても働ける仕事を紹介します。子どもと関わる仕事に向いている人の特徴や、取得しておくと役立つ資格についても見ていきましょう。

資格なしでできる子どもに関わる仕事【幼児編】

ベビーシッター

(出典) pixta.jp

資格はないものの、子どもに関わる仕事がしたいと思う人は多いでしょう。まず、幼児を対象とした仕事を3つ紹介します。

ベビーシッター

ベビーシッターとは、保護者の不在時に子どもの世話をする仕事です。依頼者の個人宅だけでなく、病院・企業・結婚式場などに設置された託児施設で保育することもあります。

預かる子どもの年齢は0〜12歳くらいまでと幅広く、一度に預かる人数も1人だけとは限りません。食事・おむつ交換・トイレの介助といった日常生活の世話や、習い事・保育所への送迎など仕事の幅は広く、子どもの年齢や契約内容によっても異なります。

ベビーシッターを派遣する会社に登録し、正社員やアルバイトとして働くのが一般的です。また、個人事業主として独立する人や、副業として働く人も増えています。

保育補助

保育所・幼稚園・認定こども園・認可外保育施設などで、保育士や幼稚園教諭のサポートをするのが保育補助の仕事です。保育所や幼稚園などで働くためには、保育士や幼稚園教諭の資格や免許が必要ですが、補助としてなら特別な資格がなくても働けます。

具体的な仕事内容は勤務先によっても異なりますが、基本的には保育士や幼稚園教諭とほぼ変わりありません。正社員や契約社員としての働き方もありますが、パート・アルバイト・臨時職員として募集されることの方が多いでしょう。

幼児教室・習い事の先生

幼児教室とは、体を動かしたり知能の発達を刺激する遊びをしたりしながら、子どもの成長をサポートする場所のことをいいます。0~6歳を対象にしており、子どもの発達段階に応じて、独自のカリキュラムや方針に合わせた教育をしているのが特徴です。

特別な資格がなくても働けますが、経験がない場合は講師をサポートするアシスタントとして仕事をするケースもあります。

また、ピアノ・英語・ダンス・書道などの習い事の先生にも、特別な資格は不要です。ただし、子どもに教えられるだけのスキルは必要になります。

資格なしでできる子どもに関わる仕事【学童編】

学童保育のイメージ

(出典) pixta.jp

小学校の子どもを対象とした仕事にも、資格なしでできるものはあります。どのような仕事があるのか具体的に見ていきましょう。

学童保育スタッフ

学童保育で働くには、放課後児童支援員の資格が必要です。しかし、補助スタッフとして働く場合は、資格は必要ありません。学童保育で預かる子どもは、小学校1~4年生が中心です。

授業が終わった後、そのまま学校で預かるほか、学校敷地内の施設、児童センターなどで保育する場合もあります。勤務するのは、平日の放課後や土日、夏休み・冬休みなどの長期休暇です。

預かる時間は運営している機関や会社によって異なりますが、学校がある日は放課後から17~19時、休日は8~18時までとしているところが多いでしょう。

塾講師

小学生から高校生までの子どもを対象に学習指導を行う塾講師も、資格なしで働ける仕事です。指導する内容は、子どもの学年や学習の目的によっても異なります。

小学生のうちは学校の授業の補習として通う子どももいますが、中学生・高校生となるにつれ、受験対策がメインになってくることも多いでしょう。そのため、塾によっては一定の学力が求められることもあります。

塾講師として働くにはある程度の学力が必須ですが、同時に分かりやすく教えるスキルも必要です。また、進路相談などで保護者と面談することもあるので、コミュニケーション能力も求められます。

学校給食スタッフ

学校給食スタッフは、管理栄養士や調理師の指示を受けて、調理の補助などを行う仕事です。学校・保育所・病院などにある調理場のほか、外注を受けている給食センターで働くこともあります。

食材のカットや下処理のほか、調理器具や子どもたちが使った食器の洗浄・消毒、調理場の清掃なども、学校給食スタッフの仕事です。

アルバイトやパートとしての勤務がほとんどで、未経験者OKの求人も多く見られます。学校の給食がない土日や夏休み・冬休みなどの長期休暇は仕事がないため、育児とも両立させやすいのがポイントです。

子どもに関わる仕事に向いている人

保育士と女の子

(出典) pixta.jp

子どもに関わる仕事をするには、向き不向きも重要なポイントになります。どのような人に向いているのか、具体的に見ていきましょう。

責任感がある人

保護者から子どもを預かっているという責任感が必要です。子どもは、大人の予想外の行動を取ることがよくあります。保護者から預かっている間、子どもがけがをしたりトラブルに巻き込まれたりしないよう、最大限注意を払って保育することが必要です。

子どもに関わる仕事は、健やかな成長の一端を任される仕事といっても過言ではありません。子どもが安全に、なおかつ安心して過ごせるよう責任感を持って取り組む姿勢は、資格の有無にかかわらず求められる素養です。

心身共にタフな人

動きが活発な子どもの保育をするには、体力も必要です。けがなどをしないよう、常に気を配って安全を確保しなければならないため、勤務中は気を抜けません。

ベビーシッターや保育補助などでは、おむつを換えたりトイレの世話をしたりと体を使う仕事も多く、体力面でのタフさが求められます。

また性格面では、ある程度のおおらかさも必要です。子どもが相手だと、予定通りに進まないことも多々あります。ささいなことをいつまでも気にしてしまう繊細なタイプや完璧主義の人には、あまり向いていない仕事といえるでしょう。

子どもに関わる仕事に役立つ資格

保育士

(出典) pixta.jp

資格があればできる仕事の幅が広がるため、取得しておくのもおすすめです。子どもに関わる仕事に役立つ資格を3つ紹介します。

認定ベビーシッター

認定ベビーシッターとは、公益社団法人全国保育サービス協会が認定する民間資格です。受験するには協会が実施する研修を受けて修了する必要がありますが、資格を取得すると、ベビーシッターに関する専門知識や技術を保有していることが認定されます。

資格がなくてもベビーシッターの仕事はできますが、取得することで顧客からの信頼感が高まり、依頼が増える可能性もあるでしょう。ベビーシッターの登録会社で働く人だけでなく、個人事業主として独立したい人にもおすすめです。

出典:ベビーシッター資格認定試験 | 公益社団法人全国保育サービス協会

絵本専門士

独立行政法人国立青少年教育振興機構によって設立された資格で、取得すると絵本に関する知識・読み聞かせの技術・感性の高さなどが証明されます。

所定の養成講座を受講すれば取得できますが、受講には司書の資格や絵本・児童文学の出版の実務経験のほか、絵本の読み聞かせ活動の経験などが必要です。

資格を取得すると、絵本の読み聞かせ会の開催や、ワークショップの企画・実施などもできるようになります。読み聞かせをする人への指導・助言や、研修会の講師としての活動も可能になるため、仕事の幅を広げたい人にもおすすめです。

出典:絵本専門士 | 独立行政法人 国立青少年教育振興機構

幼児食マイスター

日本安全食料料理協会(JSFCA)による民間資格で、子どもの成長に必要な栄養バランスを考えた献立作りや、アナフィラキシー症状の予防・対策に関する知識が身に付きます。受験資格は特になく、在宅での受験が可能です。

資格を取得すると、保育所での離乳食・幼児食作りのサポートや、学童保育・放課後デイサービスなどで出すおやつのアレルギー表示の確認などに役立ちます。また、自分自身に小さい子どもがいる人にとっては、実生活でも生かせる資格といえるでしょう。

出典: 幼児食マイスター資格認定試験 | 日本安全食料料理協会【JSFCA】

資格なしでも子どもに関わる仕事はできる

保育士と赤ちゃん

(出典) pixta.jp

資格なしでも、サポートや補助としてなら子どもに関わる仕事はできます。習い事や塾の講師などの場合は、自分の得意なスキルを生かしながら働けるでしょう。

ただし、資格の有無にかかわらず、責任感の強さや心身のタフさなどは必要になります。資格がないからと諦めるのではなく、自分にできる仕事を探してみることがポイントです。

求人サイトのスタンバイには、資格なしでも子どもに関われる仕事が数多く掲載されています。どのような仕事があるのか、チェックすることから始めてみるのもおすすめです。

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