一次面接の通過率をチェック!面接を突破するために知っておくこと

面接には一次面接や二次面接、最終面接などがありますが、当然ながらまずは一次面接を突破しないといけません。不採用になる人がなぜ落とされるのか、一次面接を通過する人の特徴は何か、頻出する質問の対策などを解説していきましょう。

一次面接の通過率

資料を見ながら面接をする

(出典) photo-ac.com

面接に臨む際、どのくらいの確率で面接をパスできるか気になる人は多いでしょう。一次面接の一般的な通過率について紹介します。

転職の場合は半分以下といわれる

新卒の場合と比べると、転職での一次面接通過率は厳しくなっています。理由は新卒と異なり即戦力が期待されているため、ハードルが高くなるからです。

業界の採用方針、企業の規模などにより一概に通過率が何パーセントとはいえませんが、おおよそ半分以下です。

企業側は、入社目標人数から逆算して、辞退率も踏まえながら目安人数を割り出しています。とはいえ転職面接の場合、厳しい通過率であることは間違いないため、万全を期して挑みましょう。

二次・最終面接の通過率

一般的に、面接の中で通過率が最も低いとされているのは二次面接です。なぜなら、一次面接のときよりもさらに深い質問をされ、細かくチェックされるためです。そこで会社に合わないと判断されてしまえば、一次面接を通過できても落とされてしまうでしょう。

一次面接のときとは違い、二次面接では人事の担当部長であったり、管理職であったりと責任がより大きい人が担当になるケースもあります。そのため、より厳しい目で見られると思っておく必要があります。

なお最終面接は二次面接よりも比較的通過率が高くなっていますが、求められる質問がそれまでとは少し異なるため対策は必要になります。

一次面接で不採用になる理由

悩む男性

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一次面接で落とされる理由はどこにあるのでしょうか。その理由を面接中の言動や、転職の動機といった面から解説していきます。

転職理由が漠然としている

話に筋が通っていない人は、一次面接で落とされやすくなります。例えば転職理由があいまいでしっかりと答えられない、志望動機とこれまでの職歴に接点が見られないなどといった場合、話に矛盾が出てくるでしょう。

面接官の視点で見ると、この人はきちんと対策をしてきていない人だと映ってしまい、入社意欲が低いとみなされがちです。

面接でする話の内容と履歴書・職務経歴書の内容にずれが生じないよう、事前に話す内容を固めておきましょう。

質問に的確に答えられない

面接官の質問に対してずれた答えを返してしまうのも、マイナスな印象になります。コミュニケーションが苦手な人はもちろん、緊張してしまうときにも起こりがちな問題です。

自分の考えを伝えようという意識が強すぎると、話が長くなり「何を伝えたいのだろう?」と思われてしまいます。準備なしに長く話をすることは難しいことです。伝えたいことは事前に簡潔にまとめておくよう対策をとりましょう。

もし面接官が聞いてきた質問の意図がくみ取れなかった場合は、1回か2回程度であれば「○○という理解で間違いないでしょうか?」と確認しても大丈夫です。

印象面でのマイナス評価、ビジネスマナーの不足

基本的なこととして、面接は担当の人に時間をとってもらい、自分を見てもらう場です。その場で身だしなみに清潔感がなかったり、態度が良くなかったりすればマナーのない人だと判断されます。

男性ならヒゲをそる、女性なら濃すぎるメイクは控える、服のシワはとっておくなど身だしなみを整えておきましょう。

ぼそぼそと小さい声で話す、うつむいていて姿勢が悪いといった行動も、ビジネスマナーが足りていないと思われます。

堂々と背筋を伸ばし、相手の目を見てしっかり話すというように、ビジネスマナーのおさらいを事前にしておくのがおすすめです。

一次面接でよく聞かれる質問とは?

面接質問

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一次面接では、どういった質問がよく出てくるのでしょうか。聞かれることが多い質問例をまとめました。

転職・退職の理由

転職面接で必ずと言っていいほど聞かれる質問です。面接官はこの質問で、応募者の考え方・前向きな転職かなどを確認します。

転職の理由がネガティブな場合、同じことがあったらまたすぐ辞めてしまうのではと思われやすいので、ポジティブな答え方をしましょう。

例えばやりたい仕事ができないという理由であれば、もっと自分のスキルを高めてキャリアアップしたいからというように変換します。

今までの実績

中途採用である転職では、基本的に即戦力としての力を求められます。実績を聞くことで、企業は入社後にどの程度活躍してくれるかを判断するでしょう。

実績を伝える際はただ実績のみを伝えるのではなく、どう自分で努力して達成したかもアピールすると好印象です。

例えば営業であれば、「○○件の契約を達成しました」という実績に加え、契約を勝ち取るために意識したこと、改善したことまで伝えましょう。

今後のキャリアビジョン

○年後にどういった仕事に関わりたいか、入社後はどんなキャリアを積みたいかといった質問もよくされます。応募者のキャリアプランと企業のビジョンが合っているか、大きなズレがないかを確認するための質問です。

ここでは主に、自分のキャリアビジョンと企業の事業内容に関係性を持たせた内容を話すと良いでしょう。

受け身すぎる回答、ビジョンが不透明な回答はマイナスな印象になります。明確なビジョンを言えるよう用意しておき、スムーズな受け答えを意識すると好印象です。

一次面接の通過率を上げるためのマナー

胸ポケットにハンカチをしまう男性

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一次面接で少しでも通過率を上げる方法はあるのでしょうか。マナーの観点から解説していきましょう。

身だしなみと言葉づかい

身だしなみに関しては、清潔感のある服装と髪形がマストです。服装は指定がない限り基本はスーツにしましょう。オフィスカジュアルでOKのときもありますが、特殊な業界でない限りはスーツで臨んでマイナスになることはありません。

髪形は過度な染髪、プライベートと境目がないようなラフすぎるものは控えましょう。出かける前に寝癖がないか確認しておくことも忘れないようにします。

言葉づかいは、礼儀正しくビジネスマナーを意識したものにしましょう。第一印象は見た目と言葉づかいで大きく変わります。言葉づかいに関しては、間違っていた場合に自分でなかなか気付けません。第三者に確認してもらうと良いでしょう。

面接に臨む態度

ビジネスマナーとは、身だしなみや言葉づかいだけではありません。例えば14時からの面接であれば13時55分には訪問できるかなど、遅刻をしないのが社会人としてのマナーです。

もし電車が大幅に遅延したなどトラブルが起きたときは、分かった時点ですぐに連絡を入れ、その旨を伝えましょう。

面接中の態度は、はきはきと気持ち良く話せるか、挙動不審になっていないかを意識します。また面接ではどれだけ意欲があるかも見られているため、企業研究をしっかりしているかどうかも真摯な姿勢を表すことにつながります。

通過率の低い転職の一次面接は要対策を!

面接を受ける女性

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一次面接は想像以上に通過率が低く、転職面接ではよりその傾向が顕著になっています。

一次面接で落とされる人と通過できる人は何が違うのか、落とされる人の傾向を把握して反面教師にしましょう。

気を付けるべきマナー・言動を知って、どういった質問がされるのかも事前に対策しておけば、通過率も上がりやすくなるでしょう。