自己PRで強みを効果的に伝える方法とは?書き方を例文付きで紹介

自己PRに何を書けばよいか悩んだときは、企業が何を求めているか考えましょう。自己PRで伝えたい内容や、自分の強みの見つけ方を紹介します。アピールしたい強みに合わせた例文と、書き方のポイントも見ていきましょう。

自己PRの強みとして何を伝えればよいか

考え事をしている女性

(出典) photo-ac.com

転職のとき、自己PRでは何を強みとして伝えればよいのでしょうか?得意なことをそのまま伝えればよいのか、保有している資格を書けばよいのか悩むこともあるはずです。自己PRで企業が何を求めているのか、基本的なポイントを解説します。

経験やスキルを生かして活躍できること

自己PRでは、入社後に活躍できる根拠を示します。これまでの仕事経験やスキルをアピールしましょう。

業務に役立つ資格を持っているなら、資格の名称を伝えることで強みになります。その資格を業務のどこで生かせるのか、具体的なエピソードも付け加えましょう。

自己PRとして伝える強みは、「応募先で生かせるスキル」であることが重要です。英語を生かす場面のない業務で語学スキルをアピールしても、効果は薄いでしょう。

自分の強みをただ伝えるだけでなく、どうやって貢献できるのか伝えることが大切です。

応募する職種への適性

転職時の自己PRは、自分の一番得意なことを伝える場面ではありません。仕事内容にマッチした強みを伝えることが大切です。どんなに優れた人材であったとしても、職種にマッチしていなければ、採用される確率は低くなります。

事務職ならパソコンやコミュニケーションスキル、営業職ならこれまでの顧客層や営業形式、その実績が強みになるでしょう。社会人経験のある転職の場合はこれまでの職務経験と応募ポジションとの関連性を伝えるのが効果的です。

企業は、採用後に自社で活躍する人材を求めています。応募職種に適性があることをアピールすれば、今後の活躍を想像してもらいやすくなるでしょう。

強みにはならない内容は?

パソコンを打つ

(出典) photo-ac.com

自分の経験やスキルを伝えても、企業には強みと判断されないこともあります。自己PRでマイナスの印象を与えないためにも、避けた方がよいポイントを知っておきましょう。企業の意図は何なのか、意識することが大切です。

結果が伴っていないこと

自分ができないことを強みとして話すと、担当者は不安を抱きます。別の質問の答えと矛盾しないよう、実際に強みではないことを話すのは避けましょう。

「顧客とコミュニケーションを取るのが得意」という話は自己PRとして成り立ちます。しかし、営業成績にはつながらず、成績は下位だったとすると結果が伴っていません。

また、結果が伴っていたとしても、マイナスイメージを与える自己PRもあります。

例えば、「自分の主張をはっきり言えること」は強みです。しかし、主張を通すために周囲の意見を全く聞かず、揉めたとしても自分の意志を貫き通すという話は、コミュニケーションが取れない印象を与えます。

短所と受け止められかねない内容を伝えるのは避けましょう。

直接仕事につながらないこと

強みを話すときは、仕事につながるかどうかを意識しましょう。スピード感が重視される仕事で、慎重な姿勢をアピールしても効果が薄くなります。

転職エージェントなどを利用している場合は、自分の強みが仕事で求められている要素にあてはまっているかどうか、応募先の仕事に理解がある第三者の意見を聴くなどして確認すると安心です。

抽象的で分かりづらいこと

自己PRで伝えたい内容は、強みをどのように仕事で生かせるかです。性格的な魅力をアピールする場合、曖昧にならないよう注意しましょう。

「私はいつも人に明るく接することができます」という自己PRは、コミュニケーション能力や明るい性格を伝えているように見えます。

しかし、転職の場面では、明るく接したことで何が起こるのかが重要です。顧客に満足してもらい、営業成績につながるという結果もあるでしょう。自己PRでは、「強みを生かした結果、〇〇という実績を残せた」までセットで伝えます。

「頑張ります」「努力します」といった表現も、自己PRとしては弱いでしょう。具体的な結果をアピールすることで、根拠が生まれます。

自己PRで使える強みの具体例

打ち合わせテーブル

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能力や性格に応じて、自己PRで使える強みは変わってきます。どんな強みをアピールすればよいのか、主なケースを見ていきましょう。対人関係や仕事の遂行能力、性格的な強みについて具体例を紹介します。

「対人関係」についての強み

仕事をする上で、対人関係は重要です。コミュニケーション能力や協調性は、強み・長所としてアピールできます。

例えば、「傾聴力」は顧客・取引先・同僚など、関係を問わず役立つ能力です。傾聴力は人の話を熱心に聞き、話を引き出す能力を意味します。

顧客関係でいえば、「熱心に相手の希望を聞き出し、適切なプラン・サービスを案内できる」という点が強みです。結果として、大口の契約を獲得した実績があれば、併せてアピールできます。

傾聴力の高さだけでなく、能力を生かして何をできるかを伝えましょう。

「実行力」についての強み

仕事を進める上で、「実行力」を生かす場面は多いでしょう。自己PRとして実行力をアピールするには、「何を実行し、達成したのか」が大切な要素です。これまでの経験で、計画を立て最後までやり抜いた業務について考えてみましょう。

プロジェクトのリーダーを務め、チームメンバーとのコミュニケーションを取りながらプロジェクトを成功に導いたなど、具体的なエピソードを付け加えると説得力が増します。

計画性を持ってメンバー間の業務調整や、自分のスケジュールを管理した実績は、入社後にプロジェクトを進める上で役立つはずです。

「性格」についての強み

自己PRでは、性格面の強みもアピールできます。応募先の業務が未経験である場合や、社会人経験が浅いときには性格面での強みが生かせるでしょう。

性格上の強みであっても、自己PRである以上は仕事にどう役立つかをアピールすることが大切です。

真面目に仕事に取り組むことが強みであれば、「前職では無遅刻・無欠勤を○年続け、真面目に取り組んできた」など、具体的なエピソードを話しましょう。

好奇心の強い性格では、新しい仕事に臆せずチャレンジした経験や、興味を持った仕事に関する資格を取得したといった具体例を伝えます。

自分の強みを見つける方法

自己分析

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自分の強みが見つからないとき、探す方法はあるのでしょうか?強みを見つけるための手順や、考え方を紹介します。

応募先企業のニーズを把握する

応募先企業がどんな人材を求めているかを知ると、何をアピールすればよいか分かってきます。自分の強みと、応募先が求める人材の共通点も見つかるはずです。自己PRの内容を決める前に、まずは企業について調べましょう。

応募先の職種によって、必要となる能力は異なります。募集要項や求人票には、仕事内容や求めるスキルが書かれているため参考にしましょう。企業によって、求めるレベルは異なります。

例えば、営業では積極性やコミュニケーション能力が必要です。一致する部分がないか、考えてみましょう。

経験を時系列で書き出す

これまでの経験から強みを探すには、今まで経験した具体的な業務を書き出してみましょう。時系列でまとめると、関連事項を思い出すきっかけにもなるはずです。

自己PRは、特別な経験である必要はありません。まずは自分の強みにこだわらず、経験を全て書き出してみましょう。

全て書き出した後は、強みになりそうな部分を掘り下げます。活躍したときに得た数値的な実績や、褒められた内容を具体的に書いてみましょう。

強みにできそうなことをピックアップ

経験を書き出した後は、その中で自分の強みになりそうなことを抜き出していきましょう。できるだけ、多くの強みを見つけることが重要です。

ざっくり書き出した時点で強みが見つからないときは、それぞれのエピソードを深く掘り下げます。

ピックアップの時点では、深く考えずにできるだけ多く挙げてみましょう。少しでも自分の強みとして使えそうなものであれば、問題ありません。

全ての強みが分かったら、抜き出した強みを見比べて絞り込む作業に移ります。「応募先企業にマッチしているか」「自己PRとして結果が伴っているか」を判断基準にしましょう。

強みが分からないときの対処法

スマホで調べ物をする

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自分の強みが全く分からないときは、何が強みなのか考えるところから始めます。強みが1つもないということはありません。特別なことでなくても、行動や性格から強みを見つけましょう。

自分に問いかけて深掘りする

経験を書き出したとき、はっきりとした強みが見つからないこともあります。スキル・実績として示せる強みがないときは、もう一度自分に問いかけて確認しましょう。

簡単な業務内容だけでなく、「具体的に何をしたか」を書き出していくのも効果的です。例えば、顧客に商品を提案して喜んでもらった場合、顧客に対してどんな対応をしたか思い返してみましょう。

「親身になって話を聞いた」「簡単に諦めず何度も足を運んだ」など、行動から自分の強みが見つかります。

過去の経験から強みが見つからない場合、将来のビジョンや挑戦したい目標を問いかけるのもよいでしょう。自分だけで判断できないときは、上司や同僚に言われた言葉も振り返ると、他人から見た強みが分かってきます。

弱みから強みを探す

自分の弱みが分かる場合は、悪いところを強みに変える方法を考えましょう。まずは、失敗したときどのように問題を解決したか考えます。仕事での失敗は誰にでもあることです。

失敗した後、どうやって問題を解決したかは強みとしてアピールできます。失敗をフォローするために行動したことを、思い出してみましょう。

また、弱みの中には強みとして言い換えられるものもあります。「自分の意見がなかなか言えない」という弱みは、「空気を読んで意見を合わせられる」という強みにもなるでしょう。

スキルを分けて整理する

パソコンで作業する

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自己PRで伝えるスキルは、主に2つに分類されます。自己PRをまとめる前に、自分がアピールしたいスキルがどの分野に当てはまるか、整理しましょう。

どこでも通用する「ポータブルスキル」

「ポータブルスキル」は、性格や資質を表すスキルです。忍耐強さや主体性など、自分がもともと持っている能力を示します。

ポータブルスキルは、会社や職業が変わっても共通して役立つものです。未経験分野に挑戦するときなど、実績が少ないときでもアピールしやすいでしょう。

自己PRで強みを書くときは、ポータブルスキルと一緒に「それによって得た実績・結果」を付け加えると説得力が増します。

資格や経験など「テクニカルスキル」

「テクニカルスキル」は、技術力や専門性のあるスキルを表します。具体的には、資格や仕事で得た実績がテクニカルスキルに分類されるでしょう。

専門的な職種であるほど、テクニカルスキルは重視されます。ITエンジニアの場合、開発に必要な資格やプログラム開発の経験は、転職の際に役立つでしょう。

これまでに経験した職種への転職を考えているときは、テクニカルスキルを中心にアピールすると効果的です。

応募書類での強みの書き方

自己紹介欄

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応募書類に強みを書くときは、文字数や記載内容に気を配りましょう。自己PRの基本的な書き方や、ポイントを解説します。

原則200文字程度で簡潔に

自己PRの長さは、200字前後を意識しましょう。できるだけ簡潔にまとめることで、強みの部分を際立たせます。長い文章は意図が伝わりにくく、短すぎる文章は説得力に欠けるため、適度な文字数を目指しましょう。

基本的な構成は、「結論」「具体例やエピソード」「入社後の熱意を示す締め」です。結論である自分の強みを前に持ってくることで、重要なポイントを読んでもらうチャンスを作ります。

採用担当者が全文を読んでいるとは思わず、大切なことは先に伝えるよう心掛けましょう。

具体的なエピソードを盛り込む

自己PRには、具体的なエピソードを盛り込むことが基本です。「私はとてもコミュニケーション能力が高いです」と一言書いてあっても、説得力に欠けます。

なぜコミュニケーション能力が高いといえるのか、具体例を出しましょう。誰にでも当てはまる曖昧な状況ではなく、実体験を付け加えるのがポイントです。

コミュニケーション能力を発揮した場面や、能力によって得た実績をアピールすると真実味が生まれます。実績や根拠を出せない強みは、できるだけ避けましょう。

文字数に余裕があるときは、1つの強みに対して複数の実績・エピソードを組み込むのも効果的です。

成果は客観的なものを記載する

強みの根拠となる実績・成果は、「客観的に判断できるもの」を選びます。例えば、熱心な営業で「お客様に喜んでもらった」というのは主観です。

熱心さをアピールするのであれば、「月に○件の契約が取れた」と数値を出すのが望ましいでしょう。また、件数が多いのか少ないのか判断できるよう、周囲や前年度との比較を出すと分かりやすくなります。

客観的に見て強みといえる数値が出せないときは、「店長に任命」「リーダーに昇格」など事実を述べるようにしましょう。

強みをアピールする例文

パソコンを操作しながらメモをとる

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自己PRで伝えたい強みによって、効果的な伝え方は異なります。アピールしたい能力ごとに、作成のポイントと例文を見ていきましょう。

「責任感」があることを伝える例文

責任感をアピールする場合、仕事を投げ出さずやりきったエピソードを伝えるのが効果的です。

「責任感がある」という言葉は抽象的になるため、ほかの言葉に言い換えて伝えましょう。粘り強さや忍耐力を伝えたいときにも、責任感をアピールするエピソードが役立ちます。

【例文】

私は、問題が起きても最後までやり抜く気持ちを大切にしています。前職のとき、退職した社員との引き継ぎがうまくいかず、クレームに発展したことがありました。大変厳しいお客様で、難しい要望も受けました。

しかし、引き継いだ以上は自分のお客様ですので、改めてお詫びをしたうえで先方の要望とこちらのできることをすり合わせ、誠意を持って提案を続けたことで、契約を継続いただき前年比120%の発注をいただけるようになりました。貴社の営業でも結果を残せるよう尽力いたします。

「コミュニケーション能力」を伝える例文

コミュニケーション能力をアピールするときには、「どんなコミュニケーションが得意なのか」を具体的に説明します。

取引先や部署間の連携・顧客への提案力・話を聞く力など、伝えたい能力に合わせてエピソードを考えましょう。例として、周囲と連携できる力をアピールするケースを紹介します。

【例文】

私は、取引先や他部署との連携を取りながら、仕事を進めていけるのが強みです。前職の〇〇の企画では、取引先との調整役を務めた経験があります。

自社内でも複数の部署にまたがる案件だったので、ガントチャートをつくり、タスクをまとめて、具体的な提案や定期的な確認を行った結果、取引先にも大変喜んでいただき、次年度は他社とのコンペなしでご指名をいただくことができました。部署間の連携や取引先とのコミュニケーションを意識し、貴社でも〇〇の業務で貢献したいと考えています。

 

「行動力」があることを伝える例文

行動力をアピールするときは、行動に至った経緯や納得感のある理由が求められます。

考えず動いているだけと判断されないよう、起こった問題や行動の理由、行動した結果を併せて伝えましょう。

【例文】

私は、迷ったときには動くことにしています。〇〇のサービスを提供していたとき、特定の年齢層だけ売上が激減していることが判明し、社内でも問題になっていました。

そこで、まずは対象者に話を聞くことが大切だと考え、上司に提案し現在の顧客だけではなく退会した顧客へのアンケート調査や話を聞く企画を設けました。調査でサービス改善のヒントが見つかり、前年比〇%の利益改善につながったことから、提案や行動の大切さを実感しています。

 

 

「リーダーシップ」を伝える例文

リーダーシップは、指導力・統率力を表す言葉です。ビジネス面でアピールする際は、これまでの指導経験を伝えます。

しかし、指導には幅広い分野があり、全ての状況を伝えるのは難しいものです。アピール項目が多すぎると、印象がぼやけます。

具体的なエピソードとして、「指導者が解決するべき問題」「解決方法」「問題解決によって得た実績」を伝えるのが効果的でしょう。

【例文】

私が意識しているのは、指導力です。現職では、複数の店舗を統括するエリアマネージャーを担当していました。いくつかの店舗を担当していると、どうしても各店舗で売上に差が出てきます。

全体の士気を高めるため各店舗で行われている取り組みを共有し、よいアイデアを積極的に取り入れるための仕組みを作り上げました。店舗間でのリーダー層の定期的な交流や、共通の目標設定により意識が高まり、○年連続売上アップを継続しています。

 

「向上心」を伝える例文

向上心は具体的な結果やエピソードで表現できます。これまでステップアップしてきた経験や、取得済みの資格・スキルを伝えましょう。

ただし、「勉強したい」「教えてもらいたい」といった表現には注意が必要です。他力本願ではなく、個人で成り立つ向上心をアピールしましょう。

そのほか、独立や起業を目指すなど、いずれ退職することをにおわせる表現も評価が分かれます。

【例文】

私は、現状に満足せず努力し続けることが重要だと考えています。これまで携わってきた販売の仕事では、仕事以外の時間でも、販売や営業に関するスキルを向上のための書籍を読んだり勉強会に参加し、学んだことを実践することで成果を積み重ねることができ、一般の販売員からリーダー、店長へとステップアップしてきました。

○年には、全国の店舗で実施された顧客満足度調査で、○位の表彰も受けています。お客様に最適な商品を提案できるよう、カラーコーディネーターの資格も取得しました。これまでのアパレル販売経験と向上心は、貴社の営業でも役に立つと考えています。

 

面接で自分の強みを答えるポイント

面接で会話をする

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書類ではなく、面接で強みを伝えるときは「話す時間」や「話し方」も重要です。面接で自己PRを求められたときに、注意しておきたいポイントを紹介します。

1分以内にまとめて話す

自己PRを面接で話すときは、原則1分以内を目安に内容をまとめましょう。話す内容が多すぎると、冗長な印象になります。伝えたいことを簡潔にまとめるためにも、1分程度を目指しましょう。

1分間で話せる内容は、250~350字程度です。人前で話すことに慣れていないとスムーズに話せなくなるため、面接前に時間を計って練習しましょう。

なお、面接官から独自に時間を指定されることもあります。構成力や論理的にまとめる力を確かめようと考えているなら、3分の時間制限が一般的です。

基本は1分間の自己PRを考えておき、指示に合わせて付け加えるエピソードを考えておくとよいでしょう。

書類の内容に沿って話を展開させる

面接では原則、履歴書や職務経歴書に書いたことを話します。話す内容が違うと、一貫性が感じられません。

書類に書いたことを話すといっても、ただ読み上げるのではなく「面接官の質問に合わせた回答に直す作業」が必要です。履歴書の欄と同じように「自己PRは?」「保有スキルは?」と質問されるとは限りません。

「あなたの強みと弱みは何か」と聞かれたときは、自己PRの内容をベースに弱みも付け加えます。面接官との会話を通して、書類の内容に肉付けをしていくと考えましょう。

情報の追加や構成の変更にも対応できるよう、丸暗記ではなくざっくりとした方向性を決めておくことが大切です。

声のトーンや話し方も意識する

面接では、応募者の態度も重要な要素です。話し方は明るく、はっきりと発声します。早口にならないよう気を付け、重要なポイントはゆったり話す余裕があると好印象です。

人に熱意や気持ちを伝えるときは、強弱も意識しましょう。棒読みで一定のリズムのまま進んでいくと、入社意欲が伝わりにくくなってしまいます。

また、表情や座り方も意識しましょう。面接官の顔を見て、その場に応じたコミュニケーションを取ることが大切です。

ずっと目を見つめるのではなく、適度に視線を外して自然な印象を作ります。目を見つめると緊張してしまうときは、視線をやや下に落としたり、眉間を見たりするのもよいでしょう。

自分の強みを効果的にアピールしよう

パソコンをしながら考える

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自己PRで何をアピールすればよいのか迷ったときは、自分の強みを探すところから始めましょう。これまでの経験を振り返り、自分に問いかけることで強みが見つかります。

アピールしたい能力と併せて、エピソードや入社後にどうやってスキルを役立てるかまで付け加えると効果的です。

自分の魅力を知り、応募先のニーズに合わせた自己PRを作成しましょう。

井上真里
【監修者】All About キャリアカウンセラー/起業・経営ガイド井上真里

採用コンサルタントおよび現役人事。慶応大学卒業後、東証一部上場企業2社で人事を担当。20代で独立し企業の採用コンサルティングを行う傍ら、個人の面接指導やキャリアコンサルティングに従事。書籍、雑誌、テレビなどメディアに出演。現在はキャリアコンサルタントおよび企業の人事責任者として、個人側・企業側双方の立場から、心も経済的にも豊かなキャリアを描くための支援を行う。
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著書:
就活女子のための 就活迷宮から抜け出すトビラ (TAC出版)