面白い自己紹介で印象アップ!気を付けるべきポイントや例文を紹介

面接での自己紹介は誰しも緊張するものですが、面接官に興味を持たれるためには、ほかの応募者とはひと味違った「面白い自己紹介」をするのがおすすめです。短い時間で相手の印象に残るような、面白い自己紹介をする方法と例文を紹介します。

面白い自己紹介をする3つのメリット

二人の面接官

(出典) photo-ac.com

面接では、面白い自己紹介をすると印象に残りやすくなります。しかし、「ビジネスシーンで面白い自己紹介をしてもよいのか」と思う人もいることでしょう。

面白い自己紹介といっても、ここでは人を笑わせることを目的としているのではなく、自分の人柄を相手に伝えるための「独自性にあふれた自己紹介」のことを指しています。

なぜ面接で面白い自己紹介をするのがおすすめなのか、3つのメリットを挙げて説明していきます。

面接官の印象に残る

面白い自己紹介をするメリットの1つは、面接官の印象に残ることです。

面接の場というのは、誰もが緊張するものです。そんな張り詰めた雰囲気の中で自己紹介するときには、つい当たり障りのないことを話したり、いつもの自分を出せずに終わってしまったりする人が多いでしょう。

そんな中、面白くてインパクトのある自己紹介をすれば、面接官の印象に残って名前も覚えてもらいやすくなります。「もっとこの人の話を聞いてみたい」と思われるためにも、面白い自己紹介は効果的といえるのです。

独創性をアピールできる

人と違うユニークで面白い自己紹介には、独創性をアピールしてほかの応募者と差別化する効果も期待できます。面白い自己紹介をするには、独自の視点による捉え方や豊かな発想力が必要です。

そのため面接官は、ただ面白いことを言う人というだけでなく、「発想力が豊かでクリエイティブな人」として評価します。そのような人は、企業がぜひ採用したいと思う貴重な人材でもあるのです。

社内のムードメーカーになると期待される

面白い自己紹介をすると「ユーモアがあって親しみやすい人」という印象を与えるので、社内のムードメーカーになる人材ではないかと期待されるでしょう。従業員同士が円滑な関係を築いているかどうかは、仕事の効率にも影響します。

ユーモアのある人は、相手の警戒心を解いて緊張をほぐせるため、人間関係の構築やコミュニケーションを取るのもスムーズです。営業関係の仕事なら、客との会話も弾み好印象を与えられる人材だとアピールできるでしょう。

面白い自己紹介をするための4つのポイント

面接を受ける女性

(出典) photo-ac.com

面白い自己紹介をするといっても友達同士の会話ではないため、ビジネスシーンにふさわしい方法が求められます。面接官に好印象を残せるような自己紹介をするためのポイントを、4つ紹介します。

1.明るくハキハキと話す

相手によい第一印象を与えるためには、明るく笑顔でハキハキ話すことが大切です。どんなに面白いことを言っても、何を話しているのか聞き取れなければ意味がありません。

緊張して早口になってしまうと、せっかく考えた面白い内容が伝わらないので、大きな声でゆっくり話すように心掛けましょう。

また、無表情だったり暗い雰囲気だったりすると、面接官にマイナスなイメージを与えてしまうことにもなります。たとえ話す内容がそれほど面白くなかったとしても、笑顔で明るく話すだけで、与える印象はアップするものです。

2.長すぎず簡潔に話す

自己紹介はだらだら話さずに、ポイントを押さえて簡潔に話しましょう。面接の自己紹介なら、「1分以内」で終わらせるのがちょうどよい長さです。

長すぎる自己紹介は面接官が飽きてしまったり、伝えたい要点が分からなくなったりします。企業によっては、面接時間が決められていることもあるでしょう。

笑える要素やユニークな内容を交えて短くコンパクトに話すことで、話をまとめる才能や相手に伝えるスキルがある人物という印象を与える効果もあります。「もう少し聞きたかった」と思われるような長さにするのが理想です。

3.自己PRと混同しない

自己紹介と自己PRは、混同しないようにしましょう。自己紹介は、あくまで相手に自分のことを知ってもらうためのものです。

少しでも面接官の印象に残るように伝えることは大切ですが、自慢話になったりスキル・知識をアピールしすぎたりすると、逆効果になることもあります。

自己紹介とは別に自己PRを求められることもあるので、同じ内容になってしまわないよう分けて考えて、準備しておくのがおすすめです。

4.品のないネタは避ける

合コンや友達同士の自己紹介ではないので、いくら面白い自己紹介といっても、下ネタや品のないギャグなどを言うのはNGです。

面接でよい印象を与えるどころか、マイナスなイメージを植え付けてしまうことになりかねません。面接は仕事の場だとわきまえて、内容を考えることが大切です。

また、誰かを中傷する内容や、ふざけすぎたネタもビジネスシーンにはふさわしくありません。自虐的な内容も行きすぎると、自分を卑下するネガティブな性格だと受け取られる可能性があるので注意しましょう。

面白い自己紹介に使える例文4選

手帳に記入する女性

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面白い自己紹介を考えるには、ネタを選ぶところから始まります。実際に面接で使えるユニークなネタを4つ、例文付きで紹介します。

1.自分の名前をネタにする

珍しい名前や、読み方が難しくて絶対に最初は間違えられる名前、芸能人・有名人と同姓同名など、名前に関するエピソードをネタにしてみましょう。面接官に自分の名前を覚えてもらう効果もあります。

【例文】

「俳優の〇〇さんと同姓同名です。病院で名前を呼ばれると、その場にいる人が一斉に周りを見回すので、とても気まずいです。返事をして立ち上がるときに、ついお辞儀をして謝ってしまいます。」

「〇〇といいます。珍しい名前なので、なぜその名前なのかと聞かれることが多いですが、私自身が一番知りたいです。」

 

2.ギャップをネタに話す

人はギャップのある人物に会うと、もっとその人のことを知りたくなるものです。見た目とのギャップがある性格や癖など、思わず笑ってしまうようなエピソードを話してみましょう。ギャップは大きいほどインパクトがあります。

【例文】

「体がガッチリしているのでボクシングや柔道をやっていると思われるのですが、実は社交ダンスをやっています。」

「ご覧の通り痩せていてか弱そうに見えるのですが、子どもの頃から空手をやっていて黒帯を持っています。」

 

3.苦手をネタにする

自分の苦手なことを逆手に取って、アピールポイントにしてしまうのもよい方法です。ユーモアを交えながら、やや自虐的に明るく話しましょう。

【例文】

「高い場所が苦手です。それなのに先日観光地でつり橋を渡ってしまい、冷や汗でシャツがびしょぬれになってしまいました。」

「子どもの頃からニンジンが苦手です。どんなに小さくカットして料理に入れられていても、絶対に見つける自信があります。」

 

4.趣味について話す

打ち込んでいる趣味や、始めたばかりの趣味について話すのもおすすめです。マニアックすぎる趣味の話も、伝え方によっては相手に印象付けるユニークな自己紹介になります。

面接官が似たような趣味を持っていると、親近感を抱いてもらえるかもしれません。

【例文】

「鉄道模型やジオラマを作るのが趣味です。没頭すると時間を忘れてしまうので、休日は食事をせずに終わってしまうこともあります。」

「家庭菜園が趣味で、今はトマトとキュウリを育てています。立派に育つととてもうれしくなります。自分が作った野菜を食べる瞬間が、とても幸せです。」

 

面白い自己紹介で好印象を与えよう!

面接する男性

(出典) photo-ac.com

自己紹介は、相手に自分のことを知ってもらうために、とても大切なものです。採用面接での自己紹介であれば、面接官にどれだけ好印象を残せるかが重要になります。

面白い自己紹介をし、面接の緊張した空気を和ませることができる人材なら、面接官から一目置かれて選考にも有利に働くかもしれません。自分の人柄が伝わるような、ユニークな内容を考えてみましょう。