面接用のスーツがない場合に女性は何を着るべき?選び方のポイント

面接用のスーツがない場合、女性は何を着用すべきなのでしょう。何を着るべきか分かっていない状態で面接に臨むと、採用されにくくなります。面接用のスーツがない場合に着るべきアイテムの選び方や、対処法などをチェックしましょう。

面接で着るスーツがない場合の女性の服装

オフィスカジュアルの女性

(出典) photo-ac.com

面接で着るスーツがない場合、何を着ればよいのか悩む人は多いはずです。選択を誤ると、悪い印象を与える心配があります。スーツ以外を着る場合の服装の選び方を見ていきましょう。

襟付きのジャケットと膝丈のスカート

面接に着ていけるビジネススーツがない場合でも、ビジネスシーンにマッチする服装を選ぶことが大事です。

ベーシックなデザインの襟付きのジャケットに膝丈のスカートなどの、オフィスにふさわしい服装であれば、悪い印象は与えにくいでしょう。

スカートにはさまざまなデザインがありますが、フレアスカートや極端に裾が長いものは動きにくいので、ひらひらし過ぎていないデザインがおすすめです。華美なデザインは避け、働く意欲をアピールできるものを選びましょう。

派手な柄や色ではなく、スッキリとして清潔感があるものを選びます。応募先で働くときに適した雰囲気かどうかを重視して選べば、失敗しません。

パンツスタイルで活発に

外回りが多い営業や動き回る機会が多い職種の場合は、パンツスタイルで活発さをアピールしてもよいでしょう。面接時に実技や施設見学などが予定されている場合、動きやすいパンツスタイルがおすすめです。

パンツを選ぶ際はシルエットがワイドすぎたり、丈が短すぎたりするとカジュアルな印象を与えてしまいます。ジャケットに合わせても違和感がない、上質な素材のものを選びましょう。

トレンドを追い掛けすぎると、奇抜だと思われる可能性があります。体形に合ったシンプルなものを選んで、スッキリと着こなしましょう。

インナーや小物類にも気を配る

ジャケットの下に着るインナーの選び方によっても、印象が変わります。よりきちんとした雰囲気を出したいときは、襟付きのシャツを選びましょう。襟ぐりが開きすぎていない白のカットソーなども、きちんとした印象を与えます。

胸元が開きすぎているとだらしなく見えるので、程よい開き具合で上品に見えるものを選ぶことがおすすめです。

淡い色調のピンクやブルーなど、顔色が明るく見える色であれば、白以外でも構いません。ジャケットの色に合わせ、爽やかに見える配色を意識します。

バッグやパンプスなども、全体的に見たときのバランスを意識しましょう。ベーシックなジャケットやスカートを選んでも、小物類が奇抜だと違和感を与えてしまいます。

面接で服装が重要な理由

女性用スーツ

(出典) photo-ac.com

服装は、第一印象を左右する重要な要素です。何を着用すべきか悩んでいる人が押さえておくべき、面接での服装の重要性をチェックしましょう。

真剣度が伝わるから

採用面接は、社会人として企業の担当者に接する機会です。採用面接も広い意味ではビジネスシーンに含まれるので、ビジネスシーンに適さない服装で臨めば、転職活動への真剣度が低いと判断されてしまいます。

真剣度を伝えるには、ビジネススーツのようなきちんとした服装で挑むのが正解です。ビジネススーツ以外を着用する場合も、入社への意欲を伝えるためにきちんとした服装をしましょう。

TPOをわきまえずにラフな服装で出向くと、社会人として不適切な印象を与えてしまうので、見た目の印象にこだわって慎重に選ぶべきです。

自社との相性を見られているから

企業は自社にマッチする人材を求めており、服装からもどのような人物であるかを判断しようとしています。履歴書の内容だけでなくどんな衣服を着用しているかも、評価の対象となっているのです。

「百聞は一見に如かず」という言葉もあるように、服装からは書類だけでは分からない本人の印象が伝わってきます。

シワや汚れなどがないきちんとしたビジネススーツを着ている人は、几帳面でルールを守れる印象です。真面目な人柄やルールを重んじる企業からは、好印象を抱かれます。

服装があまりにも個性的すぎると、常識がないと思われたり、周囲と足並みをそろえて働けないのではないかと思われたりしやすいので、注意しましょう。

働いている姿をイメージできるから

面接では、自社で働く様子がイメージできるかもチェックされています。職場で伸び伸びと活躍している姿が思い浮かぶ服装であれば安心感を与えられ、好感度がアップするでしょう。

職種によってどんな姿で働くかは異なるので、絶対にビジネススーツを着ていなければならないわけではありません。

例えばアパレルの販売員の場合、応募先の企業のブランドを取り入れたりブランドイメージに合わせた服装をしたりすれば、商品に対する愛情や理解があるとアピールできます。

転職活動の場合、学生が就職活動で着るリクルートスーツを着用するのはやめましょう。十分な社会人経験がない印象を与えてしまう恐れがあります。

また、子どもの入園式で着用するような華やかなスーツを着ると、働く姿をイメージしにくく場違いな雰囲気になってしまうので、ビジネスシーンにふさわしいものを選びましょう。

女性が面接を受ける際の服装のポイント

スーツ姿の女性

(出典) photo-ac.com

面接用の服装を選ぶときには、デザイン以外にも注意したいポイントがあります。どんなことに気を付ければよいのか見ていきましょう。

体にフィットしすぎるものはNG

正しい服装を選んでも、サイズの選び方を間違えるとおかしな雰囲気になります。女性の場合、体にフィットしすぎるものはボディーラインを強調してしまうのでNGです。

かといって、大きすぎるものもだらしなく見えてしまいます。ジャケットが大きすぎると着られているような印象になり、頼りない雰囲気が出てしまうので、肩幅が体格にマッチしているものを選びましょう。

裾や袖の丈にも気を配り、サイズが合っていないように見えるデザインは避けます。流行を取り入れたサイズになっているタイプが多いですが、ジャストサイズ、もしくはやや余裕がある程度のものがきちんと見えるのでおすすめです。

清潔感を意識する

清潔感がない服装は、大きなマイナスになります。インナーがシワだらけだったり、襟元が折れ曲がっていたりするとよい印象は与えられません。シワが目立つものは、着用前にアイロンをかけておきましょう。

袖口や靴が擦り切れているなど、劣化が目立つものの着用も避けます。タバコや汗のにおいなども注意したいポイントです。

見た目がきれいでも、においが原因で清潔感を失ってしまいます。細かい部分まで意識してチェックすれば、清潔感を演出できるはずです。

季節感も重要

面接用の服装を選ぶ際には、季節感も重要なポイントです。季節感がない服装は、それだけで違和感を与えます。デザインが間違っていなくても、正しい服装選びができていない印象になってしまうでしょう。

夏は軽く通気性がよい素材で作られたジャケットを選ぶと、清涼感を演出できます。蒸れにくいので、会場に向かう途中や面接中も快適です。

冬はインナーにニットを着たくなりますが、ニットはカジュアルなアイテムなので避けましょう。

コートもダウンコートやダッフルコートなどのカジュアルなデザインは避け、ステンカラーコートやチェスターコートなどのシックに見えるデザインがおすすめです。

面接でスーツを着用すべき職種

面接を受ける女性

(出典) photo-ac.com

面接でスーツを着用した方がよい場合もあります。スーツを着用すべき職種や、スーツを着用した方が印象がよくなる理由も見ていきましょう。

金融系・不動産系の営業職や事務職

営業職は顧客に自社のサービスや商品を売り込む立場上、ほかの職種よりも服装に気を使わなければなりません。面接でも、応募者の服装を厳しくチェックする傾向があります。

信頼できない人物から、ものを買いたいと思う人はいません。人に与える印象が重要視されるので、信頼感があるように見えるビジネススーツを着用した方が、面接で好印象を与えられます。

企業のカラーにもよりますが、金融系や不動産系の事務職もビジネススーツで仕事をするのが一般的です。雇用形態にかかわらず、ビジネススーツで面接に臨んだ方がよいでしょう。

ホテル勤務や企業の受付

ホテル勤務や企業の受付も、顧客とじかに接するので服装を厳しく見られます。面接の段階で「身だしなみは適切か」「清潔感はあるか」などが、評価の対象になっているという認識を持った方がよいでしょう。

特に高級感のあるホテルや施設に勤務する場合は、身だしなみに注意しないと、高評価は得られません。

印象をよくするには、応募先の従業員の服装や施設の雰囲気を意識して選びましょう。服装だけでなくヘアメイクも重要です。適度な血色と上品に見えるメイクを心掛け、ヘアスタイルはまとめ髪にしましょう。

面接時にスーツがない場合の対処法

スーツで座る女性

(出典) photo-ac.com

面接でスーツを着用したくても手元にない場合、どのように対処すればよいのでしょう。簡単にできる対処法を紹介します。

新たに購入する

スーツ一式をそろえようとするとお金がかかるので、面接のためだけに購入するのは気が引ける人もいるでしょう。スーツを着て働くのが基本の職種に就く場合、面接用に新たにスーツを購入したとしても無駄にはなりません。

スーツは体形に合っていないとうまく着こなせないので、サイズが合わなくなってしまったものを着用するのはやめましょう。無理に着用すると、マイナスのイメージを与える心配があります。

金銭面の余裕がない場合、公式サイトやアプリなどを利用してスーツ専門店のセール情報やキャンペーンなどをチェックする方法がおすすめです。安く購入できるタイミングを逃さないようにしましょう。

人から借りる・レンタルサービスを利用

サイズが合うなら、人から借りたりレンタルサービスを利用したりする方法もおすすめです。購入が難しい価格帯のものも、レンタル品なら安く利用できます。

クリエイティブ系の職業やカジュアルな服装で働ける職場は、スーツの着用が必須の職業に比べれば、服装のチェックが厳しくない傾向ですが、少しでも印象をよくして熱意を伝えたいときは、スーツを着用して臨むべきです。

スーツを着る機会がない職種の場合、購入しても無駄になってしまう可能性があります。購入すると保管する場所が必要になりますが、レンタルなら収納場所の心配がない点もメリットです。

応募企業や職種に合った服装で面接に挑もう

青空の下でスーツの女性

(出典) photo-ac.com

面接で着るスーツがない場合、職種や応募先に合うようにきちんとした服装を着用しましょう。オフィスで働く際に違和感がない、ベーシックなデザインやカラーを選ぶことが大事です。

服装だけでなくヘアメイクや小物類など、全体を通して清潔感が重視される点も忘れないようにしましょう。

スーツを用意して面接に臨んだ方がよい職種もあるので、臨機応変の対応が必要です。安く購入できるタイミングを見計らったり、レンタルを利用したりするなどの方法でスーツを用意しましょう。