普通自動車免許を履歴書に書く場合の正式名称は?疑問点もチェック

初めての転職活動では、履歴書の書き方を迷いがちです。普通自動車免許の書き方にもルールがあるため、正しく記載できるように確認しておきましょう。情報の確認方法や免許の正式名称など、普通自動車免許について履歴書に書く際のポイントを解説します。

普通自動車免許を履歴書に書くには

運転席

(出典) photo-ac.com

履歴書に資格を記載する場合は、略称ではなく正式名称を書かなければなりません。普通自動車免許も正式名称を記入しましょう。

正式名称で書くことが重要

普通自動車免許の正式名称は「普通自動車第一種運転免許」または「普通自動車第二種運転免許」です。該当する方を正式名称で記入する必要があります。

実際に履歴書に記入する際は、免許を取得した年月の横に資格名を書き、資格名の後に一文字分のスペースを空けて「取得」と書きましょう。

AT限定の免許を持っている場合でも、わざわざ「AT限定」と書く必要はありません。ただし、MT車の利用が想定される職種を希望するなら、AT限定と添えておいた方がよいでしょう。

履歴書には正しい情報を書こう

履歴書に書き込む手元

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履歴書に普通自動車免許について書く際には、正確な情報を記載しなければなりません。免許証で正しい情報を確認する方法を解説します。

取得日の確認方法

免許の取得日は、免許証の左下の欄を見れば分かります。普通自動車免許のみ取得している場合は、3行あるうちの真ん中「他」の欄に取得日が記載されています。

ただし、「他」の欄には1種類しか記載されません。「他」に該当する免許を複数持っている場合は、運転免許センターで「運転免許経歴証明書」を取得して確かめる必要があります。

取得日と交付日は違う点にも注意が必要です。例えば、免許証を更新したり再発行したりした場合は、再発行日が交付欄に記載されます。履歴書には交付日ではなく取得日を書きましょう。

免許の種類も確認

自分が持っている免許がどの種類なのかは、免許証の中央下部にある「種類」の欄を見ると分かります。全部で15種類ある略称の正式名称は次の通りです。

  • 普通:普通自動車第一種免許
  • 普二:普通自動車第二種免許
  • 大型:大型自動車第一種免許
  • 大二:大型自動車第二種免許
  • 大特:大型特殊自動車免許
  • 大特二:大型特殊自動車第二種免許
  • 中型:中型自動車第一種免許
  • 中二:中型自動車第二種免許
  • 準中型:準中型自動車第一種免許
  • 大自二:大型自動二輪車免許
  • 普自二:普通自動二輪車免許
  • 小特:小型特殊自動車免許
  • 原付:原動機付自転車免許
  • 引:牽引免許
  • 引二:牽引第二種免許
取得年で運転できる自動車が異なる

2007年6月2日~2017年3月11日に普通自動車免許を取得した人は、車両総重量5t未満のトラックまで運転が可能です。種類欄は「凖中型」となっており、中央の条件欄には「凖中型車は凖中型車(5t)に限る」と記載されています。

また、2017年3月12日以降に取得しているケースでは、車両総重量3.5t未満のトラックの運転まで可能です。凖中型と異なり、いわゆる2tトラックは運転できません。

このように、普通自動車免許を取得したつもりでも、取得年が違うと運転できる自動車も異なります。取得してから時間が経っているほど、より大きな自動車を運転できるイメージです。

履歴書に書く普通自動車免許に関するQ&A

Q&Aのイメージ

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ペーパードライバーや複数免許取得者の履歴書の書き方について解説します。普通自動車運転免許が必要な職種についても確認しておきましょう。

ペーパードライバーでも書いた方がよい?

免許取得後ほとんど運転する機会がないペーパードライバーであっても、免許を持っていることには変わりないため、履歴書に書いても構いません。

ただし、入社後に業務で自動車を運転することが予想される場合は、ペーパードライバーであることを備考欄に書いておきましょう。採用側は問題なく運転できると見込んでいる可能性が高いためです。

運転のブランクがあることを隠しても、入社後の業務に支障をきたすと企業に迷惑をかけてしまいます。運転に慣れていないことを履歴書で正直に伝えましょう。

複数の免許を持っている場合は?

運転免許を複数持っている場合は、資格の書き方と同様、取得年次が古い順に上から記載します。

ただし、持っている免許をすべて書く必要はありません。普通自動車以外の免許は、希望する仕事に関連性の高いものをピックアップして記載しましょう。

ただし、取得済みの免許をすべて書くように応募企業から指定がある場合は、指示に従う必要があります。

普通自動車運転免許が必要な職種は?

配送ドライバーや送迎ドライバーの仕事を希望する場合は、普通自動車免許が必須です。自動車関連の仕事でも、普通自動車免許の取得を求められるケースが多くなります。

営業の職種は普通自動車免許が必須ではないものの、持っていれば有利になるでしょう。地方の企業など車移動がメインとなる営業の求人では、普通自動車免許の取得を前提としているケースもあります。

タクシー運転手になるためには、普通自動車第二種免許の取得が必要です。タクシー会社によっては、入社後に普通自動車第二種免許の取得支援を行っている場合もあります。

普通自動車免許は正式名称で記載しよう

運転する手

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履歴書に普通自動車免許について書く場合は、正式名称で記入することが大切です。取得日や免許の種類は、免許証を見れば正確な情報を確認できます。

採用担当者は、履歴書の書き方も採用の判断材料にしている可能性があるため、正しい方法で普通自動車免許について記載しましょう。