満年齢はどうやって計算すればいい?履歴書の年齢欄の書き方も解説

履歴書の年齢欄に満年齢を書く際、今の年齢でいいのかどうか迷う人もいるのではないでしょうか。2種類ある年齢の数え方を理解すれば、正しい年齢を書けるようになります。満年齢の計算方法や履歴書の年齢欄の書き方について、理解を深めておきましょう。

代表的な年齢の数え方

履歴書にペンで書く

(出典) photo-ac.com

年齢の数え方には、満年齢と数え年の2種類があります。それぞれの意味や、数え方が2つある理由を見ていきましょう。

満年齢

満年齢とは、生まれたときを0歳、誕生日を迎えるたびに1歳足していく年齢の数え方です。現在の日本で年齢を示すときは、一般的に満年齢を書くことになっています。

満年齢では、生まれてから最初の誕生日までは0歳、最初の誕生日から2回目の誕生日までは1歳です。迎えた誕生日の回数と年齢が一致します。

履歴書の年齢欄には、満年齢を書かなければなりません。履歴書以外の応募書類で年齢欄が設けられている場合も、満年齢を記載するのが基本です。

数え年

生まれた年を1歳とするのが数え年です。年齢が上がるタイミングは、誕生日ではありません。数え年では、年が明けるたびに1歳足していきます。

満年齢と数え年は、最大で2歳の年の差が生じます。例えば、12月に生まれた子どもは年が明けても満年齢では0歳ですが、数え年では2歳です。

数え年と関係が深い考え方に早生まれがあります。1月1日~4月1日に生まれた人は、同じ年の4月2日以降に生まれた人と数え年は同じです。

しかし、1月1日~4月1日生まれの人は、4月2日以降に生まれた人より早く小学校に入学します。このことから、1月1日~4月1日生まれの人を早生まれと呼ぶのです。

満年齢と数え年がある理由

もともとアジア圏では、数え年で年齢を数えるのが一般的でした。しかし、明治維新の頃に西洋から入ってきた太陽暦へ移行したことを受け、年齢の数え方も西洋式の満年齢に変わっていったのです。

1902年には「年齢計算に関する法律」が制定され、日本における年齢の数え方に満年齢を採用することが法律で定められました。

また、1950年施行の「年齢のとなえ方に関する法律」では、公的機関で扱う全ての年齢を満年齢とすることが定められています。

参考:
明治三十五年法律第五十号(年齢計算ニ関スル法律) | e-Gov法令検索
年齢のとなえ方に関する法律 | e-Gov法令検索

履歴書の年齢欄の書き方

履歴書を提出する

(出典) pixta.jp

履歴書に満年齢を記載するときのポイントを紹介します。生年月日の書き方も併せて確認しておきましょう。

提出日の満年齢を記入

履歴書の年齢欄に書く満年齢は、記載しているときの年齢ではありません。履歴書を提出する日の年齢を記入する必要があります。

履歴書を面接に持っていく場合は面接日、郵送で企業に送る場合は郵送する日の年齢を記入しましょう。データ化した履歴書をメールに添付して送信するなら、提出日はメールの送信日です。

提出日がはっきりしないまま履歴書を書く場合は、年齢欄だけ空欄のままにしておき、提出日が決まったタイミングで満年齢を記入するとよいでしょう。

誕生日が近い場合

履歴書の提出後すぐに誕生日を迎える場合は、提出日を誕生日にして満年齢を記入しましょう。

面接を受ける際は、その時の満年齢と履歴書の満年齢が一致するようにします。面接日がはっきりしない場合でも、生年月日欄を見れば理解してもらえるでしょう。

履歴書の年齢欄で重要なのは、満年齢が正しく書かれているかどうかです。誕生日が近いことで書き方に迷う場合は、誕生日前後の満年齢と生年月日が正しく記入されていれば問題ありません。

西暦・和暦は両方OK

生年月日を記入する際は、生まれた年を西暦と和暦のどちらで書くか迷いがちです。生年月日の西暦・和暦は、どちらを書いても構いません。

ただし、履歴書内の西暦・和暦はそろえる必要があります。職務経歴書など他の応募書類も、履歴書で使った方にそろえましょう。

和暦の元号を略して書くのもNGです。S・H・Rではなく、昭和・平成・令和と書かなければなりません。西暦も、下2桁を残して省略する書き方は避けましょう。

満年齢の計算方法

電卓

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満年齢の計算方法を理解しておけば、履歴書の年齢欄に自信を持って数字を書き込めます。代表的な計算方法をチェックし、自分が使いやすいやり方で計算しましょう。

西暦を使って算出する

満年齢は、西暦を用いて算出することが可能です。今年の誕生日を既に迎えている人は、「今年の西暦-生まれた年の西暦」の計算式で現在の満年齢を求められます。

今年の誕生日をまだ迎えていない人の計算式は、「今年の西暦-生まれた年の西暦-1」です。例えば、1990年生まれで2023年の誕生日がまだなら、そのときの満年齢は2023-1990-1=32歳となります。

西暦を使った満年齢の計算で、早生まれを考慮する必要はありません。何月に生まれていたかは関係なく、今年の誕生日を迎えているかいないかのみで計算式が変わります。

Excelの関数を使う

満年齢はExcelの関数「DATEDIF」を使うことでも導き出せます。計算式は「=DATEDIF(開始日,終了日,"Y")」です。

開始日のセルに生年月日、終了日のセルに満年齢を求めたい年月日を入力し、DATEDIF関数があるセルにそれぞれのセルの数字とアルファベットを入力すると、満年齢が表示されます。

DATEDIF関数は、開始日と終了日の間の期間を表示できる関数です。YはYearのことで、開始日から終了日までの満年数が表示されます。"Y"の部分を"M"にすれば満月数、"D"にすれば満日数も計算が可能です。

早見表で確認する

2023年時点での満年齢は、生まれた年と満年齢の関係を示した以下の早見表を見れば分かります。

  • 2005年(平成17年):18歳
  • 2004年(平成16年):19歳
  • 2003年(平成15年):20歳
  • 2002年(平成14年):21歳
  • 2001年(平成13年):22歳
  • 2000年(平成12年):23歳
  • 1999年(平成11年):24歳
  • 1998年(平成10年):25歳
  • 1997年(平成9年):26歳
  • 1996年(平成8年):27歳
  • 1995年(平成7年):28歳
  • 1994年(平成6年):29歳
  • 1993年(平成5年):30歳
  • 1992年(平成4年):31歳
  • 1991年(平成3年):32歳
  • 1990年(平成2年):33歳
  • 1989年(平成元年):34歳
  • 1988年(昭和63年):35歳

まだ誕生日を迎えていない場合は、上記の満年齢から1を引きましょう。

年齢欄を間違えたらどうする?

履歴書を手にしている女性

(出典) pixta.jp

年齢欄の満年齢を間違ってしまうと、履歴書全体の信頼性も損ないかねません。間違いに気づいたときの適切な対処法を、ケース別に紹介します。

提出前なら最初から書き直し

履歴書を手書きで書いている途中で間違いに気づいた場合は、最初から書き直しましょう。修正した跡が残ると、採用担当者に与える印象が悪くなります。

項目にかかわらず、応募書類の間違いを修正液や修正テープで修正するのはNGです。修正がない履歴書と比較した場合、修正がある履歴書は雑な印象を与えてしまいます。

採用担当者によっては、応募書類の書き方から性格や入社意欲を判断するケースもあります。最初から書き直すのは大変ですが、評価を下げたくないなら書き直しましょう。

提出後に気づいたら連絡を

履歴書を企業に提出した後で間違いに気づいたら、できるだけ早めに企業へ連絡を入れましょう。再提出を求められた場合は、改めて作成したものを送る必要があります。

「面接のときに伝えればいい」と考えてはいけません。面接のときまで本当に気づかなかった場合は別ですが、そうでなければ連絡を入れないことで評価を下げてしまう恐れがあります。

満年齢を間違ったこと自体は、企業にとって大きな問題ではありません。すぐにやるべきことを後回しにしていることが、企業に悪い印象を与えてしまうのです。

履歴書の満年齢は正確に計算しよう

履歴書と封筒とペン

(出典) photo-ac.com

履歴書や職務経歴書の年齢欄には、提出日の満年齢を記入します。満年齢は西暦を使って算出できるほか、Excelの関数や早見表でも導き出すことが可能です。

年齢欄を間違えた場合は最初から書き直し、提出後に気づいたらすぐに企業へ連絡を入れることが大切です。スムーズに転職活動を進めるためにも、満年齢は正確に計算しましょう。

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