バイト先によっては、面接当日に必要な持ち物を指示されないことがあります。「履歴書は不要」と言われた場合、手ぶらで行っても失礼に当たらないのでしょうか?バイトの面接に持っていくべきものや採用後の手続きで必要となるものを解説します。
バイトの面接に必要な持ち物
バイトの面接に必要な持ち物は、面接だけを行うケースと採用手続きまで行うケースで、若干の違いがあります。まずは、どちらの場合でも必要になる基本の持ち物をチェックしましょう。
履歴書
面接で忘れてはならないのが、必要事項を記入した履歴書です。先方から様式の指示がない場合、パート・アルバイト用または一般向けの履歴書を使用するのが一般的です。コピーや使い回しは不可で、直筆またはパソコンで作成したものを持参します。
履歴書は透明のクリアファイルに入れ、さらに封筒に入れて持参しましょう。丸まったり折れ曲がったりしないように、当日は大きめのかばんを使用します。
面接のときは封筒から履歴書を出し、封筒の上に履歴書の入ったクリアファイルを重ねて渡すのがマナーです。
なお、履歴書の誤字脱字を修正液や修正テープで消すのはNGです。1カ所でも誤りがあれば最初から書き直す必要があるため、前日までに記入ミスがないかを念入りにチェックしておきましょう。
筆記用具
ボールペンやメモ帳などの筆記用具は必ず持参しましょう。手ぶらで面接に参加し、筆記用具を先方から借りるのは印象ダウンにつながります。
筆記用具は持参しても、面接の最中はメモを取らないのが基本です。メモを取りながら面接を受けると会話の流れが中断してしまう上、顔がうつむきがちになります。
とはいえ、労働条件や就業日などの重要事項はしっかりと書き留めておかなければなりません。メモを取るときは「メモを取ってもよろしいでしょうか?」と一言伝えると丁寧です。
面接情報のメモ
当日は、事業所名・住所・連絡先・担当者の名前などを記載した「面接情報のメモ」があると安心です。交通機関の遅延や体調不良で面接時間に間に合わないときは、担当者に連絡を入れる必要があります。
面接場所が自宅から離れている場合は、現地までの地図や乗り換え案内なども用意しておきましょう。
紙のメモは紛失の恐れがあるため、スマートフォンで管理するのもおすすめです。募集要項の情報をスクリーンショットで保存するか、メモ帳アプリに内容を保存しておきましょう。
バイトの面接にあると便利な持ち物
絶対に必要なわけではありませんが、用意しておくと安心して面接に臨める持ち物を紹介します。わざわざ新しく買いそろえなくても、普段から使っているものをそのまま使用して構いません。
腕時計
近年はスマホで時間をチェックする人が多く、腕時計を常に身に着けている人は少数派です。しかし、以下のようなシーンを考慮すると、腕時計はあった方がよいでしょう。
- 面接場所に向かう途中でスマホが電池切れになってしまった
- 面接する部屋に時計が設置されていない
- 筆記試験中のスマホ使用が禁じられている
業種・業界によっては、面接中に一般常識や計算問題などの簡単な筆記試験を実施するところもあります。スマホで時間を確認すると、不正行為を疑われかねません。
エチケットグッズ
面接に限らず、社会人としてのエチケットグッズは常に持ち歩きましょう。
- ハンカチ・ティッシュ
- マスク
- 手鏡
- メイク用品・ヘアケア用品
新型コロナウイルスの流行後は、トイレにハンドドライヤーを設けるところが少なくなりました。男女を問わず、ハンカチ・ティッシュは必須です。
2023年3月13日以降、マスク着用は個人の判断に委ねられます。ただし、「面接時はマスクの取り外しOK」「マスク着用のまま面接」など、事業所によって方針が変わるため、マスクは必ず持参するようにしましょう。
メイク用品やヘアケア用品は、面接前のお直しチェックに使用します。雨や汗で身だしなみが乱れると、第一印象が悪くなってしまいます。清潔感のあるきちんとした印象を与えるためにも、最低限のお直しグッズは用意しておきましょう。
当日採用された場合に役立つ持ち物
正社員の面接の場合、書類選考や採用面接を経て数日後に採用の可否が通知されるのが一般的です。しかし、バイトは面接当日に採用が決まることも珍しくないため、就業手続きに必要なものも準備しておきましょう。
印鑑
面接当日に採用が決まった場合、事業所と個人の間で「雇用契約書」を締結します。
事業所によっては、記名・押印の両方を求めるところもあるため、印鑑を持参しましょう。手続きで印鑑が必要な場合は、前もって通知されるのが一般的です。
印鑑にはさまざまな種類があります。事業者から指定がない限りは、実印や銀行印である必要はありません。認印が最も無難ですが、バイトの契約書については浸透印でOKとする事業所もあるようです。
- 実印:居住する市区町村に届け出をした印鑑
- 銀行印:金融機関に対して届け出をした印鑑
- 認印:届け出をしていない個人の印鑑
- 浸透印:インクが内蔵されたスタンプ式印鑑
通帳やキャッシュカード
給与が手渡しの事業所でなければ、振込み先となる「金融機関の口座情報」が必要です。その場でコピーを取る場合もあるため、口座情報のメモではなく、通帳またはキャッシュカードを持参しましょう。
通帳・キャッシュカードが必要な場合において、通常は募集要項に記載があるか、事業所から事前に通知があります。給与の受け取り口座は、自分が使いやすいところを選択して構いません。
口座自体を持っていない場合は、金融機関で口座開設の手続きを行います。口座開設後は、指定された日までに口座情報を報告しましょう。
スケジュールがわかるもの
人手が不足している事業所では、「いつから働ける?」とすぐに勤務日程を打診される可能性があります。当面のスケジュールが記載されたスケジュール帳を持っていくようにしましょう。
面接の最中にスケジュールを確認する際は、「スケジュールを確認してもよろしいですか?」と断りを入れてチェックするのがマナーです。すぐに採用されることを想定し、勤務開始日や希望シフトをきちんと伝えられるようにしておきましょう。
履歴書不要といわれたらどうする?
近年は、応募フォームから履歴書を送信する方法が増えており、必ずしも紙の履歴書が必要とは限りません。先方から「履歴書は不要」と言われた場合、どのように対応すればよいのでしょうか?
履歴書は持参する必要なし
web履歴書や応募フォームで個人情報を提供している場合、「紙の履歴書は不要」と言われることは珍しくありません。
履歴書を持参する必要はありませんが、面接の前後にプロフィール記入を求められる場合があるため、学歴や職歴、保有資格などをまとめたメモを用意しておくのが賢明です。
提出した履歴書と記載したプロフィールに相違があると、信ぴょう性を疑われる可能性があります。
履歴書不要でも自己PRは考えておこう
面接では、自己PRや志望動機は必ずといってよいほど質問されます。口頭で答えるケースもあれば、記入用紙に記載するケースもあり、事業所によって手段はさまざまです。
その場で瞬時に答えられるものではないため、履歴書が不要でも内容はしっかりと考えておきましょう。準備なしで臨むと、言葉に詰まったり、ありきたりな内容しか書けなかったりして自分をうまくアピールできません。
パートの場合、自己PRの長さは200字前後が目安です。少なすぎるとやる気が感じられず、多すぎれば読むのに時間がかかってしまいます。
万全の準備でバイトの面接にのぞもう
バイトの面接では、面接当日の持ち物を指示されないことが多く、「手ぶらで行ったら失礼に当たらないのだろうか」と不安に感じる人もいます。
面接に手ぶらで行くのは好ましくないため、必要になる可能性が高いものを自分で判断して持参しましょう。不安な人は、面接前に電話やメールで問い合わせても構いません。当日の忘れ物には十分注意しましょう。
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