バイト応募後には、さまざまな理由で応募先から電話がかかってきます。都合が合わず、折り返しが必要になったときの対応について解説します。具体的な例文や、ケース別の注意点も覚えておきましょう。折り返し電話をするときのポイントも紹介します。
バイト応募への電話の折り返し例
バイトに応募すると、面接日程の打ち合わせや面接後の採否連絡が入ります。電話に出られず、折り返すときには、どんなマナーがあるのでしょうか?それぞれのケースで考えられる例文も紹介します。
担当者以外が出た場合
折り返しの電話では、担当者が出るとは限りません。直接繋がる携帯電話ではなく、会社の電話番号だと担当者以外が出る可能性が高いでしょう。
まずは、例文を紹介します。
【例文】
お忙しいところ、失礼します。○日にアルバイトの面接を受けた○○です。〇〇担当の○○様より○時頃お電話をいただいたようで、連絡いたしました。○○様はいらっしゃいますか?
【例文2】
お世話になります。〇〇(求人サイト名)よりアルバイトに応募した〇〇です。先程、こちらの電話番号から着信があり、担当者様より留守電が入っていました。ご用件をお伺いしたいのですが、担当者様はおられますか?
基本的な必要事項は、「電話がかかってきた時間」と「自分の名前」「バイト求人に応募したことが分かる情報」です。担当者の名前が留守電に入っていてはっきり分かるようなら、合わせて伝えましょう。
担当者が出た場合
担当者が電話に出たときは電話に出られなかったことを簡単に謝罪し、用件を確認しましょう。特に複数回電話がかかってきていたときは、理由も添えて伝えると印象の悪化を避けられます。例文を見ていきましょう。
【例文】
先日、○○職のアルバイト求人に応募した○○と申します。○時頃にご連絡いただいたようですが、電話に出られず申し訳ありません。ご用件をお伺いしたく、連絡いたしました。
【例文2】
お世話になります。〇〇です。本日、何度かお電話をいただいていたようで、折り返しが遅くなり申し訳ありません。先程大学の講義が終わりましたので、連絡いたしました。
担当者以外が電話に出たときと同様に、「電話がかかってきた時間」と「自分の名前」を伝えることをおすすめします。担当者が複数人に電話をかけていそうなときは、詳細を付け足すとさらに用件を把握しやすいはずです。
留守電が入っていた場合はどうする?
バイトの応募先からの電話には、着信だけでなく留守電が入っているパターンもあります。留守電の内容に応じて、何をすればよいのか変わってくるでしょう。具体的な例文と合わせて、流れを紹介します。
「また電話します」と残っていた場合
バイトの応募先から留守電が入っていたときは、基本的に折り返しが必要です。相手が「またこちらからお電話いたします」と留守電を入れていたとしても、自分から連絡を入れましょう。
多くの場合は、バイトの面接や採否に関する連絡です。待っていても再び不在時に連絡が入る可能性が高いため、早めに折り返しましょう。
【例文】
お世話になっております。アルバイト求人に応募した○○と申します。○○様より〇時頃にお電話いただいたようですが、講義中で電話に出られなかったため折り返し連絡しました。○○様はおられますか?
担当者に直接繋がったときは、留守番メッセージを聞いたことや「かけ直すとのことだったが連絡した」という内容を付け加えるのもよいでしょう。
「折り返しください」と残っていた場合
留守電に「メッセージを確認されたら折り返しご連絡ください」と入っているときは、できるだけ早めに折り返しの連絡を入れましょう。
【例文】
お忙しいところ恐れ入ります。先日、アルバイト面接にお伺いした○○です。先程は、電話に出られず申し訳ありません。留守番メッセージを確認し、折り返し連絡いたしました。
相手が連絡を希望している場合、早めの連絡を心掛けましょう。応募者からの連絡を待っている可能性があり、できるだけ早めに連絡するのがマナーです。
担当者が不在、電話に出なかった場合
折り返しの連絡を入れても、相手に繋がるとは限りません。担当者が不在、または電話が繋がらなかったときの対応を紹介します。
担当者の都合を聞いてかけ直す
担当者以外に繋がり、「担当者でないと分からない」「今は不在」と言われたときは、どうすれはよいのでしょうか?基本的には担当者の都合を聞き、自分からかけ直すのが無難です。
【例文】
相手「○○は現在顧客対応中で、○時頃には戻ってくる予定です」
自分「では、○時頃に再度お電話いたします」
ただし、担当者の予定が分からないことや、分かったとしても都合が合わない可能性もあります。電話に出た従業員から別の提案があったときは、案内に従いましょう。
留守電にメッセージを残す
電話が繋がらず、担当者が電話に出ないこともあります。留守電に繋がったときは、メッセージを残しましょう。
留守番メッセージは時間が限られているため、必要最低限の内容を伝えるだけで問題ありません。
【例文】
○○と申します。折り返しお電話をいたしましたが、ご不在のようですのでまたかけ直します。
なお、頻繁に電話をかけすぎると、マナー違反になる可能性があります。うまく時間帯が合わないときは、メールへの切り替えや留守番電話に都合のよい時間帯を残すなどの対応も考えましょう。
留守電に繋がらないときは?
電話をかけてもコール音だけで、留守電に繋がらないこともあります。留守電に繋がらないときは、適当なタイミングで電話を切りましょう。
電話のコール数は、5〜7コール程度が目安です。あまりにも短すぎる、長すぎる場合はマナー違反と捉えられる可能性もあります。短すぎると相手が電話を取れず、長すぎるときは迷惑になるリスクも考えておきましょう。
基本的には時間をおいてかけ直すか、折り返し連絡を待ちます。1~2日繋がらないようであれば、別の方法も検討しましょう。
求人・人事の総合問い合わせ窓口や、会社の代表番号への連絡が検討できます。早いうちに伝言を残す必要がある場合は、かかってきた電話番号と違う窓口がないかも調べてみましょう。
電話を折り返す際のポイント
電話を折り返す際は、いくつかの点に配慮が必要です。電話に気づいたとき反射的にかけ直すのではなく、ひと呼吸おいて状況の把握や準備をしてから連絡しましょう。
折り返すタイミングに注意して
会社の営業時間中は、電話連絡が可能です。折り返し連絡をする前に、会社の営業時間を確認しましょう。
基本的に当日・翌日までの連絡がマナーですが、応募先の仕事内容や雰囲気が分かっているのであれば時間帯にも気を遣う方が好印象を与えられます。
忙しい時間帯や休憩時間が想定できるときは、できるだけ避けるよう心掛けましょう。
時間帯を気にしていると電話が遅れるようであれば、早めの連絡を優先します。「お忙しい時間帯(お昼休み中)に申し訳ありません」と断りを入れるとスマートです。
通話環境を整える
バイトの応募先へ電話をするときは、自分と相手の通話環境に配慮します。自分でできるのは、なるべく電波状況のよい静かな場所を選ぶことです。
電波の悪い場所や騒がしい場所では、通話が切れるだけでなく落ち着いて電話ができません。相手の声が聞き取りやすいよう、通話用イヤホンを使うのもよいでしょう。
相手側の通話環境は、業種や仕事内容によって変わります。店内・社内の音で相手が聞き取りにくいようであれば、声量を上げて聞き取りやすい発音を意識しましょう。
メモやスケジュールがわかるものを用意する
折り返し連絡をする際はメモとペン、スケジュール帳などを準備しておくと便利です。応募先と面接・出勤の日程調整を話すこともあります。
電話中に相手を待たせることがないよう、直近のスケジュールを把握しておくとスムーズです。
日程、時間帯だけでなく、当日の持ち物や行き先を告げられるケースもあり、メモとペンがあれば簡単に必要な情報をまとめられます。
バイト応募先からの電話は早めに折り返そう
バイトの応募先からかかってきた電話に出られなかったときは、できるだけ早く折り返すのがマナーです。営業時間を考慮し、常識的な時間帯の連絡を心掛けましょう。
採否の状況や連絡の内容によっては、ほかのバイト先候補を検討することもありえます。「スタンバイ」では、各エリアのバイト求人が探せます。候補を決めかねている場合は、チェックしてみましょう。