50代でパートを始めるため、数十年ぶりに履歴書を書く人もいるでしょう。履歴書の書き方を忘れていたり、自分の学歴や職歴があやふやになっていたりすることもあるでしょう。採用につながるよう、履歴書の書き方や志望動機のコツを紹介します。
50代は履歴書の書き方に注意が必要?
採用される履歴書を書くには工夫が必要です。そもそも履歴書を書くのが就職活動のとき以来という人もいるのではないでしょうか。そのような場合、書き方のポイントも押さえておかなければいけません。
若い世代に比べて採用されにくい場合もある
50代でパートを始める場合、ずっと専業主婦・主夫をしていたため長いブランクがあることや、転職回数が多く経歴に関する情報が多くなりがちな場合もあります。ブランクのある人や50代の主婦・主夫を積極的に採用している職場もありますが、そうでないケースも少なくありません。
職種によっては若い世代と比べ採用されにくいこともあるでしょう。ありきたりな履歴書では採用につながりにくいことも考えられます。単にこれまでの経歴や持っている資格を列挙するのではなく、応募先の職種に合わせた内容を記載すると効果的なアピールが可能です。
長らく履歴書を書いていない人が多い
最後に履歴書を書いたのはいつでしょうか?大学や高校を卒業したときの就職活動という人も珍しくありませんし、中には書いたことのない人もいるかもしれません。
長い期間書いていないため、正しい書き方を忘れている人もいるでしょう。またこれまでの経歴を書くときに、大学の入学や卒業はいつだったか、就職したのは何年だったか、年月をはっきり思い出せない人もいるでしょう。
記憶やカンを頼りにいいかげんに書くのではなく、事前に学歴・経歴・スキルなどを棚卸し、正確に把握しておく必要があります。
パートの履歴書を書く際のポイント
履歴書を書くときに押さえておくべきポイントは3つです。内容はもちろん、字の分かりやすさや誤字・脱字を見直す丁寧さなどを見られる選考と考え、取り組むとよいでしょう。
丁寧で分かりやすい字を心掛ける
手書きで履歴書を作成するときには、できるだけ丁寧に字を書きます。字の上手い下手で採用が決まるわけではありませんが、汚い字や癖があり読みにくい字では悪い印象を与えるかもしれません。読みにくい字が原因で読み間違えが発生する可能性もあります。
誰が読んでも分かりやすいよう丁寧に書きましょう。パソコンで作成するのもよい方法です。
誤字・脱字はNG。必ず見直しを
履歴書を書いたら必ず見直しましょう。誤字や脱字はないか、学校名や会社名が略称になっていないか、などを確認します。
例えば学歴では「高校」ではなく「高等学校」と書くのが、職歴では「(株)」ではなく「株式会社」と書くのが正式です。うっかり誤った表記で書いてしまいやすい箇所のため、きちんと見直し必要に応じて修正しましょう。
経歴やスキルはボリュームを調整する
50代であれば若い人と比べ職歴やスキルが多くなる人も少なくありません。ただし全てを同等に書き出すと読みにくくなってしまいますし、アピールポイントがぼやけ分かりにくい印象を与えてしまいます。
履歴書に書く職歴は原則として省略はNGです。応募先の仕事に関連するもの・関連が薄いものでボリュームを調整しながら、見やすい履歴書を心がけましょう。
スキルについては、応募先の仕事に役立つもの・強みとなりそうなものを選ぶとよいでしょう。選んだスキルを自己PR欄へ記載します。
【項目別】パート履歴書の書き方
パートの履歴書を書くときには、丁寧な字で誤字・脱字に注意が必要です。併せてアピールポイントが伝わりやすいよう、応募先の仕事に合う経歴やスキルの書き方やボリュームに注意することが重要と分かりました。ここでは履歴書の書き方を項目ごとに詳しく見ていきましょう。
基本情報
氏名や住所などの基本情報を記載するときには、正確な表記がポイントです。各項目のポイントをチェックしましょう。
- 日付:提出日もしくは投函日
- 印鑑:氏名の右へ忘れずに押す
- 氏名:正式な漢字を使用する。ふりがなは「ふりがな」ならひらがな、「フリナガ」ならカタカナで書く
- 生年月日:履歴書全体をとおし西暦か和暦で統一する
- 現住所:省略せずアパートやマンション名・部屋番号まで書く
- 連絡先:現住所と同じなら「同上」、異なる場合は省略せず正確に書く
- 写真:必ず貼付する。青・白・グレーなどの背景で口角をあげた自然な明るい表情で撮影した写真を使う
学歴や職歴
学歴・職歴は同じ欄です。分かりやすいよう、一行目の中央に「学歴」と記載し書き始めましょう。記載する学歴は最終学歴の1つ前からです。大学卒業が最終学歴なら高等学校卒業から、高等学校が最終学歴なら中学校卒業から書きます。
職歴は学歴の最後の行から1行空け、中央に「職歴」と記載し次の行から書き始めましょう。入社年月・退職年月ともに記載します。職歴がない場合は「なし」で構いません。
全てを書き終えたら、職歴の最後の行の1行下へ右寄せで「以上」と書きます。
志望動機・自己PR
志望動機や自己PRの欄は仕事に対する熱意を伝える大切な部分です。「特になし」は避け、強みや得意なことと組み合わせながら論理的に書きます。応募するのが経験のある職種であれば、以下のような順番で伝えると分かりやすいでしょう。
- 以前の職場で担当していた仕事
- 以前の仕事で得たことや心がけていたこと
- 経験を踏まえ応募先の職場でどのように仕事に取り組みたいか
趣味や特技
趣味や特技は人柄が伝わる項目のため自由に記載して構いません。応募先の仕事に関連する趣味や特技があるなら、優先して書くとアピールにつながります。
また「旅行」「料理」「映画」など列挙するだけでなく、どのように楽しんでいるのかまで書くとよいでしょう。例えば料理が好きなら、どのような料理を作るのが好きか、何を意識して作っているかなども併せて記載します。
50代で採用される志望動機を書くコツ
志望動機の書き方について詳細に見ていきましょう。なぜ応募先で働きたいのかを明確にし、これまで得てきた経験や知識と併せアピールします。
なぜ働きたいのか理由を明確に
なぜあなたはパートで働こうと思ったのでしょうか?働きたいと考え始めた理由はうそをつかず正直に書きましょう。例えば住宅ローンの支払いに充てるため、子どもの教育費を貯めるため、生活費の不足分を補うためなど、はっきり伝わるように書きます。
働きたい理由を明確にした上で、なぜあなたが職場で活躍できるのか、根拠となるような経験や知識をアピールしましょう。
これまでの経験・知識をアピールする
これまでの経験や知識は、応募先の職場で即戦力として活躍できる人材か、採用担当者が見極めるときに役立つ情報です。応募者多数の求人では、他の応募者との差別化ポイントにもなります。
50代の人は豊富な経験を持っているケースも多いため、応募先の仕事に関わる内容をアピールしましょう。仕事の経験だけでなく、子育てや学校行事の経験にも仕事に役立つものがあります。これまでに取り組んだ内容を振り返り、アピールできる経験や知識を洗い出すとよいでしょう。
情報を整理して丁寧に履歴書を作成しよう
履歴書を数十年ぶりに書く50代の人もいるでしょう。学歴や職歴の正確な内容はもちろん、これまでに得た経験や知識を棚卸し、整理しておくと書きやすくなります。各項目の正しい書き方もチェックし、誤字・脱字のないよう正確に書くことが重要です。
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