バイトの履歴書の本人希望欄に何を書けばよいか悩んでいませんか。勤務開始日やシフト希望、給与や待遇の伝え方など、ポイントを分かりやすく解説します。本人希望欄の記入例を複数紹介するので参考にしてください。
この記事のポイント
- 履歴書の本人希望欄に書くことは?
- 本人希望欄には勤務開始日やシフト希望を具体的に記入し、過度な要求は避けましょう。
- 面接で直接伝えること
- 給与や待遇に関する要望は面接で伝え、履歴書には書かないようにしましょう。
- 年間収入のチェックも必要
- 学生バイトは収入が扶養範囲を超えないよう注意し、税金や奨学金への影響を考慮が必要です。
【書き方例文あり】本人希望記入欄に書く内容
本人希望欄は、応募者が自分の希望や条件を企業に伝える大切な項目です。勤務開始日やシフトの希望、通勤手段など、どうしても譲れないことがある場合に記入しましょう。ただし、あまり細かすぎる要望や過度な要求は避け、企業側に配慮した表現を心がけることが大切です。
書き方例|連絡が取れる時間帯
自分が連絡を取りやすい時間帯を具体的に記入しておくと、担当者もその時間に合わせて連絡しやすくなります。例えば、平日の午後3時~5時、土日なら午前中がよいなど、なるべく詳しく書くとよいでしょう。
書き方例
- 平日の午前10時〜12時の間にお電話いただければ、確実に対応できます。
- 土日であれば、午前9時~午後3時の間にご連絡いただけると助かります。
- 平日の日中は学校があるため、午後6時以降であればいつでも対応可能です。
書き方例|勤務開始希望日とシフト希望
勤務開始希望日やシフト希望については、応募者ができるだけ具体的に書くことが大切です。休みの希望については、プライベートな内容を記載する必要はありません。あくまで仕事に関わる日程や時間帯に関してのみ記入しましょう。
例えば、勤務開始日は〇月〇日から希望しますと記載すれば、企業側は採用後のスケジュール調整がしやすくなります。またシフト希望に関しても具体的に平日の午後から働きたい、土日中心でシフトを希望しますと記載しておけるとよいでしょう。
書き方例
- 勤務開始希望日は〇月〇日から可能です。シフトは平日の午後3時以降でお願いしたいと思います。
- 〇月〇日から勤務開始を希望します。週2~3日、午後3時~8時のシフトで勤務を希望します。
- 勤務開始日は〇月〇日以降、土日のみ勤務可能です。シフトは午前9時~午後4時の間で調整いただけるとありがたいです
- 〇月〇日から勤務可能です。平日午後2時から6時の間にシフトを入れていただければと思います。
- 〇月〇日から勤務開始を希望し、シフトは週3日、午前10時~午後3時を希望します。
書き方例|希望する仕事の内容と勤務エリア
希望職種や勤務エリアについては、自分の希望を明確に伝えましょう。特に企業が複数のポジションを募集している場合は、希望する仕事の内容を具体的に記載することで、自分が適任なポジションにマッチングされる可能性が高くなります。
また、複数の店舗を持つ企業が一斉採用面接を行う場合は、できれば複数の勤務地を指定するのがおすすめです。希望する勤務地を明記することで、自分の希望に合うエリアを幅広く案内してもらえます。
書き方例
- 希望職種は販売スタッフです。勤務地は〇〇店を希望しますが、〇〇市内ならば他の店舗でも勤務可能です。
- 希望職種は事務職です。勤務地は〇〇区内で希望しますが、近隣区域であれば柔軟に対応可能です。
- 希望職種は調理スタッフです。〇〇店または〇〇店での勤務を希望します。
- 希望職種はカスタマーサポートで、勤務地は〇〇地区を希望します。他の地域でもご相談いただければ調整可能です。
書き方例|通勤手段
通勤手段の記入は必須ではありませんが、バイクや自転車で通勤する場合、駐輪場の有無を確認しておくことが大切です。通勤手段を記載しておけば、企業側も駐輪場の手配や交通費の支給に関して調整がしやすくなります。
交通費については、多くの場合一律で支給されることが多いですが、定期券を持っている場合でも別途支給されることがあります。こうした点も事前に確認しておくとよいでしょう。
書き方例
- 通勤手段は自転車を利用させていただければと思います。
- 通勤にはJRを利用します。
- 通勤には車を利用する予定です。駐車場の提供についてもご確認いただければと思います。
高校生や大学生が書いておきたい事柄
高校生や大学生にとって、バイトと学業との両立は大きな課題です。特にテスト期間や学校行事など、シフトに入れない時期があらかじめ分かっている場合は、事前に伝えておくことが大切です。具体的な日程を記入しておけばシフトの調整がしやすくなり、無用なトラブルを避けられます。
書き方例|シフトに入れないテスト期間中
シフトに入れない期間や、特に忙しい時期を事前に伝えておくとよいでしょう。5月の下旬頃は10日間ほどシフトに入れませんなど明確に記載しておくとスムーズに調整できます。
具体的な月や日程を記入することで、企業側もその時期のスケジュールを立てられるため、トラブルを避けられます。また、その際に早めに相談させていただきますという柔軟な表現を使うのもひとつの方法です。
書き方例
- テスト期間中はシフトに入れません。具体的には〇月〇日から〇月〇日までがテスト期間です。この期間はお休みをいただけますようお願い申し上げます。
- 試験期間中はシフトに入れないことがあります。テストの日程については、前もってお知らせいたしますので、ご相談させていただければと思います。
- 大学の定期試験期間中(〇月〇日~〇月〇日)は、シフトに入れません。それ以外の日程は柔軟に対応できますので、どうぞよろしくお願いいたします。
- テスト期間中はシフトに入れませんが、事前にご相談させていただきます。具体的な日程については面接時にお伝えします。
書き方例|長期休み中のシフトについて
長期休み中、例えば夏休みや冬休みの期間中にどれくらいシフトに入れるかも記載しておくと、採用担当者も調整がしやすくなります。
普段のシフトに比べて長期休暇中に多くのシフトを入れることができる場合や、逆に帰省などの予定がありシフトに入れない日がある場合は、本人希望欄に記載しておくとよいでしょう。
書き方例
- 春休み期間中は通常よりも多くのシフトに入れる予定です。具体的には、午前9時~午後5時まで柔軟に対応できます。
- 夏休み期間中は週5日勤務可能です。
- 冬休み中は、平日の午前中は学校の都合で入れませんが、午後3時以降であればフルタイムで勤務可能です。
- 春休み中は週4日、午前10時から午後3時のシフトを希望しています。長期休み中に多くのシフトを入れられるので、調整いただければ幸いです。
- 夏休み後半(8月20日以降)は帰省予定があるため、勤務が難しくなります。それまではフルタイム勤務が可能です。
- 夏休みは7月25日から8月5日までの間は実習のため勤務が難しい状況です。それ以降は積極的にシフトに入れるよう努めますので、よろしくお願いいたします。
本人希望欄に書かないほうがいい事柄
本人希望欄は自分の希望を伝える大切な項目ですが、書き方を間違えると逆効果になることもあります。書かないほうがいい事柄を確認しましょう。
給与に関すること・過度な要求
本人希望欄には給与や過度な要求を記入することは避けるべきです。給与や待遇面の希望を履歴書に記載すると、採用担当者にあまりよい印象を与えない可能性があります。
また、自己都合で通勤ルートを指定したり、やりたくない仕事を避けたいなどの要求も避けるべきです。
採用担当者の視点から見ると、採用前の給与交渉や過度な要求は協調性や柔軟性を欠いていると感じさせ、印象が悪くなってしまいます。
応募条件と一致しないこと
応募条件と全く異なる内容を本人希望欄に記載することは、マナー違反とされています。企業が求めている条件と大きく異なる希望を書くと、・募集内容を理解していない・自己中心的と判断されることが多く、選考で不利になる可能性があります。
例えば、土日にシフトに入れる人を募集しているのに・土日はNGと書いたり、昼間の勤務を求めているのに・夜間希望と書いたりするケースです。そのような場合は、自分がその企業を気に入っているとしても、条件に合う別の求人を探すほうが賢明です。
空欄は避けよう
特に希望がない場合でも、本人希望欄を空欄にするのは避けましょう。空欄のままだと、意欲が薄いとみなされる可能性もあります。希望がない場合は、簡潔に一言添えるだけで十分です。
例えば、「貴社の方針に従い対応いたします」や「貴社の定める規定に従います」といった表現を使うことで、柔軟に対応できる意向を伝えることができます。採用担当者に前向きな印象を与え、よい印象を持ってもらえる可能性が高くなります。
学生は働きすぎに注意!扶養を外れることも
学生はバイトをする際に働きすぎに注意が必要です。年収が一定額を超えると、扶養から外れて親の税負担が増える可能性があります。また、奨学金を受けている場合、収入が影響を与えることもあります。バイトの時間や収入をしっかり把握し管理することが大切です。
所得税や住民税がかかる
学生がバイトで稼ぎすぎると、所得税や住民税がかかる可能性があります。例えば、年間収入(1月~12月)が100万円を超えると住民税を、103万円を超えると所得税を支払わなければなりません。
また、扶養の範囲内で働いている場合、年収が103万円を超えると扶養から外れることになります。扶養を外れると、親が支払う税金が増えてしまうため注意が必要です。
特に理由がなければ、103万円未満で収入を抑えるのが得策です。シフトを入れすぎないようにし、年間の収入を細かくチェックすることが大切です。自分の収入と税金の関係を理解し、無理のない範囲で働くことを心がけましょう。
奨学金の区分変更や給付がなくなることも
学生がバイトで収入を得ると、家族の収入と合算して計算されます。そのため、税金がかかるほど稼いでしまうと、給付型奨学金の区分変更や打ち切りになる可能性が出てきます。
奨学金を受けている学生は、バイト収入が増えると支給条件が変わる可能性があるため注意が必要です。収入が多くなりすぎた場合でも、勤労学生控除を申告すれば、給付型奨学金への影響を抑えられることがあります。
控除を受けることで、収入の一部が非課税となり、奨学金が打ち切られるリスクを減らせます。バイトの収入を正確に把握し、必要に応じて申告を行いましょう。
本人希望欄は最低限の希望にとどめよう
本人希望欄には自分の勤務希望や条件を伝えることが大切ですが、給与交渉や過度な要求、応募条件と合わない希望などは避けましょう。学生の場合は、収入の管理や税金、奨学金に関する注意も必要です。
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