バイトの履歴書の本人希望欄は何を書く?実はNGな書き方も紹介

バイトの履歴書には、「本人希望欄」があります。本人希望欄には何を書けばよいのでしょうか?記載した方がよい内容と、主な書き方を解説します。本人希望欄に書かない方がよい内容や、書くことがないときの対処法も確認しましょう。

バイトの履歴書の本人希望欄に書く内容

履歴書の本人希望欄

(出典) photo-ac.com

求職中の短期間、または副業などでバイトに応募するときは、自分が勤務したい時間・曜日を伝えなければなりません。別途独自の書類や入力フォームがなければ、履歴書に書くことになるでしょう。本人希望欄を使って、シフトを希望する方法を解説します。

勤務日数や時間・曜日

バイトで勤務日数・時間・曜日を伝えるときは、一般的に週単位で希望を書きます。また、募集されているシフトがいくつかあるときは、何時から何時間働きたいのかも明確にしましょう。

詳細に書きすぎると、募集シフトと合わないときにマッチングしにくくなります。勤務できない日を除いて、前向きに記載するのが基本です。

【勤務日数を希望する例】

  • 週5日勤務希望
  • 週3~4日

【勤務曜日を希望する例】

  • 月・火・水・金勤務可能(週3~4日希望)
  • 土曜日以外いつでも可

【勤務時間帯を希望する例】

  • 9〜17時勤務希望
  • 午前シフト希望(午後シフトは対応可能な日もあります)

勤務地や通勤方法

チェーン店や大手の会社では、一括で書類選考・面接を行うことがあります。勤務地が複数あり、通えるエリアが限られているときは希望勤務地も記載しましょう。

勤務地は第一希望に限定するよりも、できるだけ前向きに記載するのがポイントです。通勤方法については、特別な希望があれば確認も兼ねて記載しましょう。

【勤務地を希望する例】

  • 勤務地:〇〇店希望(最寄り店のため。他店でも可能)
  • 通勤距離の都合により、○○店・△△店・□□店のいずれかを希望します

【通勤方法を希望する例】

  • 駐輪場があれば、自転車通勤を検討しています
  • 自動車通勤希望です

希望の職種

「希望職種」は、複数の職種を募集しているときに必要な項目です。本人希望欄だけでなく、いくつかの欄に記載できます。「希望職種欄」があれば、そちらに記載しましょう。

バイトの場合、志望動機を書く上で希望職種を盛り込むこともあります。バイト・パート希望者の多くは学生・主婦(主夫)・副業・一時的な生活費補填など事情があり、本職ほど明確な志望動機は求められません。

志望動機に「やってみたい仕事内容」や「過去の仕事経験とつなげた希望職種」を書いても違和感はないでしょう。

ほかの欄に書けないときは、本人希望欄に「希望職種:レジ担当」のように記載します。

バイトの履歴書の本人希望欄を書くポイント

履歴書を書く手元

(出典) photo-ac.com

バイトの履歴書で、本人希望欄を書くときはいくつか注意点があります。採用担当者が見たときに分かりやすく、好印象を持ってもらえる内容を目指しましょう。主なポイントを解説します。

希望は簡潔に書く

本人希望欄に書く条件や希望は、特別な事情がない限り簡潔に記載します。書類審査の際、何が希望なのかはっきり分かるように、短文や箇条書きを活用しましょう。

基本的には、どうしても必要な項目のみ、ピックアップして記載するのがポイントです。本人希望欄の条件と実際の募集内容がズレている場合、希望通りにならないと判断され採用に影響する可能性があります。

必ずしも、求人情報に記載されている全ての時間帯・職種・勤務地が募集されているとは限りません。ある程度は面接で直接相談できるよう、最低限の条件を簡潔に記載しましょう。

募集条件の範囲内で書く

バイト募集の求人情報には、いくつかのシフトや時間数・募集職種などが記載されています。本人希望欄に書く内容は、募集条件の範囲内です。

13~18時のシフトを募集しているのに、午前中に働きたいと書いても希望が通る可能性はほぼありません。募集内容を読んでいないと判断されると、評価がマイナスになります。

募集内容より多く働ける場合は自己PRとして記載するのもよいですが、求人の方向性を見極めるのが大切です。希望勤務日数が多い人に週1~2日のバイトが合うのか疑問視されるリスクもあるため、原則は募集条件の範囲内で検討しましょう。

連絡のつきやすい時間帯も書く

本人希望欄には、「採用担当者に対するお願い・希望」を記載できます。電話連絡の時間を指定したいときも、本人希望欄への記載が可能です。

特に副業バイトへの応募で仕事を続けているようなケースでは、選考の件で電話があってもなかなか出られません。家庭の事情や資格取得のためにスクールに通っている人も、電話は取りにくくなるでしょう。

連絡がつきやすいことをアピールするときに使うか、特別な事情があるときは理由を説明するのがポイントです。主な書き方と例を見ていきましょう。

【連絡がつきやすいことをアピールする例】

  • 〇~〇時にお電話いただければ、基本的につながります

【電話連絡が難しく別の提案をする例】

  • 〇〜〇時は仕事のため、ご連絡いただければ後ほど折り返しいたします

本人希望欄に書かない方がよい内容とは?

履歴書を見ている女性

(出典) photo-ac.com

本人希望欄という名称から、希望を何でも書いてよいと思ってしまうケースもありますが、書かない方がよい内容もあります。避けた方がよい内容と、注意するポイントを見ていきましょう。

給与などの待遇面

給与・時給・交通費などお金に対する希望・質問は、原則本人希望欄に書かないものと考えておきましょう。バイトの場合、時給については求人情報に記載があります。

求人情報に書かれていない待遇が気になるときは、面接で確認しましょう。交通費の有無や見習い期間の時給などは、採用が近づくとバイト先から話があります。

お金に関する希望を書いても通ることはほとんどなく、場違いな質問・希望を書いてしまう人と認識されるリスクが高いでしょう。

希望条件以外

本人希望欄は、何らかの事情があるときやほかの欄に記載できない希望条件を書く欄です。バイトの場合、ほとんどはシフト希望や希望職種を書く欄となるでしょう。

原則、それ以外の内容は記載しません。志望動機や自己PRは、それぞれ書く欄があります。本人希望欄に記載するのはやめておきましょう。

履歴書の項目には、それぞれ意味があります。「本人希望」と書かれている欄にかけ離れた内容を書くと、意思疎通やコミュニケーションに問題があると捉えられてしまうかもしれません。

採用担当者が本人希望欄を見て何を知りたいのか、把握した上で記載内容を検討しましょう。

履歴書の本人希望欄の気になる疑問

履歴書を書いている女性

(出典) photo-ac.com

履歴書の本人希望欄は、記載内容が思いつかないこともあります。希望がないときは、何を書けばよいのでしょうか?そのほか、休みの希望についての考え方も解説します。

特に希望がない場合は?

本人希望欄に何も書くことがないケースはよくあります。募集シフトが完全固定されているときや、希望を書くための書類・フォームがあるときは本人希望欄を使う必要はありません。

書くことがないときは「貴社規定に従います」と記載しておくのが、ビジネスマナーとされています。何かしらの希望があるはずなのに空欄や「なし」と記載すると印象がよくないため、基本的にはマナー通りの表現がおすすめです。

別紙で希望を提出しているなら「シフト希望は別紙の通りです」、募集条件が固定されているなら「求人情報記載の週〇日 〇~〇時で問題ありません」など表現を変えるのもよいでしょう。

休みの希望を書いていい?

バイトは勤務日数や時間に融通が利くため、休みの希望よりもシフト希望を書くのが一般的です。学生は長期休暇や試験中の予定が変わるため休みの希望を記載するのはよくありますが、それ以外ではやむを得ない事情があるときに限ります。

短時間・少ない日数のバイトになると、特別な休みの希望は避ける方が無難です。「度々休みを取らなくてもよいシフトで応募してほしい」と、敬遠される可能性があります。

別途の休みではなく「〇曜日は資格取得のため通学しており勤務できない」などのシフト希望は、求人情報に記載されている募集条件を満たすなら記載しても問題はありません。

本人希望欄で希望の条件を上手に伝えよう

履歴書をチェックする男性

(出典) photo-ac.com

バイトのシフトや職種の希望は、本人希望欄に記載できます。履歴書のほかの欄には書けない重要事項は、本人希望欄を使って伝えましょう。うまく使えば、採用担当者に自分の希望を伝え、募集条件にマッチしていることをアピールできるはずです。

バイトの応募先を探しているなら、「スタンバイ」でも求人情報が探せます。シフトや職種など、自分の希望に合うバイト先を見つけるために、活用してみましょう。

スタンバイ|国内最大級の仕事・求人探しサイトなら