バイトの面接では、就職活動と比べると髪型についてそれほど厳しく見られないと考えがちです。第一印象をよくしたいのであれば、しっかりと整えていくのがおすすめです。バイトの面接にふさわしい髪型のポイントや、NG例をチェックしましょう。
バイトの面接では髪型も重要?
バイトの面接では、履歴書の内容だけでなく、応募者の身なりもチェックされています。面接を意識した髪型にしないと、好印象を持ってもらえません。場違いに感じられる髪型で面接に臨むと、不採用の可能性が高まります。
面接における髪型の重要性を確認しましょう。
清潔感に直結する
見た目の印象が人に与える影響は大きく、初対面の人の髪型が乱れていると、清潔感に欠けると感じる人は少なくありません。面接官はその人の身なりからも人柄を判断しようとしているので、髪型を整えることは重要です。
清潔感は親しみやすさや好感度につながり、バイトの面接でも重要なポイントになります。服装や持ち物の清潔感も見られていますが、面接では顔を見て話をするため、髪型や髪色は特に目に留まりやすいのです。
接客業や販売業など、顧客と直に接するバイトでは、清潔感が特に厳しく見られる点に注意しましょう。
面接時の髪型の基本
面接で好感を与えられる髪型には、ある程度の決まりがあります。企業の方針やその店の雰囲気によって、どこまで許容されるかは異なりますが、基本を押さえる意識が重要です。
基本は、顔がよく見える短髪かまとめ髪で、黒に近い控えめな髪色が好まれやすいといえます。寝癖が残った髪や、ぼさぼさの頭髪はNGです。身なりに気を使えない人というイメージを与えてしまいます。
また、髪色が明るすぎたり個性的すぎたりすると、よい印象を与えません。ナチュラルな茶色であれば問題ないですが、ピンクや緑などの奇抜な髪色は避けた方がよいでしょう。
根元が黒く毛先の色が明るいプリン頭は不精な印象を与えるので、全体的にムラのない色に染め直すのがおすすめです。
バイト面接におすすめの男性の髪型
男性はバイトの面接で、どんな髪型をすればよいのでしょう。ただ短ければよいというわけではないので、注意が必要です。髪色・長さ・スタイリングのポイントなどを紹介します。
髪色は基本的に黒色
バイトの面接に臨む際、男性の髪色は基本的に黒髪がよいとされます。黒色以外だと、不真面目な印象に受け取られる可能性があるためです。
しかし、職種や店舗の方針によっても異なるので、黒以外はNGと一概にはいえません。オフィスワークや塾講師のように、きちんとした印象が求められる仕事以外は、茶色に染めているくらいであれば問題にならないケースもあります。
過度に明るい髪色でなければ染め直さなくても構いませんが、金髪などの派手な髪色の人は染め直した方が無難です。
また、インナーカラーやメッシュなどで、部分的に金髪や明るい色を入れている人も同様に、奇抜な印象に見られやすいので注意しましょう。
目や耳にかからない程度の長さ
男性でも髪を長くしている人がいますが、目や耳にかからない長さの方が清潔感のある印象を与えられます。顔のラインがはっきり見える、短い髪型にすると好印象です。
長髪だと顔に髪がかかりやすく、不潔に見えたり暗い印象を与えたりしやすくなります。現在の長さに強いこだわりがないのであれば、髪を短くしてさっぱりとした状態で面接に臨んだ方がよいでしょう。
似合う髪の長さは人によって違うので、絶対に短髪でなければNGというわけではありませんが、面接ではおしゃれな雰囲気よりも爽やかさが重要です。
ワックスなどスタイリング剤の使用は可能
スタイリング剤は、寝癖を直すために必要な場合もあるでしょう。きちんとセットされた髪型は好印象を与えます。
普段スタイリング剤を使用していない場合も、改まった雰囲気を出したいバイトの面接では、髪をセットしましょう。仕上げにキープ力があるタイプのスプレーを使えば、雨の日や風がある日でも髪が乱れません。
ただし、トップを過剰に立たせるなど、おしゃれを優先したスタイリングは避けましょう。髪の流れを整え、ボリュームを抑える程度に使用するのがおすすめです。
また、油分が多いスタイリング剤をつけすぎると、髪がベタっとしてしまい不衛生な印象を与えるので、適量を毛先にもみ込む程度にしましょう。
バイト面接におすすめの女性の髪型
女性の髪型は、長さによってどのようにまとめるかが異なります。面接にふさわしいまとめ方と、そうでないものがある点を押さえておきましょう。バイトの面接に向いている、女性の髪型のポイントを紹介します。
前髪は目が見えるように
長めの前髪の場合は斜めに流すなど、目元がきちんと見えるようにしておくことが基本です。目元が見えないと表情がよく分からなかったり、清潔感に欠けたりします。
斜めに流す場合は、移動中や面接中に乱れないように、黒いヘアピンで留めておきましょう。派手すぎるヘアアクセサリーを使用するのは避けた方が無難です。
また、面接中は髪を触らないこともポイントです。髪に触っていると注意力散漫に見えたり、不衛生な印象を与えたりします。髪を触るのが癖になっている人は、触れないようにきっちりとセットするのがおすすめです。
ロングヘアはまとめておくのが基本
長い髪は、下ろしておくよりまとめておいた方が、清潔感がアップします。きれいにブローしている場合は下ろしてもよいですが、職種によってはNGです。
飲食店やスーパー、食品工場など食品を扱うバイトの場合は、だらしない印象にならないようにまとめておきましょう。衛生面が重視される職種では、面接時の髪型も働いているシーンと同様にまとめ髪が基本です。
その職種にふさわしい髪型で臨んだ方が、採用後すぐに問題なく働いてもらえるイメージを持ってもらえます。面接中に髪に触らないためにも、最初からまとめておくと安心です。
髪をまとめる際は、後れ毛が出ないようにピンで留めたり、スタイリング剤を使ったりと工夫しましょう。
自然なパーマも問題なし
髪質は人それぞれで、天然パーマの人もいます。完全なストレートでなければ、清潔感を出せないというわけではありません。
自然なパーマがかかった髪や、毛先を軽く巻く程度の髪型であればOKです。毛先がバラバラにハネているより、コテで軽く内巻きにした方が上品な雰囲気を与えられます。
ただし、きつすぎるパーマやウェーブは、派手な印象を与えやすいので避けましょう。不潔な感じや、派手なイメージを持たれない程度に控えることが大事です。
パーマがかかっている髪は、スタイリングをしないとぼさぼさに見えてしまうので、パーマ用のスタイリング剤を使用して、きちんとした雰囲気に整えます。
バイト面接でNGな男性の髪型
髪型を間違えると、面接で好印象を与えられません。バイトの面接でNGな髪型について知っておきましょう。
丸刈りは悪目立ちのリスクが
バイトの面接時に髪が短いほどよいのかというと、そういうわけではありません。丸刈りは、悪い意味で目立ってしまうリスクがあります。
反社会的に見えやすいという面もあり、面接の場における髪型としては不向きです。極端なツーブロックや刈り上げも個性的な雰囲気が出すぎる傾向にあるので、おすすめできません。
ツーブロックは長さや範囲によって違った雰囲気を醸し出せるので、奇抜に見えない程度に抑えるようにしましょう。
どこまでの範囲であれば許されるのか自分で判断できない場合、美容室でバイトの面接が控えていることを伝え、清潔感のある髪型に整えてもらう方法がおすすめです。
貫禄が出すぎるオールバック
オールバックは顔のラインがしっかり出て、耳やおでこも見える髪型です。フォーマルな印象を与えられますが、人によっては貫禄が出すぎてしまうため、バイトの面接には不向きだといえます。
きっちりとなでつけるためにスタイリング剤を使いすぎる危険性もあり、失敗しやすいでしょう。謙虚そうな人柄を演出した方が、バイトとして採用される可能性が高まります。
長すぎる髪は短く切って整えるとフレッシュな印象を出しやすく、バイトの面接では有利です。
バイト面接ではNGな女性の髪型
一般的に人気がある髪型でも、バイトの面接にはふさわしくないとされるケースがあります。バイトの面接でNGな女性の髪型をチェックしましょう。
意外と不人気なポニーテール
明るく活発な印象があるポニーテールですが、バイトの面接という場にはあまりふさわしくありません。顔の横で結ぶサイドポニーも髪が邪魔になりやすく、面接には不向きです。
高い位置で結ぶとカジュアルすぎると思われるリスクがあるので、低めに結ぶよう意識しましょう。目の位置と同じくらいかやや下くらいの高さで結ぶと、控えめで落ち着いた雰囲気になります。
髪を結ぶときには浮き毛や後れ毛が出ないように、注意しましょう。わざと毛束を引き出して緩さを演出する髪型もありますが、だらしなく見える可能性があるので面接では控えます。
また、髪をまとめるヘアゴムは黒や暗めの茶色など、髪色に近いものを使いましょう。
高い位置でのお団子は避けよう
ロングヘアの女性は、髪をお団子にまとめても構いません。きちんと固定しないとほつれたり乱れたりしやすいので、自信がない場合は1つに束ねた方が無難です。
ただし、お団子を高い位置に作ってしまうと、子どもっぽい印象を与えます。後頭部の中央よりも、下の位置でまとめるようにしましょう。大きさは拳1個分程度が理想的ですが、髪の量が多いとお団子が大きくなりがちです。
うまくまとまらない場合は、拳よりも大きくなってしまっても仕方がありません。上手にお団子を作るには、スタイリング剤を毛先全体になじませておいてから、まとめる方法がおすすめです。
ピンだけでは心配な人はお団子用のネットを使用し、崩れにくくしてもよいでしょう。髪色と同じ色を選べば、スッキリと見えます。
触覚や後れ毛は面接ではNG
あえてサイドの毛や後れ毛を出し、小顔効果を狙った髪型をしている人もいるでしょう。バイトの面接では、余分な毛が出ないようにまとめます。
目尻や頬の上部に若干かかる程度なら、それほど気にされない可能性はありますが、きちんとした印象に見せたいのであればピンで固定しましょう。
余分な毛が出ていると顔に影ができたり、顔を隠しているように見えたりするので、面接官の年齢によっては、清潔感がないと判断されるリスクがあります。衛生面を重視する飲食店や接客業では、厳しく見られる傾向なので注意しましょう。
ぱっつん前髪も歓迎されない
毛先を直線に切りそろえたぱっつん前髪は、幼く見えるのでバイトの面接にはふさわしくありません。カジュアルすぎる雰囲気になってしまう点も心配です。
年齢に合わない髪型をしていると、「この人に仕事を任せて大丈夫だろうか?」と思われてしまい、採用が見送られる原因になります。
直線的に切りそろえていても、斜めに流せば問題ありません。眉毛の上で切っていて流せる長さがない場合、ピンを使って前髪を上げておでこを見せましょう。
バイト面接時の髪型に関する疑問
髪型や髪色は人それぞれなので、バイトの面接でどこまでOKなのか悩む場合があります。よくある疑問を解消しましょう。
男女問わず結局のところ黒髪が一番よい?
男女ともに美容院で髪を染めるのが一般的であることを考えると、完全な黒髪にこだわりすぎる必要はないといえます。一見、似たように見える髪色でも、赤みがかった色や黄みがかった色などさまざまあり、バリエーションが豊富です。
黒に近い色や、やや明るい程度であれば、ほぼ問題にならないと思ってよいでしょう。応募先に髪色の規定があれば合わせる必要がありますが、企業によって基準はまちまちであり、常識的な範囲内であれば認められると考えられます。
これから髪を染めようか迷っている人で、カジュアルな服装が許されない職種のバイトを予定しているのであれば、黒に近い色にしておきましょう。
もともとの髪の色が明るめな人もいるので、無理に真っ黒に染める必要はありません。元の髪色が明るい人は、真っ黒にすると眉の色と合わず、かえって不自然な印象になってしまう可能性もあります。
履歴書の髪型と違うのはOK?
証明写真を撮るタイミングによっては、履歴書の写真の髪型と大きくかけ離れてしまう場合があります。
実物と写真がどこまで違っているかによっても異なりますが、履歴書の写真が3カ月以内に撮ったものであり、その間に自然に伸びた程度であればOKです。
書類と実物の印象があまりにも違っていると、不信感を持たれる原因になります。直近に撮影したものであっても、長い髪をバッサリ切った場合など、印象が大きく異なる場合は撮り直すのがおすすめです。すでに履歴書を提出済みの場合は、そのままで問題ありません。
少しの工夫で印象はガラッと変わる!
髪型は、その人の人柄を知る上で重要な手掛かりです。バイトの面接で清潔感のない髪型をしていると、思わぬ低評価を受ける原因になります。普段の髪型とは切り離し、きちんとした印象に整えるのがおすすめです。
少しの工夫で印象を変えられるので、手を抜かないようにしましょう。男性は短くカットしてスタイリング剤で適度にセットし、女性は後れ毛が出ないように、1つに束ねるだけでも清潔感をアップできます。
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