自分の短所は面接でどう答えるのが正解?好印象を与える例文13選

面接で自分の短所を聞かれたときは、ネガティブな言い回しを避けましょう。短所をカバーする意思を見せると、面接官に良い印象を与えることが可能です。面接における自分の短所の伝え方と、好印象を与えられる例文を紹介します。

自分の短所で好印象を与えるためには?

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(出典) pixta.jp

面接で聞かれる短所について対策を立てる際は、なぜ短所を聞かれるのかを理解することが重要です。短所を長所に言い換えたり、改善・克服に向けた努力を伝えたりすれば、面接官に好印象を与えられます。

面接で短所を聞かれる意図を理解する

企業が面接で短所を聞く最大の理由は、応募者の自己分析能力をチェックすることです。自分の短所をどのように捉えているのかを聞くことで、応募者が自分をきちんと理解できているかどうかを見ています。

自分の短所を的確に把握している人は、事前にミスを防いだり、周囲の協力を仰いで業務を進めたりできる人だと判断されます。短所への向き合い方をしっかりと面接で示せることが重要なのです。

業務を遂行するにあたって致命的なものでない限り、短所が何であるかはそれほど重要視されません。面接で短所を聞かれたら、客観的に自己分析できていることをアピールすることが大切です。

長所に言い換えられる短所を選ぶ

面接で伝える自分の短所を選ぶ際は、長所に言い換えられるものにしましょう。短所の説明で長所も伝えれば、ネガティブな内容のまま説明が終わってしまうのを防げます。

例えば、自分の短所をおせっかいなところだと思うなら、世話好きな性格を長所に言い換えることが可能です。世話好きな面もアピールすることで、短所もポジティブなニュアンスで伝えられます。

自分の長所だけ思いついて短所が分からない場合は、長所から言い換えられる短所を選ぶのもおすすめです。

改善・克服に向けた努力まで伝える

自分の短所を面接で伝える際は、改善や克服に向けて努力していることまで伝えましょう。短所の種類とエピソードで話が終わってしまうと、成長意欲がないと見なされてしまいます。

困難に立ち向かう姿勢は、ビジネスでも重要視される要素の1つです。短所に対する自分なりの対策を示すことで、評価が上がります。

面接で短所を述べる際は、言い換えられる長所や具体的なエピソードを説明し、改善・克服に向けた努力を伝えるという流れで文章を構成しましょう。

真面目さをアピールできる自分の短所

面接を受ける女性

(出典) pixta.jp

性格が真面目な人は、「頑固」「せっかち」「視野が狭い」といった短所を選ぶことで、真面目さを長所としてアピールできます。それぞれの効果的な例文を見ていきましょう。

頑固

自分の短所が頑固な性格なら、真面目さ以外に周囲に流されないことや芯があることを長所に言い換えられます。

<例文>

私は頑固な性格が自分の短所だと考えています。周囲に流されない芯の強さがある一方で、自分の決めたことにどうしてもこだわってしまいがちです。前職ではミーティングで自分の主張を押し通し、プロジェクトが失敗したこともありました。

しかし、あるときに先輩から周囲の意見にも耳を傾けることの重要性を説明され、現在は自分の考えを主張する前に周囲の言うこともしっかりと聞くように努力しています。今後も芯の強さを発揮しつつ、周囲の意見も尊重するようにしていきたいと思っています。

 

せっかち

せっかちな人は仕事でミスをしやすくなる一方、決断が早いことや効率・時間を重視することが長所になります。

<例文>

私の短所はせっかちなところです。仕事をできるだけ早く終わらせようと思うあまり、ミスが連続して会社に迷惑をかけたこともありました。

一方、業務の効率化を図ることは得意です。営業事務として働いていたときも、営業の方たちから「ミスがなければあなたの仕事が一番早い」と言われていました。

現在は業務効率の改善を常に意識しながら、見落としがないかどうか最後にきちんと確かめるように努力しています。

 

視野が狭い

視野が狭いことを自分の短所にする場合は、集中力があることや物事を深く掘り下げられることを長所に言い換えましょう。

<例文>

私の短所は視野が狭いことです。社会人になりたての頃は、自分と違う考え方をどうしても受け入れられず、常に自己判断で物事を進めていました。視野の狭さが仕事に悪影響を及ぼすことが分かってからは、さまざまな価値観を受け入れるように意識しています。

一方、視野の狭さは集中力の高さにもつながっているような気がしています。一つの仕事を始めると周囲が気にならなくなり、どのような状況でも集中力を発揮できるのです。この長所は生かしつつ、今後も視野を広げる努力は続けていこうと思っています。

 

計画性をアピールできる自分の短所

面接を受ける男性

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心配性な性格や緊張しやすい性格を自分の短所にする場合は、「計画性がある」と言い換えて長所とすることができます。短所や長所の伝え方を例文で確認しましょう。

心配性

心配性が自分の短所だと感じている人は、物事を慎重に考える側面もあるため、責任感が強いことや計画性があることを長所にしましょう。

<例文>

私の短所は心配性なところです。自分の仕事に自信が持てず、作業が終わった後も確認を繰り返してしまうため、時間がかかってしまいます。

しかし、自分の仕事に対して強い責任を感じられることは長所であるとも思っています。慎重さが業務の正確さにもつながっており、今までほとんどミスをしたことがありません。

御社で働く際は責任感の強さや業務の正確さを長所として発揮しながら、確認作業に時間をかけすぎないように注意していこうと考えています。

 

緊張しやすい

緊張しやすい性格を長所に結び付けるなら、何事にも真面目に取り組めることや周到な準備ができることが挙げられるでしょう。

<例文>

私の短所は緊張しやすい性格です。人前に立つだけで自分を出せなくなるため、社会人になってからはあえて人前に立つ機会を増やし、短所の克服に努めてきました。

一方で、緊張しそうな場面では万全な準備をするように意識してきたため、周到な準備ができることは自分の長所だと感じています。御社での業務は事前準備が大事だと聞いているため、長所を生かしながら緊張しやすい性格の改善も意識していきたいと思っています。

 

柔軟性をアピールできる自分の短所

集団面接

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「飽き性」「計画性がない」「マイペース」を短所と考える場合の例文を紹介します。柔軟性の高さをアピールし、ポジティブな結論で文章を締めることが大切です。

飽き性

飽き性なところを自分の短所にする場合は、柔軟性が高いことや好奇心旺盛で行動的な一面を長所にするのがおすすめです。

<例文>

私の短所は飽き性な性格です。前職では一般事務として働いていたのですが、最初は単調な作業にどうしてもやりがいを感じられず、飽き性な一面を痛感していました。

しかし、短所を克服する目的で自分の仕事を細分化したところ、単調な作業にもさまざまな目標を設定できることが分かったのです。

飽き性だからこそ、ゴールを増やせばモチベーションの維持につながることに気付きました。今後もこのような考え方で、飽き性の克服に努めていきたいと考えています。

 

計画性がない

計画性がない人は業務の優先順位を決めないため、大事なことが後回しになりがちです。一方、失敗を恐れずチャレンジできる長所も持ち合わせています。

<例文>

計画性がないことが私の短所です。いつも取り組みやすい作業から始めてしまうため、早く済ませるべき業務が後回しになってしまい、周囲に迷惑をかけてしまいます。現在は作業の優先順位を適切に決められるように努力しているところです。

一方、何事も無計画に手を付けてしまう性格は、失敗を恐れず挑戦できる長所にもなっていると感じています。今後の仕事ではチャレンジ精神を生かしつつ、きちんと計画を立てて仕事を進めていけるように意識していくつもりです。

 

マイペース

自分の短所をマイペースにする場合は、周囲に流されないことやおおらかな性格、落ち着いていることを長所に言い換えることが可能です。

<例文>

私の短所はマイペースなところです。周囲に流されない点は長所として捉えられる一方で、マイペースな性格が災いして周囲との協調性を欠くことが多く、チームに迷惑をかけてしまう傾向があります。

現在は時間配分や状況確認を意識しながら、チームに迷惑をかけないように努力しています。タスク表を作ることを習慣化したところ、短所がかなり克服できていると実感している状況です。

 

ポジティブさにつながる自分の短所

面接を受ける女性

(出典) pixta.jp

自分の短所を「面倒くさがり」「大ざっぱ」「楽観的」にするなら、長所は「ポジティブさ」につなげることが可能です。短所の効果的な伝え方を例文で確認しましょう。

面倒くさがり

面倒くさがりな性格が自分の短所だと思うなら、物事を効率的に考えることや、小さいことを気にしない性格が長所になります。

<例文>

私が考える自分の短所は面倒くさがりなところです。社会人になったら改善しようと思っていたのですが、入社後数年たってもなかなか克服できませんでした。

しかし、何事にも積極的に行動する同期が大きく成長している姿を見てからは、私もまずは行動してみることを意識して仕事に取り組むようにしています。

物事を効率的に考えることは強みだと感じているため、今後も短所を克服できるように努力を続けていくつもりです。

 

大ざっぱ

大ざっぱな人は細かいことを考えるのが苦手である半面、ポジティブでタフな性格を長所としてアピールできます。

<例文>

私の短所は大ざっぱな性格です。細かい業務が得意ではないため、できるだけミスが少なくなるように、作業終了後は入念なチェックを怠らないことを強く意識しています。

一方、前向きでタフな性格は自分の長所だと考えています。少々のことでは心が折れないため、周囲が嫌がるクレーム対応はほとんど私が担当していたほどです。御社に入社後は強みを生かしつつ、大ざっぱな性格の改善にも引き続き努めていきたいと思います。

 

楽観的

楽観的な性格を自分の短所にする場合は、何事も前向きに考えられることを長所にするとよいでしょう。

<例文>

私の短所は楽観的な性格です。何事も前向きに考えられることは強みなのですが、深く考えずに行動を起こしてしまうことも多々あります。失敗した後のリカバリーに時間がかかってしまい、これまで何度も会社に迷惑をかけてきました。

これではいけないと思い、業務に取り組む前にある程度のプロセスを考えるようにしたところ、失敗する機会が以前より減っています。信頼される社会人を目指し、これからも短所の改善に務めていきたいと考えています。

 

協調性をアピールできる自分の短所

面接を受ける男性

(出典) pixta.jp

人見知りや優柔不断を短所に選ぶなら、人間関係についてより慎重になれることを長所にするのがおすすめです。短所と長所の伝え方を例文で紹介します。

人見知り

人見知りな性格を自分の短所にする場合は、聞き上手で空気が読めることを長所に言い換えられます。

<例文>

私が考える自分の短所は人見知りな性格です。相手にどう思われているかを常に気にしてしまい、自分から周囲と距離を取っていました。現在はできるだけ自分から積極的に声をかけるように努力しています。

一方、聞き上手で空気が読めることは自分の長所です。御社で働く際は長所を存分に発揮し、周囲にもできるだけ早く溶け込めるように務めたいと思います。

 

優柔不断

優柔不断な性格の人は物事を自分ですぐに決められない一方、注意深いことや人の話を素直に聞けることが長所になります。

<例文>

私の短所は優柔不断なところです。何事も自分では決めきれないため、自分に裁量権がある場面では自信を持てません。迷ったときの優先順位を考えるようにしたり、決断力を磨く本を読んだりして、短所の克服に努めています。

ただし、周囲の意見を聞いて決めたことに関しては、これまでも一定の評価を得てきました。人の話を素直に聞けることは、自分の長所だと捉えています。

 

面接で印象が悪くなるNG短所

面接を受ける男性と面接官

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短所の選び方や伝え方を間違えると、面接官に与える印象が悪くなってしまいます。気を付けるべきポイントを押さえ、面接対策の参考にしましょう。

時間や約束にルーズ

集団生活において問題がある短所を選ぶのはNGです。たとえ本当にその短所を自覚していたとしても、面接で伝えると不採用になってしまう可能性が高くなります。

集団生活で問題がある短所の代表例は、「遅刻が多い」「約束を忘れる」「約束を守れない」「あいさつができない」「うわさ話をしてしまう」といったものです。

上記のような短所は克服や改善が難しい上、企業側にとってもこれらの短所を持つ人を採用することはリスクでしかありません。

身体の特徴について

身体的な特徴に関することを自分の短所にするのも避けましょう。「身長が低い」「太っている」「痩せている」「持病がある」といった短所が該当します。

身体の特徴に関することを短所として伝えても、自己分析能力のアピールにはなりません。あくまでも内面的な短所を選ぶことが大切です。

短所の選択で迷う場合は、長所に置き換えられるか考えてみましょう。集団生活において問題がある短所や、身体の特徴に関する短所は、長所に置き換えられないものがほとんどです。

社風や業務に向いていないと判断される短所

面接で伝える自分の短所を考える際は、応募企業の社風や自分が希望する業務に向かないものを選ばないようにすることも重要です。

例えば、接客業を希望する人が自分の短所を人見知りな性格だと伝えた場合、企業側はリスクが大きいと判断するでしょう。人見知りな性格なら、初対面の人とうまくコミュニケーションを取れないためです。

短所を選ぶときには企業分析をしっかりと行い、社風や業務に向いていない致命的な短所を避ける必要があります。

「短所はありません」と答える

面接で「短所はありません」と答えるのもNGです。本当に短所がないと思っている人も、長所から言い換えられる短所を選びましょう。

短所がないと言ってしまうと、「誠実さに欠ける」「自己分析能力がない」「質問の意図をくめない」と判断され、評価が大きく下がります。

短所はそれ自体がマイナスな意味合いを持っているため、できれば伝えたくないと考える人もいるでしょう。しかし、企業は短所が何であるかを知りたいというよりも、短所についてどのように考えているのかを聞きたがっているのです。

自分の短所で好印象を残そう

面接会場に入室する女性

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企業は短所について応募者に聞くことで、自分を客観的に分析できているかを知ろうとします。質問の意図をしっかりと理解し、短所への向き合い方を適切に伝えることが重要です。

短所を述べる際は、長所に言い換えたり、努力や工夫で改善していることを伝えたりする必要があります。ポジティブになるような文章を考え、自分の短所で面接官に好印象を残しましょう。

「スタンバイ」で転職先を探して、自身の短所を分析して、面接で答えられるようになっておきましょう。スタンバイにはさまざまな職種があります。自分の短所を踏まえた上で、ぜひ転職活動にお役立てください。

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