オンライン面接の服装を解説。ヘアスタイルやメイクのポイントも

初めてオンライン面接を受ける場合は、服装のマナーについて確認しておきましょう。オンラインならではの気を付けたいポイントもあるため、事前に知っておくのがおすすめです。オンライン面接にふさわしい服装や身だしなみについて、詳しく解説します。

オンライン面接の女性の服装マナー

オンラインで面接を受ける女性

(出典) pixta.jp

オンライン面接で選ぶべき服装は、基本的には対面の面接の服装と同じです。自宅で面接を受けるからといって、私服で臨んでよいわけではありません。オンラインでも面接に変わりはないため、服装面でも面接のマナーを守る必要があります。

まずは、女性の服装マナーから確認しましょう。

ジャケットやスーツが無難

服装の指定がない場合、オンライン面接はスーツスタイルで臨むことが無難です。女性がオンライン面接で着るジャケットやスーツは、対面での面接と同じように黒・紺・グレーなど、ビジネス向けの落ち着いた色を選ぶのがおすすめです。

華やかな色のジャケットやスーツは、面接で着る服装には向きません。私服を指定された場合も、女性は同じような色のジャケットやスーツでOKです。

面接中は、ジャケットやスーツのボタンをすべて留めるのがマナーです。袖口からシャツやインナーを見せる必要もありません。

明るいカラーのインナーを選ぶ

インナーには、顔色が明るく見えるような、白や淡色系のものを選ぶのがおすすめです。ただし、白のインナーにダーク系のジャケットを合わせると、就活生のような印象を与えやすいため、組み合わせには注意しましょう。

襟が付いていないブラウスを着用する場合は、胸元が開きすぎないラウンドネックやVネックのものを選べば、大人っぽい落ち着いたイメージを演出できます。

長袖のインナーはジャケットの袖口から見えない長さにしましょう。柄物は避けて無地を選び、素材は少し光沢のあるレーヨンなどがおすすめです。

オンライン面接の男性の服装マナー

オンライン面接を受ける男性

(出典) pixta.jp

男性の服装も女性と同様に、スーツスタイルを選ぶのが基本です。シャツやネクタイの選び方も押さえておきましょう。

落ち着いた印象のダークカラーのスーツ

男性がオンライン面接で着るスーツの色は、落ち着いた印象を与えるダークカラーがおすすめです。無地の黒・紺・グレーを選びましょう。

金融業界やホテル業界では堅いイメージの服装が好まれるため、シックな装いを意識するのがポイントです。夏場でも、できるだけスーツを着た方がよいでしょう。

2つボタンのスーツの場合、一番上のボタンのみを留めます。3つボタンのスーツでは真ん中のみを留めるか、一番上と真ん中を留めましょう。ポケットのフラップは出したままで構いません。

シャツやネクタイ

オンライン面接で着用するシャツは、白を選ぶのが基本です。柄物・色付きボタン・ボタンダウンは、カジュアルな印象を与えるため避けましょう。

シャツの一番上のボタンは留めるのがマナーです。どうしても息苦しくなる場合は、シャツ自体のサイズを変更するか、セミオーダーで首回りのサイズを調整しましょう。

ネクタイはストライプ・小紋柄・無地などのシンプルなものが適しています。ピンクやイエローといった派手な色のものや、幅の大きなストライプのものは、避けた方が無難です。

服装自由といわれた場合

服装自由の面接では、オフィスカジュアルが基本です。男性がオフィスカジュアルを選択する場合は、ジャケット・シャツ・チノパンの組み合わせにするとよいでしょう。

シャツの裾はパンツに入れます。ネクタイは着用しなくてもOKです。夏場は半袖やポロシャツを着ても構いません。

オフィスカジュアルに自信がない場合は、スーツを着て面接に臨みましょう。アパレル業界やエンタメ業界など、個性が重視される業界の面接では、無難な服装にすると評価が下がる恐れがある点に注意が必要です。

オンライン面接の服装のポイント

スーツを着る男性

(出典) pixta.jp

オンライン面接の服装は清潔感を意識しましょう。上半身しか映らないからといって、見えない部分をおろそかにするのは危険です。

清潔感のある服装を意識しよう

面接の服装を決める際に最も重視すべきポイントは、清潔感です。できるだけシンプルなものを選び、爽やかな色や自然なシルエットを意識すれば、清潔感のある服装になります。

シワやシミがある服を着るのはNGです。洗濯しても取れないシミがあるなら、クリーニングに出しましょう。ネクタイの緩みにも注意しなければなりません。

オンライン面接は人とWebカメラとの距離が近い上、面接中はパソコンの画面に意識が集中するため、対面での面接よりも、シワやシミに気付きやすくなる点を覚えておきましょう。

見えない部分にも気を抜かない

オンライン面接で、相手の画面には基本的に上半身しか映りません。「上半身の服装だけきちんと整えておけばよいのではないか」と考える人もいるのではないでしょうか。

しかし、見えない部分に対しても気を抜かないことが重要です。下半身が映り込む可能性もあるため、ボトムスにも気を抜かないようにしましょう。

上半身のみスーツを着て臨んでも、何かの拍子で下半身が映り込んだ場合、評価を下げてしまう恐れがあります。

オンライン面接でも対面の面接と同じように、上半身・下半身ともに服装をきちんと整えましょう。

オンライン面接の身だしなみ

髪型を整えるスーツの女性

(出典) pixta.jp

オンライン面接では、服装以外の見た目にも気を配らなければなりません。ヘアスタイル・メイク・ひげについて、注意したいポイントを解説します。

女性のヘアスタイル

女性の場合は、前髪が目にかからないように整え、目元をしっかりと見せるのがポイントです。ロングヘア・ミディアムヘアの人は、後ろで髪を結びましょう。

単に髪を分けるだけでは、お辞儀をしたときに髪が顔にかかってしまいます。面接中に何回も髪をいじると印象が悪くなるため、しっかりとまとめておきましょう。

髪の色は黒がベストです。明るい色にしている場合は、黒く染め直す必要があります。ヘアゴムやバレッタの色も、黒や茶色など落ち着いた色のものを選ぶのがおすすめです。

男性のヘアスタイル

男性のヘアスタイルは、表情がはっきりと分かるような短めの髪型が好印象です。耳周りをすっきりとさせ、眉と額が見えるまで前髪を上げれば、さわやかなイメージになります。

髪の色は女性と同様に黒がベストです。明るい髪色はビジネスシーンに向かないため、染め直しておきましょう。

寝癖が残っている場合は直し、ナチュラルにセットするのがおすすめです。ワックスなどの整髪料はあくまでも清潔感を出すために使用し、大量に使わないようにするのがポイントです。

ヘアスタイルは第一印象を左右する大きな要素となるため、単に短くカットするだけでなく、セットの仕方も勉強しておくとよいでしょう。

メイクはややしっかりめに

女性の身だしなみとして、メイクをするのは基本的なビジネスマナーです。自宅にいるとすっぴんで面接に臨んでしまいがちですが、きちんとメイクをしましょう。

オンライン面接でのナチュラルメイクは、映り方次第ではすっぴんのように見えてしまう場合があります。ややしっかりめにメイクを施すのがおすすめです。

自分のメイクがWebカメラ越しにどのように映るのか不安な場合は、家族や友人に協力してもらい、メイクの濃さが許容範囲かどうか、Webカメラを通してチェックしてもらいましょう。

ひげは事前にそっておく

ひげをそのままにしておくと、面接官に不衛生な印象を与えてしまいます。ファッションとしてきれいに整えているひげも、面接の際にはきれいにそっておきましょう。

ただし、アパレル関連や美容関連の企業の面接を受ける場合は、ファッションの一部として受け入れられるケースもあります。ケースバイケースで考えることが大切です。

男性の場合は眉毛の手入れも意識してみましょう。普段から眉毛を放置している場合、ムダ毛が残っている可能性があります。長く伸びた眉毛は、程よくカットしておくのがおすすめです。

オンライン面接を成功させるポイント

リモートツール

(出典) pixta.jp

オンライン面接には、対面の面接と異なる点が多々あります。オンライン面接ならではの注意点を知り、面接を成功に導きましょう。

通信環境や充電を事前に確認

オンライン面接はインターネットを利用して行うため、通信状況が悪くなると面接が中断しかねません。インターネット環境が整っている場所で面接を受けましょう。無料Wi-Fiは通信速度が遅くなる場合があるため、利用を避けた方が無難です。

面接で使うツールの動作確認も行っておく必要があります。以前に問題なく使えたからといって、今回も不具合が生じないとは限りません。

パソコンなどの機器が充電されているかどうかも、チェックしておきましょう。充電しながら面接を受けられない場合は、前日から充電を開始し、フルに充電された状態にしておくと安心です。

カメラの映りを事前にチェック

オンライン面接では、事前のカメラチェックが必須です。テストをせずにいきなり面接に臨むと、最初にさまざまなものが映り込んでしまう恐れがあります。

カメラの映りをチェックする際は、明るさと背景を重点的に確認しましょう。部屋の片付けが面倒な場合は、バーチャル背景を設定するのもおすすめです。

ただし、切り替える際に背景が一瞬映り込む可能性もあるため、念のため部屋は事前にきれいにしておきましょう。

相手を見下ろす角度で映っている場合、悪い印象を与えてしまいます。イスの高さやWebカメラの位置や角度を調整し、正面から映るようにしましょう。

聞き取りやすさを心掛ける

オンライン面接では、相手が聞き取りやすいように話すことも重要です。自宅にいると声のトーンが下がりがちになるため、ハキハキとした声を出すことを意識しましょう。

マイク付きイヤホンを使えば声を拾いやすくなり、相手も聞き取りやすくなります。多少の雑音がある環境でも、マイク付きイヤホンなら雑音を抑えられるため安心です。

Bluetoothで接続するタイプのマイク付きイヤホンを使う場合は、面接中に充電が切れないように注意しましょう。

オンライン面接のマナーを知って備えよう

リモート面接

(出典) pixta.jp

オンライン面接における服装は、対面の面接と同じく、スーツを着るのが基本です。清潔感のある服装を意識し、見えない部分にも気を抜かないように注意する必要があります。

ヘアスタイルやメイクなどの身だしなみにも気を配り、マナーを守ってオンライン面接に臨みましょう。