アルバイト面接の合否が分かるフラグとは?合格のポイントも解説

面接では面接官の態度や発言によって、その時点で合否が分かるフラグやサインがある、といった考え方がありますが、本当でしょうか?アルバイト面接における合否フラグについて、採用の可能性が高いものや、逆に不採用の可能性があるものを解説します。

アルバイト面接の合否フラグとは?

女性面接官と女性

(出典) pixta.jp

アルバイトの面接では、面接官の対応で合否が分かるとする意見があります。いわゆる「合否フラグ」のようなもので、面接官の態度や発言を観察することにより、その時点で合否が判断できるという考え方です。これは本当のことなのでしょうか?

確実に合否が分かるフラグはない

結論をいえば、面接官にされる質問や面接中の態度などによって、合否を確実に判断できるわけではありません。確かに採用・不採用が面接官の様子から推測できる、ある種のフラグやサインのようなものはありますが、確実に判断するのは不可能です。

胸の内が態度に出やすい面接官もいるものの、必ずしも採用・不採用につながるわけではないため、最後までしっかりと面接を受けることが大事です。合否フラグは絶対ではないことを理解した上で、以下の採用・不採用につながりやすいフラグについて、参考程度に押さえておきましょう。

採用の可能性が高いフラグやサイン

女性面接官と男性

(出典) pixta.jp

採用の可能性が高いとされるフラグやサインとしては、以下のものが挙げられます。繰り返しになりますが、あくまでも採用になる傾向があるフラグなので、盲信しないように注意が必要です。

最短で勤務できる日を聞かれる

面接官が直近で勤務をスタートできる日を聞いてくる場合、採用される可能性が高いとされています。その時点で不採用を決めている相手に対しては、面接官はわざわざ勤務開始日を確認する必要がないためです。

特に、すぐに働ける人材を探している企業や店舗などでは、面接官が働いてほしいと考えた相手には、面接中に具体的な話をする傾向があります。職種によっては、面接中に採用が決定される場合もあり、そのまま具体的な雇用契約に移るケースも珍しくありません。

仕事内容に関する具体的な説明をされる

具体的な仕事内容に関して詳細に説明される場合も、面接官は採用を見越して話をしている可能性が高いとされています。面接はあくまでも採用・不採用を面接官が判断するためのものであり、限られた時間の中で仕事内容の詳細まで話をする余裕はないからです。

たとえ仕事内容の説明をするにしても、応募意欲の最終確認をするためであるケースがほとんどでしょう。そのような状況で、採用後の働き方にまで言及された場合、面接に合格する可能性が高いといえます。

質問の数が多く深掘りされている

面接官からされる質問の数が多く、内容も深掘りされたものである場合、採用を前向きに検討している可能性があります。面接を通じて、面接官からさまざまな質問をされるのは当然ではありますが、志望動機や勤務できる曜日・時間帯などに加えて、やり取りの中で突っ込んだ質問をされるケースもあるでしょう。

特に、仕事内容に関して「営業補助ができるか?」「経理も対応できるか?」といった質問をされた場合、その時点ですでに採用後に任せる仕事を考えているともいえます。そのまま面接をパスして採用される可能性が高いでしょう。

面接官がしっかりとメモを取っている

面接官がこちらの話をよく聞いてメモをしっかり取っている場合、そうではない応募者に比べると、面接を突破できる可能性があります。

面接官がメモをたくさん取る理由としては、応募者の特性や強み、働く意欲などの情報を自分なりに整理し、後から採用の判断をするためです。あるいは面接担当者と、最終的な採用判断をする担当者が異なる場合、情報を共有するためにメモを取っているケースがあります。

いずれにしてもメモを取る時間が多いほど、応募者のことを知りたがっている証拠です。メモが少ない応募者よりも、面接を通過しやすいでしょう。

不採用の可能性のあるフラグやサイン

男性面接官

(出典) pixta.jp

逆に、不採用になってしまう可能性のあるフラグやサインも紹介します。必ずしも不採用になるとは限りませんが、面接時間や面接官の態度で、ある程度推測できてしまう場合も珍しくありません。

面接時間が短いように感じる

単に面接の時間が短いからといって、不採用のフラグとは限りません。しかし、一般的にアルバイトの面接時間は15分~30分程度とされており、職種によっては1時間近く面接をする場合もあります。面接時間が5分程度と極端に短かった場合、面接担当者が不採用を決断し、面接を切り上げた可能性が考えられます。

簡単な質問だけして、最後に「質問はありますか?」と聞かれるだけだった場合、面接官はすでに採用する気がなく、次の応募者のことを考えているかもしれません。

特に、複数の応募者を同じ日に面接しなければならない場合、面接担当者は時間に余裕を持たせるため、不採用を決断したら、すぐに面接を終わらせることはあり得ます。

面接官の態度が素っ気ない

面接担当者の態度が終始素っ気なかったり、面接開始時と終了時で態度に差があったりする場合、すでに不採用と決められている可能性があります。

担当者の態度にやる気が感じられない場合、すでに採用する人材を決めており、単に残りの応募者の面接を消化するだけの意識しかない場合が考えられます。さらに面接担当者にも好き嫌いがあるので、自分の気に入らない相手だった場合、早々に不採用を決められている可能性もゼロではありません。

また、面接開始時には前向きな態度だったにもかかわらず、終了時には素っ気ない態度に変わっている場合もあるでしょう。質問の受け答えが採用基準に満たないものだったり、勤務可能日時が合わなかったりして、面接の途中で不採用を決断した可能性が考えられます。

勤務開始日や仕事内容について聞かれない

いつから勤務をスタートできるか、採用後のプロセスはどうなっているかなど、面接の次のステップにつながる話を全くされなかった場合、不採用の可能性があります。

たとえ勤務開始日や仕事内容について深く言及されない場合でも、面接後に採用・不採用を判断するつもりの面接担当者ならば、あまり質問されないこともあるでしょう。しかし、最低限の質問しかされずに手応えを感じられなかった場合は、そのまま不採用になってしまうケースは多いといえます。

勘違いしやすいフラグは?

スマホを見ながら考える男性

(出典) pixta.jp

採用・不採用が推測できるフラグについて紹介しましたが、フラグやサインを確認できたからといって、必ずその通りの結果になるとは限りません。さらに以下のように、勘違いしやすいフラグもあるので注意が必要です。

面接後になかなか連絡が来ない

面接後、合否の連絡がなかなか来ない場合であっても、不合格とは限りません。アルバイトの面接の合否は、遅くても1週間以内には伝えられるのが一般的です。面接先からなかなか連絡が来ない場合、不採用者には連絡をしない方針ではないかと考える人もいるでしょう。

しかし、面接官の都合や選考に時間がかかっている可能性もあるので、しばらくは待つ姿勢も重要です。1週間以上待っても連絡がない場合は、自分から確認の連絡を入れてみましょう。

エントランスやエレベーターまで見送られる

面接終了後、エントランスやエレベーター前まで面接担当者が見送りをする場合、不採用でも応募者に悪い印象を与えないため、企業側が配慮していると考える向きもあります。実際、不採用者には、採用者以上に丁寧に接するようにしている企業や店舗は少なくありません。

しかし採用・不採用にかかわらず、どういった相手でも、エントランスまで見送るのを基本マナーとしている企業もあるので、一喜一憂する必要はありません。余計なフラグやサインに惑わされずに、採用結果の報告を待ちましょう。

アルバイトの面接で合格するためのポイント

面接を受ける男性

(出典) pixta.jp

ここまで、アルバイトの面接における採用・不採用のフラグやサインを紹介しました。しかし重要なのは、合否のフラグについて知る以上に、しっかりと面接に合格するための対策をすることです。以下のポイントを押さえつつ、面接の対策をしておきましょう。

志望動機や仕事への意欲をしっかり伝える

アルバイトの面接でも、一般企業への就職・転職の面接と同様に働く意欲を明確に示すことが重要です。なぜその仕事に応募したのか、面接官が納得する理由を伝える必要があります。事前に回答を用意しておき、話す練習をしておくとよいでしょう。

「生活のため」「家計を補助するため」といった理由でも、アルバイトの場合は問題ありません。しかし、それに加えて、自分が応募先でどういった活躍ができるのか、しっかりと説明するのがベターといえます。

あいさつや言葉遣いにも注意する

笑顔でしっかりとあいさつをするのに加えて、言葉遣いに注意しながら受け答えをするなど、面接を受ける上での基本的なマナーを守りましょう。職種にもよりますが、アルバイトの面接の場合は、応募者の経験やスキルよりも、仕事への意欲や態度を評価する面接担当者が多くいます。

できるだけ明るい印象を与えられるように、表情や声のトーンなどに気を遣いましょう。また、当然ながら、面接の時間に遅刻しないように注意しなければいけません。遅刻しそうな場合は、できるだけ早く面接先に連絡を入れてお詫びをすると共に、到着予定時間を伝えるようにしましょう。

身だしなみにも気を遣う

服装に関しても、企業への就職・転職の面接とは異なり、アルバイトの場合は基本的に私服で問題ない場合がほとんどです。

私服でよいといっても、奇抜な服装や汚れ・シミのある服は避けて、清潔感のある身だしなみを心掛けなければいけません。特に飲食業の場合、清潔感のない服装をしていると、不採用になってしまう可能性もあるので注意しましょう。髪型やメイクなどにも配慮が求められます。

万全な準備をして面接に臨もう

女性面接官

(出典) pixta.jp

アルバイト面接における合否フラグについて解説しました。アルバイトの面接では、採用・不採用が推測できるフラグやサインがあるといわれていますが、絶対のものではありません。

ある程度の参考にはなるものの、重要なのはフラグに一喜一憂せずに、最後までしっかりと面接を受けることです。志望動機の説明や基本的な身だしなみなど、事前準備を徹底して面接に臨みましょう。

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