営業の職務経歴書はどう書く?含めるべき内容や書き方のコツを解説

営業が転職時に職務経歴書を書く際には、どのような内容を含めなければいけないのでしょうか?決まったフォーマットがない、職務経歴書に必須の項目について解説します。採用担当者により伝わりやすく仕上げるためのポイントも、チェックしましょう。

営業が職務経歴書の自己PRに書くべき要素

職務経歴書をチェックする社員

(出典) pixta.jp

自己PRは、自分の強みを伝える項目です。専門性や得意分野などを分かりやすく示せれば、採用担当者からの評価を得られます。

ポイントは具体性です。これまでに仕事で、何を(商材)誰に(顧客)どのように(手法)売り込み、どのくらいの成果(実績)を残したのか、項目ごとに記載するポイントを確認しましょう。

商材

自社の営業として活躍できる人材か見極める上では、これまでにどのような商品やサービスの営業経験があるのか確認が必要です。例えば自動車と子ども向け教材では、同じ営業でも実際に行う仕事内容には違いがあります。

応募先の会社が扱っているのと同じジャンルの商品やサービスの営業経験がある人材であれば、即戦力として活躍できそうだと考えられるでしょう。

まったく関わりがなく特徴も異なる商材を扱っていた場合には、なぜ応募先の会社を希望しているのかについても記載すると、採用担当が納得できる内容に仕上がります。

顧客

経験があり得意な顧客層を伝えられるよう、どのような顧客に営業していたかも記載しましょう。法人営業なのか個人営業なのかはもちろん、より詳細なターゲット層も併記すると、イメージしてもらいやすくなります。

法人営業でも、数千人規模の大きな会社と、数人で運営している小規模の会社では、アプローチの仕方がまったく異なるためです。個人営業の場合も、顧客の年齢層や性別などの属性によって営業の仕方が異なるため、顧客のおおよその傾向を記載しましょう。

加えて、担当していた顧客数についても明記します。

手法

得意な営業手法が明確に分かるよう、どのような手法で営業していたかも自己PRに含めましょう。

ルート営業と新規営業では、仕事の進め方が異なり、アポイントメント獲得に向けて飛び込み営業を行っていたのかDMを送っていたのかでも、経験のある業務は違うためです。

ルート営業で関係性を構築していくのが得意にもかかわらず、新規開拓ばかり任されるようでは、ミスマッチにつながりかねません。このようなミスマッチを減らすために記載する内容です。

実績

営業の結果、どのくらいの成果を残したのかも重要なアピールポイントです。直近の実績や達成率などを、具体的な数字で記載しましょう。例えば「不動産営業で毎月100万円を売り上げていました」というように記載します。

社内表彰や社内コンクールでの入賞などの経験があれば、その点にも触れると効果的です。また具体的な数字を書くのが難しい場合には、できるだけ具体的なエピソードを交えましょう。

「高い目標を設定していたため達成率70~80%の同僚が多い職場でしたが、私は毎月のように100%を達成していました」というように、自分の成績が周りと比べどの程度なのかを示すと、努力が客観的に伝わりやすくなります。

戦略

単に実績を書いただけでは成果に対する根拠が不十分なため、成果を出すために行った工夫も書きましょう。例えば以下のように具体例を挙げれば、どのような取り組みが成果につながったのか伝わりやすくなります。

毎月目標を達成できたのは、顧客の望みをかなえられる方法を考えた提案を心がけているためです。

例えば立地も価格も設備も満足しているが書斎用にもう1部屋欲しいというお客様に、リビングにあるクローゼットを改装しミニ書斎を設けるリフォームプランを提案し、ご成約いただいた経験があります。

職務経歴書の必須項目

職務経歴書とペン

(出典) pixta.jp

職務経歴書には履歴書のような規格がありません。ただし一般的に記載する必須項目は決まっており、自己PR以外に、職務要約、職務経歴、資格・特技が必要です。それぞれどのような内容を書くとよいのでしょうか?

職務要約

これまでのキャリアを3~4行で端的にまとめるのが職務要約です。職務経歴でもキャリアに触れるにもかかわらず職務要約を記載するのは、採用担当者の目に留まりやすくする目的があります。

職務経歴書の最初の一文に職務要約があれば、採用担当者は自社が求めている人材か見極めやすくなるでしょう。採用担当者が必要としている情報を分かりやすく提示するために設けるのが職務要約です。

職務経歴

職務要約で簡単に説明した経験について、具体的にどのような仕事に携わり、どのような結果を出し、どのようなスキルを身に付けたかを解説するのが職務経歴の項目です。

まず働いてきた会社の情報を書いた上で、時系列順や業務の種類ごとに、仕事内容や成果などを記載します。文章のみで書くと分かりにくいケースもあるため、必要に応じて表や箇条書きを使い、見やすくなるよう工夫しましょう。

資格・特技

資格や特技を書く際には、応募する仕事に合うもののみを記載するのがポイントです。資格や免許をたくさん持っているからとすべて記載すると、何ができる人材なのかが見えにくくなってしまいます。

どの業種の営業でもアピールしやすいのは、パソコンスキルをPRできるMOSや、英語力が分かるTOEICのスコアです。営業する商材に関する専門資格を保有しているなら、それを記載するのも有効といえます。

取得に向けて勉強中の資格も、応募先に関連するものであれば「勉強中」「取得予定」と書いておくとよいでしょう。特に書ける資格がない場合も、空欄にはせず「特になし」とします。

伝わる職務経歴書に仕上げるポイント

職務経歴書に書き込む

(出典) pixta.jp

転職は自分自身を売り込む営業のようなものです。営業でまずどのような商材なのかを顧客に知ってもらう必要があるのと同じように、転職では職務経歴書で自分自身について伝えなければいけません。

採用担当者に分かりやすく伝えられる職務経歴書を書くには、具体的な数字による売り込みと読みやすさがポイントです。

採用担当者に適切に自分を売り込む

職務経歴書は、「自社で活躍できそうな人材だ」と採用担当者に感じてもらうために提出します。経験や能力をイメージしてもらいやすいよう、具体的な数字を示すのが重要です。

ただし数字やデータのみでは分からない部分もあります。定量的に示せない提案力や交渉力・課題解決力などについては、具体的なエピソードを記載すると伝わりやすくなるでしょう。

読みやすく簡潔に書く

一文を短く簡潔に書くのもポイントです。だらだらと続く読みづらい文章では、採用担当者へ伝えたい内容が伝わらなくなってしまいます。全体の分量もA4用紙2枚程度にまとめましょう。

レイアウトも重要です。改行されていない文章では、文字がかたまりのように見えて読みにくいですし、文章ではなく表や箇条書きで書く方が理解しやすい内容もあります。

誤字脱字にも注意しましょう。完成した職務経歴書を読み直し、誰が読んでも分かりやすい内容になっているか、確認しておくと安心です。

まとめ:営業の実績をアピールして書類審査突破!

書類をチェックする女性

(出典) pixta.jp

転職をするときには履歴書と職務経歴書を提出するのが一般的です。営業の実績を採用担当者へ伝えるために、職務経歴書の書き方を工夫しましょう。具体的な数字やエピソードを入れると、これまでの営業経験をイメージしてもらいやすくなります。

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