不動産営業の志望動機の例文を紹介!未経験者の書き方や注意点も解説

不動産営業に転職する際は、志望動機が重視されます。しかし、どのように書けばよいか分からない人も多いでしょう。不動産営業の志望動機の書き方や注意点を解説します。不動産営業経験者・未経験者それぞれの場合の例文も紹介するので、参考にしてください。

不動産営業の志望動機を書く際のポイント

不動産営業

(出典) pixta.jp

不動産営業の求人に応募するにあたり、志望動機の書き方に悩んでいる人も多いかもしれません。志望動機は、転職活動でも重要な項目の1つなので、適切に作成することが必要です。不動産営業の志望動機を書くポイントを3つ紹介します。

経験や実績をアピールする

これまでの職歴で身に付けてきた経験や実績を書いてアピールしましょう。不動産営業への応募には、営業職の経験やスキルがあると有利になる可能性があります。前職が不動産に関連する仕事の場合は、実績も忘れずに書きましょう。

実績を書く際は、営業成績や社内表彰の受賞歴などを具体的に記載することがポイントです。ただの結果報告で終わらせず、その結果を出すためにどのような工夫や努力をしたかのプロセスも添えるとよいでしょう。

入社後に貢献できることを伝える

採用後、どのように貢献できるかを伝えることも重要です。面接官は、即戦力として活躍してくれる人材を求めています。スキルや経験をアピールするだけでなく、入社後にどう生かしたいかまで書きましょう。

どのような案件を手掛けたいのか、どういう働き方をしたいのかなどを具体的に示すことが大切です。入社後の意気込みを具体的に伝えるためには、応募先の企業が強い領域は何か、今後どのように事業を展開していくのかなどを研究しておくとよいでしょう。

なぜその企業なのかを明確に伝える

その企業に応募した理由を明確に伝えましょう。応募の理由がしっかり書けていると、面接官に志望度の高さが伝わります。他社と差別化するためには、応募先の企業が業界でどのような立ち位置にいるかなども知っておくのがおすすめです。

また、不動産営業の経験者の場合は、前職から転職する理由もしっかり書いておきましょう。ただし、前職に対してネガティブな内容は控えます。前職での経験を生かしてスキルアップしたいなど、前向きな理由にすることがポイントです。

不動産営業未経験者の志望動機の書き方

デスクを挟んでの打ち合わせ

(出典) pixta.jp

不動産営業未経験者の場合は、アピールできる経験や実績がないと不安になるかもしれません。しかし、未経験者から不動産営業に転職している人は数多くいます。面接官が目を留める志望動機の書き方を3つ紹介します。

やる気をアピールする

不動産業界が未経験の場合は、まず仕事への熱意を伝えましょう。未経験者を採用する企業の多くは、やる気や向上心の高さを重視します。とはいえ、ただ「頑張りたい」と書くだけでは具体性がありません。

現在不動産に関する知識を学んでいる、資格を取得するために勉強中など、仕事への本気度を示すことがポイントです。不動産営業は、営業職の中でも高額な取り引きになる分野の仕事です。

未経験者の場合、なかなか成約できず心が折れる人も少なくありません。企業側は、そのような苦しい場面でもガッツを出して頑張れる人材を求めています。

不動産業界を選んだ理由を明確にする

異業種からの転職の場合、不動産業界を選んだ理由を明確にすることが必要です。一般的に、異業種への転職はハードルが高いと考えられています。

面接官にとっては、不動産業界の経験がない人がなぜこの業界で働きたいのかは気になるポイントです。不動産業界に対して魅力に感じる部分などを織り込みながら、選んだ理由を書きましょう。

不動産業界を目指すきっかけとなったエピソードなどがあれば、より具体的で説得力のある理由になります。

生かせるスキルや資格をアピールする

不動産営業の経験はなくても、共通して生かせるスキルや資格があればしっかり書いておきましょう。営業職の経験者であれば、営業スキルをアピールできます。

接客業や販売業などで身に付けたコミュニケーションスキルや、顧客のニーズを聞き出すヒアリング力なども武器になります。また、実務経験はなくても、宅建士などの資格を取得している人もいるかもしれません。

不動産関連の資格を取得していると、選考で有利になる可能性もあるので、しっかりアピールすることが大切です。

不動産営業の志望動機を書くときの注意点

履歴書と封筒とペン

(出典) pixta.jp

志望動機として書くにはふさわしくない理由もあります。知らずに書いて面接官の印象を悪くしないよう、注意点についても知っておきましょう。

待遇面を理由にしない

志望動機には、給料や休日などの待遇面を書くのは避けましょう。もちろん、稼ぎたいという動機は、結果的に会社の利益にも通じるため、基本的には問題ありません。

とはいえ、「給料がいいから」「高収入を得たいから」と書いてしまうと、自社でなくてもいいのでは、と面接官から思われてしまう可能性があるでしょう。

例えば「営業スキルを発揮して成果を出したい」「会社の利益のために貢献したい」などのように言い換えれば、仕事へのやる気として受け取られます。

「学びたい」アピールは逆効果

「貴社で不動産営業のスキルを身に付けたい」のように、学びの姿勢をアピールするのは逆効果です。未経験者でも避けた方がよいでしょう。企業側は、個人の成長より会社への貢献度の高い人材を採用したいと思っています。

未経験者の場合も「少しでも早く即戦力となれるようにスキルを身に付けたい」など、あくまでも会社側に軸を置いて伝えることが重要です。

あまりに学びたい姿勢をアピールしすぎると、ノウハウを身に付けて辞めてしまうのではと思われてしまう可能性もあるでしょう。

【職歴別】不動産営業の志望動機の例文

ペンと手帳

(出典) pixta.jp

不動産営業の志望動機は、不動産業界の経験の有無で書くべき内容も異なります。職歴別の志望動機の例文を紹介します。

同業から転職する場合の例文

同業種からの転職の場合は、不動産業界での実務経験があることを伝えましょう。具体的な営業成績などがあれば、しっかりアピールすることがポイントです。

<例文>

私は、前職で賃貸仲介の仕事をしておりました。お客さまの要望を伺い、ニーズに合った物件をご紹介して喜んでもらえたときは、とてもやりがいを感じました。多くのお客さまに住まいを提案させていただく中で、今後は分譲マンションの販売も手掛けたいと考えるようになりました。貴社は分譲マンションの取り扱い数で業界トップクラスを誇る企業です。これまでの自分の経験を生かしながら、より多くのお客さまに最適な住まいを提案したいと考えております。

未経験者の場合の例文

未経験者の転職の場合は、不動産業界を選んだ理由や仕事への熱量を伝えることがポイントです。不動産に興味を持った具体的なエピソードを盛り込みましょう。

<例文>

私は地元の街並みが、時代と共に変わるのをずっと見てまいりました。新しいマンションが建つと、そこに住む人ができ、街が活気づきます。そのような様子を見て、私も人々の住まいに関わる仕事がしたいと思い始めました。前職はIT営業をしておりました。月間の売り上げ数で社長賞を受賞した経験もあります。畑違いではありますが、この営業スキルを生かして貴社の売り上げに貢献したいと考えております。

【職種別】不動産営業の志望動機の例文

不動産業のイメージ

(出典) pixta.jp

不動産営業は、取り扱う物件によって仕事の内容が異なります。職種別の志望動機の書き方も知っておくとよいでしょう。各職種の特徴と志望動機の例文を紹介します。

住宅営業志望の場合の例文

住宅営業は、単に完成品の住宅を売るのではなく、個人の顧客の希望やライフスタイル、価値観などを形にして住宅を販売する仕事です。数字で結果を出す仕事でもあるので、志望動機には前職での実績や採用後の目標などを明確に書くことがポイントです。

<例文>

前職では、賃貸仲介営業をしておりました。学生さんや新社会人の方たちの新たな門出の場面に立ち会うことも多く、親御さんからも「安心して家探しを任せられた」という言葉をいただきました。今後は、お客さまの人生にさらに寄り添えるよう、住宅購入をお手伝いする仕事をしたいと思っております。お客さまからますます信頼される営業マンになると共に、これまでの経験を生かし、貴社の売り上げアップにも貢献したいと考えています。

賃貸仲介営業志望の場合の例文

賃貸仲介営業は、家を借りたいという問い合わせに対して、ニーズに合った物件を探し提案する仕事です。人当たりの良さや安心感も求められます。未経験者の場合は、コミュニケーション力や提案力などをアピールするとよいでしょう。

<例文>

現在私が住んでいる賃貸マンションを紹介してくれた営業の方が、とても親身になって探してくれたことが不動産業界に興味を持ったきっかけです。家賃や立地条件などの希望を丁寧にヒアリングしてくださったので、安心して任せることができました。前職の販売職では、私もお客さまのニーズや希望に合った提案をして参りました。このスキルを賃貸営業にも生かし、お客さまの住まい探しに貢献したいと考えております。

投資用不動産営業志望の場合の例文

投資用不動産営業は、収益を生み出す不動産を販売する仕事です。居住用物件より取り引き額が高い傾向にあり、営業には投資や金融に関する知識も求められます。住まいとは違う観点で不動産を提案したい理由などを書きましょう。

<例文>

私は、これまで住宅営業の仕事をしてきました。お客さまにさまざまな住宅を提案し、ご成約をいただく中で、さらに大きな案件で営業力を試したいと思うようになりました。投資用不動産の営業は、居住用物件の取り扱いとは取引額の桁も違うと承知しております。また、お取引するお客さまには金融や投資に関して造詣が深い方も多く、自分自身の鍛錬も必要だと感じています。そのような世界で、お客さまの資産形成をお手伝いし、貴社の事業に貢献したいと考えています。

不動産仕入れ営業志望の場合の例文

不動産仕入れ営業は、戸建て住宅やマンションなどを建てて販売するための物件や土地を仕入れる仕事です。土地の調査・分析や、競合他社の動向をリサーチする必要もあります。不動産業界の経験だけでなく、リサーチ力やフットワークの軽さなどもアピールポイントになります。

<例文>

前職では不動産売買の仲介業をしておりました。さまざまな物件の仲介を経験した中で、商品の仕入れが重要だと感じました。貴社は数多くの住宅を販売されており、お客さま満足度も高いと評判です。ぜひそのような会社の不動産仕入れに携わりたいと思い、応募いたしました。これまで築いてきたつながりやノウハウに加え、持ち前のフットワークの軽さも生かして、貴社の利益に貢献したいと考えています。

まとめ:不動産営業の志望動機は「熱意」がポイント

不動産業者のイメージ

(出典) pixta.jp

不動産営業の志望動機は、仕事への熱意をいかに伝えるかがポイントです。不動産業界の経験者は、前職での実績や経験を伝えつつ、転職後にいかに貢献できるかをアピールしましょう。

不動産業界が未経験の人も、共通して生かせるスキルがあればアピールしつつ、業界や応募先の企業で働きたい意欲を見せることが大切です。

求人サイトのスタンバイには、未経験者から経験者まで、不動産営業の求人が数多く掲載されています。さまざまな条件を設定して検索できるので、自分に合った仕事を探したい方におすすめです。

スタンバイ|国内最大級の仕事・求人探しサイトなら