飲食業界の転職面接のポイント。基本マナーや服装の注意点も解説

飲食業界に転職する際には、接客の経験や実績をアピールすることが重要ですが、マナーや服装にも注意する必要があります。面接を受ける際の基本的なマナーに加えて、服装の注意点も解説するので、これから飲食業界の面接を受ける人は参考にしましょう。

飲食業の転職面接における基本

飲食店で働く女性

(出典) pixta.jp

飲食業の転職面接では、他の職種以上に採用担当者への第一印象が重要です。来店した顧客の印象が店舗全体のイメージに関わるため、面接でも見た目の印象が重視される傾向にあります。まずは、元気で明るいイメージを持ってもらえるようにしましょう。

元気で明るい印象を与えることが大切

飲食業界は、来店した顧客に対して、元気で朗らかな印象を与えることが大切です。転職の面接でも第一印象が重要なので、笑顔であいさつをしましょう。話し方や受け答えを通じて、明るい印象を与えられれば、接客スキルも高いと判断してもらえる可能性があります。

また、自己PRの時間があれば、協調性やコミュニケーション能力の高さを示すとともに、飲食業に対するやる気の高さをアピールするとよいでしょう。具体的なエピソードを交えて説明すると、説得力が増すのでおすすめです。

飲食業の転職面接で聞かれることは?

面接を受ける女性

(出典) photo-ac.com

飲食業の転職面接において、よく聞かれる質問も押さえておきましょう。採用担当者によって質問は異なりますが、以下の2点は特に聞かれる可能性が高いので、回答を用意しておく必要があります。

勤務していた店舗について

転職で現職と同じ飲食業界を志望している場合、これまで勤務していた店舗について聞かれるケースが多くあります。業態やサービス内容、1日に対応する顧客数や客単価に加えて、どういった顧客層かも答えられるようにしておきましょう。勤務していた店舗に関する情報を整理しておくと、職務経歴書を作成する場合にも役立ちます。

また、飲食業界で働いてきた期間が長く、さまざまな店舗での勤務経験がある場合は、どの経験を中心にアピールするか決めておく必要があります。回答できる時間は限られているので、話す内容を絞り込み、事前にまとめておくことが重要です。

望むキャリアや将来の展望

入社後に望んでいるキャリアや、目標・将来の展望・ビジョンについても、よく質問されます。どういった目標を持っていて、転職後に何を目指すのか、分かりやすく回答しましょう。

飲食業の場合、店舗の管理者(店長)の立場を目指す人や、将来の独立を視野に転職する人が多くいます。どういった目標でも構いませんが、飲食業に対するやる気や、モチベーションの高さを示すことが重要です。

なお、採用担当者によっては、将来の独立の意志を確認するケースもあります。正直に回答して問題ありませんが、中途採用の場合、すぐに独立したい旨を話してしまうと、不採用になる可能性も考えられます。まずは応募先でしっかり働き、十分なキャリアを積んでから独立する姿勢を見せることも大切です。

飲食業の面接時にふさわしい服装などは?

鏡の前で身だしなみを整える女性

(出典) pixta.jp

飲食業への転職での面接時は基本的にスーツを着用しますが、私服で面接を受けられるところもあります。そこで私服での面接の場合も含めて、身だしなみのポイントを紹介します。

加えて、服装以外で面接時に注意すべき点や、髪形・アクセサリー、女性の場合はメイクについてもポイントを解説するので、参考にしましょう。

シンプルで清潔感を意識

スーツを着用する場合でも、私服で面接を受ける場合であっても、体のサイズに合った服装にすることが大前提です。サイズの合っていない服は、だらしなく見えてしまうので、自分に合った大きさの服装を心掛けましょう。私服の場合は、Tシャツなどのラフな格好は避け、落ち着いたシンプルな色を選びます。

それに加えて、飲食を扱う職種なので、清潔感には特に注意する必要があります。特にスーツを着用する場合は、シミやシワなどに注意しましょう。複数の企業の面接を受ける場合は、その都度しっかりとアイロンなどをしてから着用することが大切です。

ヘアスタイルやメイク

清潔感のある印象を与えるには、ヘアスタイルやメイクにも配慮が必要です。男女ともに黒髪が基本ですが、染めている場合は、暗めの茶色に抑えておきましょう。

男性は短髪が基本で、女性は前髪が目元にかからないようにすると好印象です。ただし、髪が長い人の場合は、後ろで一つにまとめておけば問題ありません。すっきりと見えるように工夫することが大切です。

また、女性の場合、健康的に見える自然なメイクを心掛けましょう。特にメイクに関する決まったルールはありませんが、派手に見えすぎないように調整する必要があります。口紅やアイメイクの程度によっては、飲食店にふさわしくないと判断される可能性もあるので、十分注意しましょう。

時計やピアスなどのアクセサリー

時計やアクセサリーを付けて面接を受ける場合は、派手に見えないように配慮します。時計は地味なデザインのものを選択し、女性のネックレスやピアスなども、小ぶりで目立たないものを選びましょう。

そもそもアクセサリーの類は、基本的に着用せずに面接を受けるのが無難です。どうしても着用したい場合は、清潔感が損なわれるような、派手なものは避けるようにしましょう。

マスクを着用する必要はある?

新型コロナウイルスの影響で、一時マスクの着用が事実上義務になっていた時期はありますが、最近はマスクを着用しなくても問題ない認識が広まっています。

ただし、気になる場合や、応募先からマスクの着用をお願いされた場合などは、着用して面接会場に入りましょう。面接時に着用すべきか否かは、事前に採用担当者に確認する必要があります。マスクを着用する場合は、シンプルな白色を選択しましょう。

飲食業の面接における入退室のマナー

ノックをする女性

(出典) pixta.jp

採用面接では、質問への回答はもちろん、第一印象や振る舞いが合否を左右するケースも珍しくありません。そこで、採用面接における入室・退室の際の、基本的なマナーもおさらいしておきましょう。

入室時の基本マナー

面接会場が個室の場合も多いので、入室時の基本マナーを押さえておく必要があります。まずは落ち着いて、次の順で入室するようにしましょう。

  1. 名前を呼ばれたらドアを3回ノックする
  2. 「どうぞ」といわれたら、ゆっくりと入室する
  3. 入室したら「失礼します」といって一礼する
  4. 椅子の左側に進んで立つ
  5. 名前を名乗って再度一礼する
  6. 着席して背筋を伸ばす

面接会場で採用担当者を待つ場合は、担当者が到着したら立ち上がってあいさつをしましょう。続いて名前を伝えて一礼します。担当者に着席を促されてから、再び席に着くようにしましょう。

面接中の基本マナー

面接中は背筋を伸ばしたまま、受け答えをするのが重要です。足はしっかりとそろえて、背もたれに寄りかかったり、腕を組んだりしないように注意しましょう。目線は採用担当者に合わせて、質問には大きな声ではっきりと回答することを意識します。

面接に慣れていないと、どうしても声が小さくなりがちなので、明るい印象を与えるためにも、声の大きさやトーンには特に気を遣いましょう。当然、言葉遣いにも注意が必要です。

退室時の基本マナー

面接が終了して退室する際には、次の順番を意識します。

  1. 「ありがとうございました」と伝えて椅子の左側に立つ
  2. 「失礼します」といってドアに向かう
  3. ドアの前で振り返り「失礼します」と再度伝えて一礼する
  4. 退室して静かにドアを閉める

細かい部分ではありますが、入退室時には後ろ手でドアを閉めないように注意しましょう。また、面接会場から退出しても企業から出るまでは、油断せずに落ち着いた振る舞いを意識することが大切です。

新卒採用の面接とは違い、転職採用では、細かいマナーまでチェックされるケースはまれです。しかし、少しでもよい印象を与えるために、上記の流れを意識して行動するようにしましょう。

まとめ:飲食業の面接時の基本を押さえよう!

カフェで働く女性

(出典) pixta.jp

面接では質問への受け答えはもちろん、服装や身だしなみに注意する必要があります。

特に飲食業界は清潔感が重視されるので、だらしない印象を与える服装は避け、髪形やメイクなどにも注意を払いましょう。細かい部分まで意識を向けることが、採用を勝ち取るポイントです。

なお、飲食業界の転職先を探すなら、全国各地の豊富な求人案件を掲載している「スタンバイ」がおすすめです。勤務地や雇用形態はもちろん、福利厚生や働き方など、さまざまな条件で求人を探せます。この機会にぜひ検索してみましょう。

スタンバイ|国内最大級の仕事・求人探しサイトなら