ホテルのクロークとは?適性がある人の特徴を仕事内容とともに紹介

クロークはホテルで働き、ゲストの荷物を預かったり館内を案内したりする仕事です。これからクロークを目指したいと考えている人に向けて、主な仕事内容や求められるスキル、適性の有無を判断するのに役立つ情報を紹介します。

ホテルで活躍するクロークとはどのような仕事?

ホテルで働く男女

(出典) pixta.jp

ホテルのクロークは、どのような仕事を任されるのでしょうか?クロークが担当する主な仕事の内容を見ていきましょう。

ゲストの手荷物を預かって管理する

ホテルに滞在する間、ゲストの手荷物を預かり定められた場所で安全に保管するのが、クロークのメインの仕事です。ホテルには以下のように、さまざまなタイプのゲストが訪れます。

  • 宿泊者
  • カフェやレストランの利用者
  • 結婚式などパーティーの参加者

このため預かる荷物もスーツケースから上着、土産品など多岐に渡ります。いずれもゲストにとっては大切なアイテムですので、汚れたり紛失したりしないよう丁寧に保管しなくてはなりません。

案内や各種サービスを手配する

ゲストのリクエストや相談に対処するのも、クロークの重要な仕事の1つです。エレベーターやトイレの場所など館内を案内したり、宅配便やタクシーを手配したりすることもあります。

おすすめ観光スポットやレストランへの行き方を聞かれ、案内するケースもあるでしょう。ホテルによっては、館内の見回りや施設の点検業務にも携わります。いずれもホテルのサービスに対するゲストの満足度を高めるために、大切な業務です。

クロークとして働くのに求められるスキル・経験

ホテルで働く男性

(出典) pixta.jp

ゲストをもてなすクロークには、接客スキルや対応力をはじめとしたさまざまなスキルが求められます。キャリアをスタートさせるにあたって、習得しておきたいスキルをチェックしましょう。

臨機応変な対応力

クロークとして働いているとさまざまな状況に直面するため、臨機応変に対応するスキルが必要です。たとえば大規模なパーティーの開催時間が迫ると、一度に多くのゲストが訪れることになり、忙しい中でスピーディーに作業を進めなければなりません。

荷物を受け渡すときには、取り扱いのミスを防ぐためにも物量に応じて適切に管理するスキルが求められます。

火災や地震など、予期しないトラブルが発生することもあるでしょう。そのときの状況を適切に見極め、対処するスキルはクロークとして働く上で欠かせません。

基本的な接客スキル

クロークにとって、コミュニケーションスキルやヒアリングスキル、提案力などの接客スキルはとても重要です。ホテルを訪れたゲストに最初に接するスタッフが、クロークであることは十分考えられます。

この場合はクロークの対応次第で、そのホテルの印象が決まるといってもよいでしょう。ゲストに満足してもらうためにも、接客スキルを高めておくにこしたことはありません。

小売店の店員や飲食店のホールスタッフなど、接客業の経験があれば転職の際に有利になるでしょう。

外国語のスキル

ホテルには外国人が訪れることも多いため、クロークにも一定レベルの外国語スキルが求められます。英語やスペイン語、中国語などの話者人口が多い言語を習得していると活躍の場が広がるでしょう。

簡単な接客用のフレーズだけでなく、トラブルが起こったときの説明や観光案内など、ゲストの要望に応えられる会話力を備えることが理想です。

基本的に、接客業において外国語のスキルは高く評価されます。キャリアの幅を広げるためにも、積極的に学習しましょう。

クロークの仕事に適性がある人とは?

ホテルで働く女性

(出典) pixta.jp

他の職業と同様、クロークにも向いている人と向いていない人が存在します。クロークに適性がある人の特徴を3つ見ていきましょう。

接客が好きな人

クロークは毎日さまざまなゲストに接する仕事ですから、接客が好きでなければ務まりません。過去に店員やアミューズメント施設のスタッフなど、接客業に携わった経験があるなら、楽しく働けたかどうか振り返ってみるとよいでしょう。

困っている客に自分から積極的に声をかけられる、客が喜んでくれると自分のことのようにうれしいと感じる、といった人は接客業に向いています。

クロークとしてやりがいを持って働ける可能性が高いでしょう。一方、人と接することを苦痛と感じる人には、あまりおすすめできない職業です。

スピーディーかつ正確に作業できる人

ホテルでにはチェックイン・チェックアウトのタイミングやパーティーの直前など、混雑する時間帯があるため、スピーディーな作業が求められます。

混雑している状況でも待ち時間が少なければ、ゲストは対応がよいホテルとして満足してくれるでしょう。

ただしどんなにスピーディーに作業できても、ミスが多いと意味がありません。また態度や言葉遣いが悪かったり、預かった荷物を雑に扱ったりするとクレームにつながります。

忙しくても慌てず正確に、丁寧な対応ができる人はクローク向きといえます。

さまざまなことに柔軟に対応できる人

クロークに限らず、ホテルのスタッフは予期しないトラブルに対して、適切に対処する必要があります。たとえばいつもとは違う時間帯に混雑が発生した場合、速やかに待機列を整理して、混乱を防止しなくてはなりません。

大きな地震や火災が発生したときは、何よりもゲストの安全を優先して避難誘導する必要があります。他にもマニュアルに載っていない対応を求められるケースはたくさん考えられます。

さまざまなできごとに柔軟に対応できる力があれば、クロークとして活躍できるでしょう。

クロークはホテルの印象を左右する重要な仕事

ホテリエ

(出典) pixta.jp

荷物を預かったりサービスを手配したりするなど、クロークはゲストの満足度を高めるために欠かせない仕事の1つです。接客業の経験がある、語学力に自信があるなど、自分に向いていると感じるなら、挑戦する価値はあるでしょう。

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