占い師になるには?占術の種類から必要なスキル、働き方まで紹介

占い師になるために、特別な資格は必要ありません。とはいえ安定した収入を得るためには、占いの手法に精通していること・相談者に寄り添った助言を行えることが必要です。占い師になる方法や占術の種類、さらには必要なスキルや働き方を紹介します。

占い師になるには?

占い師のイメージ

(出典) pixta.jp

占い師に必須の資格はありません。ただしプロとして働くのであれば、アピールできる占いスキルがあることや安定的に顧客を得ることが必須です。占い師になりたいと考える人がまずすべきことを紹介します。

勉強の方法

占いの勉強方法として、「占い師に弟子入りする」「占い学校に通う」「独学で勉強する」の3つが挙げられます。

弟子入りは、占い師が開催している講座や講義に参加してスキルを学ぶ方法です。実地に基づく実践的なスキルを学べますが、受講料が高額な上、適切な受講先を見つけるのが難しい傾向があります。

占いの学校は座学スタイルで学びやすい上、仲間を見つけやすいのが魅力です。学校の母数自体が少ないため、良い学校を見極める目が必要といえます。

独学は、勉強にかかるコストや時間を調整しやすいのがメリットです。ただし独学のみでは、実践的なスキルはなかなか身に付きません。プロとして活躍したいなら、弟子入りや学校への入学も検討しましょう。

占い師の始め方

占い師の始め方には、「開業する・SNSを活用する」「求人に応募する」といった方法があります。

個人で開業する場合は、開業届を出すだけです。ただし最初のうちは、顧客の獲得が難しいかもしれません。SNSで無料鑑定を行って、実践経験を積むのもいいでしょう。占いの師匠や学校で学んだ人は、直接仕事をあっせんしてもらうケースも多いようです。

求人情報サイトを見れば、占い師を募集しているケースもあります。多くは業務委託ですが、正社員の募集も少なくありません。

占い師の求人に応募したい人は、国内最大級の仕事・求人探しサイト「スタンバイ」をチェックしてみましょう。キーワードで検索すれば、条件を比較しながら占い師の仕事を探せます。

スタンバイ|国内最大級の仕事・求人探しサイトなら

占術の種類

タロット占い

(出典) pixta.jp

占い師として働くには、占術を決めなければなりません。さまざまな占術の中から代表的なものを紹介します。

タロット占い

タロット占いは、タロットカードを利用する占術です。近い将来を占いたい人に向いているとされ、恋愛相談から仕事・人生の方向性まで、さまざまな相談に対応できます。

タロット占いは、基本的にカードを並べて引くだけです。ただし出たカードの意味をそのまま伝えるのではなく、相手に寄り添った総合的なストーリーを作ることが必要となります。

カードはさまざまな解釈ができるため、正解を導き出すのは容易ではありません。タロット占い師として信頼を得るためには、カードへの深い理解と知識はもちろん、実践経験が必須です。

手相占い

手相占いは、人の手に現われる「相」を見て、その人の将来や運勢・健康状態などを占う占術です。

手相占いでは、生命線や知能線をはじめとする7つの線が理解すべき基本となります。しかし手相は人によって形状が多様なため、解釈は容易ではありません。さらに手相は3カ月もすれば変わるとされており、占いの見極めには知見とスキルが必要です。

また人と向き合って座ると、手相が逆向きになります。プロを目指すなら、逆向きの手相をスムーズに読めるスキルも必須です。

姓名判断

姓名判断は、名前の画数を見る占術です。名字と名前それぞれの画数や氏名構成のバランスをチェックして、その人の性格や運勢・傾向などを占います。

姓名判断では、画数ごとに割り当てられる「五格」の意味を理解することが必須です。配列のバランスを見るためには「陰陽配列」についても理解する必要があり、基礎的な学習は欠かせません。

姓名判断には、子どもの名付けなどで常にニーズがあります。画数の計算に加えて命名についての知識も備えておくと、他の占い師との差別化につながるはずです。

ホロスコープ

ホロスコープとは、天体の配置図を利用する占術です。対象者の生年月日・生まれた時間・生まれた場所を聞き、天体の並び方を試算します。太陽をはじめとする10の天体がどのような動きをしていたかを知ることで、その人の運勢を把握することが可能です。

精度の高いホロスコープ占いを行うためには、12星座の意味や10の天体が象徴するもの・星同士の位置の角度などを総合的に判断し、運勢や傾向を読み取らなければなりません。

プロの占い師にとって、想定される天体図をいかに細かく正確に解釈できるかが重要なポイントといえます。

占い師に必要なスキル

手相占いのイメージ

(出典) pixta.jp

占い師に必要とされるのは、コミュニケーションスキルや人生経験です。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

コミュニケーション能力は必須

コミュニケーション能力の高い人ほど、占いの精度を上げやすくなります。相談者と深いコミュニケーションを取れる人の方が、多くの情報を得やすくなるためです。

占い師の仕事は、占いの結果を相談相手に当てはめて適切な答え・方向性を伝えることです。前提となる情報が多いほど、相手に寄り添った解釈が可能になります。

また占いの結果は、良いことばかりとは限りません。コミュニケーション能力の高い人なら、好ましくない結果を伝えるのも上手です。顧客から信頼されやすく、リピーターが増えたり、高評価の口コミが拡散されたりしやすくなります。

豊富な人生経験も強みになる

過去に辛い経験をしたことがあったり、波瀾万丈な人生を送ったりしている人は、他人の気持ちや痛みを理解できます。

占いを依頼する顧客の多くは、迷いがあったり不安を抱えていたりします。占いでは「これからどうすべきか」を尋ねられるケースが少なくありません。占いの結果を踏まえ真摯にアドバイスできる人は、顧客との信頼関係を築きやすくなります。

人生経験の少ない人は、言葉が表面的になりがちです。悩みを抱えた相談者からは敬遠されるかもしれません。

占い師の働き方

占いの様子

(出典) pixta.jp

占い師の働き方として、「対面」「電話」「メールやチャット」が挙げられます。それぞれの働き方を詳しく見ていきましょう。

対面占い

対面占いは、相手と直接向き合う占い方です。占い師は特定の場所に常駐して顧客を待ちます。

主な働き場所は、占いの館や店舗・セミナー会場・自宅などです。会社と業務委託契約を結んで働くケースもあれば、雇用契約を結んで社員として働くケースもあります。

対面占いのメリットは、相手の外見・態度を確認しながら占いができる点です。占いの結果を読み取るときには、相手の性格や様子が正しい解釈の助けとなります。

電話占い

電話占いとは、電話を利用した占いです。利用者とのやり取りは全て電話で行われるため、相手の顔は分かりません。匿名性が高いことから、対面では相談しにくい悩みを相談する人が多い傾向です。

電話占い師になりたい場合は、電話占いを実施している会社やサイトに応募します。審査方法は会社によって異なるため、応募時に必ず詳細を確認しましょう。

電話占いの中には、24時間営業を行っているケースもあります。シフト制の会社なら、すきま時間を利用して働くことも可能です。

メール・チャット・SNS

近年はメールやチャットを使った占いも一般的です。専門サービスを提供する会社は数多くあるので、条件の合うところに応募してみましょう。

メール占いは、相手からの相談にメールで返信するのが特徴です。占いの結果を送信するだけと簡単ですが、最低文字数・上限文字数が設定されているケースもあります。

またチャット占いは、メールよりもリアルタイム性が高いのが特徴です。顧客と密にコミュニケーションを取りながら、占いを進めていかなければなりません。

占い師を始めたい人の中には、SNSで顧客を探す人もいます。SNSを集客に使いたい人は、占い専用のアカウントを作成しましょう。アカウントが育ちフォロワーが増えれば、SNS経由で仕事を獲得しやすくなります。

相談者の心を軽くするのが占い師の役割

占い師の手元

(出典) pixta.jp

占い師になるためには、活躍中の占い師に弟子入りする・学校や独学で学ぶといった方法があります。占いの手法もさまざまなものがあるので、興味があったり信頼を置けたりする手法を選択しましょう。

占い師の仕事は「占うこと」ですが、占いスキルだけでは安定した収入を得るのは困難です。占い師は、相談者の悩みやトラブルに寄り添って適切なアドバイスをすることが必要といえます。

占いの勉強とともに、コミュニケーション能力を磨いたり人生経験につながる物事に取り組んだりするのがおすすめです。